アローラを震撼させたあの構築がさかさになって帰ってきた……?
はじめに
こんにちは。麹屋です。
今回はS10スペシャルルール「さかさダブル」の構築を作ってみました。
構築の経緯
デンデデンデンデンデデンネをさかさにしてみたところ語感が変わらず、面白かったので採用。
真面目な話をすると、スカーフデンジュモクがカプ・コケコより速く火力も高く無効化されない「ほうでん」を撃てるという点に気付いたのがスタート。
ほうでんに巻き込まれず、ねこだましを撃てるポケモンとしてトゲデマル、火力を強化しほうでんに巻き込まれてビーストブーストの肥やしになれるデンヂムシとコンボパーツを決めていくうちに「これ、デンデデンデンデンデデンネじゃん」となったことから、いわゆる偽装構築として出来上がりました。
問題の「デンデデンデンデンデデンネ」はこちら↓
PT
個別解説
ネンデデ(デデンネ)
持ち物:オボンのみ
特性:ほおぶくろ
性格:おくびょう
努力値:HS252 C4
実数値:174-x-77-102-87-168
技:エレキネット/てだすけ/サイドチェンジ/なかまづくり
抜群:でんき/かくとう/むし/ひこう/あく/ドラゴン 半減:じめん/どく
今までの「デンデデンデンデンデデンネ」ではPTのしんがりを務めていたが、さかさになったことで先頭に出てきたデデンネ。相変わらず選出率は一番低い。
「さかさバトル」というルール上ガルーラが増えることが想定されたため、最速メガガルーラを抜くために最速。(最速ジャラランガ抜きに抑えて余りを耐久に振るのも一考。)
技は、無効化されないS操作としてエレキネット、味方のサポートとしててだすけとサイドチェンジまでは確定。残り一枠は色々試したが電気無効特性や相手の強力な特性を消すためのなかまづくりに落ち着いた。
デデンネのサイドチェンジは通常ルールでも活躍したが、全くと言っていいほど読まれないのでうまく決まるととても楽しい。
ンデ(デンジュモク)
持ち物:こだわりスカーフ
特性:ビーストブースト
性格:ひかえめ
努力値:CS252 H4
実数値:159-x-91-247-91-135
技:ほうでん/エナジーボール/シグナルビーム/ボルトチェンジ
抜群:でんき/ひこう 半減:じめん
構築のエースアタッカー。準速+こだわりスカーフによりS実数値202となり、最速カプ・コケコより2速いすばやさから無効化されない全体技を撃つことができる。
基本的にはほうでんを撃つだけだが、初手でおいかぜを選択してくる飛行タイプには電気が半減なので、状況に応じてシグナルビームorエナジーボールを撃つ。対面コントロール用にボルトチェンジを入れてたが、ほとんど撃たないのではかいこうせんやしぜんのちから等の方がいいかもしれない。
ンデ(デンリュウ)
持ち物:デンリュウナイト
特性:せいでんき→かたやぶり
性格:れいせい
努力値:HC252 D4
実数値:197-x-105-183-111-54 → 196-x-125-238-131-45(最遅)
技:10まんボルト/りゅうのはどう/シグナルビーム/まもる
非メガ時 抜群:でんき/ひこう 半減:じめん
メガ時 抜群:ほのお/みず/くさ/でんき(4倍)/ひこう/はがね 半減:じめん/ドラゴン/フェアリー
メガシンカ枠。メガシンカするとドラゴンタイプが付くのでこのルールでは弱点が増えるが、半減されにくいドラゴン技を一致で撃てる+特性かたやぶりによるひらいしん無効化の恩恵が大きいのでこちらを採用。
「デンデデンデンデンデデンネ」では性格ひかえめでSに少し振った個体(4振りアローラガラガラ抜き)を使用していたが、S半減の最速メガガルーラを抜くには大きく耐久を削がなければいけないことから、役割を対トリル・電気無効化特性対策に絞り最遅個体を採用した。
ンデ(デンチュラ)
持ち物:ムシZ
特性:ふくがん
性格:おくびょう
努力値:CS252 H4
実数値:146-x-80-149-80-176
技:かみなり/むしのさざめき/エレキネット/まもる
抜群:くさ/でんき/かくとう/はがね 半減:ほのお/いわ
汎用アタッカー枠。電気・虫の等倍範囲が非常に広く、両方半減に抑えられるのは水エスパーor水悪タイプしかいない。特に6タイプに抜群を突けるむしのさざめきを強化するためにムシZを持たせた。
エレキネットはS操作+味方のひらいしんに引っかからない電気技として採用した。
デ(トゲデマル)
持ち物:きあいのタスキ
特性:ひらいしん
性格:ようき
努力値:AS252 H4
実数値:141-150-83-x-93-162
技:ねこだまし/アイアンヘッド/アンコール/ニードルガード
抜群:ノーマル/くさ/でんき/いわ/こおり/ひこう(4倍)/むし/どく/エスパー/ドラゴン/はがね/フェアリー 半減:ほのお/かくとう/じめん(1/4)
デンジュモクのほうでんを無効化できるねこだまし枠。ただでさえ耐久が低いのにさかさバトルになったことで12タイプもの弱点が生まれてしまったので、きあいのタスキを持たせた。
技はねこだましとまもるの上位互換としてニードルガード、PT内に水タイプへの打点がなく雨パがきつそうだったのでアイアンヘッドを採用。
もう一枠はほっぺすりすりにしていたが、ねこだまし警戒で初手両まもるされる&ほうでんの追加効果で相手が麻痺しまくるということがわかったのでアンコールに替えた。
ンデ(デンヂムシ)
持ち物:しんかのきせき
特性:バッテリー
性格:わんぱく
努力値:HB252 A4
実数値:164-103-161-x-95-56
技:まもる/いとをはく/むしくい/どろかけ
抜群:くさ/でんき/かくとう/はがね 半減:ほのお/いわ
いとをはくによるS操作と特性による味方の強化を一手に担う、デンデデンデンデンデデンネ界のクレセリア。岩タイプが半減になったことで、いわなだれのダメージが10以下になったりする。
しかしながらデンジュモクのほうでんで確定一発になるので、「バッテリーほうでん→相手をx体倒す(x=0, 1, 2)→ビーストブースト発動→C+(x+1)ほうでん」というコンボが狙える。
トゲデマルの項でも説明したが、相手が麻痺しまくるのでどくどくをまもるに替えた。
ガオガエンやメガガルーラを詰めて勝った実績があり、「さかさダブルのクレセリア」を襲名してもいいのではないかと密かに考えている。
選出
トゲデマル+デンジュモク 裏 デンヂムシ+何か
基本的にはこの選出が固定。
初ターンはねこだまし+ほうでん、2ターン目はトゲデマルをデンヂムシに引いてバッテリーほうでんによりギリギリ確定2発にならない相手を狩り取る。
デンヂムシが落ちるので再びトゲデマルを出してねこだまし+ほうでんを撃つ。というのが黄金パターン。
4枠目は基本デンチュラ、トリル相手ならデンリュウという感じ。
相手に電気無効特性持ちがいる場合は後発をデデンネ+デンリュウにする。
戦績
40戦して17勝23敗 レート1457
最高レート1570くらいまでは調子よく行ったが、そこからねこだまし+おいかぜ軸のPTとよく当たるようになり勝ち越せなくなってしまった。
反省・感想
ほうでんについて
C特化デンジュモクは一応エレキフィールド補正込みのカプ・コケコより火力は高いのだが、ほうでんの威力が80しかない&全体技補正で火力が下がることにより電気等倍の相手に対して思った以上にダメージが伸びなかった。
しかし“30%の確率で相手を『まひ』状態にする”という追加効果が非常に強力で、相手がバシバシ麻痺するので行動不能を引いて有利になるシーンが多かった。
感覚としてはスカーフランドロスでいわなだれを連打しているのに近かった。
ねこだまし+おいかぜ展開に対する弱さ
トゲデマルのS種族値は96であり、メガガルーラ(S100)より遅い。また、おいかぜ要員はだいたい飛行タイプであり、ほうでんが半減になるケースが多い。
これらの要因でトゲデマル+デンジュモクの選出パターンがうまく決まらず、押し負けるケースが頻発した。
雨パに対する弱さ
天候を変えられるポケモンがいない&メインギミックが水タイプに通らないという理由から雨パに非常に弱い。
こちらからの打点もほぼトゲデマルのアイアンヘッド頼りになることから、いわゆる限界雨のような構築に非常に相性が悪い。
偽装構築ではない
「デンデデンデンデンデデンネ」をよく知る相手ならデンジュモクはデンキZ、トゲデマルはがんじょうだと邪推してコンボが見破られないだろうと思ったが、そもそもデンデデンデンデンデデンネはメジャーではないので偽装する意味がなかった。
最後に
ほうでんデンジュモク+デンヂムシのコンボはさかさバトルならではで、実際刺さる相手には非常に強力だったので、普通の構築でも真面目に考察してみても面白いかなと思いました。
名前に縛られなければ、トゲデマルより速いライチュウをねこだまし要員にする等の改善案もあります。こういったさかさバトルならではの戦い方というものを楽しむシーズンにしたいですネ。
それでは。
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デンジャラスイッチかな?