【ポケモンSV・ダブルバトル】おいかぜオーガイッカ【PJCS2025第2回予選抜け】




目次

はじめに 

こんにちは、ルートです。

今回はカイオーガ軸でPJCS第2回予選抜け(最終13位)&シーズン27ダブル最終29位を達成したので、そこで使用した構築の記事を書かせていただきました。

今回は頑張って書いたので記事が若干長くなりましたが、よろしければお付き合いください。

構築経緯

予選ルールのレギュレーションGは群雄割拠な環境。

禁止伝説の採用率上位10体はどれを使っても強い上に、黒バドレックスやカイオーガなど対処法の異なる強い型が複数存在する伝説ポケモンまでいます。

そのうえでムゲンダイナ、レックウザなどの中堅ポジションたちも侮れない力を持っている。

これらすべてを一発勝負の予選でねじ伏せる必要があります。

ですので、全てを上から粉砕して解決とすることにしました。

高い勝率が求められる予選では取りこぼしは許されません。

そこで相手を上からワンパンしていけば、向こうが何を狙っていようが関係ありませんし、攻撃を許さなければ急所や追加効果などの不運もありません。

そうするために禁止伝説に求められるのはとにかく火力が高いこと、技に無効タイプが存在しないこと、強力な全体技を持っていること。

この全てを満たすポケモンとして禁止伝説枠をカイオーガに決定しました。

持ち物は取り回しがよくなり、黒バドレックスやザシアンなどを上から叩けるようになるこだわりスカーフに。

テラスタルを水の一致テラスにしておけば、スカーフ型でありながらメインウェポンのしおふきの火力も上げていくことができます。

剣盾時代によく使っていたポケモンなので、(SVであまり使っていないとはいえ)扱いにも自信があるポケモンでした。

コンセプトの都合、何かしらの素早さサポートが必要になるので、おいかぜ役最有力にして最も扱い慣れたポケモンであるエルフーンも採用。

力で押し切る構築なので、アンコールで相手のまもるを牽制できることも重要です。

コンセプトの都合エルフーンにも一定の火力が求められているので、努力値を耐久に回さなくても済むきあいのタスキ型を採用しました。

ここまででメインの2体が確定。

ですがカイオーガは強力なポケモンであるからこそ、相手もしっかり対策してきているはず。

それゆえ対策の対策を取る必要があります。

それもコンセプトが揺らがないよう、できるだけ構築全体の火力を落とさない形で。

カイオーガのしおふきを通していく上で一番の障害になるのはワイドガードです。

ですので、できるだけ火力の高いフェイント使いを採用してワイドガードを対策することにしました。

そこで採用したのがイッカネズミ。

こうかくレンズ+ネズミざんの火力は鉢巻ウーラオスを上回るほど。それでいてフェイントに加えていざという時にカイオーガを守れるこのゆびとまれも使えます。

ゴーストタイプで止まりやすい問題も、そちらをカイオーガに任せてしまえば問題はありません。

カイオーガの水技を無効にしてくる水オーガポンを上から倒してしまうことができるのも優秀です。

おいかぜターン中に相手を確実に倒すべく、ウーラオスも採用。こだわりハチマキを持たせれば並大抵のポケモンはまもるすら許さずにワンパンです。

カイオーガだけだと倒せない合体ヘイラッシャを確定急所で突破できるのも◎。

対ヘイラッシャの都合、初めのころは一撃ウーラオスを採用していました。

さらに3体目のアタッカーとして炎オーガポンを採用。

カイオーガが初手から出せない晴れ構築に強く、じゃれつくの採用によりタケルライコ、トドロクツキなどのドラゴンにも隙を見せません。

水技を半減してくる水タイプも水技で撃破することができます。

ですがここまでのポケモンだと先制技対策が甘く、またトリックルーム特化の構築に対処できません。

ですので先制技とカットできかつトリックルーム+ふういんを使えるポケモンの中で最も火力が高いイエッサン♂を最後の枠に採用。

さすがにこのポケモンはある程度相手の攻撃を耐えてほしいので、耐久調整をしつつ持ち物をまがったスプーンにして最低限の火力を確保しました。

この6体の時点でなかなか強力なパーティでしたが、対ガオガエンをカイオーガに完全に依存した形になっているので、ガオガエン+草枠(ゴリランダー、モロバレルなど)の相手に勝率が悪くなっていました。

ですが、草+ガオガエンが重い問題はレギュレーションFで使ったおいかぜパーティでも起きていた話。

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その時の解決法であった草テラスれんげきウーラオスを採用。いちげきウーラオスと入れ替えました。

ネックであると思われていた対合体ヘイラッシャについても、雨すいりゅうれんだでごり押しが効くことが判明。

以上6体でパーティが完成。

結果的にレギュレーションFで作ったおいかぜパーティと似たような感じのパーティになりました。

個別解説

エルフーン

性格:おくびょう

努力値:C252 S252 D4

実数値:135-×-105-129-96-184

第9世代の今となってもいまだにおいかぜ役最有力の一体です。

おいかぜをしてパーティ全体の素早さを引き上げ、おいかぜターン中に勝負をつけるのが理想の動き。

よっておいかぜだけではなく、まもるを使って時間稼ぎをしてくるアンコールも必須枠です。

まもるや変化技だけではなく、時には攻撃技をアンコールしてトリックルームなどの他の技を選べないようにすることも。

攻撃技のムーンフォースは必要として、あと一つにはミストフィールドを採用しています。

主にミライドンやゴリランダーが展開してくるフィールドを書き換えるために採用しておりますが、ドラゴン技の威力を下げる、キノコのほうしやでんじはなどを遮断する…などほかにも使いどころは色々あります。

持ち物について

レギュレーションGのエルフーンはおんみつマントを持っている印象が強いですが、この構築ではきあいのタスキを持たせています。

ミライドン構築などの攻撃的なポケモンと受け役を両方採用した構築ではエルフーンの耐久を伸ばしておんみつマントを持たせるのは有力な選択肢になります。

ですが一方この構築のようにおいかぜターン中に勝負を決めてしまうことを目標とする攻撃的な構築では、エルフーンもしっかり攻撃に参加できるように特攻に努力値を伸ばす必要がでてきます。

また、このような構築ではいたずらごころミラーで相手の上からおいかぜやアンコールを叩き込む必要があるので、素早さにも努力値が必要。

そうなると耐久に努力値を回している余裕はないので、耐久無振りでも最低限の行動保証がつくきあいのタスキが最有力な選択肢となります。

幸いおんみつマントのイメージが強いおかげでねこだましは打たれ辛いです。

テラスタルについて

テラスタイプはゴースト

いざという時やきあいのタスキとバレた後にねこだましやしんそくを避けることができるのは大変優秀です。

あまり積極的に切りたいものではないですが、構築にテラスタルに依存しているポケモンはいないので必要に応じて切っていけます。

カイオーガ

性格:おくびょう

努力値:C252 S252 B4

実数値:175-×-111-202-160-156

第3世代での登場から今までずっと最強クラスの攻撃力を誇り続けるポケモン。

当然ながらエースアタッカーです。

上から相手を倒し続けることを是とする、第4世代からずっと存在し続けるこだわりスカーフ型です。

ですが今作ではテラスタルの存在で強化されています。

コンセプトの都合上から相手を倒し続けるためのしおふき、体力が減っている時用のこんげんのはどうは確定。

この環境は草タイプが多く、草テラスやドラゴンテラスをしてくるポケモンも多い都合そこに弱点をつける冷凍ビームを採用。

あと一枠には水の単体打点が欲しいのですが、ハイドロポンプだと命中不安なので命中安定の水技としてテラパーストを採用しています。

テラスタルをカイオーガに切らないといけない欠点はあれど、威力80命中100の安定単体技として使うことができます。

スカーフによる素早さ上昇によって取り回しやすさは上がっているものの、火力は上昇していないので半減をぶち抜くほどのパワーはありません。

なのでできるだけ先発が相手を崩した後に後ろから出したいところです。

逆に先発からカイオーガを出していく場合はカイオーガが崩し役に回るということなので、火力をより上げるために常にテラスタルの選択肢を持っておきましょう。

テラスタルについて

テラスタイプはみずです。

当然ながらタイプ相性には何の変化もありませんが、しおふきの火力が上がるだけでも強力。

スカーフカイオーガは相手を倒すことによって自分の安全を確保しているポケモンなので、下手に不一致テラスを切るよりも被害が少なくなりやすいです。

テラバーストを水タイプにするのにも必要なので、カイオーガに積極的にテラスを切っていく場面はかなり多いです。

ウーラオス(れんげきのかた)

性格:いじっぱり

努力値:A252 S252 D4

実数値:175-200-120-×-81-149

レギュレーションGにおいて一般枠最強と言われるポケモンです。

水と格闘の二つの高威力技、ふかしのこぶしによるまもる貫通、タスキとデバフを無視するすいりゅうれんだ、いざという時の先制技。

おいかぜに欲しいものを十二分に持ち合わせているポケモンです。

ウーラオスが使えるルールであるなら、余程のことがない限りおいかぜ構築にれんげきにせよいちげきにせよウーラオスを採用しない理由はないでしょう。

そしてこの構築においてはカイオーガが雨を降らせてくれるおかげで、ただでさえ強いすいりゅうれんだのパワーがさらに上がります。

確定急所も合わさって、半減であるにも関わらず合体ヘイラッシャをごり押しできるほどの超火力を誇ります。

水技が通らない相手はインファイトで殴る。

大体のオーガポンはワンパンチできるほどのパワーを持っているので、水オーガポンなんかはそのまま倒してカイオーガの露払いをしましょう。

テラスタイプは草です。

構築経緯にもあるように、露骨な草タイプや電気タイプへの対策テラス。モロバレルやタケルライコのような相手に切っていきましょう。

ゴリランダー相手にも切ることが多いのですが、グラススライダーはテラスタルを切らなくても耐えるので状況によっては切らないことも。

オーガポン(かまどのめん)

性格:ようき

努力値:A252 S252 H4

実数値:156-172-104-×-116-178

テラスタルすることでまさに鬼の名に相応しい打点を得るポケモン。

草タイプに対する打点であり、晴れパーティへの対策枠でもあります。

また、テラスタルを切らない状態でもパーティ全体で薄目な水タイプへの打点という大事な役割を持っています。

さすがに伝説ポケモン相手ではウッドホーンでは足りないことが多く、パワーウィップにすると外した場合が大問題になるので草技はウッドハンマーを採用しています。

攻撃技3つ目にドラゴンへの有効打であるじゃれつくを採用しています。4倍を突いてコライドンやトドロクツキを倒すだけではなく、テラスタルしてから使えば耐久無振りのミライドンやタケルライコぐらいなら倒してしまえます。

強力なポケモンであることは違いないのですが、テラスタルしないと若干打点不足なのと他に比べると持っている役割が少な目なので、この構築から誰かポケモンを差し替えるとしたらこの枠になるでしょう。

テラスタイプは炎固定です。基本的には打点を伸ばすために切ると考えていいですが、たまに白バドレックスの氷技を半減するのに使うことも。

イッカネズミ

性格:ようき

努力値:A252 S252 D4

実数値:149-127-90-×-96-179

ネズミざんのパワーとワイドガード崩しのフェイントを両立するアタッカー。

このゆびとまれはおまけです。おまけにしては強力ですが。

基本的にはネズミざんを押して相手を倒していきましょう。ウーラオスやゴリランダー程度(?)ならネズミざんフルヒットで倒してしまいます。

本来ゴーストテラスに弱いこの技ですが、カイオーガという最強の水打点の圧力があるので相手視点だとなかなかそれは難しく、そのうえでもしゴーストテラスしたとしてもカイオーガでそのまま押しつぶしてしまえることもしばしば。

ただゴツゴツメット持ちには弱いので、イエッサン♀やモロバレルには注意しましょう。

一方カイオーガが相手を倒していく状況ならフェイントでワイドガード潰しやタスキ潰しをする、このゆびとまれでカイオーガをまもるなど柔軟な動きができます。

4つ目の技には黒バドレックスの4倍弱点を突いて倒すためにかみつくを採用しています。

ですがわるだくみ黒バドはイッカネズミを倒すためにテラスタルをしてくる場合があるのでご注意を。

テラスタイプはゴーストです。主にザマゼンタ構築に対して切っていくことになります。

イエッサン♂

性格:ひかえめ

H212 B140 C44 D4 S108

実数値:162-×-93-144-116-129

いじっぱりれんげきウーラオスのすいりゅうれんだほぼ耐え(99.13%)

いじっぱりオーガポンのつたこんぼう最大乱数以外耐え

いじっぱり白バドレックスのダブルダメージブリザードランス耐え

最速ペリッパー(と準速ライコ)抜き

残り特攻(一応11nになってます)

先制技カット&トリックルームをふういんする役。

類似の役割が持てるポケモンにはリキキリンやイエッサン♀が存在しますが、その中でも火力の高いイエッサン♂を採用しました。

おいかぜパーティなのでこういったポケモンでも火力を出せるようにしていくことは結構大事です(レギュレーションFで使ったCSいのちのたまリキキリンも試したのですが、この環境では火力不足でした)。

ふういん役は一度相手の攻撃を耐えないといけないのですが、きあいのタスキはエルフーンに回したかったので、強化が無い相手の打点を一発は耐えるように耐久に多めに努力値を回しています。

そのせいで特攻にあまり努力値を振れなかったので、もちものはエスパー技強化のまがったスプーンです。

メインウェポンのワイドフォースは当然として、悪タイプに一切触れないのはよくないので、最後の枠にはマジカルシャインを採用。

テラスタイプは水です。白バドレックスのブリザードランスやれんげきウーラオスのすいりゅうれんだなど、役割対象の白バドレックス構築には水や氷タイプの攻撃が多いのでそこに対して有効に働いてくれます。

選出

基本選出

初手:エルフーン&ウーラオス

後発:カイオーガ&イッカネズミ

この構築で最もパワーの高い選出です。

おいかぜからウーラオスの攻撃で相手を崩し、前の2体が倒れても後発の強力なアタッカーがすぐに出てきて攻撃を継続します。

イッカネズミもカイオーガと一緒に攻撃をしていくのが一番強いですが、ふいうちやじんらい除けでこのゆびとまれを押したり、フェイントでワイドガードやタスキ潰しをしたりと柔軟に立ち回れます。

主にザマゼンタ、壁やピッピ系の黒バドレックス、おいかぜのないカイオーガ構築、速いポケモンの多い白バドレックス構築などにこの選出をします。

対白バドレックスはトリックルームがケアできていないように思えますが、速いポケモンが多い=バドレックスのサポートが手厚くないということなので、エルフーンのアンコールで頑張れます。

その場合は早いポケモンに対処するためにおいかぜを押しても問題ありません。どうせ白バドレックスにトリル中に下を取られることはさけられないので。

対ミライドン

初手:エルフーン&ウーラオスorオーガポン

後発:カイオーガ&イエッサン

対ミライドンは基本的にはおいかぜを展開しながらウーラオスにテラスタルを切り、インファイトを振り回してミライドンに圧をかけていきます。

フェアリーテラスを切ってきたらきたでカイオーガの攻撃が通るようになるのでそれでよし。

ですがリキキリンを初手から出してきた場合はそちらの処理を優先しましょう。

トリックルーム下でテツノカイナとリキキリンが並ぶと大変危険です。

逆にキリンがいない場合や壁構築の場合はオーガポンを出してミストフィールドを展開しながら戦えばより裏目がありません。

その場合は初手テラスタル+じゃれつくでミライドンを狙いに行く手もありますが、最初はテラスタルを切らずにミストフィールドを展開した方が安全。

ですが全体的にはやや不利マッチです。

対晴れ、ザシアン

初手:エルフーン&オーガポン

後発:カイオーガ&イッカネズミorイエッサン

晴れ状態ではカイオーガもウーラオスも弱体化を余儀なくされる上、相手にエルフーンやトルネロスが入っている場合そこにもにほんばれがあることが多いです。

初手にオーガポンを出して、とにかく残数を削って先にグラードンやコライドンを引きずり出しましょう。

ウーラオスをじゃれつくで倒してくるザシアンにもこの出し方を余儀なくされます。

この場合ザシアンがテラスタルしてくることが多いので、できれば隣から倒したいところ。

他にもトドロクツキが入っているパーティにもこの出し方で初手でじゃれつくを打ちに行くことが多いです。

この場合向こうがテラスタルしてきてもアンコールやしおふきが通るようになるので、気にせず突撃しましょう。

対黒バドドガス寿司

初手:カイオーガ+イエッサン♂

後発:エルフーン+ウーラオス

有利マッチです

相手が黒バドドガスを選出してきた場合、とりあえずカイオーガで水テラスを切りながら突撃しましょう。

相手2体とも大きく削れ、イエッサンの追撃で片方倒せます。

次のターンヘイラッシャ+マタドガスの対面になった場合、イエッサンはマタドガス方向にワイドフォースを押しておけば、マタドガスがシャリタツに退いたとしてもガスがなくなってサイコフィールド展開→ワイドフォース全体化で合体ヘイラッシャにダメージが入ります。

そのままウーラオスでごり押ししましょう。

黒バドヘイラッシャで出してきたとしても、結局カイオーガが黒バドの上を取っているので有利です。

対黒バドレックス(攻撃的なタイプ)

初手:エルフーン+イッカネズミ

後発:カイオーガ+誰か

エルフーンでおいかぜしながら、イッカネズミのかみつくでバドレックスを狙いましょう。

仮に向こうがおいかぜ&エスパー技などでイッカネズミを倒してきたとしても、後ろからスカーフカイオーガを展開すれば有利を取ることができます。

対純トリル

初手:イエッサン+誰か

初手にイエッサンを出してふういんする!としか言えないマッチアップ。

イエッサンをトリル役の横のポケモンからまもり切れない場合(コノヨザルがいのちがけorちょうはつをしてきそうな場合など)はイッカネズミを隣に置いてこのゆびとまれをしましょう。

その心配がないなら隣はアタッカーを出してさっさと殴りきってしまいましょう。

イエッサンの生存が大事になるので、必要に応じてイエッサンのテラスを切っても問題ありません

あとがき

以上の構築で第2回予選を突破することができました。

1回目は新しい構築を作らずに以前の構築のまま予選に臨みましたが、環境の変化に対応できずに敗退。

常に進化し続けることの重要性を痛感したので、2回目は新しい構築で挑むと決めていました。

それが上手く結果に結びついたのでとても嬉しいところです。

ここまでお読みいただいてありがとうございました。

ここから先はおまけです。

読まなくても大丈夫ですが、構築についての考え方を書きますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。

追記:この構築を完成させるにあたっては、ミガワリさんに多くのことをお教えいただきました。本当にありがとうございました。

おまけ

構築の組み方について

今回の構築の組み方については、コンセプトを決める→対策を想定する→対策の対策というものです。

スカーフカイオーガを通す上で障害になりそうなのは、

  • ワイドガード
  • 草、水、ドラゴンの水半減タイプ(とテラスタル)
  • 先制技
  • トリックルーム
  • 相手のおいかぜ
  • ちょすい、よびみず
  • 晴れ
  • ミライドン構築が全体的に面倒

などなど。

そこで対策の対策として、

  • ワイドガードに対してはフェイント
  • 水半減タイプや水技無効特性は水技以外も火力を高くして倒せるように。加えてオーガポンは水半減のタイプすべてに弱点をつける
  • 先制技に対してはサイコフィールド。グラススライダーに対してはミストフィールド、ふいうちやじんらいに対してはこのゆびとまれでも対応できる
  • おいかぜに対してはこちらもおいかぜで対抗
  • トリックルームはふういんで対策
  • 晴れはオーガポンで先に残数を削ってグラードン、コライドンを引きずり出す
  • ミライドンに対してはサイコ、ミストの2種のフィールド

などの対策を組み込んでいます。

それでも残っていた

  • ガオガエン+草タイプに手が出にくい

問題に対しても

  • 草テラス連撃ウーラオスの採用

でカバー。

こういったコンセプト→対策の想定→対策の対策という組み方はそこまで珍しいものではないと思っていますが、この構築ではそれをパーティの攻撃性能をできるだけ高く、という方針を曲げずに行っていることが特徴と言えるでしょう。

エルフーンのきあいのタスキについての補足

おいかぜ役のエルフーンきあいのタスキを持たせている理由について「耐久に努力値を回さなくてもいいようにするため」と記載してありますが、これについて「おいかぜ役は早く倒れた方が後ろにおいかぜを残せて都合がいいのでは?」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでもエルフーンが耐久に努力値を振るあるいはきあいのタスキを持つ理由は、結局ポケモン一体をすぐに失うということが重い、ということに尽きます。

ポケモン一体分の仕事として、おいかぜを貼るだけというのは実はそこまで強くないのです。

もちろんおいかぜ4ターン中に相手を落とせるならエルフーンがすぐに倒れても関係ないのですが、いたずらアンコールによるまもるのけん制が無い状態でそれをやるのはなかなか困難。

また、エルフーンは盤面に残っていたとしてもアンコールで相手の動きを制限でき、きあいのタスキ型ならムーンフォースもそこそこの打点になるのでそこまで困ることはありません。

それ以外にもうそなきやにほんばれなどのサポート技による支援もでき、おいかぜが切れるまで生き残っていればまた次のおいかぜを展開することもできます。

この辺りはこがらしあらしという打点を持っているトルネロスにも言えることで、生き残っていればそれはそれでこがらしあらしが打てるのでそこまで困りません。

もしエルフーンが初めの方ですぐに倒れることを前提とするならば、本当においかぜの4ターンで勝負を決めることができるぐらいのギミック要素の強い構築になるでしょう。

ちなみにおいかぜ構築は意外とタスキが余りやすいです。

これはおいかぜ中に敵を倒していこうとするとどうしても火力を伸ばす必要があり、結果おいかぜサポート以外はタスキを持っている余裕がない、となりやすいためです。

構築の改善点

現状でも十分な結果を出したと言える構築ですが、完全無欠ではありません。

現状の弱点として、水タイプ(水テラス)の突破にやや難があるのに、オーガポンの選出率が低くなってしまっているという点があります。

また、やや不利気味である対ミライドンも改善したいところです。

この穴を埋めるにはどうすればよいでしょうか?

個別解説に書いた通り、この構築で一番外しやすいのはオーガポンの枠。

ですがこの枠は対晴れを担う枠でもあるので、そこに強いという条件も加味して考えましょう。

候補として挙げられるのは、眼鏡ハバタクカミ

ミライドン構築に刺さるポケモンであり、エルフーンでフィールドも奪ってしまえば向こうは簡単には突破できないでしょう。

晴れパーティにも強く出ることができ、水タイプにもフェアリー技でごり押しが効きます。

ですがグラススライダーで弱点を突かれるポケモンが2体いる上でさらに物理耐久が低いハバタクカミを入れるのは不安があるかもしれません。対ザシアンも気になるところ。

他の候補だとタケルライコでしょうか。

晴れに強く(グラードンの上からりゅうせいぐんを使うためにS振りは要ります)、水タイプにも弱点をつけ、ミストフィールドと合わせればミライドン構築も嫌がるでしょう。

ですがこちらもザシアンに弱く、またおいかぜがあっても素早さブーストトドロクツキの上を取れない点も気にかかるところ。

いずれにせよパーティに完璧はありませんが、完璧に近づけていくことはできる、と私は思っています。




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この記事を書いた人

クリスタルからの古参だが本格的にレートを始めたのはorasから、ダブルをはじめたのはusumから。ラティアスをこよなく愛している。

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