【ポケモン剣盾】「絶対に被らないパスワード」の法則を発見&検証しました

はじめに

はじめまして、さごぜんと言います。

みなさんは剣盾のポケモン交換でなかなか目的の相手とマッチングできずにストレスが溜まった経験はありますか？私はあります。

そこで今回、「絶対に被らないパスワード」の法則を見つけようと思い、有意な結果が得られたため検証に付き合ってくださったAPPDATE様に寄稿という形でご紹介いたします。

ことの顛末(動機)

僕「ポケモン交換しようぜ！パスワードは8192な！」
知人「ok」
知らない誰かとしかマッチングできなかった僕「キレそう」
知人「パスワードが2のn乗だからでは？」
なるほど「僕」
僕「絶対に被らないパスワード探す旅に出かけてくるわ」

僕「パスワードの法則は行動経済学やら心理学やらを漁ってなんとか組み立てられたけど、検証に付き合ってくれる頭おかしい人なんてこの世にいるわけ…おや？」

???「ものひろいの確率を1000回検証してみた」
???「時間帯で差が出る気がしたので24時間釣りしてみた」
???「乗馬マシンに乗ってウルトラワープライド」

僕「(一か八か頼んでみるか…)というわけなのですが」

ヒシンさん「いいですよ」

本題

結論から申し上げますと、以下の7つのルールに則ったパスワードは基本的に他者と被ることはないです。そのパスワードを表1に記載しました。

1. 最初の数字は 3,5,6,9のいずれかにする
2. 次の数字は①で選んだ数字と同じにする
3. その次の数字は①で選んだ数字よりテンキーパッド基準で2マス以上離れた数字にする
4. 最後の数字は③で選んだ数字からテンキーパッド基準で2マス以上離れた数字かつ、①と別の数字にする
5. 4つの数字が全て奇数、または全て偶数にならないようにする
6. パスワード内に「53」「38」「58」の文字列が入らないようにする
7. その他語呂合わせがある数字を除外する

7つのルールについての詳細

7つのルールそれぞれについて詳しい理由を説明いたします。

ルール①:先頭を3,5,6,9のどれかにする

この記事を執筆時点での主なパスワードを交換相手に教える手段はTwitterなどのSNSを用いることです。

iPhoneの場合、ひらがな→アルファベット→数字に文字種を切り替えるキー(下図①参照)に最も近い数字が「7」です。

少ない指の移動で押せるため先頭の数字に選ばれやすいと判断し、7とそこに隣り合う4,8は先頭の数字から除外。

ポケモン剣盾のパスワード入力画面ではデフォルトで「1」にカーソルが合わさっているため(下図②参照)7と同様の理由で1とそこに隣り合う2,4を除外。

先頭の数字が0の場合、誕生日や交換するポケモンの図鑑ナンバーをパスワードに設定してる人と被る可能性があるので除外。

こうして残ったのが3,5,6,9となります。

 

ルール②:次を先頭と同じにする

クラスター現象(人はたとえランダムに選ばれたものであったとしても意味がありそうなパターンを読みとってしまいがちという現象。クラスター錯覚とも言う。※要約)を応用しました。(参考文献:科学雑誌Newton 2018年9月号)

自身の経験も含まれますが、「ランダムに数字を選ぼうと思った時点で無意識的に連続して同じ数字の使用を避ける」ことを利用し、敢えて同じ数字を連続させることでより被りにくくします。

iPhoneの場合単純に同じ数字を打ちづらいことも被りにくさという点で高評価。

ルール③④:なるべく数字を離す

あまりに同じ数字を多用すると今度は大人数での交換会を催してる人などと被ってしまうためテンキーパッド基準で2マス以上離すという制限を設けたうえで残りの2つの数字を選びます。

3と4、6と7などは、数字上は隣り合っていてもテンキーパッド上では離れているので問題ないです。

反対に3と6や、6と9などはテンキーパッドで隣り合っているため連続して選べません。

ルール⑤:全て奇数、全て偶数の除外

完成したパスワードが3317や6624などの場合、1マス飛びや斜め移動だけで入力できてしまい比較的打ちやすい数字になってしまうと判断したため除外します。

また、この打ちやすさの点で5570,5590,9907,9970も除外の対象に入りました。

ルール⑥:538の除外

日本人に限った話ですが「嘘の538」という俗説があり、「日本人が咄嗟に数字を選ぼうとすると5,3,8のいずれかが入る」というものです。

科学的な根拠はありませんが万全を期して53,38,58の文字列があったら除外します。

ルール⑦:語呂合わせ

語呂合わせできる数字を除外します(私の気付けた語呂合わせできる数字はルール①〜⑥を適用した後だと″3304″ピンポになりました)

なんでや。

検証方法

以下の2つの検証を最も交換が活発に行われるであろう20:00〜23:00の期間に集中して行いました。

検証方法①

「交換の際に両者ともに1発でマッチングした」を「成功」と定義し、ルールに則った際に残ったパスワードの組み合わせ84種類でそれぞれ検証した際の成功のパスワード数が80/84以上であること。

検証方法②

84種の中から16種類選び、そのパスワードで交換の募集を秘密裏に行う。

その際に20分以上誰ともマッチングしなかった→少なくともこの20分間は同じパスワードで交換しようとした人がいなかった、と捉えることができるのでこれを「成功」と定義。15種類以上で成功となるかを検証。

検証結果

検証①の結果

84種全てで1発でマッチングできました。

検証②の結果

選んだ16種類すべて20分以上誰とのマッチングしませんでした。

今回選んだ番号は下記です。3301,3348,3370,3392,5502,5518,5576,5594,6607,6610,6629,6681,9904,9927,9950,9972

総括

検証回数が2種類合わせて100回、その全てで求める結果を出していたのは純粋に嬉しい限りです。

本来の目的である円滑なポケモン交換の実現に向けての明確な一歩を踏み出せたのではないかなと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

余談(蛇足)

Q.これ、なんらかのきっかけで沢山のプレイヤーに周知されてみんなが使い始めたらかえってこのパスワード被りやすくなるんでは？

A.たしかに