ポケモン剣盾をプレイした人なら誰しもが思う「ローズはなぜあと1日すら待てずムゲンダイナを復活させたのか」という理由について徹底考察しました。
前半はちょっとホラーに、後半はエモめに作りました。
後半になればなるほどおもしろいと思うので、まずは是非最後まで楽しんでいって頂けると幸いです!
ちなみにこの↓は面白かったがこじつける根拠が見つけられずボツになった。
オープニング
ガラル地方を席捲する大企業グループ「マクロコスモス」の総帥であり、ポケモンリーグ委員長も務める男性。ローズ。
彼は1000年後のエネルギー資源の枯渇問題を解消するため、ムゲンダイナを目覚めさせたポケモン剣盾の悪役ポジションの人物である。
ポケモンリーグ決勝戦の前日、ローズは現ガラル地方チャンピオン、ダンデにムゲンダイナ捕獲の協力を依頼した。
ダンデは「1000年先という遠いの未来のために大事な決勝戦を中止するのは理解できない。協力はするが一日待ってくれ」と申し出た。
しかし、その願いは受け入れられず、ローズは決勝戦当日、ムゲンダイナを目覚めさせ、ブラックナイトを引き起こした。
一見ダンデの意見には正当性があるようにきこえるが、一体なぜローズはあと1日待てなかったのだろうか?
そう疑問に思った方はかなりいるのではないだろうか。
そこで、今回はこのローズがあと1日も待てなかった理由について、我々APPDATEメンバーが議論して導き出した1つの解に迫っていこうと思う。
ぜひ最後まで見ていただけると幸いである。
ローズとは
まずこの何故あと一日待てなかった問題を紐解いていく前に、ローズについて少しおさらいしておきたい。
冒頭でも少し触れたが、ローズは大企業グループ『マクロコスモス』の総帥であり、ポケモンリーグ委員長も務める男性。
過去にはジムチャレンジに参加して、チャンピオンカップのファイナルトーナメントで準優勝を収めるなど、ポケモントレーナーとしても優秀な人物であったという。
彼が社長として経営するマクロコスモスという会社は、ガラル地方のほぼ中央に位置するナックルシティ内のエネルギープラントにて、「ねがいぼし」という鉱石から抽出したガラル粒子というエネルギーを電気に変えることでガラルの人々の生活を支えている。
更に電気だけでなくガスや水道などといったインフラ全般もねがいぼしの力を利用してマクロコスモス社が民間に提供している。
またマクロコスモスの関連グループ企業は、エネルギー事業だけに留まらず多様な業種に着手しており、ガラルでの暮らしのありとあらゆる所にマクロコスモスという存在が根付いている。
ガラルの市民もローズのおかげでガラル地方はここまで飛躍的に発展したのだと口を揃えて彼の功績を賞賛するほどであり、ローズはエリート中のエリートであると言えるだろう。
ブラックナイトとは
ブラックナイトとは大昔ガラル地方を滅ぼしかけた大厄災。
黒い渦を巻き起こしポケモン達を強制的にダイマックスさせる怪現象であり、ダイマックスさせられたポケモン達は我を忘れて暴れ狂うとされている。
通常のダイマックスは地表から放出されているガラル粒子をダイマックスバンドにより集め、モンスターボールに注入しやっとダイマックスが可能になるが、ブラックナイトは膨大なガラル粒子がまるで噴火のように放出されている状態なので、ダイマックスバンドなど必要とせず強制的にダイマックスさせてしまうという現象だ。
ローズは自分が集めていた大量のねがいぼしの力を使って、これを人工的に引き起こし、ムゲンダイナを目覚めさせたとされている。
以上が考察する前の前提条件だ。
単純に性格がヤバい説(通説の否定)
この、あと1日すら待てなかった理由について、最も多い説が、単純にローズの性格がヤバいという説だ。
確かにローズの性格はかなり変わっているらしく、リーグカードにもワンマン社長や、行動を起こさないと気が済まない性格と書かれている。
また、言動も思想も一般人のそれとは大きく異なっており、一見ただの精神異常者が暴走しただけに見えてしまう。
しかし冷静に考えてみていただきたい。
先ほど言った通り、ローズは過去に何度も輝かしい実績を出したエリート中のエリートである。
特に大企業の経営者にでもなれば、何よりも優先度を重視して物事を判断し、それをすぐ決断できるという能力をほぼ必ず持っている。
そして、ポケモンリーグは国民にとっても一大イベントであり、恐らく興行収入も億を超える大規模なものだ。
経営のエリートが1000年先の未来ためというどう考えても一刻を争う事態ではないことに、自分の感情論を優先し次の日の億レベルの大規模な興行イベントを台無しになどするはずがないのである。
つまり、ローズは「これらを超える強烈な理由」があり、内心かなり焦っていたと言えないだろうか。
ここが考察のポイントとなる。
ローズは何故一日すら待てないほど焦っていたのか
考察の結果、ローズが一日すら待てないほど焦っていたと思われる仮説が3つ浮上した。
順番に見ていきたい。
明日にでもムゲンダイナが目覚めそうだったから
良くストーリーを読まないと見落としてしまいそうになるが、ローズは決勝戦前からムゲンダイナにねがいぼしを与え続けてたとゲーム内で言及している。
事実ナックルシティの赤い光のさわぎもローズのムゲンダイナの実験によって起こったものとのことだ。
つまり、決勝戦の当日にコントロールしてブラックナイトを起動させたのではなく、すでに決勝戦の日以前から、もういつ目覚めてもおかしくないという状態になっており、ムゲンダイナの目覚めが偶然決勝の日と重なってしまったという説だ。
この説を当てはめるとダンデに100回以上ムゲンダイナ捕獲の依頼をしていた理由も頷ける。
しかし、そうなるとなぜローズはダンデに本当のことを言わなかったのだろうか?
もうすぐ目覚めてしまうという事の緊急性をダンデに伝えれば、ダンデも納得し動いてくれるのではないかと疑問を持つ人もいるだろう。
これについてはローズのリーグカードに記載があるように(「行動こそが正義とのポリシーから説明もないまま物事を決定なさいます。」)性格上話さなかったという可能性もあるが、
本当は彼自身も伝説のポケモンの力、つまり規格外で不確定要素の多いムゲンダイナの力を利用するという行為を、内心一般市民の理解を得難いとんでもない行動をしているという自覚、後ろめたい気持ちがあったのではないだろうか。
決勝戦当日、ついにムゲンダイナが目覚めてしまい、ローズは慌ててスタジアムモニターに緊急事態が発生したことを大々的に映し出し一般市民に緊急性を煽り避難させ、かつ責任感の強いダンデを自分の元に向かわせるように仕向けたのだ。
口調がヘラヘラとしている理由としては、ローズは自分のせいでとんでもない事をしてしまったという自覚によりパニックになっていると考えられる。
それを裏付けるかのように、ローズは「ガラルの未来をまもるため」「ダンデくんが 話を きいていたら こんなことには ならなかったのにね!」といったような、まるで責任転嫁をしているようなセリフを使っている。
以上が、「明日にでもムゲンダイナが目覚めそうなので1日も待てなかった説」だ。
ダンテがチャンピオンであるうちに捕まえてほしかったから
つぎに紹介する説は「ダンテが無敗のチャンピオンであるうちに捕まえてほしかったから」という説である。
ムゲンダイナを目覚めさせたとしても、その強大な力を誇るムゲンダイナを捕まえられなければエネルギー資源として活用することはできない。
そんなムゲンダイナを捕まえる役としては親交も深く、国民からの信頼も厚く、何より10年間無敗という異次元なまでの強さを持ったダンテが適任なのは言うまでもない。
しかし、ローズには主人公がダンデにもしかしたら勝つのではないか?という可能性が見えてしまった。
つまりローズは「協力者のダンテが主人公に負け、自信喪失により弱体化してしまう」という事を恐れたのだ。
その場合は主人公に協力をお願いをすればいいのではないか?と思う人もいるかもしれないが、
スポーツの世界では失うものの無い勢いに乗ったチャレンジャーがその勢いのまま王者の牙城を崩してしまうという大波乱は度々見られる。
ディフェンディングチャンピオンは負けると一度掴んだチャンピオンの座を渡してしまうことになるので、こういった勝負では精神面ではチャンピオン側が不利なのだ。
そのような過酷な状況をものともせず10年間無敗をキープしているダンテの強さは異常であり、たとえ主人公がダンテに勝ったとしても、まだ経験の浅い10歳の子供、しかもガラル地方の運命を左右するという高いプレッシャーのかかる任務を冷静に遂行できるかどうかというと出来ないと考えるのが普通だろう。
ダンテが負けても弱体化するかどうかは分からない。
という意見もあるかもしれないが、間違いなく少なからず精神的にショックを受ける。
ムゲンダイナという強大な力を持つ相手には不安定なメンタルで挑んだら危ないということは想像に難しくないだろう。
事実、弟であるホップは自信喪失により弱体化している描写もある。
こういった理由から、ローズはダンテが万が一負けた場合を考え、計画を早めに進めたかったというのがこの説だ。
ちなみに付け足すと決勝戦という事は、通常であれば選手も戦うためにコンディションを整えている場合が多い。しかし試合後は当然消耗するので、こういった点も主人公と戦う直前に目覚めさせた理由のうちの一つになるかもしれない。
それでは最後の説を紹介しよう。
次がは一番根拠としては薄いが、一番エモく、浪漫のある都市伝説よりな考察になる。
何らかの形で1000年後の未来を見てしまったから
そもそもの話だが、1000年後のエネルギーこかつ問題を「問題」と捉え、あそこまで危機感を抱くことの人間がどのくらいいるだろうか。
現実世界で例えると、1000年前の日本というのは平安時代、エネルギー問題云々以前に電気やガスという概念がそもそもない。
このように1000年後の問題と言われても常識や条件が現在とかなり違うはずなので、問題とする方がナンセンスだと通常であれば誰だって思うだろう。
しかし、1000年後の崩壊していく未来の世界を自分の目で見てしまったらどうだろうか。
1000年後も今と変わらないテクノロジーで生活をしており、ついにエネルギーがこかつし、人々がお互いに争い、奪い合い、崩壊していく未来の世界、無残に死んでいく子孫、助けを求められても何もできず佇む自分、そんな残酷な世界を見てしてしまった場合はどうだろうか。
普通の人間であればトラウマになり、否が応でも危機感を感じてしまうのではないだろうか。
実はポケモンの世界では、時空をこえた世界を見ることができる方法が二つある。
1つ目はのウルトラホールを利用する方法だ。
ウルトラホールとは、アローラ地方で初めて確認された未知の空間。
ウルトラホールを渡ると別の時空の世界へ飛ぶことができ、ウルトラサンムーンでは、事実として崩壊した未来の世界線のハウオリシティにワープすることができる。
同じように、ローズも崩壊したガラル地方の世界を訪れた、もしくは見たことがあると考えられないだろうか。
ローズはどのようにしてウルトラホールに接触したのか?という当然の疑問もあるだろう。
実はムゲンダイナはウルトラビーストだったという説がある。
こちらはまた別の機会に動画で説明するのだが、重要な箇所だけ端的に紹介すると、シールドの巨大マックスムゲンダイナの説明文に
「巨大化した コアから 無限の パワーが 放出されているため まわりの 時空を 歪めている。」
と記載されている。
さらにローズは以前からムゲンダイナに願い星を与える実験をしている。
時空が歪み、未来の世界が見てしまったのではないだろうか。
ガラルがねがいぼしをメインエネルギー源として利用している関係上、1000年後の問題とは関係なしに、ねがいぼしエネルギーに関する研究の一環として、ムゲンダイナを研究していたとしてもおかしくはない。
つまり1000年後のエネルギー問題を解決するためにムゲンダイナを研究していたのではなく、ムゲンダイナを研究していた際に1000年後のエネルギー問題を発見したのだ。
事実として、ムゲンダイマックスしたムゲンダイナが時空をゆがめて空に映していたという事が確認できる以上、可能性は決してゼロとは言い切れない。
2つ目の方法がセレビィという幻のポケモンのときわたり能力を利用する方法である。
HGSSでは時渡により、時間を超えて悪の組織の親玉を倒すというイベントもある。
今回セレビィは特にローズに接点がないと思うかもしれない。
しかし、2020年12月25日に公開する 「劇場版ポケットモンスター ココ」にはセレビィが登場する。
映画の予告では何者かによって森林を破壊されるシーンがある。
これは現時点のガラルに住む人間を豊かにする為、自然への悪影響などを問題視せず活動しているマクロコスモス社が原因、つまりローズが元凶という妄想ができる。
おこったセレビィがローズを分からせるために1000年後を見せる…
なんてストーリーがおこる可能性もゼロではない。
まぁこれは単なる筆者の妄想ではあるが、セレビィが都合よく登場したのはただの偶然だろうか。
それとも…
クロージング
いかがだっただろうか。
この「ローズが一日も待てなかった理由」として、私は最初に話した明日にでもムゲンダイナが目覚めそうだったからという説、もしくはダンデがチャンピオンであるうちに捕まえてほしかった説が現実的だとは思うが、個人的には何らかの形で1000年後の未来を見てしまったからという説が一番好きなので、今後のわずかな可能性に期待している。
以上、楽しんでいただけたなら幸いである。
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