はじめに
こんにちはトウメイキンギョと申します。APPDATEへの寄稿は2回目となります。
トウメイキンギョさんの前回の投稿はこちら↓
今回はWCS2019サンルール構築の紹介です。
この構築が実は初GSルール挑戦でしたが非常に楽しめたので、GSルール未体験の方も是非参考にしていただければと思います!
大好きなアマージョと初めての伝説戦に挑みました。
作成経緯と構築の設計
好きなポケモンをベースに構築を設計したいと考え、前回記事でも活躍していてサンルールに強いと思われる草枠からアマージョをまず採用してスタート。
草ポケモンは燃えたらきついということで伝説枠からカイオーガを採用。この2匹を構築の軸にします。
「GSルールは伝説2体を安定して選出できると強い」と聞いたので、カイオーガを万全の形で動かすためのサポートをしながら自らも殴れるルナアーラを採用。
残りは、カイオーガやイベルタル と眠り対策にカプ・コケコ、ゼルネアスとトリル対策にツンデツンデ、グラードン対策と炎枠にウルガモスを採用して構築完成。
個別解説
アマージョ
持ち物:オボンのみ
特性:じょおうのいげん
性格:いじっぱり
努力値:4-244-4-0-4-252
実数値:148-188-119-x-119-124
HP4n調整
技:フェイント/パワーウィップ/とびひざげり/てだすけ
個人的に一番好きなポケモンにしてこの構築のMVP。高い攻撃力とそこそこの耐久と気の利いた技でパーティ全体を支える女王。
カイオーガやグラードンに抜群、ルンパッパやゼルネアスに等倍で入る草タイプは伝説戦にとても便利。
特にゲンシグラードンやメガレックウザなどがいなく、Zワザによる強行突破がないサンルールにおいては本当に優秀なタイプと感じます。
さらにアマージョは特性によりガエン、ドクロッグの「ねこだまし」や悪戯心の「挑発」、イベルタルの「ふいうち」などをまとめて無効にするため隣のポケモンが強烈に動きやすくなります。
技構成は
- カイオーガなどをワンパン可能なメインウェポンのパワーウィップ
- 草鋼への打点、雨下であればガエンとも殴り合えるとびひざげり
- 襷を掃除したりまもるを破壊できる便利なフェイント
- 隣のアタッカーの破壊力を大きく底上げできるてだすけ
で構成。パワーウィップはかなり通りがよくルンパッパやコケコテテフあたりにも致命傷を狙えます。
誰と並べても活躍できますがオーガとは特に相性がよく、ワイガをフェイントで破壊したり、てだすけでしおふきを強化したりエースを活かしきることができました。
持ち物は当初混乱実を使っていたのですが絶妙に6割くらい削られるケースが多く、発動が安定しなかったのでオボンに変更。とびひざを失敗すると確実に発動するためとびひざを選択する際に心が軽くなる効果もあります。安心安心。
先発で使ってもよし、裏から出して先制技をつぶしても良しの大活躍でどのパターンの相手にもかなりの割合で選出してました。
カイオーガ
持ち物:さざなみのおこう
特性:あめふらし
性格:ひかえめ
努力値:100-0-0-156-0-252
実数値:188-x-110-209-160-142
技:しおふき/こんげんのはどう/ねっとう/まもる
この構築におけるアタッカー、そして試合を決める掃除役。
当初スカーフで運用を試みましたが「まもる」が使えないことのつらさと、後述のコケコにスカーフを持たせたくなったこともありこの形に。
HPをアギルダーのいのちがけ耐えまで伸ばしたことで耐久も底上げ。その分、努力値を振れなかったCは「さざなみのおこう」でケアしています。
カイオーガ対策は他で取れているのでとにかく高火力の水技を打ち切ることを意識して、かみなりは入れずにねっとうを採用。体力が7割を切ったくらいからはこんげんを打っていきます。
基本的には先発はさせず、おいかぜ、トリルなどS操作でケアしてから降臨。
その状態でアマージョと並べることができればほぼ勝てると言ってもいいくらいの制圧力があります。
選出率はかなり高く、少々の不利があっても雨+水技の威力は高いので積極起用しました。
尚、アイコンが丸くてかわいいのでしんぴのしずくより「お香」が好きです。
ルナアーラ
持ち物:のろいのおふだ
特性:ファントムガード
性格:おくびょう
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:213-x-109-189-127-163
技:シャドーレイ/サイコショック/おいかぜ/ワイドガード
マヒナペーア! ことルナアーラ。
カイオーガ降臨のお膳立てをする高性能サポート枠として起用。
ねこだましが効かないゴーストタイプであり特性も優秀なためおいかぜを比較的安全に決めることが可能。
体力満タンであれば特化ガエンのはたきおとすも高確率で耐えるため、なんだかんだ1回は確実に動ける安心感がありました。安心安心。
攻撃技はタイプ一致でネクロズマやソルガレオに通りがいいシャドーレイに加え、Dの高いメンツが多い中で痛打になるサイコショックの組み合わせ。
シャドーレイは相手のルナアーラにも決め手として使いたいので、のろいのおふだで強化してファントムガード発動無振りルナアーラを75%の乱数1発にしています。
最後の枠はまもると迷いましたがワイドガード。
しおふきをはじめ強力な全体攻撃が飛び交うのでワイドガードが活躍する機会は非常に多く、そこをきっかけに一気に形勢逆転するケースも。
先発、裏の割合は半々くらい。選出率はこちらも高め。
カプ・コケコ
持ち物:こだわりスカーフ
特性:エレキメイカー
性格:おくびょう
努力値:0-0-0-252-148-108
実数値:145-x-105-147-114-180
技:かみなり/ボルトチェンジ/エレキネット/しぜんのいかり
調整
S:晴れ下葉緑素 準速フシギバナ抜き
D:雨下 球 ルンパッパ 熱湯 最低乱数切り耐え
これまでの通り、この構築は基本的に「アマージョ+カイオーガ+ルナアーラ+α」の形になります。残りの1枠は相手を見ながら選出となります。
まず相手にカイオーガが見えた時の枠としてカプ・コケコです。
スカーフコケコはスカーフオーガ、すいすいルンパ、葉緑素フシギバナなどに先手を打てる点が非常に強く、アマージョと並べることでねこだましを気にすることなく動くことが可能です。
特性発動順でカイオーガとのS差はバレますが、逃げることをおそれずに基本カイオーガ方向にかみなりを撃って交換先を削ります。
Dにふっていることでオーガが逃げた後のルンパの熱湯も耐えることが可能。かみなりはガンガン撃っていきましょう。
カイオーガが先発されなかったときはボルチェンで戻り、機をうかがいます。
またエレキネットによるS操作はルナアーラのおいかぜ以外のカイオーガサポートとしても優秀で、迷った際はとりあえずエレキネットというケースも多かったです。
しぜんのいかりは他のアタッカー陣のメインウェポンと組み合わせると1ターンで強敵を持っていけるので非常に便利。
とにかくスカーフからのかみなりやエレキネットが優秀。スカーフコケコとアマージョのおかげでオーガ構築への勝率はかなり高かったです。
ツンデツンデ
持ち物:ぼうじんゴーグル
特性:ビーストブースと
性格:ゆうかん
努力値:244-252-0-0-12-0
実数値:167-183-231-x-123-18 (S個体地0)
技:ジャイロボール/いわなだれ/トリックルーム/まもる
ゼルネアスが見えたらツンデツンデ。
ゼルネに対してはDに振らなくてもジオコンムーンフォースを耐えることができ、ジャイロボールで確定1発。
トリックルームはいわずもがなですが、やはり自分でトリルしてそのまま殴れるというのは強力。1体でゼルネ対策とトリルスイッチ役を担えてしまうというのが魅力です。
わざはタイプ一致の攻撃2種でほぼ完結。いわなだれは貴重な岩打点と行動制御に活躍。集中されることも多いので最後にまもるを採用。
トリル警戒で相手がバレルを出してくることも多かったので持ち物はぼうじんゴーグル。
ちなみにぼうじんゴーグルでの胞子対策に慣れるとうっかりさいみんじゅつも防げる錯覚に陥るのでお気をつけください。
ウルガモス
持ち物:ひのたまプレート
特性:ほのおのからだ
性格:ひかえめ
努力値:4-0-100-220-4-180
実数値:161-x-98-201-4-143
技:オーバーヒート/いかりのこな/ふきとばし/まもる
調整
S:準速グラードン抜き
B:ようきグラードンの珠だんがいのつるぎダブルダメージ確定耐え
C:残り
最後の1枠は「グラードン絶対倒すマン」ことウルガモス。
グラードン対策を色々考えた結果、「晴れてるし一致当倍の炎タイプで炎技をぶちこむのがよさそう」という結論に辿り着きウルガモスを抜擢。
晴れ、ひのたまプレートオーバーヒートで努力値H252,D140までのグラードンを確定1発。
参考:207-128グラードンへの201ウルガモスのオーバーヒート
ダメージ: 207〜244
割合: 100%〜117.8%
回数: 確定1発
相手が陽気でも「だんがいのつるぎ」を耐えてからオバヒが撃てるのでかなり使いやすい調整にたどり着けたと思っています。
また、晴れているおかげで2発目のオーバーヒートもそれなりの威力があり、H振りフシギバナなども1発で持っていけるのが優秀。
オーバーヒートを撃ちきった後は、いかりのこなで隣をサポートしてカイオーガ降臨の場作りに加担。とくにルナアーラに高確率で飛んでくるガエンのはたきおとすを吸うのに大活躍しました。
また、グラードン構築によくいるゼルネアスへの対抗としてふきとばしを実装。ついでにこれもグラードン構築に多いトリル役にも使えるのでけっこう便利です。
この3つでほぼやることが完了するため最後の枠はまもる。
晴れパへのキラーぶりがすごく、こいつのおかげでグラードン構築への怖さがなくなりました。草技や虫技も検討しましたが、役割が明確なので「とにかく晴れ下でオーバーヒートをグラードンに撃つ」以外に多くを求めないほうがよい気がします。
選出
上記の通り伝説枠によって選出を変更。
オーガ系
先発:アマージョ、カプ・コケコ
後発:ルナアーラ、カイオーガ
コケコでオーガ方向にかみなり、いなけりゃボルチェンかエレキネット。
アマージョはオーガと逆方向に打撃。
オーガトルネ
先発:ツンデツンデ、カプコケコ
後発:アマージョ、カイオーガorルナアーラ
ツンデに悪戯心挑発が飛んでくるのでコケコをアマージョに交代して防ぎ、そのままトリルして制圧。相手方のカイオーガはコケコが見えた段階で引くことがほとんどです。
ゼルネアス系
先発:ルナアーラ、ツンデツンデ
後発:カイオーガ、アマージョ
ねこだまし役が見えたら後ろからアマージョを出しつつトリル。相手が時間を使ってきてもトリル最終ターンでおいかぜで切り返せればほぼ勝ちが見えます。
先発にゼルネが来なかった場合は無理に動くこともないのでルナアーラのおいかぜなども使いながら進行。
グラードン系
先発:ルナアーラ、ウルガモス
後発:カイオーガ、アマージョ
ウルガモスでグラードンを飛ばすことを目標に進行。グラードンが出てこなかったときなどはルナアーラのおいかぜから。
それ以外
上記以外の場合は伝説2枠+αで検討。おいかぜ、トリルどっちで進めるか難しい場合はコケコを先発させて速攻とエレキネット進行を選べる形で入ると安定。
総括:戦績や感想
レンタルパーティなどでGSルールに慣れた後、1500付近からこの構築をスタート。
途中、トルネオーガなどに翻弄されて苦戦するも選出と運用を調整し改善。そこから20戦ほどで1700を突破。この記事執筆の時点で1735となっています。
そのまま継続してシーズンを遊んでいますが初GSで1700を超えれたので個人的にはとても満足しています。
とにかくアマージョが強く、おそらくWCSの中でもサンルールとの相性は屈指なのではと思います。
またカイオーガはわかりやすく強く、ルナアーラも簡単に落ちないので初めて使う伝説の組合せとしてもいいのではと感じました。
やる前はGSルールは難しそうだと思っていましたが思ったよりもいつものダブルですし、サンルールは特にZもメガシンカもないので伝説枠の基本能力を勉強しやすいような気もします。
是非次のルールが来るまでに好きなポケモンとサンルールに飛び込んで伝説戦に慣れてみてはいかがでしょうか?
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