colonです。APPDATEではお久しぶりです。
ブリムオンが爆発し、コンパンとコータスが並び立ち、オーロンゲが換金アイテムを投擲する構築を組んだので投稿しました。
構築経緯
コンパンとコータスの並びからスタート。
一体なぜそんなところからスタートするのか?
コータスは特性がひでりで噴火を覚えるS種族値20のポケモン。トリルアタッカーとして分かりやすく強いが、分かりやすすぎて対策も容易。炎半減タイプのポケモンで炎技を耐えられ、トリルを凌がれることが多い。
そこで、スキルスワップでコータスの特性を色眼鏡に変更、炎半減でも1発で倒してしまおう!というのがこの構築のコンセプト。モルオーガみたいな感じ。
色眼鏡とスキスワのSVランクマでの両立は、記事を書いている時点(2023年9月末)ではモルフォンとコンパンのみ可能。
S種族値はモルフォンは90だがコンパンは45。コンパンに鉄球を持たせれば、トリル下でSを調整したコータスの下から色眼鏡を渡せる。
そして、最終的にはこれくらいの火力が出る。体力MAX晴れ色眼鏡珠噴火ダブルダメージが
コンパンコータスのここが強い コンパンのスキスワでコータスを色眼鏡にしながら日照りも発動、コータスの晴れ色眼鏡眼鏡噴火でバンギラスが確定1発! #ポケモンSV #NintendoSwitch pic.twitter.com/F15mfwYyLS
— colon_everywhere (@SemColon) December 19, 2022
つよい。
コンパンとコータスを構築の軸とした。
問題点
実はコンパンコータス構築はSV発売直後にも組んでいたのだが、色々な問題点が見られた。
「きあいのタスキもしんかのきせきも持っていない進化前が構築にいる」という点はそこまで重要ではなく、一番大きな問題は「コンパンとコータスを並べる必要がある」ということ。
コンパンもコータスもトリル起動には関わってこないので、基本選出は以下の通り。
ターン数が限られるトリルで後発のコンパンとコータスを並べるためには、先発2体がジャマなのだ。
先発に爆発で退場してもらおうにも、特にSV発売直後は「トリックルーム」「じばくorだいばくはつ」を両立するポケモンがフワンテとフワライドしかおらず、「ねこだまし」「じばくorだいばくはつ」は皆無。
最終的にフワンテを採用したものの、安定して基本の流れを再現するのはなかなか難しかった。
新たなる爆弾
そんな状況がDLC発売によって変化。ミストバーストの技マシンが追加され、前作に引き続きブリムオンが習得。
!トリル爆弾が増えた!
しかもこの爆発はフェアリータイプ。フワンテやフワライドの大爆発とは異なり、トリル補佐ポケモンが紙耐久ではない場合も、フェアリー弱点なら爆発に巻き込んでの退場が可能。
コンパンコータスにブリムオンを合わせて再び構築を組んで9月のランクマへ。トリル補佐役はヤミラミやオーロンゲを中心に試行錯誤しながら回した。
色々な対策とリキキリン
構築を回すうちに負けが込んだので色々と対策。
- 相手に高速ねこだまし持ちがいるorゴーストタイプが多いためねこだましが通らない
→2枚目のトリル補佐としてイエッサン♀を採用。先発で出してトリルを補佐し、その後いやしのねがいで自分から退場できる。
- 相手の最遅コータスに絶対に勝てない/グレンアルマが重い/壁構築やディンルーが重い
→コンパンの代わりの枠にウソッキーを採用。パワー系の持ち物で相手の最遅コータスの下からもろはのずつきをぶち込む。うそなきやかわらわりも搭載。
- 合体寿司に絶対に勝てない
→トリル中に最大でも1体しか倒せない仕様の天敵。対策が大変なうえ、100戦以上しても2戦しかマッチしなかったので、ここは無理と割り切った。
- まだグレンアルマが重い/リキキリンにトリル封印される
→殴れるオーロンゲが意外と有利そうだったので意地オーロンゲを採用。リキキリンは黒い眼鏡かみくだくで倒すことで対応したい。
…が、防御に厚いリキキリンは倒せない!実際にマッチして本当に耐えられてしまい、がっつりトリル封印されてそのまま負け。リキキリンは結構見かけるので対策を切りたくもない。悪テラスを切ると倒せるがコータスの火力が削がれてしまう。
一体どうすれば…?
でかいきんのたま
ということを考えていた時、X(旧Twitter)のフォロワーから「でかいきんのたま投げつける」を提案してもらった。
なげつけるで最高威力の130を出せるのは黒い鉄球とでかいきんのたまの2つのみ。オーロンゲの悪技全体でもこれが最高打点(鉢巻かみくだくより上)。
また、オーロンゲは相手のゴリランダーの上を取るべくかなり素早さを高くしており、鉄球は持ちたくない。
そして肝心の火力は、H227-B134(防御特化)リキキリンに対して、91%~108%の乱数1発。リキキリンが少しでもHPと防御以外に努力値を振っていたら分のいい賭けだし、火力をこれ以上落とすこともできない。
でかいきんのたまを持たせる以外ない。
これで構築を完成とした。
個別解説
コータス
性格:れいせい
努力値:244-0-0-252-4-8
実数値:176-*-160-150-91-23(※S個体値0)
コータス。
基本選出ではすべてのポケモンをコータスで倒すことを目指す。テラスタルもほぼ毎回コータス。
持ち物は木炭かいのちのたまの選択で、この構築ではいのちのたまを採用。体力の削れた試合終盤で対面しやすい水ウーラオスへの熱風の火力確保を意識した。晴れ色眼鏡珠熱風ダブルダメージはこんな感じ。
残り2枠はねこだまし対策のまもる、ヒスイウインディ意識のだいちのちから。
Sは最遅パワーウエイトコンパン(実数値22)に下を取ってもらいたいので23に調整。相手の最遅コータスの上を取ってしまうのが辛い。
コンパン
性格:のんき
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:167-*-112-60-76-45(※S個体値0)
コータスの相棒。S種族値が45もあること以外はかなり優秀。
場に出た初ターンにスキルスワップで色眼鏡をコータスに渡すのだが、その後も実は忙しい。
- いかりのこなでトリル下でのコータスへの先制技を吸う
- トリルが切れた後もいかりのこなでサポート
- アシッドボムで炎等倍高耐久ポケモンをコータス圏内に入れる
- アシッドボムで相手のタスキを削る
- 厳しい相手はねむりごなで止める
- コータスにねこだましが来るターンもねむりごな
- 相手ヒードランのもらいびをスキスワで奪う
- コータスから貰ったひでりを相手のあまごいトルネロスにスキスワで押し付けることで、晴れを再展開してトルネロスを倒すのと同時に、次ターンから悪戯心ねむりごなを使えるようにする
…本当に忙しい。
先制技を耐えるためにHBに振り切ったため、物理方面はきせき無しでも意外と高耐久。
加えてトリル中はコータスが噴火熱風で制圧しているので、トリル後まで生存していることがほとんど。試合終了まで常に何かしらの仕事をしていた。
ブリムオン
性格:れいせい
努力値:252-0-4-252-0-0
実数値:164-*-116-206-123-30(※S個体値0)
待望のトリル爆弾。
トリルを決めた後はオーロンゲもろとも退場することが仕事。その火力だけでなく、ちょうはつやきのこのほうし耐性も完備しているところが非常に優秀。
オーロンゲが殴り役になる対グレンアルマ軸でのみ爆発しない。
ノーマルテラスは、相手がゴーストタイプでゴースト技を使いそうな時に安全にトリルを張るために一応採用。環境にサーフゴーやゴーストテラスパオジアンが多い場合は鋼テラスでも良いかも。
オーロンゲ
性格:いじっぱり
努力値:0-252-4-0-0-252
実数値:170-189-86-*-95-112
基本選出では、初手でねこだましでトリルサポート・次のターンに挑発を使いながら爆発に巻き込まれ退場するのが仕事。この挑発がかなり重要で、コータス登場後にまもるでターン稼ぎされなくなる。
被ダメージはこんな感じ。
爆発ではちゃんと倒れてくれる。ハバタクカミからマジシャを被弾したときは何となく持ち物の想像がつく。
一方、相手がグレンアルマ軸の場合や初手リキキリンの時は一転して殴る。でかいきんのたまを投げる。
でかいきんのたま投げつけるは一度限りの大技なので、使用感としてはZ技に近い。ダメージはこんな感じで、リキキリンの数値がかなり高いのが分かる。
素早さは相手ゴリランダーの上からねこだましをするため準速。環境に速いゴリランダーが増えてきたら厳しいかも。
テラスタルの炎は主にハバタクカミやグレンアルマの攻撃を耐えたい時に使用。オーロンゲを場に残したいのでブリムオンは爆発しないパターン。
ウソッキー
性格:ゆうかん
努力値:252-252-0-0-4-0
実数値:177-167-135-*-86-31(※S個体値0)
様々な構築のゆがみを引き受けた存在。
パワーリストもろはのずつきで相手のコータスを下からやっつけるのが一番の仕事。
H177B160コータスへのもろはのずつきが99∼119%の高乱数1発。…これはウソッキーの火力不足というよりも、コータスのB140が偉い。
技構成としては、かわらわり・嘘泣きで壁構築への抵抗意思を示す。水や岩タイプへの打点が必要になった為、ウッドハンマーを採用しています。
基本的にコンパンの代わりに選出するので、コータスは色眼鏡になれないことがほとんど。
イエッサン
性格:のんき
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:177-*-128-115-126-94
高速ねこだまし入りやゴーストタイプ多めなど、オーロンゲがサポートできなさそうな相手に投げる。
明らかにブリムオンが狙われてそうな初手なら自分でトリルも貼れる。
オーロンゲと異なり挑発は持っていないので、オーロンゲ・イエッサン両方とも選出できそうならオーロンゲを基本的に選ぶ。
試合の流れ
選出
先発ブリムオン+オーロンゲ(orイエッサン)
後発コータス+コンパン(orウソッキー)
オーロンゲのねこだましが通らない時はイエッサン選出。
相手にリキキリンがいる・グレンアルマ軸の場合はオーロンゲ選出。
相手がコータス入り、壁構築等の場合はウソッキー選出。
基本の動き
1ターン目:オーロンゲねこだまし、ブリムオントリックルーム。
2ターン目:オーロンゲはまもらなさそうな相手に挑発、ブリムオンミストバースト。
3ターン目:コンパンはコータスにスキルスワップ、コータスは炎テラスを切って噴火。
4・5ターン目:コータスは噴火か熱風。コンパンは適宜サポート。
6ターン目以降:コンパンいかりのこな、コータスは熱風か噴火。状況に応じてコータスまもる、コンパンねむりごなもアリ。
注意する相手
後発ねこだまし
ゴリランダーやテツノカイナが後ろから出てきてねこだましするパターン。4ターン目に出てくることが多い。
コータスがそのターン止まるのでまもる。コンパンは猫だましポケモンの隣にねむりごなを振って、5ターン目のまもるを阻止したい。
ヒードラン・天候要員など
ひでりコンパンのスキルスワップでもらいびを剝がしたり、晴れを再展開したり。
パオジアン
まもる所持率、タスキ率ともに高いので厄介。コンパンでふいうちを吸いたい。
セグレイブ
チョッキ多めなのでアシッドボムを当てたい。返しの熱交換地震がかなり痛いのでなるべく倒したい。
ユキノオー
オーロラベールを貼られるとやっかいなので、ねこだましや挑発でしっかりマークしたい。
戦績
2023年9月の後半からマスボ級で使用。一時は大きく負け越すも、修正を続けて56勝56敗の勝率5割に持ち込めた。
なお9月後半のみ「レギュレーションDで元々使用可能なポケモン+キタカミ新ポケモン」という変なレギュレーションだった。オーガポンやマシマシラ等が使える一方、ジャラランガやカビゴン等の既存解禁組は使用不可。またミストバーストブリムオンのような追加技マシンは使用可能だった。色々イレギュラーすぎる…
この構築は9月後半のみ使った。
感想
強い構築というわけではないものの、使っていて凄まじい爽快感があった。
コータス
現環境でもやっぱり凄い。連撃ウーラオスだろうが炎テラスオーガポンだろうが炎テラスゴリランダーだろうが全てを焼き尽くしてくれる。
コンパンコータスのここが凄い:
— colon_everywhere (@SemColon) September 22, 2023
コータスが雨テラスアクジェを耐える!
コンパン(ひでり)のスキスワで晴れを再展開!
コータス(色眼鏡)の晴れテラス珠熱風で無振りウーラオス確定1発!! #ポケモンSV #NintendoSwitch pic.twitter.com/d4VaNVWefi
ヒスイウインディを噴火で消し飛ばしたことすらあって感動した。
コンパンコータス、遂にヒスイウインディを炎技で吹っ飛ばした #ポケモンSV #NintendoSwitch pic.twitter.com/qunhCggRB7
— colon_everywhere (@SemColon) September 23, 2023
コンパンと並ばせづらいという当初の問題も、ブリムオンとオーロンゲの採用によりある程度解消された。ブリムオンを爆発させた甲斐があった。
オーロンゲ
挑発の強さに気付けたのが一番の収穫。まもるを防ぐという意味では、効果が持続するフェイントみたいな感じ。
「挑発を打ち逃げして、次のターンに絶対に通したい行動を通す」という動きは、このギミックに限らず活用できるかもしれない。
でかいきんのたまはリキキリンに投げる機会こそないまま9月が終わってしまったが(他のポケモンも色々試していた)、グレンアルマ相手に投擲して倒した試合があり無事成仏させることができた。10月以降のレギュレーションEでリキキリンが多いかは(記事作成時点では)不明だが、ある程度存在するならまた投げつけたい。
副産物
「ダメージから相手の型を推測する」ということを意識的にできるようになった。
- 「ハバタクカミのマジシャでオーロンゲが倒れなかったから火力アップアイテムじゃない、タスキに注意しよう」
- 「色眼鏡スキスワが間に合わなかったのに連撃ウーラオスが噴火で飛んで行った、耐久無振りだったのね」
- 「体力90%晴れ色眼鏡噴火がバンギラスにたったの7割??チョッキが濃厚だしまもる持ってなさそう」
などなど。
課題
強力なトリル対策を持つ相手、トリルを堅実にいなしてくる相手がやっぱり厳しかった。
特に初手封印ハバタクカミが難敵。たまにしか見ないうえに、普通に攻撃されるパターンの双方をケアする必要がある。
対策としては、初手ではなく試合中盤でトリルを貼り、最後にコータスの噴火で〆るような動きが良いかもと感じた。ただこの場合はコンパンの枠が無くなるので、別のギミックを用意したいところ。
今回の構築に限らず、ギミック構築を考えて動かすのは実際とても楽しい。
今すぐに上位に行けるわけではなくても、モチベーションが出やすいので長く続けられるし苦になりづらい。その中で色々と試行錯誤すれば、上位に行けるようなギミックが見つかるかもしれない。
これからもギミック構築を組み続けていきたい。
補足:でかいきんのたま入手経路について
でかいきんのたまオーロンゲの採用を決めた時には、すでに全てを売り払った後だった。キタカミのセレブイベントも完了済み。
なので今回は、新たに拾うところからのスタート。
フィールド上にも落ちているらしいが、どうやらものひろい隊をLv91以上で結成するのが一番速そう。拾うアイテムのうち10%がでかいきんのたまらしい。
実際にものひろいしたところ、開始10分くらいででかいきんのたまを拾えた。ありがとうゴンべ。
コメント
コメント一覧 (1件)
コータスがS個体値0で努力値を振っていますが個体値が理想では無いことを書いた方がいいのではないでしょうか