アヴァンギャルド!!(挨拶)
やまおです。
今回はSVの公式大会「テラスタルクライマックス」で24勝3敗(勝率88.9%)レート1809最終23位を達成したコライドン構築の紹介と、その大会考察の記事になります!
1.今大会で意識したこと
今大会はミライドンorコライドン確定選出の2on2という形式のため、選出~実践の立ち回りに至るまで択勝負になるのは避けられません。要するにじゃんけんです。
ミライドンvsコライドンを始めとした同速勝負も勝率を不安定にさせる要素になります。
同速や選出択、守る択等をいかに上手くかわした構築を作れるかがポイントになると考えました。
筆者が最初に考えたのは択が通った時の強さです。
例えば初手の択勝負に勝ったとして、その時に相手のポケモンを倒せていなければ再度2対2の勝負になります。
テラスタル有無や素早さ関係等など完全な50%の勝負ではないにしろ、もう一度択勝負となりますので、この時点で初手の択勝負で勝ったのに勝率が伸び悩む事になります。
これを防ぐために、択勝負に勝ったときに相手を倒し切り、次のターンの有利を確保する火力が重要と考えました。
「俺がじゃんけんに勝ったからこの勝負はもう俺の勝ちね!!」
と言える構築を作るべきという事です。クソガキですね。
もう一つ重要だと思うのは、択勝負に負けたときにもう一度択勝負を仕掛けられる構築という事です。
さっきの話の逆です。
もう少しかみ砕いて言うと、択勝負に負けたときでも相手の攻撃を耐えきり、次のターンの不利を出来る限り抑える耐久・耐性が重要だと考えました。
「俺はじゃんけんで負けたけど、まだ勝負では負けてないから!!」
「もう一回じゃんけんね!!!」
といえる構築という事です。
クソガキですね。スポーツ刈りだと思います。
方向性は纏まったので、ここからは筆者のクソガキ構築を紹介します。
ちなみに体操服です。
2.構築の軸
まず伝説枠はコライドンを選びました。
コライドン最大の強みは何といっても「攻撃しながら素早さを上げる技」をどちゃくそ高火力で使える点です。
自身で素早さを上げられるのでコライドン本体の努力値を素早さに回す必要がなくなり、その分耐久や火力に回すことができます。
前項で書いた火力と耐久の両立が可能となるわけです。
耐久に振ると素早さが伸びずに次のターン先制で倒されるパターンがありますが、コライドンはスケイルショット等で素早さを上げて次のターンで先制できるので、有利な勝負に持ち込む事ができるのです。
耐久力を生かせば初手でコライドンを動かす前提のプレイングができて守るが不要になるので、守るの枠で攻撃範囲を広げる技を入れたり、剣の舞等で物理受けを突破したり等、さらに勝率を上げる技を採用できます。
…とまぁ色々と書きましたが、最初のとっかかりはコライドンの方が好きだからです。
コライドン BIG LOVE.
次に、相手をワンパンする火力面。
今大会はミラコラ絶対選出のため、相手のミラコラをどう倒すかが重要になります。
ミラコラではなく相手の一般枠を優先して倒す方針もありますが、多種多様な一般枠を安定して正面突破するのはほぼ不可能です。
相手のポケモンはこちらのコライドンに不利を取るような調整には絶対にしてこないですし、カバルドンやチオンジェン・ヘイラッシャ等の高耐久ポケモンの突破も考えると、安定した勝負になるとは到底思えませんでした。
なので基本的には伝説枠を一撃で破壊し、残りを2対1で詰める方針としました。
能力値的にミライドンは特殊耐久、コライドンは物理耐久が高く、その逆は少し低めの能力をしています。
ミラコラを使う我々も当然分かっていて、ミライドンは物理耐久を伸ばしコライドンは特殊耐久を伸ばす事が多いです。ミライドン側はエレキシード、コライドン側はチョッキ等のアイテムで耐久値が大きく変わるのもややこしい。
なのでミライドンは特殊技、コライドンは物理技で殴って倒すのが一番安定して倒せると考えました。
特にミライ側はコライドン対策に物理受けを採用する事が多いので、ミライを特殊で倒せればそのまま物理受けも特殊で倒せてeasy winを狙える構成になるのが強いと思います。
それを実現できる方法として
vsミライドン:タイプ一致テラスタル+手助けを重ねた特殊技
vsコライドン:味方コライドンにコーチング+物理技
がベストなクソガキ構築であると判断しました。
では個別紹介に移ります。
3.個別紹介

コライドン

性格:いじっぱり
努力値:H252-A124-B4-D108-S20
A:日緋色の鼓動込みA+1けたぐりでHP191のコライドン高乱数1発(93%)
D:
珠ミライドンのフィールド稲妻ドライブ高乱数耐え(87%)※テラスタル時
フィールド無し珠ミライドンのマジカルシャイン確定耐え
S:最速ウガツホムラ+1
構築の軸。
味方のコーチングを受けて相手コライドンを破壊し、ミライドンの前では囮にもなれる素晴らしいポケモン。
テラスタイプはフェアリー。対コライドンにおいて強力なワイドブレイカーやスケイルショットを無効化するために採用。
ふいうちやイカサマ等も半減で受けられて嬉しい気持ちになります。
炎等倍テラスだと相手コライドンの炎テラス炎技でワンパンされますが、本構築だとコーチングの防御アップで耐えることができるので、無理なくフェアリーテラスを採用できます。
メイン火力のけたぐり、スケイルショットは確定技。
格闘技に関しては、基本的に相手のポケモンが格闘弱点になることはないので、ミラコラ相手に一番刺さってデメリットのないけたぐりを選びました。
残りの確定枠はてだすけ。前項で書いた火力補助のためにも必須の技でした。
この構成のコライドンは遅く、かつフェアリーテラスでスケイルショットが無効化される場面だと素早さが上がらないので縛られやすいです。
そんな場面でも味方のリーチを伸ばせる手助けは相性の良い技でした。
ラスト1枠にはワイルドボルト。
コライドンの日緋色の鼓動を雨で消してくる水タイプやコライドン受けの飛行テラス、エレキフィールド下での安定打点として採用しました。
数が多いであろう相手のペリッパー・ニョロトノ・マリルリ等に対して、こちらの選出を縛られる事なく戦えたのが良かったです。
炎技が無いのでエルフーンで4試合くらい詰みかけましたが、結果的にワイルドボルトで全部ごり押して勝ったのでまぁええか!っと思ってます。
テツノツツミ

性格:おくびょう
努力値:B4-CS252
C:
氷テラス+手助け+メガネ冷凍ビームでHP200までの氷等倍ミライドン確定1発
氷テラス+手助け+メガネ吹雪でHP180までの等倍ミライドン&H振り等倍カバルドン確定1発
氷テラス+手助け+メガネ凍える風で無振りミライドン確定1発
S:最速
構築のメイン火力であり芸人枠。
手助け+拘りメガネ氷技であらゆるミライドンをワンパンする対ミライドン最終兵器です。
ツツミは能力値と特性が合わさる事で、アイテム無しで相手のスカーフミライドンを対処できる点。
ツツミは襷アンコール型が主流なので、場にいるだけで相手の守るにリスクが付けられる点。
コライドン構築で重めなパオジアンに強い点など、嬉しいポイントが多すぎる対ミライドンのハッピーセットです。
ミライ側のコライドン対策であるミライドン+カバルドンへの回答の一つであるポケモン。
基本は冷凍ビームで氷等倍テラスまでのミライドンを破壊して、残りを2対1で詰める立ち回りを意識します。
吹雪はvsミライドン+エレキシード持ちカバルドンへの回答として採用しました。
カバがエレキシードでボディプレスを持っていたときにツツミがワンパンされてしまうので、ミライ視点だとツツミ集中が安定になってしまいます。
冷凍ビームだと1匹しか倒せなくて、凍える風だと守る+テラスタルに回答が無い。
最終的にテラスの無いコライドンvsテラスしたミライドンorカバルドンの対面になるので、ほぼ負けです。
ですが吹雪であれば等倍テラスを2匹同時に倒せるので、筆者の完全勝利という訳です。
当たればですが。
でも特定の並びの無理な型を引いた時に50%でぶっ壊せる技を仕込むのは強いし、カバに勝つ為だけにコライドンの汎用性を落とすのは間違いだと思っているので、結果的にこの判断は正しかったと思います。
残念な事に一度も使いませんでした。
ウネルミナモ

性格:おくびょう
努力値:H4-C248-D4-C252
C:
雫ハイドロスチームでH振りチョッキウインディ高乱数1発
水テラス+手助け+雫ハイドロスチームでH振り水等倍コライドン確定1発
古代活性でSが上がる時のC最大値
S:最速
対炎・地面タイプへの強力な見せ札。
選出画面にいる時が一番強いポケモンだと思います。
こちらの構築で通したいポケモンが炎に弱いため、それらに勝つ為の1匹として採用。
この構築ではめずらしい対一般枠を担います。
コライドン+物理受けの並びで、コーチングコライドンでも安定しないカバルドン等が見えたときに選出します。
テラスと持ち物は水技補強のために使い、なるべくハイドロスチームだけを振るように意識していました。
アクアジェットと守るはハバタクカミと対面した時に、択勝負に持ち込むための技として採用。
これのお陰でハバカミ入りにもミナモを出しやすくなったので良かったと思っています。
ドレディア(ヒスイのすがた)

性格:いじっぱり
努力値:H4-AS252
A:
ステラ+手助けタネマシンガン2発で無振りハバタクカミ確定
ステラ+手助けインファイトで無振りコライドン高乱数1発(87.5%)
=スケショでB-1になったコライドンをステラインファイトで高乱数1発(スケショをコライドンに打たれた場面を想定)
S:ミラー意識の準速
対コライドン構築への勝ち札。
コライドンの上からコーチングをかけられる素早さと襷ハバタクカミを貫通できる攻撃性能やアンコール、最終手段の眠り粉と、強い選択肢が非常に多い点を評価して採用しました。
特にアンコールの存在がとても偉く、ツツミ同様に守るに対してリスクを付けられるのが素晴らしいです。
テラスタイプはステラ。コライ+ドレディアvsコライ+ハバカミの対面になった時、ドレディアの襷を残しながら襷ハバタクカミを倒すために採用しました。
スケイルショットは避けます。
ドレディアの素の素早さがコライドンより早いので、葉緑素が無くてもコーチングをかけることができます。
まぁ出来るだけで弱いので、実戦ではやりませんでしたが。
コーチングは積み技なので、相手の守るへの回答になっている点も強いと感じました。
イエッサン♂

性格:ひかえめ
努力値:H236-C252-S20
H:
エレキフィールド下ミライドンの珠イナズマドライブ確定耐え
サイコフィールド下ミライドンのイナズマドライブ2耐え
C:
サイコフィールド下の超テラス+手助けワイドフォースでH振りカバルドン・ソウブレイズ確定1発
サイコフィールド下の超テラス+手助けワイドフォースで無振りミライドン高乱数1発
S:同族意識の20振り
対ミライドン構築のひと柱。
ミライドンからフィールドを奪うだけでなく、ワイドフォースでミライ共々吹き飛ばせる火力の高さが非常に強い。
このポケモンで数多のミライドン、カバルドンをぶっ飛ばしてきました。
サイコシードを持たせて耐久を上げ、ミライドンに対して行動回数を確保しています。
この振り方だと手助け+珠以上のミライドンに対して不利になるのですが、それらの組み合わせを対策するよりもイエッサンの火力を上げる方が総合勝率が高くなると判断しまして、HC振りにしています。
トリックルームはミライドン+テツノツツミ等の高速ポケモンと対面したときに。
守るの枠はちょっと微妙かなぁと思ってます。
手助け+高火力ミライが来そうな対面の時にイエッサンが守るしつつ隣のコライドンが攻撃し、急所を引くチャンスを1回増やすために採用しました。
ですが瞑想型ミライへの勝ち筋を逃してしまったり、ミライ守る隣動かしの勝ちパターンを逃すきっかけになる技だったので不要だったかなと。
エスパー半減テラスのカバルドンとのタイマンでもほぼ勝てるサイコノイズ採用にすべきでした。
テツノドクガ

性格:おくびょう
努力値:H124-C132-S252
H:エレキフィールド下ミライドンのイナズマドライブ確定耐え
C:
+1メテオビームでH振りウガツホムラ確定1発
+1ヘドロウェーブでH振り炎オーガポン高乱数1発
クォークチャージでSが上がる時のC最大値
S:ドクガミラー、ウネルミナモ意識の最速
対ミライドン構築のひと柱。
数多のボルトロスとウガツホムラをぶっ飛ばしてきた今大会のMVPです。
このポケモンだけワンパン方針ではなく、範囲技で削ってコライのスケイルショット一貫を作るのがメインです。
コライドンとの相性が非常に良く、かつテラスを切らなくても炎タイプをメテオビームでワンパン。
相手のフェアリーテラスに弱点を付けて、オオニューラの一致技を両半減できて範囲技で返せる。
さらにメテオビームはCが上がるので守るにも有利が取れると、強い要素のハッピーセットで文句なしのポケモンでした。
手が出にくいテツノカシラやイサハに対しても強いのも、とても偉かった。
当初は草テラスの予定でしたが、筆者のガバで炎テラスのまま登録したせいで対カバルドンが怪しくなったのを非常に悔やんでいます。
マジで全てのコライドン構築へおすすめできるポケモンです。
みんなも使おう、テツノドクガ!
ヘドロばくだんを覚えてくれ、テツノドクガ!
4.選出・立ち回り
vsミライドン
①コライドン+テツノツツミ
②コライドン+イエッサン♂
③コライドン+テツノドクガ
vsコライドン
①コライドン+ドレディア
②コライドン+ウネルミナモ(ヒードラン・ウインディ等がいる時のみ)
もうこれしかありません。
刺さってそうな相方を選出して、なるべく1ターンで1匹以上を仕留め切るように立ち回りました。
手助けを使った試合は4割くらいで、思ったより少なかった印象です。
コライドンが強すぎて普通に殴り勝ってました。
キツいポケモン
眼鏡ミライドン
考察段階で切っています。やめてね。
チオンジェン
サケブシッポを構築から抜いたので苦しいです。
メテオドクガでごり押すか、吹雪を打ちます。
追い風+コライドン
コーチングの上からシバかれるし、イエッサンは出せないので厳しいです。
追い風されたターンにコライドンを仕留め切れるかが勝負。
岩石封じオオニューラ
一度も当たりませんでしたが、来たら終わりです。ドクガが倒されるので。
初手ツツミに猫だまし
降参が選ばれました。
結果・まとめ
戦績
24勝3敗(勝率88.9%)
筆者史上、稀にみる爆勝ちを成し遂げました!
開幕2連敗で頭を抱えましたが、そこから立て直せたのは大きな収穫だったと思います。
考察の方向性はおおよそ合っていると思っていて、ミライを特殊で倒してそのまま物理受けを潰す流れが非常に上手く決まりました。
物理受けとして、素早さと攻撃性能が低くてミライの襷を潰せるカバルドンが流行したのはコライ視点だとありがたかったかなと思います。強いけど対策できる範囲かと思うので。
もう少し物理受けの幅が広がってきていたら、泣きながら吹雪を連打する化け物になっていたかもしれません。
コライ相手は数が少なすぎたので、正直よく分かっていません。コーチングはめっちゃ強かったです。
カバやホムラはウネルミナモで適当に踏みつぶしていて、ドレディアミラーやエルフーンを回避するためにファイアローを入れるか悩みましたが、数がさらに少なるなるため素直にミライ対策を厚くしていました。
結果として、どれも5分以上に持ち込める構築ができたのは満足しています。

日曜日の21時頃
レート1800目標だったので達成後の対戦数は残したまま終わる形となりましたが、次回からはもっと上位を目指して取り組んでみようと思います。
四天王アオキの年収を割り出すとかいうクソみたいな記事を書いてる場合じゃねぇ。
最後に、一緒にテラクラでわいわいやってくれた「パルデア窯元 休歌工房」の皆さん、
クレイジーポケモンメディアAPPDATEのメンバーに感謝申し上げます。
では、ここまで読んでくださってありがとうございました!
クソガキやまおでした。


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寄稿におけるアレコレなどをご説明しておりますのでご覧ください。
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