晩餐アルセオーガサイクル




目次

はじめに

こんにちは、ルートです。

今回は私がシーズン34で使用し、最終15位を達成することができた構築の記事を書かせていただきました。

ちょっと変わった構築ではありますが、どうぞお読みいただければ幸いです。

構築経緯

シーズン34はレギュレーションJ。

幻解禁環境なので、せっかくなのでアルセウス、そしてアルセウスの型の中でも分かりやすく強いつるぎのまい+しんそく型を使う所から構築スタート。

軽くいのちのたま型で使ってみたのですが、アルセウスというポケモンが思っていた以上に硬く、いのちのたまの反動がなければ5~6ターンぐらいは平気で居座ることのできる性能を持っています。

というわけでこれほどの耐久を持っているポケモンなら火力よりいっそ継戦能力を高めてやろうという方向で構築を組むことにしました。

まずアルセウスの持ち物はたべのこしにして、耐久力をさらに向上。

突破力は落ちますが、耐久力に任せてつるぎのまいを連発することでカバーします。

アルセウスが時間をかけて戦うプランを取る以上、他のポケモンも硬くて撃ち合いに持ち込めるポケモンが欲しいところ。

また、環境に多い黒バドレックス+ザマゼンタの並びはアルセウスでは突破できないので、上の条件に合う&ここに強いポケモンをもう一体の伝説枠にすることにしました。

ここで採用したのが、フォーカスレンズを持ったカイオーガです。

通常カイオーガは単体水技に命中不安のハイドロポンプを使う必要がありますが、フォーカスレンズの効果によって命中を1.2倍することで、ザマゼンタのワイドガードを無視して通せる単体水技として機能します。

テラスタイプを虫にしてさらに防御に努力値を振ることで黒バドレックス+ザマゼンタにも互角に戦うことができます。

3体目にはゴリランダーを採用。

アルセウスをも受け切れないぐらいの火力を誇るミライドンとカイオーガへの対抗手段として優秀です。

さらにそれだけではなく、グラスフィールドを展開することでアルセウスの回復スピードを上げてサポートする役割もあります。

続いて白バドレックス対策、エスパー対策、ザシアン対策等のためにHBベースのガオガエンを採用。

おにび採用でクリアチャーム持ちに対してもデバフをかけることができます。

ここまでの4体を見ると、ゴリランダー以外の3体が連撃ウーラオスに弱いです。

また、対晴れ構築にも若干の不安があります。

そのためタケルライコを5体目として採用しました。

命の玉型で相手の晴れに便乗でき、ウーラオスへの遂行&牽制能力も高いです。

ここまで全体的に足の遅いポケモンが多く、さすがに速いポケモンが欲しい。

また、ドーブルやモロバレル、マタドガスといった放置しにくいサポートポケモンを突破するのに手間がかかりやすい構成になっています。

攻撃タイプ的にドラゴン(あるいはドラゴンテラス)に隙を作りやすいのも気になります。

そのため、6枠目にはちょうはつ持ちのハバタクカミを採用。

強力なフェアリー打点を持ち、上記のサポートポケモンたちはちょうはつで足止めすることができます。

晴れに便乗できるのも◎。

パーティ全体の思想として、アルセウスを最初から出して全抜きを狙いに行くのではなく、

耐久のあるポケモンたちを使い殴り合いをする→お互いに消耗したところで隙を見てアルセウスを出して相手を殲滅していく

というものになっています。

ですのでハバタクカミ以外は硬いポケモンを選び、素早さが低いのは先制技で補う…という形になっています。

個別解説

アルセウス

性格:いじっぱり

努力値:H228 A252 S28

実数値:224-189-140-×-140-144

パーティの主役。

たべのこしとまもるに加えてゴリランダーやガオガエンのサポートを受けることでかなり長期にわたって盤面に居座ることができます。

その分つるぎのまい一回+しんそくでワンパンできる範囲は狭いですが、耐久値で2回目のつるぎのまいを使うことで強引に解決。

もちろんいかくも直撃しますが、いかくを何度も回されるような対戦は自然と長期戦になるので、こちらも何回もつるぎのまいを使えば大丈夫です。

サブウェポンにはシャドークローを選択。リキキリンに手が出なくなるのはかなり辛いですが、それよりも黒バドレックスやルナアーラに4倍弱点を突けるメリットを強く見ての採用です。

一見ザマゼンタにどうしても勝てなそうですが、実はゴーストテラスを切ると向こうからの打点もなくなるので、隣の潰し合いが始まり最終的にたべのこしを持っている分こちらが有利…ということが多発します。

カイオーガ

性格:ひかえめ

努力値:H252 B180 C76

実数値:207-×-133-198-160-110

フォーカスレンズ持ち。以前にそらりあさんという方が使っておられたものを参考にしました。

s33ダブル ザシオーガサンダーサイドン|そらりあ

しおふきが無く、特攻に努力値をあまり回していない分(カイオーガにしては)火力は低いのですが、それでもアルセウスの道を切り開くには十分。

命中安定のこんげんのはどうハイドロポンプにより安定して相手を削ってくれます。

フォーカスレンズを最大限生かすべく、素早さには努力値を回さず耐久にがっつりと振っているので、倒せると思って舐めてかかってきた相手を返り討ちにすることがかなり頻繁にあります。

テラスタイプはむし。格闘タイプを半減にできて鋼タイプとゴーストタイプが抜群ではない…となると選択肢はこれと飛行のみ。

飛行タイプは電気弱点が残っていることを考えると実質むしタイプ一択です。

ゴリランダー

性格:いじっぱり

努力値:H172 A252 S76 B4 D4

実数値:197-194-111-×-91-115

  • GFウッドハンマーで257-136ヘイラッシャ1発(14/16)
  • GFウッドハンマーで175-101黒馬バドレックス1発(13/16)
  • A204カイリューのわざわいのつるぎ+テラス+鉢巻神速耐え
  • A136ガオガエンのフレアドライブ耐え(15/16)
  • Cランク+2C217バドレックスのアストラルビット(ダブルダメージ)耐え
  • C205イーユイのねっぷう(ダブルダメージ)耐え

ミライドン&カイオーガ対策、フィールド展開によるアルセウスへのサポート、先制技要員exc…。

調整はちゃんとしたことを書いてますがレギュGの使いまわしです。

役割自体は多いのですが、環境に対して草技の通りがいいとは言えないのでお留守番していることも。

それでも選出した時はたいてい活躍してくれます。

構成自体は変哲もない、普通のゴリランダーです。

テラスタイプはカイオーガの水技と白バドレックスの氷技を同時に半減できる水タイプ。

ガオガエン

性格:わんぱく

努力値:H244 B188 S76

実数値:201-135-147-×-110-90

縁の下の力持ち。流用個体なので調整意図不明。

クリアチャームに対してもおにびで妨害できるようにしてあります。

炎テラスはカイオーガの水技できっちり牽制していますが、グラードンやコライドンはその辺あまり気にしてこないので注意が必要です。

モロバレルが辛い構築なのでぼうじんゴーグルを持たせています。

テラスタイプはゴリランダーと同じ理由で水です。

ハバタクカミ

性格:おくびょう

努力値:C252 S252 D4

実数値:130-×-75-187-156-205

このパーティ唯一の高速ポケモン。なぜかDに努力値が4振られている。

取り扱いには注意が必要ですが、替えの効かない役割を担っています。

パーティが遅く、こごえるかぜやでんじはを使っても他のポケモンが相手の上を取れない…ということが起こりがちなのでそれらは不採用。

代わりにシャドーボールを採用して、黒バドレックスを倒すorテラスタルを切らせるようにしています。

テラスタイプはノーマル。もちろん黒バドレックス意識です。

タケルライコ

性格:ひかえめ

努力値:H252 C252 S4

実数値:232-×-111-207-109-96

補完枠。

これまた普通のタケルライコです。

ウーラオスなどにじんらいで圧をかけるほか、草への打点がパーティでやや薄いのでりゅうせいぐんを使えることも重要です。

選出

対黒バドザマゼンタ

初手:カイオーガ+ハバタクカミorタケルライコ

後発:アルセウス+ハバタクカミorタケルライコ

ザマゼンタか黒バドレックスのどちらかでも倒してしまえばアルセウスで有利が取れるので、そのどちらかを強引に倒しに行きます。

大抵はザマゼンタの方が先に出てくるのですが、黒バドレックスだけが先に来たときはテラスタルを使わないように注意しましょう(アルセウスでザマゼンタを倒すのには当然ゴーストテラスが必要です)。

対白バドミライ、カイオーガ系

初手:カイオーガ+ゴリランダー

後発:アルセウス+ガオガエン

白バドミライに対してはカイオーガにテラスタルを切って戦います。白バドにはできるだけ鬼火を当てていきましょう。

相手にリキキリンがいなければ有利マッチなのですが、いると一気に不利マッチになります。無理やりにでもキリンを倒しましょう。

カイオーガ系に対しては後発をガオガエンにする必要性は一見薄く見えますが、大体ザシアンや白バドレックスと組んでいるので大抵ガエンも連れて行くことになります。

対晴れ系

初手:一般枠の中から2体(ハバタクカミの優先度が高め)

後発:カイオーガ+アルセウス

伝説枠の両方とも初手には出しづらいです。一般枠で頑張って戦線を繋ぎ、カイオーガを後発から出していきましょう。アルセウスは最後の止め用にしたいですが、耐久値が高いので受け出ししても何とかなったりします。

対トリックルーム

初手:アルセウス、カイオーガ、ガオガエンの中から2体

後発:ゴリランダー+アルセウス、カイオーガ、ガオガエンの中から1体

大抵イエッサンが入っているのでゴリランダーは後ろで待機させておきましょう。

相手がマギアナ+コノヨザルならカイオーガを守らせながらアルセウスがゴーストテラス+つるぎのまいをし、マギアナがトリル展開をした返しのターンで下からコノヨザル撃破→イエッサンを出させてからゴリランダー展開→しんそくで処理と動きましょう。

白バドレックス+カイオーガのようなトリックルーム相手にはゴリランダーをテラスタルさせて立ち回ることが多いです。

対ヘイラッシャ&シャリタツ系

初手:ハバタクカミ+カイオーガorタケルライコ

後発:ゴリランダー+カイオーガorタケルライコ

基本的にアルセウスは合体ヘイラッシャには手が出ないので選出しません。

大抵マタドガス等が初手に出てくるのでちょうはつを当ててどくガスやどくびしを防ぎましょう。

おわりに

この構築で最終15位を達成することができました。

SV環境も終わりに近いこのシーズンですが、そういった中とりあえず結果を出せて一つ締めくくりになったかなと思います。

ここまでお読みいただいて大変ありがとうございました。

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この記事を書いた人

クリスタルからの古参だが本格的にレートを始めたのはorasから、ダブルをはじめたのはusumから。ラティアスをこよなく愛している。

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