はじめに
こんにちは。ルートです。
今回は先月(8月)にシーズン21最終23位を達成した、カイオーガ軸のパーティの記事を書かせていただきました。
よろしくお願いします。
パーティ作成経緯
今シリーズは先月とは大きくルールが変わり、禁止伝説1体使用可能かつダイマックス禁止というものになりました。
とりあえず伝説戦ということで、使い慣れたカイオーガ+おいかぜで構築を組むことにしました。
当然ながらコンセプトのカイオーガは確定。
次においかぜ要員ですが、こちらも使い慣れていて、補助技や妨害技を多く覚えできることが多いエルフーンにしました。
そしてカイオーガのメタの筆頭であるゴリランダーや環境に多く妨害にもターン稼ぎにもなってしまうねこだましへの対策として、アマージョを採用。
次に、ナットレイなどの草タイプ相手を考えると構築に炎打点が欲しいところです。
この枠はヒヒダルマやズガドーンなどを試したのですが、
- 雨下でもダストシュートで草に打点を持てる
- 素早さも火力も優秀
- おいかぜが切れても削り残しや黒馬バドレックスを不意打ちで縛れる
という強みを持つエースバーンに固まりました。
この4体はかなり早めに決まったのですが、あと2枠はなかなか決まりませんでした。
最終的には
- おいかぜ下のレジエレキなど上が取れない相手に先制してグラススライダーが打て、イエッサンのサイコフィールドを消せるゴリランダー
- トリックルームパーティ相手にねこだまし、おにび、さきおくりで妨害でき、トリックルーム以外のパーティにも素早さ操作としての役割が果たせるヤミラミ
の2体を採用しました。
パーティ
個別解説
エルフーン
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 D4
実数値:135-×-105-129-96-184
いつものおいかぜ始動要員です。
いたずらごころ持ち最速の素早さから妨害されにくいおいかぜを打てます。
攻撃技は威力が高く、追加効果が優秀なムーンフォースを選択。
また、妨害技として、ダイマックス禁止により使いやすくなったアンコールを選択しました。
攻撃的な構築である都合上、相手に「まもる」を使われることが多いので、有効に働く場面は多かったです。また、「ジオコントロール」を積んでくるゼルネアスの対策にもなります。
最後の技枠ですが、ミストフィールドを選択しました。モロバレルなどの状態異常にする技を使ってくるポケモンの対策となるほか、ゴリランダーのグラスフィールドを書き消してグラススライダーを非先制技化することもできます。
この構築では、相手のゴリランダーの体力をアマージョやこちらのゴリランダーのとんぼがえりでカイオーガの「しおふき」圏内まで押し込むことが多いです。
終盤に相手の盤面に削れたゴリランダーが残っている場合、ミストフィールドを展開することでゴリランダーの前でカイオーガを動かすことができます。
カイオーガ
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 B4
実数値:175-×-111-202-160-156
最強の範囲打点ポケモン。
1回2回動かすだけで大きなアドバンテージを得られますが、当然ながらあらゆる相手に対策されているので簡単には通りません。
このポケモンが動ける状況をどうやって作っていくかが鍵になります。
持ち物はおいかぜ黒馬バドレックスやおいかぜザシアンを意識してこだわりスカーフ。おいかぜを展開していない状況でも動かしやすくなります。
メインウェポンとなる水技には最大打点のしおふき、威力安定の全体技こんげんのはどう、ワイドガード対策の単体技ねっとうの3つを採用しました。
また、サブウェポンにドラゴンや草タイプへの打点としてれいとうビームを採用しています。
ただし、シーズン21の後半になってからは環境にオニシズクモやギャラドスが増えてきたので、れいとうビームの枠は今だと「かみなり」のほうがよいかもしれません。
大体の場合はしおふきを連打するのが一番強いです。
アマージョ
性格:いじっぱり
努力値:A252 S252 D4
実数値:147-189-118-×-119-124
先制技対策&草タイプアタッカーです。
A種族値は120と高く、こだわりハチマキの補正もあって高い打点を出すことができ、先制技対策にとどまらない仕事ができます。
例えば、メインウェポンのパワーウィップは無振りの黒馬バドレックスを確定1発で、サブウェポンのトリプルアクセルは無振りのムゲンダイナを確定一発でそれぞれ倒せます。
また、とんぼがえりもこだわりハチマキのお陰で十分な打点になっています(H252ゴリランダーを7~8割削れる)。
相手の交換に合わせて使いカイオーガを出す、おいかぜ下でレジエレキの下から後攻とんぼがえりするなどアマージョの要となる技です。
最後の技枠にはグラススライダーを採用。基本的には味方のゴリランダーと合わせて使いますが、こちらがゴリランダーを選出していなくても、相手のゴリランダーのグラスフィールドによって先制技化することも多いです。
耐久無振りのアタッカーでありながらも先制技(特にグラススライダー)対策としてなるべく残しておきたい、という難儀なポケモン。
このポケモンをどう動かすかが勝敗に直結することがしばしばあります。
エースバーン
性格:ようき
努力値:A252 S252 D4
実数値:155-168-95-×-96-188
シリーズ8のおいかぜオーガ構築でも採用していた、優秀な炎タイプのアタッカー。このパーティの主力の一体です。
優秀な打点とリベロによる広い範囲を兼ね備えています。
どの技も使用頻度が高く、打ち分けることも多いので、すべての技の威力を強化できるいのちのたまを持たせています。
ザシアンやナットレイに打つ炎技のかえんボールは確定。命中安定のフレアドライブもありますが、体力が赤ゲージで残ることが多かったのでかえんボールにしました。
第2のメインウェポンとして、雨下でも草タイプに二倍の威力が出せ、ゼルネアスやカプ・レヒレなどにも刺さるダストシュートを採用。
しねんのずつきの枠はもともとけたぐりが入っていましたが、ムゲンダイナ構築が辛すぎたので変更しました。
命中安定で無条件で使える技が存在しませんが、これが一番良い勝率を出せる技構成だと思っています。
ヤミラミ
性格:わんぱく
努力値:H252 B252 D4
実数値:157-95-139-×-86-70
トリックルーム対策のポケモンかつ、トリックルームを貼られなくても仕事ができるポケモン。
さきおくりでトリル下でもそうでなくても素早さ操作ができます。
おにびはザシアンや白馬バドレックス、ツンデツンデなどに打つ。
サイドチェンジの枠は少し怪しいかもしれない。イカサマを採用してもいいかもしれません。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
努力値:H144 A252 B44 D12 S60
実数値:193-194-116-×-92-113
調整:陽気A252ザシアンの+1きょじゅうざん確定耐え
おいかぜ下で最速黒馬バドレックス抜き抜き
先制グラススライダーの使い手。レジエレキなどに先制して攻撃できます。
ただ、それよりはトリックルーム相手に出し、ねこだましとフィールド貼り換えで頑張っていることの方が多い気もします。
高速ポケモン相手にアマージョと一緒にグラススライダーを連発することも。
構築全体としてヌケニンに触れる技が少ないので、はたきおとすを採用しています。
選出
基本選出
先発:エルフーン+エースバーン
後発:カイオーガ、アマージョ
おいかぜ+エースバーンで相手を崩してから、裏のカイオーガで一掃します。
先制技はアマージョでカットします。きあいのタスキ持ちレジエレキがやや重いので、優先して攻撃しておきたいところです。
主にザシアン構築にこの出し方をすることが多いです。
基本選出2
先発:エルフーン+アマージョ
後発:カイオーガ、エースバーン
アマージョでエルフーンへの先制技をカットして確実においかぜを展開しつつ、アマージョで殴るなりとんぼがえりでカイオーガに交換するなりします。
とんぼがえりは相手のゴリランダーに打つことで大ダメージを与えながら引くことができます。
主に黒馬バドレックス、カイオーガ、ゼルネアス構築にこの出し方をすることが多いです。
対トリックルーム構築
先発:ヤミラミ+アマージョ
後発:カイオーガ、ゴリランダーorエースバーン
対トリックルーム構築での出し方です。
ヤミラミとゴリランダーのねこだまし2枚とさきおくり、おにびで妨害しながらカイオーガを通す機会をうかがいます。
サイコフィールドを展開するイエッサンには、上手くとんぼがえりを当てながらゴリランダーのグラスフィールドで上書きしたいところです。
初手カイオーガ
先発:カイオーガ+アマージョ
後発:エルフーン、誰か
カイオーガ対策が薄い構築に対して行う選出。
先制技を封じながら、初手からしおふきをぶっぱします。
しおふき+とんぼがえりでチョッキゴリランダーであっても倒すことができます。
苦手な相手
イベルタル
構築的に有効打が少ないうえに、こちらの構築に多い草タイプにデスウィングで大打撃を与えながら体力を回復されます。
ムーンフォースとしおふきで削るか、おいかぜ+トリプルアクセルで強引に倒しに行くかになります。
オニシズクモ
カイオーガから全体技以外で手出しできる技がないにもかかわらず、ワイドガードでしおふきを防いできます。
しかも、トリックルーム構築で採用されやすいポケモンにも関わらず、ヤミラミのおにびを特性「すいほう」で無効にしてきます。
草タイプのアマージョやゴリランダーでどうにかしたいところです。
おわりに
先月はこのパーティで最終23位を達成しました。
シリーズ10ではダイマックスが使えなくなったので、ダイマックス技でのゴリ押しも出来なくなりました。
一方、相手の耐久がダイマックスにより上がることもないので、カイオーガのしおふきなどの全体技は通りやすくなっている側面もあると思っています。
攻撃的であるがゆえに意外と繊細な部分もあるパーティですが、興味を持って頂けたら幸いです。レンタルパーティーもあるので、是非使ってみてください。
お読みいただきありがとうございました。
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