はじめに
初めまして。ささきです。
PJCSで使用したディアルガについて纏めます。
最高レート1737、最終レート1732で残念ながら予選は抜けられなかったものの、納得のいく構築を組めたので執筆します。
このルールも残り短いですが、少しでも参考になれば幸いです
パーティ作成経緯
今回はディアルガに注目しました。
ディアルガについて
タイプ:はがね・ドラゴン
特性 :プレッシャー/テレパシー
種族値:100-120-120-150-100-90
防御面で非常に優秀な複合タイプを持っており、種族値も耐久が非常に高いです。
メジャーな伝説ポケモンの中ではグラードン以外に不利を取りにくく、カイオーガ・白バドレックスに対して有利です。ザシアンに対してもきょじゅうざんを半減することができ、威嚇orダイマックスを絡めると格闘技を耐えるので有利に立ち回ることができます。
また、ディアルガは地面技が使える為、ダイマックス中はダイスチル・ダイアースで防御と特防を両方上昇させることが出来ます。これにより、ダイマックス後も倒されにくい安定感抜群のアタッカー運用が可能です。
今回はダイマックスディアルガを軸に構築を作成しました。
パーティ
パーティのコンセプトは「威嚇+ダイマックスディアルガ」です。
ディアルガの弱点技となるじめん・かくとうは物理に寄っている為、威嚇が刺さります。
ディアルガ+威嚇2体を基本選出として、残りのポケモンで穴埋めしました。
個別解説
ディアルガ
性格:ひかえめ
実数値:207-*-140-209-133-110
努力値:H252 C156 D100C:11n
D:黒バドレックスの珠ダイアース耐え
S:無補正無振り(個体値31)
このパーティーの要となる伝説ポケモンです。ダイマックスは7割以上これに使います。
技はダイスチル・ダイアースの媒体となる2つとタイプ一致の流星群。最後は立ち回りの幅が広がるトリックルームを採用しました。
持ち物は高耐久アタッカーと相性の良い弱点保険。
配分は黒バドレックス対面でトリックルームを選択しやすいように少しCを削ってDに回しています。
トリックルームを積極的に打つわけではないので、味方のダイジェット・エレキネット意識で素早さ個体値はVに設定しました。
パーティによってはディアルガへの打点に乏しいものも多く、ダイマックスをディアルガに切るだけで勝つ場面も多かったです。
ランドロス(霊獣)
性格:ようき
実数値:165-197-110-*-100-157
努力値:H4 A252 S252A:珠ダイロックで無振ボルトロスに89.6%〜
S:最速
威嚇ポケモンの1体目です。
ディアルガの弱点(地面・格闘)を2つとも半減以下で受けることが出来ます。
ディアルガの特性「テレパシー」により味方を気にせずに地震が打てるので攻撃面の相性も非常に良いです。
技は基本の地震と岩雪崩、ダイジェット用の空を飛ぶ、大事に扱う為の守るを採用しました。
持ち物はまけんきボルトロスに強く出る為に命の珠。配分はダイジェットorエレキネットでザシアン・黒バドレックスを抜く為に最速としました。
このルールでは浮いているポケモンが若干少ない為、地震の通りがよく非常に強力でした。
ガオガエン
性格:しんちょう
実数値:202-136-119-*-143-84
努力値:H252 A4 B68 D156 S28B:威嚇込み白バドレックスの珠ダイアース耐え
D:11n
S:最遅90族-1、ダイジェット2回で100族抜き
威嚇ポケモンの2体目です。
ディアルガと弱点を共有してしまいますが、このルールで最も使いやすい威嚇ポケモンです。
技はトリル展開と相性の良い猫騙し、タイプ一致のフレアドライブ、サイクルを回す為の捨て台詞、黒バドレックスに強く出るためのDDラリアットを採用しました。
持ち物はサイクル戦において活躍するオボンの実。配分はメジャーな伝説ポケモンの技を耐えれるように耐久に厚く振りました。
トリックルームアタッカーとして運用する為のA振りも試しましたが、このポケモンは耐久に振って行動回数を増やす方が強かったです。
レジエレキ
性格:おくびょう
実数値:156-*-70-152-70-277
努力値:H4 C252 S252S:最速
威嚇ポケモン2体はまけんきボルトロスおよびカイオーガに対して弱い為、それらに強い電気タイプのレジエレキを採用しました。
技は基本の10万ボルト、エレキネット、守る、トリル展開と相性の良いボルトチェンジを採用しました。
持ち物は行動保証を持たせる為の気合の襷。
配分は控えめにしても確定数の変わる相手がいないので無難に最速です。
このルール最速のポケモンであり、気合の襷と合わせての使いやすさは抜群です。
火力も高く、ボルトチェンジで1度逃げた後に終盤の詰めアタッカーになれるなど非常に強いポケモンでした。
トゲキッス
性格:ずぶとい
実数値:191-*-158-140-140-100
努力値:H244 B228 D36B:威嚇込みザシアンのきょじゅうざん耐え
D:黒バドレックスの手助けダイホロウ耐え
ここまでで厳しいポケモンや並びをまとめて解決する為に採用しました。
①威嚇が効きづらいポケモン
- いちげき・れんげきウーラオス
- 剣の舞ランドロス・グラードン
②催眠技
- フシギバナ
- モロバレル
③不利な択を押し付けてくる並び
- ドラパルト+セキタンザン
- エルフーン+バドレックス
技はウーラオス用のマジカルシャイン、剣の舞やダイマックス対策のあくび、無理矢理こちらの動きを通す為のこの指とまれ。最後はザシアンやフシギバナに最低限の打点を持てる火炎放射を採用しました。気休めですがナットレイにも撃てます。
持ち物はねむりごなやキノコの胞子を受けられる防塵ゴーグルを採用しました。この指とまれで横のポケモンも守れます。
配分はザシアン・バドレックスを意識してBとDに振り分けました。
選出する機会は多くありませんが、このポケモンがいないと詰む相手も多い為、なくてはならないポケモンです。
特に伝説ルールにおいてのこの指とまれはイエッサン同様に非常に強力な技でした。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
実数値:207-187-110-*-98-105
努力値:H252 A196 D60A:グラススライダーで無振カイオーガ1発
ウッドハンマーでH252グラードン1発
D:雫カイオーガの手助けダイストリーム耐え
ここまでで水耐性がディアルガのみの為、カイオーガ対策にゴリランダーを採用しました。
この枠はカイオーガの水耐性・黒バドレックスへの打点などが求められますが色々なポケモンを試しました。
(ex. カミツルギ・スイクン・ラプラス・アシレーヌ・カプレヒレ・ユキノオー・ナットレイ…)
最終的にタイプ一技が先制技であることを高く評価してゴリランダーを採用しました。
水耐性があってもカイオーガの処理速度が遅ければ意味がなく、次点のカミツルギはやや耐久不足でした。
技は採用理由のグラススライダー、耐久振りのカイオーガ・グラードンも倒せるウッドハンマー、汎用的なはたき落とす、ガオガエンへの打点となる10万馬力を採用しました。
持ち物はカイオーガに受け出ししやすい突撃チョッキ。配分は最低限のAを確保した後、念の為少しDに回しています。
自分のランドロスとはアンチシナジーですが、相手の地震を弱めたり、僅かながら回復効果のあるグラスフィールドがディアルガと相性抜群でした。ウーラオスに弱くなりすぎないのもポイントで、先制技の強さ・使いやすさを実感しました。
選出
よくある対面への選出例を挙げます。なお、選出は基本的に以下のパターンに分かれます。
- 初手ダイマックスディアルガ
- 後発ディアルガのスイッチトリル
- 猫騙しorこのゆびトリル
対ボルトロス + ザシアン
先発:レジエレキ、ランドロス
後発:ディアルガ、ガオガエン
レジエレキのエレキネット+ランドロスのダイロックを集中してボルトロスを倒します。
相手はまけんきが発動したボルトロスに悠々とダイマックスを切ってくることが多いのでほぼほぼこの動きが通ります。
相手側の霊獣ランドロスについて
この動きは相手の霊獣ランドロス(威嚇)で崩れますが、以下の動きで対応します。
先発ランドロスの場合
10万ボルト+ダイロックを選択します。
+1ダイジェットと岩雪崩を集中されてもダイマランドロスは耐える為、砂ダメージと裏のガオガエンの猫騙しなどを合わせて倒しきります。
後発ランドロスの場合
ボルトロスはレジエレキにダイナックルもしくはランドロスにダイジェットを選択する想定です。
①レジエレキが倒された場合
ボルトロスの素早さが下がったままとなるので、そのまま上からランドロスで倒します
②ランドロスが倒された場合
裏からディアルガを出してレジエレキのボルトチェンジ+トリックルームを選択します
ボルトロスを倒しつつ、裏のガオガエンの威嚇がランドロスに刺さります。
トリル下のガオガエン+弱点保険ディアルガが完成するので、裏のザシアンもそのまま縛ることが出来ます。
対コータス + フジギバナ
先発:トゲキッス、ランドロス
後発:ディアルガ
このゆび止まれ+ダイアースをコータス側に撃つ動きが安定します。
オーロンゲが出てきた場合はランドロスにダイマックスを切らずに裏のディアルガを通すプランに切り替えることもあります。
対トルネロス + カイオーガ
先発:レジエレキ、ディアルガ
後発:ゴリランダー
ボルトチェンジをトルネロス方向→ゴリランダー引きが安定します。
ディアルガは基本的にダイマックスを選択します。トリックルーム警戒でちょうはつを撃たれるケースが多いです。ダイマックス後はあまり警戒されないので追い風の切り返しに使用することがあります。
選出的に3体がカイオーガに強いので、カイオーガに睨みを効かせながら隣のポケモンを先に倒していくと安定すると思います。
対カイオーガ + コータス
先発:ランドロス、ディアルガ
後発:ゴリランダー
後発カイオーガのケースが多い為、地震+ダイマックスディアルガが通りやすいです。
カイオーガと対面した場合は最速ランドでスカーフ判定だけした後に地震を押します。(スカーフの場合は素直にゴリランダーに交代します)
ディアルガ対面のカイオーガは相手視点ダイマックスを切らないと間に合わない為、ランドロスが生き残るケースは多いです。
対エルフーン + 黒バドレックス
先発:トゲキッス、ディアルガ
後発:ガオガエン、ゴリランダー
この指とまれ+トリックルームでスタートします。ほとんど裏目がありません。
バドレックスにトリックルームを封印された場合は相手に地面技がないので、ディアルガのダイマックスで十分切り返せます。
対ミミッキュ + 白バドレックス
先発:ランドロス、ディアルガ
後発:ガオガエン
地震+ダイスチルでミミッキュを倒しに行きます。横のポケモンに十中八九止められますが、バドレックスに影打ちを打たせにくいように狙い続けます。
バドレックス着地後はBの上がったディアルガとガオガエンの威嚇でトリックルームターンを稼ぎます。トリル返しも狙えるのですが、横のポケモンを削りつつ相手のダイマックス込みで凌ぐ方が安定すると思います。
なお、トリル後のランドロスはガオガエンの交代先になるよう1度引っ込めます。ダイアースを透かす動きは読まれやすいのですが、仮に読まれても白のいななき込みでで1回威嚇を入れられる結果となるので問題ありません。
対グラードン + リザードン
先発:レジエレキ、ランドロス
後発:ガオガエン
不利対面です。
リザードンに動かれたら負ける為、エレキネット+岩雪崩で倒しに行きます。リザードン守る+剣の舞などを選択されると負けます。
厳しい択を通さなければ勝てませんが、リザードンさえ処理できればランドロスを通して勝つことが出来ます。
対セキタンザン
先発:トゲキッス + ディアルガ
このゆびとまれ+ダイアースをセキタンザンに撃つ動きが安定します。
初手相手にセキタンザンがいない場合はこのゆびとまれ+トリックルームのプランを通すことも検討します。
苦手なポケモン
ナットレイ
処理ルートがほぼなく、鉄壁を積まれたら大体詰みます。鉄壁前にガオガエンを当てるか、トゲキッスの火炎放射で処理するしかありません。
剣の舞ランドロス、グラードン
地面タイプは明確に強いポケモンがパーティに存在しない為、威嚇を入れながらディアルガやランドロスで処理することとなります。
しかし、剣の舞を所持していたケースは威嚇を帳消しにしてくる上にダイアースの特防上昇が辛いです。なんとかトゲキッスのあくびを合わせていきたいところです。
リザードン
ダイマックスランドロスが晴れ状態の珠キョダイゴクエンを耐えません。レジエレキのエレキネットと集中する必要があります。
ソクノの実を考慮するとレジエレキ単体での処理は怪しいです。
ヤミラミ+リザードンであればダイマックスレジエレキで対応できますが、グラードンとのセットは選出で書いた通りかなり厳しいです。
ブラッキー、ポリゴン2
これらの高耐久ポケモンは早急に処理することが出来ない為、怪電波やパークアウトでディアルガの打点を下げられ続けます。
うまくサイクルさせながら横のポケモンを先に倒していくと何とかなります。
総括
急遽開催が決まった今年のPJCSですが、個人的にはかなり良いルールだったのではないかと思います。
メガ進化・原始回帰・Z技などの廃止や、伝説ポケモン1体、ダイマックスの追加などによって色々な伝説ポケモンに可能性があるルールだと思いました。
個人的に使いたかったディアルガで最後まで戦い抜けて楽しかったです。
最終日の0時過ぎに73位まで行けましたが、深夜の追い上げで圏外になり、泣く泣く残2戦を消化したものの、急所負けによって撃沈しました。最終レート1732でフィニッシュです。
戦績
初日 11勝4敗
2日目 9勝6敗
最終日 12勝3敗
勝ち上がった構築を見ていると初見殺しギミックが仕込まれているのも多く、特殊なギミックもなければ全体的に遅くて急所や追加効果を受けやすい今回の構築は若干向いていなかったかなとも思いました。
予選を抜けた人は引き続き頑張ってください。また来年のルールが面白そうであればお会いしましょう。
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