いきなりこの記事に来た人はまずこちらをお読みください。
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前回:アドベンチャーフェイズ(1)
Scene5.Quo Vadis
気が付けば洞窟は広くなり、あたり一面がピンク色のもやに包まれている。
ふらふらと歩くうち、次第に迷ってきたような気もする。
いったいどこへ向かえばいいのだろう……?
シチュエーション:フェアリー 難易度:100
その判定値を足して難易度に届けば成功ですね。
困難に力を合わせて対処するイメージだと思ってください
Foureyezの手が靄の中に残像を残して翻る。
いかなる早業か、寸毫の間にその手には剣がしっかと握られ、
鈍い光が切っ先へと集中していく。
真似られるなら良きらいばるが増えて丁度よいわ!
あげたい方は挙手!
キャラクターの関係がどうあれ、PLはカッコいいものは素直にカッコいいって認め合うのがこのゲームを楽しむポイントですね。
Scene6.砂の精霊
開けた視界には広々とした空間があった。
岩盤には無数の線条痕が刻まれ、砂礫の散乱する空間は奇妙に見えた。
――――が、原因はすぐに判明した。
歌声のような唸りと共に、巨大な砂の竜巻がこちらへと向かってくる。
シチュエーション:じめん・ドラゴン 難易度:100
ゆらり、と竜巻の前に進み出たLioが構えを取る。
途端に、それまでの好々爺然とした雰囲気は消え失せ、
身に纏う強大な気が拳へと集中していく。
放たれる瞬間、それは突如として冷気へと変じ――――
その拳は、容易く竜巻を消し飛ばした。
魔が満ちた洞窟という表現は正しいようだな
“モンスターセージ”は伊達ではないということか)
Scene7.歪んでいます!おかしい!何かが!洞窟の!
竜巻を退けて進んでいくと、突如洞窟に異変が生じた。
空間全体が奇妙に歪み、正常に動けない……。
シチュエーション:エスパー 難易度:100
クリティカル:トリックルーム・シザークロス
先刻言った通り、ワシは拳以外を持ち合わせておらん。若造共よ頼むぞ。
そこに経験チットを2枚使って判定値を+20します!
その時、彼らはあり得ぬ風景を見た。
光一つ差さぬ洞窟の中、日の高い時間。
だが、そこには確かに三日月清かな夜が宿っていた。
銀色の光が当たりを照らせば、ゆるやかに時空の歪みは消えていき――
やがて、月夜は無骨な岩肌へと還っていった。
Scene8.Iron Locks
歪んだ時空を戻した先は行き止まりだった。
いや――――よく見れば、その先には空間がある。
磁力を帯びた鉱石同士ががっちりとくっついて、行く手を塞いでいるのだ。
シチュエーション:でんき・はがね 難易度:100
我が家に伝わる伝統的な儀礼服だ!!
“モンスターセージ”へと姿を変じたメタモンが、鉱石へと拳を放つ。
しかし内功の巡りは本来のそれとはかけ離れ、冷気は比べるに及ばず。
その拳は壁をわずかに砕くのみ。
それとも別の技!?
進み出たFoureyezの姿が陽炎に揺らめく。
何かを察したポッコが逃げるより早く、湧き上がる憤怒は形を取り、
壁もろとも彼女を呑み込んだ。
~つづく~
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