はじめに
お久しぶりです、ルートです。
今回は私がランクマ(ダブルバトル)のシーズン17にて最終3位を達成したパーティの記事を寄稿いたします。
また、このパーティのエンテイの枠がドドゲザンであったパーティを使用して、JCS第三回予選の突破も達成しております。
レギュレーションは切り替わってしまいましたが、お読みいただければ幸いです。
構築経緯
私が一番練度に自信のあるポケモン、それがおいかぜエルフーン。
そこでエルフーンを軸としたパーティを作ることにしました。
エルフーンで先制おいかぜ→アンコールをちらつかせて相手のまもるを牽制、隣のアタッカーを上から通していくという戦法は単純にして強力です。
ただ、同じくおいかぜ役として使われるトルネロスと比較すると自身の攻撃性能に劣るため、隣に置くアタッカーはかなり強力なポケモンが必要になります。
そこでまず環境最強の特殊アタッカーの一体であるこだわりメガネハバタクカミを採用。
高い特攻と素早さから通りのいい単体打点であるムーンフォースとシャドーボールを使えるだけでなく、全体技のマジカルシャインまで使用可能。
当然ながらこの2体だけでは鋼タイプであっさり止まってしまいます。
そこで、炎タイプの中で最高の火力を持つかまどオーガポンを採用。
また、おいかぜは素早さを無視して攻撃してくる先制技を軸としたパーティを苦手としています。
そこで先制技を無効化することができ、範囲技もちアタッカーとしての役割もある程度担うことができる最速いのちのたまリキキリンを採用。
このリキキリンにトリックルーム&ふういんを採用することで相手のトリックルームも対策できます。
ここまで4体を確定枠とし、他の枠にスカーフ一撃ウーラオスや鉢巻トドロクツキなどを入れて試運転したところ、ガオガエンを筆頭とする炎タイプが重く、これらを直接的に対策する方法が必要になると分かりました。
そこで5体目に環境で最も強い水タイプである連撃ウーラオスを採用。
最後の6枠目には、元々相手のガオガエンを牽制できかつ一応のトリックルーム対策にもなるドドゲザンを採用しており、第3回JCS予選の時にはその形で予選抜けを達成することができました。
しかし相性の悪い晴れ系統のパーティが増加していたので、ガオガエン+草タイプの並びを牽制出来かつ炎技やフェアリー技を半減出来て削れた相手を神速で倒していけるエンテイを採用。
結果まもる系の技を持っているのがオーガポンしかいない、かなり攻撃的なパーティが仕上がりました。
個別解説
エルフーン
性格:おくびょう
努力値:CS252 D4
実数値:135-×-105-129-96-184
このパーティの軸となるポケモンです。
素早さの高い相手に対しておいかぜを選択、全体の素早さを引き上げて攻撃。
まもるで凌いできたり変化技を使ってくる相手にはその行動をアンコールで縛ってやりましょう。
これに加えて攻撃技のムーンフォースで技枠は基本的に完結しています。
4枠目にはハバタクカミやオーガポンの火力を引き上げるにほんばれを採用。他の天候に対する対策技にもなります。
このエルフーンの要になるのはとにかくアンコールの運用です。
まもるや積み技を縛って相手のポケモンを無力化するのは基本として、それ以外にも
- 相手のドラゴン技を固定し、こちらはエルフーンとハバタクカミを並べて無力化する
- モロバレルなどのキノコのほうしを固定、こちらは草タイプを2体並べて無力化
- バークアウトなどの特殊方面へのデバフ技で固定、こちらのウーラオスやオーガポンにほぼ干渉できなくする
- リキキリンが場にいる状態で先制技を固定
などなどいろいろな使い方があります。
とにかく応用が効きやすく、頼りになる技です。
テラスタイプはゴースト。どうしてもねこだましを透かしておいかぜをしないといけないようなときには切ることもあります。
ハバタクカミ
性格:ひかえめ
努力値:H68 B88 C152 D4 S196
実数値:139-×-86-191-156-180
調整:パオジアンのふいうちほぼ耐え
ウーラオスの水テラスしんぴのしずくすいりゅうれんだ晴れ込みほぼ耐え
最速トルネロス抜き
現環境最強の特殊アタッカーの一体。
フェアリーテラス+ムーンフォースで一体ずつ倒していくもよし、マジカルシャインで削りを入れていくもよしです。
耐久はA特化パオジアンのふいうちをギリギリ耐える程度、素早さはトルネロス抜きとどちらも限界まで引き下げた数値となっており、その分特攻を引き上げています。
もちろんこだいかっせいで上がる場所も特攻。水テラスウーラオスぐらいの耐久なら晴れ+妖テラスでのマジカルシャインで倒せてしまいます。
オーガポン(かまど)
性格:ようき
努力値:A212 D44 S252
実数値:155-167-104-141-122-178
調整:HB特化イエッサン♀をテラス後のつたこんぼうで確定一発
Cブーストテツノカシラのサイコフィールドワイドフォースを高乱数で耐える
超火力エース。テラスタル後のつたこんぼうはHBイエッサン程度の耐久なら、つまり等倍&中耐久以下のポケモンならワンパンしてしまう超火力です。
ここに晴れの補正を乗せると、炎半減のはずのH振りエンテイを赤ゲージまで削れるぐらいのパワーに。
攻撃が単体攻撃しかないという欠点こそありますが、そこもエルフーンのアンコールでカバーできます。
初手で出した場合ほぼテラスタルが前提となりますが、実はテラスタルしていない状態でも炎&草の打点として普通に優秀。
ウーラオスやハバタクカミにテラスタルを切りそうな場合でも普通に後発からなら出していけます。
リキキリン
性格:おくびょう
努力値:CS252 D4
実数値:195-×-90-130-91-123
先制技&トリックルーム対策。
相手の先制技をテイルアーマーで、トリックルームをふういんで対策しています。
本来おいかぜ構築にこの手のポケモンを入れるとパワーが足りなくなりがちです。
ですが努力値をCSにする&いのちのたまを持たせることで、強引に打点と素早さを伸ばしてパワー不足を緩和しています。
とはいえあくまで対策枠。相手に先制技が少なくトリックルームもなさそうな場合にはあまり選出しません。
ちなみにトリックルーム+ふういんを覚えさせトリックルーム対策をこの一枠に任せてしまう構成は第2回の予選で予選抜けされたpaperさんの構築を参考にしております。
テラスタイプは悪タイプ意識のフェアリーですが、あまり使いません。
ウーラオス(れんげき)
性格:いじっぱり
努力値:AS252 D4
実数値:175-200-120-×-81-149
まもる貫通のスーパーアタッカー。
性格をいじっぱりにする&こだわりハチマキを持たせることで最大限にパワーを高めています。
ガオガエンをはじめとする炎タイプを対策するための採用です。
またオーガポンだと処理に二手番かかってしまうようなきあいのタスキ持ちを水流連打だけで処理してしまうのも強力です。
アイススピナーはカイリュー等の氷4倍相手を意識しています。
テラスタイプは草タイプ。
弱点の草・電気タイプを半減できるだけではなく、モロバレルのいかりのこなも無視して攻撃ができます。
エンテイ
性格:いじっぱり
努力値:H156 A252 S100
実数値:210-183-105-×-95-133
調整:準速カイリュー抜き
いかくを受けない2枚目の炎枠。だいたい後ろから出します。
オーガポンに集中していた炎枠、フェアリー抵抗枠などの仕事を分担してくれます。
補完枠なので選出率はやや控えめですが、仮想敵相手にはしっかり働いてくれます。
メインウェポンのせいなるほのおと強力な先制技のしんそくに加えて、炎タイプに弱点がつけるじだんだを採用。
あと一つにはいざという時にせいなるほのお以上の火力を出せ、命中安定のフレアドライブを採用しました。
テラスタイプはしんそくの威力を上げるノーマル。
ただ先発にテラスタルを切ることが多いこのパーティでは、後発から出撃するエンテイにテラスタルが回ってくることはあまりありません。
選出
基本的に相手のパーティがよほど遅いorトリックルーム要素が濃い場合以外は初手にエルフーンを置きます。
基本選出1
初手 エルフーン+ウーラオス
後発 オーガポンorハバタクカミorリキキリン
基本となる選出です。
エルフーンのおいかぜ→ウーラオスの攻撃で相手を1~2体倒し、残った相手を後発の強力エースで刈り取ります。
。
リキキリンは相手に先制技持ちが多ければ積極的に選出します。
オーガポンを後発に置いている場合そこにテラスタルを残しておきたくなりますが、ウーラオスにテラスを切らないと動きづらいorすぐ倒されてしまうようなときはテラスタルを温存する必要はありません。
テラスタルが残っていないオーガポンでも後発からなら十分に強いです。
基本選出2
初手 エルフーン+オーガポン
後発 4体の中から刺さるポケモンを
基本選出2。相手にガオガエンや霊獣ランドロスがいない場合こちらの選出を使うことが多いです。
オーガポンのつたこんぼうでワンパンを狙いつつ、守られたらそこにアンコールを。
火力が足りない場合にはにほんばれを使いましょう。
イエカシラやディンラッシャにもこの選出から入ります。
イエッサンを初手に置かれた場合にはトリックルームを許したくないので優先して倒しに行きます。
対晴れ
初手 エルフーン+ハバタクカミ
後発 オーガポン+エンテイ
対晴れパーティの専用選出。
相手はだいたいコータス+ウネルミナモかコータス+ハバタクカミで出してくることが多いです。
前者の場合、ハバタクカミの圧でウネルミナモにテラスタルを切らせてしまうと向こうはまともにオーガポン&エンテイの炎技を受けられなくなります。
後者の場合は相手の晴れに便乗してコータスをシャドーボールでワンパンします。
対トリックルーム
初手 リキキリン+オーガポンorウーラオス
後発 ハバタクカミ+誰か
トリックルームパーティ相手にはリキキリンを出してふういんしに行きます。
そのあとはそのまま攻撃に転じるだけです。
ただ高速ポケモンとトリックルームが混じっているような構成だとどうしても選出択にされてしまいます。
対低速パーティ(トリックルーム無し)
初手 オーガポン、ハバタクカミ、ウーラオスの中から2体
後発 オーガポン、ハバタクカミ、ウーラオスの中で出さなかったポケモン+誰か
おいかぜが必要なくてトリックルーム展開の恐れもないパーティ相手の場合はただ強力アタッカーで平押ししていくだけです。
ただそういった相手はかなり硬いことが多いのでなかなか倒しきれません。油断は禁物。
おわりに
このパーティで最終3位を達成することができました。
レギュレーションFでは予選を抜けることができ、本戦は抜けられなかったとはいえ最終1桁も達成でき大きな飛躍になることができたかなと思います。
お読みいただいてありがとうございました。
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