【JCS2019予選】グラツンデーラ【ウルトラルール】




目次

はじめに

初めてAPPDATE様に寄稿させていただく、ユークリ(@glalie20000)と申すものです。今回JCSにおける自身の最高レートおよび、人生における最高勝率を更新することができ、記事の作成を行おうと考えました。

こちらがJCSの最高レートです。

レート1807 23勝 2敗

最終成績はレートがとろりと溶けてしまった関係で奮いませんでしたが、それなりの構築ができたと考えています。

 

パーティ作成経緯

ゲンシグラードンとツンデツンデがトリックルーム下で並んだとき炎地面岩鋼の超広範囲攻撃が可能となり、防御面においてもレックウザやゼルネアスに強く、晴らせばカイオーガも圧倒できる点に面白さを感じたため、この2体を軸として構築を組んでみる事にしました。

その後ガオガエンを思考停止気味に採用し、トリルが使えて硬い禁止伝説のルナアーラ、あらゆる耐性を確保できガオガエンを倒せるカプ・レヒレ、厳しくなりがちな相手のルナアーラに肝っ玉ねこだましする為のメガミミロップを採用しました。

カプ・レヒレの枠は初めイベルタルを倒せるカプ・コケコでしたが、他のポケモンとの相性が悪く感じたため不採用となり、メガシンカの枠についてはバトルボックスを登録する最後の最後まで悩んでいました。◯◯枠とかの考えから外れる案もありましたが、やはりパーティパワーを考えるとこれが正解だったと思います。

トリル下でこの2体を場に着地させるにあたって、どうしても倒し難くトリルターンを奪いに来るようなポケモンの排除や、ツンデツンデを裏から繰り出しやすくなるような工夫を施しています。

 

パーティ

個別解説

グラードン

持ち物:べにいろのたま
特性:おわりのだいち
性格:れいせい
努力値:H140-C252-D116
実数値:193-200-180-222-125-85
技:ふんか/だんがいのつるぎ/だいちのちから/まもる

  • C202ゲンシグラードンの大地の力を最大乱数以外耐え
  • 素早さ最遅

数値があまりにも高いサンド。単体でもヤバいですが、ツンデツンデと一緒に1~2回技を当てることができたりすれば相手の場は壊滅します。抵抗する手段を失った相手のポケモンを一瞬で破壊していく様はまさに禁止伝説と言ったところでした。

大体はツンデツンデが場を荒らした後や荒らしている最中に降臨させます。

トリックルーム下で動かすのがメインなため素早さは最遅。噴火の火力が欲しいため努力値はCぶっぱ。実はCを214くらいにしてもう少し耐久に厚くしていた時もあったのですが、レート戦でミリ耐えされて絶叫してしまったことがあるため、振り切る方針でいきました。

耐久面については、適当にHPに振りきっても大きな問題は起こらないと思います。しかしこの構築は地面が一貫しており、相手のグラードンのだいちのちからを耐える確率の高い方が勝ち筋を拾えると考えました。また、HPに振りきっても物理耐久が過剰になる事が多く、振り分けた方が安定すると思っています。

技については全部しっかり使用したため正解だったと思います。断崖の剣と大地の力は仕事が異なっており、断崖は相手に対して噴火が打てない時(グラードンのHPが減ってしまった、断崖のつるぎで相手のポケモンの弱点を突ける、相手の控えにゲンシカイオーガが存在する、等)に、相手に最も効率よくダメージを与えることができる技として用いました。大地の力は主に相手のゲンシグラードンを一撃で倒すために用いました。

巷で定着している、特攻に補正を掛けてHBに厚くするゲンシカイオーガの特攻は大体220を超えた辺りくらいですが、このゲンシグラードンの特攻は222であり噴火の火力はゲンシカイオーガのしおふき並みとなっています。これに加え、状況に応じて攻撃200から一致120の範囲技をブンブンでき、これは最早カイオーガが吹雪を一致で撃ってくるようなものだなーと感じました。

ツンデツンデ

持ち物:シュカのみ
特性:ビーストブースト
性格:さみしがり
努力値:H252-A252-D4
個体値:31-31-17-×-31-0
実数値:168-201-201-×-122-18
技:ジャイロボール/まもる/いわなだれ/トリックルーム

  • ビーストブーストでAが上昇する

さみしがっている姿が何故か想像できてしまうポケモン。

勇敢で採用してDに振る選択肢もあると思いますが、この構築では基本ルナアーラでトリックルームを貼りますし、ツンデツンデのトリックルームは有利対面で多く使うため柔らかさは問題になりませんでした (Aが削れる方が問題)。ビーストブーストで威嚇を打ち消すことで楽になる場面も多いと感じました。

さみしがりでも持ち物はシュカ。グラードンのだんがいのつるぎ、ネクロズマのだいちのちからを耐えることができます。

 

ルナアーラ

持ち物:エスパーZ
特性:ファントムガード
性格:ひかえめ
努力値:H228-B28-C244-D4 (努力値4余り)
個体値:31-10-31-31-31-10
実数値:241-110-113-206-128-107
技:シャドーレイ/おいかぜ/サイコキネシス/トリックルーム

  • H=B+D (耐久指数最大)
  • 意地っ張り鉢巻メガレックウザのかみくだく確2
  • 無振りS90族-3 (トリックルームしても追い風しても良いように)

トリックルームと追い風を同時採用して相手とのS関係を維持し続ける動きに一定の強さを感じました。ZトリックルームはあくまでもZ技であるため、挑発されても何食わぬ顔でトリックルームを貼り、煽り返すことができます。

トリルを確実に通す価値>ムーンライトブラスターの価値であり、マキシマムサイブレイカーでも十分な火力を有していたため問題ありませんでした。

エスパー技はマキシマムサイブレイカーの威力を重視しサイコキネシスを採用。カイオーガにはシャドーレイを打っていました。

追い風はメガミミロップ等速めのポケモンと並べている時やトリックルーム最終ターンに使います。逆に、追い風最終ターン付近でトリックルームを使用しツンデツンデを展開する動きも取ることができます。

素早さは個体値を中途半端にして90族より遅くなるように調整。これはかなり正解で、相当な恩恵を感じました。ただ、相手のカプ・レヒレより遅くなるようにS実数値を104にした方がゲームプランの組み立てがしやすくなる可能性があります (JCSのレヒレはほぼSに振っているようでしたが)。

カプ・レヒレ

持ち物:ミズZ
特性:ミストメイカー
性格:ひかえめ
努力値:H244-B92-C172
実数値:176-×-147-150-150-105
技:ハイドロポンプ/しぜんのいかり/ムーンフォース/くろいきり

  • H202-D156ガオガエンをスーパーアクアトルネードで確定1発
  • 意地っ張り命の球メガレックウザのガリョウテイセイが18.8%の低乱数1発
  • 陽気鉢巻メガレックウザのガリョウテンセイが43.8%の乱数1発

なにより意表が突ける!!!!

JCS2019では耐久に大きく振ってこごえるかぜでサポートするカプ・レヒレしかいませんでしたが、この構築でそれをやるとツンデツンデから反感を買ってしまいます。ミズZを持たせることでルナアーラを狙うガオガエンを葬ったり、トリルを貼った後に出てくるガオガエンを葬ったり、ちょっと削れたチョッキガオガエンを葬ったりしました。

ムーンフォースも強く、レックウザの処理→グラードン着地→カイオーガ無力化の流れも狙えます。

残り2つの技は自然の怒りと黒い霧を選択。自然の怒りは相手のグラードン等を安定して削ることができ非常に使い勝手が良かったです。黒い霧の所は凍える風の時期もありましたが全く撃たなかったため、ゼルネアスの無力化、威嚇リセット等の使い方ができる黒い霧の方が有用だと判断しました。ラッキーに対してもガードシェアをどうにかして防げば勝てると楽観的に考えていました (当たらなかった)。

命の球メガレックウザにあまりワンパンされたくないなーということでBに努力値を振りました。鉢巻メガレックウザはツンデツンデのお陰で怖くありませんでした

適切にミズZを使用できればほぼ勝つことができた半面、強すぎてプレイヤー側が油断してしまい窮地に陥れてくる事がある罪深い奴でした。

 

ガオガエン

持ち物:とつげきチョッキ
特性:いかく
性格:ゆうかん
努力値:H252-A36-B76-D140 (努力値4余り)
実数値:202-154-120-×-128-58
技:フレアドライブ/とんぼがえり/はたきおとす/ねこだまし

  • 威嚇込みで陽気メガレックウザのガリョウテンセイほぼ確3
  • ゲンシカイオーガの特化こんげんのはどうが43.8%の乱数1 (大体の特殊技耐え)
  • 素早さ最遅

尻尾の部分だけ可愛さが残っているポケモン。意外にも選出機会に恵まれず、しっかり刺さっている時だけ出していました。バークアウトも一定の親和性があると思いますが、はたきおとすによるゴーストタイプ、レックウザへの削りを重視しました。

ルナアーラのトリル+後攻とんぼがえりでツンデツンデを呼ぶ動きが無難に強かったです。

ミミロップ

持ち物:ミミロップナイト
特性:メロメロボディ→きもったま
性格:いじっぱり
努力値:H212-A188-B4-D4-S100
実数値:メガ前:167-132-105-×-117-138
    メガ後:167-198-115-×-117-168 
技:とびひざげり/いやしのねがい/れいとうパンチ/ねこだまし

  • 威嚇込みのねこだまし+とびひざげりで、H202-B111ガオガエンを確定。
  • 最速S100族+1

飛び膝蹴りの火力が陽気メガガルーラのすてみタックルと同じくらいなポケモン。

相手のゴーストタイプ (大体ルナアーラ) に猫騙しを打ちたかったので採用。ついでに相手のガオガエンとメガガルーラを飛び膝蹴りで粉砕していました。

結構思い切った振り方に思えますが、陽気メガガルーラの数値 (181-172-120-×-120-167) と大差無く、耐性に悪半減があるため役割対象に対してはちゃんと硬かったです (ふいうちを耐えて膝で倒す等)。

Sの遅さもほぼ気にならず、むしろトリックルームして相手のカミツルギ等の下を取る動きが強く、メリットしか感じませんでした。

定期的にスカーフテテフ等に飛ばされていましたが、もれなく裏からツンデツンデを出してビーストブーストの餌にするか、グラードンの噴火で吹き飛ばしていました。

冷凍パンチは相手のレックウザに圧力を掛けてメガシンカしてもらうためのものです。基本的にとびひざげりばかり打つため、凍らせる為に使ったりもしました。ランドロスやメガボーマンダをツンデツンデのいわなだれ圏内に押し込むなど順当な使い方もできます。

恩返しを打ちそうになかったので、ファントムガード復活したら強そう的な希望的観測の元、癒しの願いを採用してみました。これが強く、自主退場してトリルターンを節約したり、裏に残しておいて後半でルナアーラを復活→トリックルーム2周目といった動きで勝ちを拾ったり、想像した通りに動いてくれました。

メガミミロップは結構好きなポケモンなので、使っていてちゃんと「強いな」と思うことができて良かったです。(メガアブソルもいつかそう思えればいいなぁ)

 

選出

基本選出

先発:ルナアーラ、カプ・レヒレorミミロップorガオガエン

後発:グラードン、ツンデツンデ

先発はルナアーラと、レヒレorメガミミorガエンの中で最も刺さっているポケモンを選択。

後発のグラードンとツンデツンデは思考停止で確定しても構いません。

対オーガレックの場合は、相手のガオガエンを1ターン目で落としたり、レックウザをうまく削って倒し、相手のカイオーガに合わせてグラードンをプレイする等、とにかく最終的に晴らすことができるように動きます。

対ルナアーラ

先発:ルナアーラ、ミミロップorガオガエン

後発:グラードン、ツンデツンデ

もしくは

先発:ルナアーラ、ツンデツンデ

後発:グラードン、ミミロップorガオガエン など

対ルナアーラでは大体ミミロップかガオガエンを選出します。ねこだましはルナアーラに打つことが多いですが、ルナアーラの隣にガルーラやカプ・テテフが並びそうな時は初手にルナアーラとツンデツンデを並べ、裏のミミロップに引いてムーンライトブラスターを透かすか、あえてこちらのルナアーラをワンパンしてもらい、ツンデツンデでトリルを貼ってグラードンと一緒にゴリ押ししました。

ルナアーラ入りはキツくなることが多いですが対戦相手も同じ気持ちなことが多く、消極的な動きを取られたところに、捨てるつもりで選択したトリルが刺さる事もありました。

総括

グラードンとツンデツンデの並びが最強すぎるのもありましたが、ミズZカプ・レヒレの刺さりがとんでもない事になっていることが多く、非常にJCSの環境にマッチした構築でした。

今後ウルトラルールの考察が進むにしたがってルナアーラや月食ネクロズマ@ルナアーラZが増えるとキツい場面も出てくるかもしれませんが、思考停止感とゴリ押し感がとても気持ちの良いのでぜひ使ってみてください。

 

QRチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4A78-A077

 

余談

実はポケモンカードにハマりすぎていて、サンルールもムーンルールも全く触っていませんでした。それでもJCSの序盤では14連勝(トリル下のツンデツンデの雪崩が余りにも強かった)を達成できたりして、初心者にオススメのパーティと言える…かもしれません。

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この記事を書いた人

アブソルが好きです。アブソルでダブルレート2000を目指して挫折するのが趣味です。ポケモンの成績 : JCS2015マスターカテゴリ16位(1802)

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