はじめに
こんにちは、ルートです。
今回は私がシーズン25で使用して、最終33位を達成することができたマホイップ&カイオーガ構築の記事を書かせていただきました。よろしくお願いします。
構築経緯
12月に構築に組むにあたって、「今年一年おいかぜパをずっと使ったので、今月はおいかぜパはやめておこう」と思いました。
そこで、過去に幾度か使用し、構築の組み方がある程度わかっているマホイップを使ったデコレーションパーティを組むことを選択しました。
全国ダブル(シリーズ9)では、マホイップはポリゴン2と組ませていました。ポリゴン2はシリーズ11環境においても強力なポケモンなので、ひとまず今回もマホイップ&ダイマックスポリゴン2から構築を組むことにしました。
伝説枠には、禁止伝説でもトップクラスのスイーパーであるザシアンを採用していました。
このパーティは2桁順位に届く程度には強かったものの、ザシアンがダイマックスで耐久補強できない以上、初手からデコレーションを受けながらダイマックスして耐久火力で圧殺することができない…要するにマホイップとザシアンの相性が良くない、という結論になってしまいました。
そこで他の伝説枠を試していたところ、使用感が良かったのは耐久振りのダイマックスカイオーガでした。
ダイマックスカイオーガとマホイップの相性の良さは以下の通り。
- 初手ダイマックスエースの弱点であるバークアウト、光の壁などのデバフ(相手の能力を下げる)展開への弱さを、マホイップのデコレーションで補うことができる。
- 初手ダイマックスはねむりごなやあくびなどによるねむり状態にも弱いが、それらはマホイップの特性スイートベールにより対策できる。
- デコレーションの真価を活かすにはダイマックスエースが複数回行動する必要があるが、耐久振りカイオーガが簡単に倒されることは少ない。
- 逆にデコレーションの妨害のためにマホイップを先に対処してきた場合、カイオーガのダイストリームが通り、デバフ展開が間に合わなくなる。
- 晴れていてもダイストリームが十分な火力になるので、天候要員の迂闊な後出しができない。
- デコレーションカイオーガの火力があまりにも高すぎるので、ダイマックスの耐久上昇がある間に大勢を決してしまうのがかなり現実的。
- デコレーションをこのゆびとまれで吸われてしまった場合でも、カイオーガが大ダメージを与えられる。
そして一般枠には、
- 初手ダイマックス構築の弱点の中でマホイップではカバーしきれない、脱出すりかえや防御方面へのデバフに強く、カイオーガを守れるので色々な状況で活躍してくれるイエッサン♀
- 水タイプへの打点、ねこだましによる妨害、グラススライダーによる掃除役など多用な役割を担うゴリランダー
- 高耐久ポケモンに強いのがカイオーガだけだと不安だったので、暗黒強打の急所により鉄壁などの積み技を無視して高打点を叩き込めるいちげきウーラオス
を採用。
その後ポリゴン2とカイオーガを入れてパーティを回していたところ、カイオーガが強すぎてポリゴン2を選出しなくなってしまった(種族値の差で当然ではある)ので、結局ダイマックスエースはカイオーガ1体に絞り、ポリゴン2は構築から外すことになりました。
空いた枠には、ザシアンやゴリランダーなどのカイオーガに大打撃を与えてくるポケモンを弱体化させることができ、妨害役にもなれて打点にもなるガオガエンを採用しました。
パーティ画像
個別解説
マホイップ
性格 おくびょう
努力値 H252 S252 B4
実数値 171-×-97-130-141-127
構築のコンセプトとなるデコレーション役です。
特性はスイートベールを選択。初手ダイマックスの弱点であるねむり状態を対策してくれる優秀な特性です。
基本的にはどんどんデコレーションを押していきましょう。タスキがあるので2体がかりでないと倒されず、その場合はカイオーガがそのまま通ります。
一方ひかりのかべなどでカイオーガの火力を削ごうとするとデコレーションが通り、バークアウトを連発してくる展開に対しても倍率の差で圧殺できます。
かいでんぱに対してもデコレーションで相殺すると同時にカイオーガがダイストリームをかいでんぱ役に使うことで、デバフを打ち消しながらかいでんぱ役を突破できます。次のターンにもう一度デコレーションしてやりましょう。
これらは他の火力を上げる手段と比較しても倍率が高く、さらに重ね掛け可能なデコレーションの強みと言えます。
マジカルシャインの威力は心元ないですが、それでも一撃ウーラオスを倒すには十分です。
カイオーガ
性格 ひかえめ
努力値 H252 B148 S108
実数値 207-×-129-187-160-124
ダイマックスエースにして禁止伝説枠です。ほとんどの対戦でダイマックスします。
すばやさはマホイップより低く、かつあまりすばやさに振っていないカイオーガ、グラードン、フシギバナなどの上を取れるぐらいまで上げています。
デコレーションで補強できるので性格補正以外の火力補強はありませんが、それでも等倍の非ダイマックスポケモンを倒すには十分な火力。
これがデコレーション+雨ダイストリームになると、
- 特防特化しんかのきせきポリゴン2が確定1発
- H252ナットレイ(半減)が高乱数一発(70%ほど))
- H252ダイマックスサンダーが確定1発
ダイマックスポケモンや水半減相手をもワンパンできるような火力になります。
この火力でありながら努力値は耐久に回しており、持ち物のとつげきチョッキも加わってなかなか倒されません。
特殊耐久はダイマックスしなくてもレジエレキの命の玉ダイサンダーですら乱数に持ち込める程のものがあり、物理耐久は特殊耐久よりは大分薄いですが、それでも十分な硬さがあります(ダイマックスしなくてもゴリランダーの持ち物なしグラススライダーぐらいなら耐えられる)。
サブウェポンは水タイプと補完がとれるかみなり、ふぶきに加えてはかいこうせんを採用しています。
これは特定の誰かへのサブウェポンというよりも、ダイアタックにして相手の素早さを下げることを重視しての採用となります。
水技二つのカイオーガと比べると、ダイマックスしているときに強い分ダイマックスしていないときのパワーは劣っているので、ダイマックス中にできるだけ相手の戦力を削っておきたいところです。
イエッサン♀
性格 ずぶとい
努力値 H252 B252 D4
実数値 177-×-128-115-126-105
サイコフィールドを展開でき、てだすけでカイオーガの火力を上げることもこのゆびとまれでカイオーガを守ることもできる優秀なポケモン。
マホイップではカバーしきれない、脱出すりかえや防御方面へのデバフといった展開を対策してくれます。
ノーマルタイプとこのゆびとまれのおかげでダイホロウを打たれにくく、カイオーガのぼうぎょを下げられにくいのもありがたいです。
マホイップが出しづらいor必要ない時に初手に出すこともありますが、後ろから出て行ってデコレーションを受けたカイオーガを守ることも多かったです。
ウーラオス(いちげき)
性格 ようき
努力値 A252 S252 D4
実数値 175-182-120-×-81-163
火力の高いポケモンがカイオーガだけでは不安だったので採用。
カイオーガの狩り残しを高火力の一致技で掃討してくれます。
持ち物は火力を重視してこだわりハチマキを選択。技は一致技のあんこくきょうだとインファイト、先制技のふいうち、フェアリーへの打点になるどくづきを採用。
しかしながら、どくづきを使わなかったことや「みきり」が欲しい場面があったことから、持ち物はいのちのたまの方が良かったかもしれません。
しかし、こだわりハチマキの火力に助けられることも多かったので難しいところ。
ゴリランダー
性格 いじっぱり
努力値 H220 A252 B20 D12 ※4余っている
実数値 203-194-113-×-92-105
先制グラススライダーによる掃討とねこだましによる妨害を担うポケモンです。
イエッサンとフィールドを競合しますが、逆に言えばイエッサンを初手に出した後でも、フィールドを張り替えて先制技が打てるということでもあります。
うっかり努力値をSに振るのを忘れており、イエッサンと同速になっていましたが、特に困ることはありませんでした。
レンタルでは修正してゴリランダーの方が速くなっています(4振り、実数値106に変更)。
ガオガエン
性格 いじっぱり
努力値 H244 A211 S52
実数値 201-178-110-×-110-87
ねこだまし、いかく、炎打点と、とにかく便利なものを持ち合わせているポケモン。
努力値は火力を高くしながら、同族を抜けそうなぐらい素早さに振りました。
ザシアンやカミツルギの前で確実に(出来れば複数回)行動してほしいので、持ち物はヨプのみ。
初手から出すことはほとんどなく、ザシアンや白バドレックスに対して裏から出して弱体化させる、ねこだましを活かして詰めに貢献するなどの仕事をしてもらっていました。
選出
基本選出
初手:マホイップ+カイオーガ
後発:刺さっているポケモン2体
カイオーガをデコレーションしてどんどん攻め立てていく選出です。
ダイマックスカイオーガは簡単には倒されないので、強気にデコレーションを押していきましょう。
後発に決まったポケモンを置くということはないですが、強いて言うならイエッサンを置いてマホイップが倒れた後にカイオーガをそのまま維持する、ということが多かったです。
サブ選出
初手:イエッサン+カイオーガ
後発:マホイップ以外の3体から2体
イエッサンでカイオーガを守りながら攻撃していく選出。
この場合は初手からではなく、一度しおふきを使ってからダイマックスするときもあります。
このゆびとまれでカイオーガを守りつつ、隙を見ててだすけを使って火力を上げていきましょう。
この選出を使うのは、
- 集中されるとカイオーガが耐えられなさそうな時(ドラパルトのダイホロウ+ザシアンなど)
- 脱出すりかえを仕掛けてきそうな時(エルフーン相手など)
- 相手の全体の耐久が低めで、デコレーションが必要なさそうな時(おいかぜパなどによくある)
などの時です。
ドラパルトを相手にする場合、イエッサンがいるとこのゆびとまれを警戒してダイホロウを打ってこないので、てだすけ+ダイアイスを打ち込んでやると1ターンで撃破できることが多いです。
苦手なポケモン
れんげきウーラオス
カイオーガが雨を降らせるので、威力の上がったすいりゅうれんだでマホイップやイエッサンがタスキを無視して倒されてしまいます。
いちげきウーラオスと選出画面では見分けがつかないので、対処が難しいです。
ソルガレオ+じならし
すばやさが遅いポケモンが多く、じならしでタスキが壊されてしまい、イエッサンも相手の攻撃を耐えられません。
ねこだましを使ってコンボを止めようにも、じならし要員がレイスポスやエンテイの場合はそもそも怯ませることができず、ラティアスの場合動きを止めたターンにカイオーガがラティアスを倒し切ることができません。
おわりに
以上の構築で、シーズン25で最終33位を達成することができました。
カイオーガへの依存度が高く、やや癖のある構築ではありますが、何かの参考にしていただけるなら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
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