はじめに
アローラ!麹屋です。
今回は公式大会International Challenge Aprilで使用した構築を紹介させていただきます。
構築経緯
ランクバトルシリーズ3でキョダイマックスラプラスが解禁され、使ってみたところわりと肌に合っていたのでラプラス軸で構築をスタート。
ラプラスのキョダイマックス技は攻撃と同時にオーロラベールを5ターン展開する技で、性能自体は非常に強力ですが、ラプラス本体の火力がそこまで高くないので放置してしまえば対処は可能、というのが下馬評でした。そこで、特性によって味方の火力強化ができ、自身もアタッカーとして動くことができるデンヂムシイシヘンジンを採用し、ラプラスを放置できない盤面を築くことを目指しました。
ラプラス、イシヘンジンともに素早さがそこまで速くないものの、トリックルーム運用できるほどの遅さでもないため、確実においかぜ状態で運用するためエルフーンを次に採用しました。
ここまでの3体で鋼タイプ、特にアイアントが重いと感じたのでスカーフリザードンを採用。これでエルフーン+リザードン+イシヘンジンの並びが出来たのでリザヘンジンの記事を思い出し、キュウコンを採用。
ここに先制技持ちの補完枠としてローブシンを採用して、4月シリーズのランクバトルに挑んだところ、7勝1敗の成績でマスターボール級にランクアップしました。
好成績ではあったものの、対水ロトムの対処のしづらさを感じ、キュウコンの枠を眼鏡ニンフィアに変更して構築が完成しました。
構築
個別解説
エルフーン
性格:ひかえめ
努力値:H140 C252 S116
実数値:153-x-105-141-95-151
おいかぜを始動する羊。
おいかぜラプラスより速い相手に攻撃された時に裏からイシヘンジンを出して強化キョダイセンリツを撃つため、だっしゅつボタンを持たせました。また、すりかえを搭載することでいわゆる脱出すりかえコンボを狙うことができます。これが本当に偉くて、キョダイセキタンザン・ふくろだたき・サポートなしのサマヨール始動トリル等を骨抜きにできます。
配分はC最大S最速ドリュウズ抜き残りHです。脱出エルフーンなのに何故耐久振りじゃないのかというと、イシヘンジンの枠がデンヂムシだった時期にサポート役が2体だと勝ちきれないので、エルフーンの火力を伸ばして補っていたからという事情です。まあ最悪エルフーンにはおいかぜをセットしてもらえたらあとは生き残ろうが残らなかろうがそんなに影響はないので、オーロラベール込みで耐えてボタン発動したらラッキーくらいなノリです。それにC特化+パワースポット補正込みのムーンフォースは意外と火力が出るので馬鹿にできなかったですね。
てだすけは、ねこだましに対して先制できる技兼いざというときの火力補助技として入れました。てだすけ→ねこだまし受けてボタン発動→イシヘンジン出してパワースポット発動とすると火力が約2倍に伸びて楽しいですね。
ラプラス
性格:ひかえめ
努力値:C252 B4 S252
実数値:205-x-101-150-115-112
メインアタッカー&壁貼りを同時にこなす、パーティのヒロイン。
初動の火力を最大限に引き出すため、持ち物にいのちのたま、キョダイセンリツのベース技としてふぶきを採用。続いてタイプ一致高火力のハイドロポンプ、水ロトム・ウオノラゴン・ミロカロス等に刺さり、ダイマックス終了後の安定打点にもなるフリーズドライ、ラプラスミラーにおける打点やなけなしの催眠対策にダイサンダーが欲しかったのでかみなりを採用しました。
他にもまもるやダイウォールになる別の補助技、こおりのつぶて等採用したい技は多かったのですが、ラプラスが集中攻撃を浴びて倒される分にはおいかぜ・オーロラベールを残したまま後続を展開していけるため、この技構成でいいと判断しました。
イシヘンジン
性格:しんちょう
努力値:H44 A92 B4 D252 S116
実数値:181-157-156-x-79-105
当初デンヂムシだった枠ですが、イシヘンジンがデンヂムシアタックフォルムであることに気が付いてこちらに変わりました。
特性パワースポットにより、いるだけで味方の技の威力を1.3倍にします。勝手にいのちのたまが持ち物に追加されると考えたら恐ろしいですね。それでいて本体の火力も素早さも悪くないので非常に使いやすいポケモンでした。
他方、D個体値20という驚きの数字を誇っていますが、特化してオーロラベールを貼ることでなんとか並程度の特殊耐久力を得ることができます。環境的によく砂が舞うこともあって数字ほど脆くはない印象でした。
また、エルフーンの弱点の内ほのお・どく・ひこうはイシヘンジンが半減、イシヘンジンの弱点の内みず・かくとう・くさ・じめんはエルフーンが半減と縦の相性が非常に良く、脱出エルフーンの交代先として最適なのも偉いポイントでした。特にねこだまし+ダイジェットでエルフーンのおいかぜ展開を止めようとする相手に対してイシヘンジンに交代し、パワースポットキョダイセンリツでダイマックスした側を倒す、という動きが決まるとかなり有利な展開になります。
配分はおいかぜ時スカーフウオノラゴン抜き、持ち物補正なしばかぢからで非ダイマックスバンギラスを一撃までASを伸ばし、残りを耐久に振り分けです。技は単体高火力のストーンエッジ、範囲打点のいわなだれ、対バンギラス用のばかぢから、対ニンフィア用のヘビーボンバーとしましたが、ヘビーボンバーを撃つ機会はなかったので別の技でもいいと思います。
リザードン
性格:おくびょう
努力値:B4 C252 S252
実数値:153-x-99-161-105-167
普通のキョダイマックスリザードン。
主な仕事が初手アイアントを焼くことと後発でスイーパーの役をすることからダイマックスをあまり切らないので、こだわりスカーフを持たせました。
技は範囲打点のねっぷう、ダイジェットのベース兼ラプラスがダイストリームで雨を降らせるケースが多いのでぼうふう、キョダイゴクエン最大火力のブラストバーン、ダイウォールになるおにびを採用しました。忘れたころにキョダイマックスさせると強かったです。
ニンフィア
性格:ひかえめ
努力値:H36 C252 S220
実数値:175-x-85-178-150-108
水ロトムに強い草枠を探していたところ、水ロトムはだいたいトゲキッスと一緒に使われていることに気付き、耐性ではなく耐久値で受けられ、範囲打点で押していけるニンフィアを採用しました。
最後に構築に入ってきたものの、その圧倒的なパワーで影のヒロインとなりつつあります。
配分はC最大、Sをおいかぜ時最速ドラパルト抜き107+1にすることでHPが16n‐1になります。オーロラベールがあるのでこれくらいの耐久でも十分耐えます。
メインウエポンのハイパーボイス、最大火力のはかいこうせん、後発ナットレイがつらいのでマジカルフレイム、あとは眠らされても動けるようにねごとを採用しました。
おいかぜ&パワースポット補正の乗ったニンフィアはめちゃくちゃ強かったです。
ローブシン
性格:いじっぱり
努力値:H252 A252 B4
実数値:212‐211-116-x-85-65
普通のローブシン。
インファイトの火力と状態異常耐性を考えて特性をこんじょう、持ち物をかえんだまにしましたが、インファイトを撃ちたい盤面があまりなく、耐久が削れてしまうこともありてつのこぶし‐くろおびにするべきだったかなと思います。あと何も考えず努力値を振ったので配分が綺麗じゃないですね。
選出
〇基本選出
先発:エルフーン+ラプラス
後続:イシヘンジン+誰か
基本の選出。おいかぜ+キョダイセンリツで壁を貼り、おいかぜと壁の効果が切れる前に相手を倒します。基本的に初手はキョダイセンリツ以外押しません(対バンドリでもドリュ方向にセンリツを押します)。
相手がねこだましでエルフーンを止めてきそうな場合はてだすけ→だっしゅつボタン発動でイシヘンジンを繰り出し、超強化キョダイセンリツを叩き込みます。
ドラパルト+セキタンザンやせいぎのこころ+ふくろだたき等の味方殴りコンボ、サポートなしのサマヨールによるトリックルームが見えた場合は、だっしゅつボタンをすりかえで押し付けることでご退場願いましょう。
〇対この指トリル(イエッサン+ブリムオン等)
先発:イシヘンジン+ニンフィア
後続:ラプラスorリザードンorローブシンから2体
対トリックルームで、すりかえが効かないこのゆびとまれでサポートしてくるパターンの選出です。イシヘンジンのいわなだれ+ニンフィアのハイパーボイスを重ねて、このゆびとまれを無視しトリックルーム役を倒します。
〇対アイアント
先発:リザードン+エルフーン
後続:イシヘンジン+残りから2体
スカーフリザードンのねっぷうでアイアントを焼き払います。エルフーンを見せることでおいかぜ+キョダイゴクエンを警戒させつつねこだましをエルフーン方向に振らせるのがポイントです。エルフーン+アイアントだったらそのままおいかぜ+ねっぷうを選択すればOK.
〇別パターン
先発:リザードン+ニンフィア
後続:イシヘンジン+残りから2体
レアケース、ミミッキュがトリックルームを押してきそうな時にしていた選出です。
素早さがニンフィア>イシヘンジンのため上の選出だとハイパーボイスがばけのかわに防がれてしまうので、ねっぷう+ハイパーボイスでミミッキュを落としにいきます。
※計算したら眼鏡ハイパーボイスでHP7/8のミミッキュが確定一発ではありませんでした。
まあでもダイジェットで加速したニンフィアは普通に強かったのでヨシ!
戦績
1日目:11勝4敗
2日目:午前中に潜り、なんと11連勝、レート1744まで到達
その後負けたので順位を確認したところ、、、
なんと暫定3位という超高順位を記録しました
そして3日目、、、
はい、人生そううまくはいきませんね(溜息)
というわけで最終レート1660で終了しました
構築相性
ランクバトル数戦+INCで使用してみて、だいたいこの構築の相性はだいたい以下の通りだと感じました。
得意な相手
- イエッサン+ブリムオン
- ドラパルト+セキタンザン
- サマヨール+ミロカロス
- ふくろだたき
- アイアント軸
- ドラパルト軸
互角
- バンギラス+ドリュウズ
苦手な相手
- 味方殴り起動型保険バンギラス
- ヤミラミ+リザードン
- ピッピ入り
最近流行りのギミック系構築に強く、依然として人気のバンドリとも戦える構築にまとめることができたことが2日目の連勝の原動力になったかなと思います。
他方、キョダイラプラスを一撃で倒せるような動き、特にねこだましをみせつつ味方のじゃくてんほけんを起動してくるような動きにはかなり苦戦しました。(INC中にやられたパターンとしてはゴリランダー+ラプラスやカポエラー+バンギラス) またヤミラミ入り、ピッピ入りに対しては最後まで正解の立ち回りを見つけることができず、苦戦を強いられました。
感想など
普段ふざけたような構築ばかり組んでいますが、8世代になって初めて完成度として満足できる構築を自力で組めたなと思います。
特に、瞬間とはいえ公式大会でレート1700超え、上の順位に入れたことは嬉しかったです。
まだ煮詰めるべきところがある構築ですが、しばらくランクバトルでも使って研究を深めていくつもりですので、皆さんも是非使ってみてください。
それでは >(o・ω・o)<
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