はじめに
これで5本目の記事投稿となります、ルートと申します。
今回はシーズン15で最終27位の自作構築について記述いたします。よろしくお願いします。
パーティ作成経緯
ピカチュウを使ってみたかったので、ざわさんのピカホエッパーを参考にして、
- おいかぜ要員においかぜ要員のなかでも特に早く追い風が打て、残っても優秀な補助技でサポートできるエルフーン
- 最強の範囲打点を持つ雨展開要員+しおふき要員の伝説枠カイオーガ
の二体と組み合わせることにしました。
カイオーガはダイマックスせずにしおふきの高打点の押しつけをベースとして動きたいので、ダイマックスエースは一般枠から選定。その結果、ダイジェットとダイアークでカイオーガをサポートでき、草タイプに複数の一致技で弱点をつけるエースバーンを採用しました。
試行錯誤の結果あと2枠は、
- ちょうはつと別のトリル対策手段を持ち、いかりのこなでダメージコントロールもできるモロバレル
- ゴリランダーをグラススライダーの上から叩け、エルフーンと同時に並べておいかぜをすることでエルフーンに別の行動を取らせることが出来るファイアロー
の2匹にかたまりました。
結果、平均種族値493.8というお前それ禁止伝説入っているのか?と言いたくなるような構築に仕上がりました。なお、準伝説は一体も入っておりません。
パーティ
個別解説
エルフーン
性格:おくびょう
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:136-×-105-129-95-184
このパーティの中核となるポケモンです。
おいかぜ展開というパーティの最も重要なところを任せています。無駄に相手の攻撃を耐えるよりはさっさと落とされて欲しいので(特にダイジェットを2回入れられる展開が嫌)、持ち物にきあいのタスキや半減実は選択できず、そうなると一番強い持ち物がだっしゅつボタンだったのでこれを持たせました。
だっしゅつボタン+すりかえは相手のダイマックスポケモンなどを即退場させられるだけではなく、しおふきを耐えそうな相手(フシギバナやパルキアなど)に押しつけておいてからカイオーガを展開することで、「カイオーガのしおふきに巻き込みつつ反撃させない」ということができます。また、ピカチュウなどで片方の動きを止めている間にダメージを受けて直後に発動して退場し、おいかぜターンを残して後続に繋ぐという動きができることもあります。ちょうはつはトリル対策のために入っています。
だっしゅつボタンは非常に強力なアイテムである一方このパーティの弱点でもあり、「相手がねこだましとダイマックス技をエルフーン方向に集中→ねこだましでだっしゅつボタン発動、後続が引きずり出されて大打撃」などということが往々にして起こるのでご注意ください。
ピカチュウ
性格:おくびょう
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:111-67-60-102-70-156
世界的に大人気のポケモンの顔であり、おいかぜパにとっては非常に優秀なサポーターです。
環境にいる多くのねこだまし使いの上を取ってねこだましを使うことができ、打った後はキョダイバンライとうたうの存在によりヘイトを集め、驚異的なもろさにより即退場してくれます。もし放置されても10まんボルトで打点を出したり、エレキネットでS操作をしたり、場合によってはうたう連発というマスコットポケモンとは思えない悪辣な動きが出来ます。
なお、相手に「うたう」の存在を意識させて攻撃を誘導するために、配布個体についているメモリアルリボンの二つ名を反映しています。
キョダイマックスはあまりしませんが、S有利を取られてしまいそうな時や序盤で大きなプレミや出し負けをしてしまって痺れワンチャン取らなければならないときには切っていきます。なお、キョダイマックスしてもゴリランダーの種グラススライダーが中乱数です。
…後で気づいたことなのですが、ピカチュウのBに下降補正をかけ、B個体値を20~21にしてダイジェットで落ちるようにしておいた方がよかったです(配布個体なので厳選不可能なのですが)。
エースバーン
性格:ようき
努力値:0-252-0-0-4-252
実数値:155-168-95-×-96-188
この構築のダイマックスエースです。とにかくカイオーガとの相性がよく、ざっとあげただけでも
- ダイジェットでカイオーガのSを上げながら高打点を叩きこめる。
- ダイアークで相手のDを下げ、カイオーガのしおふきの破壊力を上げる。(ダイアーク+しおふきでダイマックスしたチョッキボルトロスを落とせる)
- ダイジェット1回で最速レジエレキを抜くことができ、カイオーガにダイジェットを2回入れることでカイオーガもレジエレキを抜くことができる。
- ふいうちで削れたレジエレキやゴリランダーを縛れる。
- カイオーガの苦手な草タイプに二つの一致技で弱点を突ける。
- カイオーガに対抗して相手が晴らしてきた場合、キョダイカキュウが強く使える。
- エースバーンは特性「いかく」に弱いが、現環境の主流の「いかく」持ちはカイオーガに弱い。
という相性の良さを誇ります。後一枠には抜群を取りやすく、ガオガエンなどへの有効打となるとびひざげりを採用しています。
高打点を叩きこみながらカイオーガのサポートが出来るのが強みなので、道具はいのちのたまを選択。最速でレジエレキをダイジェット一回でぎりぎり抜ける素早さなのでSは下げる余地がなく、できるだけ火力が欲しいのでAを極振りしました。
カイオーガ
性格:おくびょう
努力値:0-0-4-252-0-252
実数値:175-×-111-202-160-156
禁止伝説最強の範囲打点を持つポケモン。
この構築はすべての構築に対してカイオーガのしおふきを押しつけていくことを目標とした構築です。とにかく上をとってのしおふきが強く、これを連発できる状況ならまず勝てます。もちろんそれは対策されきっているので、いかに周りでその対策を崩すかが重要です。
カイオーガはダイマックスしても強力なポケモンですが、キョダイマックスしたエースバーンでサポートしつつカイオーガのしおふきを押しつけていく方が強いので、この構築ではあまり積極的にダイマックスはしません。
モロバレル
性格:おくびょう
努力値:252-0-0-0-4-252
実数値:221-×-91-105-100-90
とにかく催眠するポケモン。おいかぜ下でキノコのほうしを連発し、相手のダイマックスターンを減らす、トリックルームを阻止するなどの妨害を行います。最速で実数値90、おいかぜが加わることでS実数値180になり、最速ボルトロスまで抜くことができます。エースバーンと並べてダイジェットを受けて加速し、相手をどんどん眠らせていく動きも強力です。
一見相手をねむらせて動きを止めるという行動はおいかぜターンを無駄に消費する相性が悪い行動に見えますが、モロバレルはキノコのほうしやいかりのこなで戦況を操作することが出来るので問題ありません。
きあいのタスキを持たせるなら攻撃技はヘドロばくだんを採用してCS振りにしてもいいように思えますが、この構築はジガルデが非常に重い(カイオーガの前でも要塞化が出来るため)ので対策のためにクリアスモッグを採用しています。
ファイアロー
性格:ようき
努力値:0-252-4-0-0-252
実数値:153-133-92-×-89-195
もう一体のおいかぜ要員。先制飛行技によりゴリランダーを対策します。また、エルフーンと同時に並べることで、おいかぜを展開しながらエルフーンにすりかえやちょうはつなどの別の行動をさせることができます。
たまにダイマックスさせます。飛行技を打ってもはやてのつばさが維持された状態になるのは強力で、先制でカイオーガのSを上げていくことができます。どろぼうはダイアークの種にするためだけに入れていますが、威力が低すぎてあまり使わなかったので、この枠は相手のねこだましやグラススライダーを防げるファストガードにした方がよかったです。
選出
エースバーンとカイオーガは必ず選出します。そうしないとパワーが足りません。
基本選出1
先発:エルフーン、ピカチュウ
後発:エースバーン、カイオーガ
ピカチュウでねこだましをして相手の片方を止め、エルフーンでおいかぜ展開します。そこからできるだけ早く両者を退場させ、裏のエースバーンとカイオーガをおいかぜ下で展開しましょう。エルフーンが残っている場合はすりかえなどで相手の妨害を行います。ピカチュウが残っている場合は打点、S操作、妨害の三つの技を使い分けましょう。
主に初手にガオガエンやレジエレキを出されそうな場合にこの選出を行います。
基本選出2
先発:エルフーン、モロバレル
後発:エースバーン、カイオーガ
エルフーンでおいかぜをしながらモロバレルでダイマしそうな方を寝かせます。エルフーンが残った時の行動は上記と同じですが、モロバレルが残った場合、エースバーンやカイオーガと並べながらとにかく相手を眠らせていきます。また、ちょうはつ、すりかえ、キノコのほうしと相手のトリックルームの妨害に使える技が最も多い選出でもあります。
基本選出3
先発:エルフーン、ファイアロー
後発:エースバーン、カイオーガ
この選出をするときは主に相手にゴリランダーがいるときかおいかぜミラーの時です。
相手にゴリランダーがいる場合、基本的にねこだましで片方を止めてくるのでおいかぜを両方で選択。あるいは次のターンも(はやてのつばさを失った)ファイアローが上を取れそうな場合はゴリランダーをブレバで攻撃しましょう。そのあともゴリランダーにブレバをちらつかせながらエスバオーガでとどめを刺すことを狙います。
おいかぜミラーの時は、ファイアローおいかぜ→エルフーンで相手のおいかぜ要員にちょうはつと選択することで一方的においかぜを展開でき、また相手のエルフーンがトリル展開をしてくる事態なども防ぐことができます。
以上3つが基本選出です。
その他の選出
先発:カイオーガ+エスバ以外の誰か
後発:エースバーン+誰か(先発に出していなければモロバレルであることが多い)
かなりざっくり書いていますが、要するに初手からしおふきを押しつけていく選出です。
この選出をする必要があるときは大抵がトリックルームパ相手です。ちょうはつが必要ならエルフーンかファイアローを、ねこだましが必要ならピカチュウを、ほうしで眠らせて妨害したいならモロバレルを、といった感じで必要な妨害役を選出してください。なお、ガオガエン+ミミッキュのような相手にはピカチュウかファイアローを出してねこだまし読みでダイマックスさせてやると初戦の場合はかなり効くと思われます。
総括
このパーティでシーズン15で最終27位という結果を出すことができました。このシーズンは慣れるまでにかなりの時間がかかり、序盤は苦戦しましたが、結果的に面白いと思うパーティができたので満足しています。
お読みくださってありがとうございました。
余談
上記で「厳選不可能」と書いたうたうピカチュウなのですが、B20の個体をフォロワーさんから頂くことができたのでそちらに差し替えたレンタルパーティも同時に貼っておきます。
また、記事中のイラストも別のフォロワーさんからいただいたものです。ありがとうございました。
追記:シーズン16でも記事に挙げたものとほぼ同じ構築(ピカチュウをせっかちB個体値20の個体に、ファイアローのどろぼうをファストガードに変更)で最終64位を達成しました。
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