【SVダブルS10最高95位・R1883】キチキギス猛毒サイクル【レギュレーションD/E】





こんにちは、やまおです。

今回は、ポケモンSVダブルS10にて2桁順位を達成したキチキギス軸の構築記事となります。(9/26時点)
それ以降は潜ってないので、最終は100位台だと思います。

新ポケモン「キチキギス」は面白い性能をしており、環境に食い込める程の強さを持ってると思います。
本記事ではそのキチキギスの面白さを存分にお伝えし、読者の皆様を「毒の鎖」で蝕んでやろうと思います。

普段はちょっと変わった記事を書いとる私ではありますが、今回はまじめミントでお送りいたします。

目次

1.キチキギスの性能解説


まずはキチキギスの基本性能と特徴のご紹介から。

キチキギス(♂のみ)
タイプ:どく・フェアリー
特性:毒の鎖orテクニシャン
種族値:H88-A91-B82-C70-D125-S99

特徴①特性:毒の鎖が強い

攻撃技すべてに猛毒の追加効果(3割くらい)を付与する特性。
連続技の場合、1発ごとに判定あり。

攻撃するだけで相手を猛毒にできる点がめちゃくちゃ強い特性です。
猛毒にできればダメージレースで有利になるほか、相手の交代や補助技に対しても圧力をかけられます。

キチキギスの攻撃性能はとんでもなく低いですが、毒の鎖のおかげで攻撃性能に努力値を割かなくても圧力をかけられます。
 

特徴②タイプ耐性・耐久力が優秀

タイプ耐性がとても優秀です。

一貫を取りやすく削り打点として優秀なフェアリー・悪を共に半減で受けられるので、素の耐久力と合わせて等倍打点で押し切られる展開を防ぐことができます。

現環境には眼鏡ハバタクカミやニンフィア・悪ウーラオス等、一貫が取れて無効にされない攻撃タイプを通す勝ち筋を持つ構築が多いので、それらにテラスタル無しで対応しつつ素早さ操作ができる性能は素晴らしく良いです。
キチキギスの強みとも嚙み合っています。

また草耐性も、瞬間火力が高くてサイクルを回せるゴリランダーに対して強く出られる点が優秀です。
グラスフィールド展開による回復は低火力サポート組の天敵ですが、キチキギスは毒の鎖と草耐性によって、低火力でありながらゴリランダーを嵌めることができます。

よってゴリランダー入りのサイクル構築にめっぽう強いです。
 

特徴③こごえるかぜ・おいかぜがある

凍える風は毒の鎖と組み合わせることで、全体の素早さを下げながら毒を撒くというトンデモ強い技に化けます。
素早さダウンを使って上からエースポケモンの攻撃を通す動きがメインで、交代で受けにきた相手には凍える風を刺して毒にする動きが非常に強力。

おいかぜも使えるので、トリル以外の相手に対して素早さ優位を取り続けることが出来るのです。

昔から追い風+凍える風で素早さ優位を取り続ける動きは強力ですが、使い手に耐久が無かったり、火力が足りない等の問題がありました。
しかしキチキギスは耐久があり毒の鎖で攻撃性能を補えるだけでなく、守るによる追い風ターンしのぎも猛毒で対応できるという、追い風使いとして破格のスペックを持っているのです。

うぉおおおキチキギス最強!!
 

特徴④毒の鎖が発動しないと弱い

ここまで相手を猛毒にする前提で書いてきましたが、そもそも毒の鎖発動確率は30%(体感)なので、発動しない確率の方が高いです。

仮に発動しなかった場合、もちろん弱いです。残念ながら。

範囲技である凍える風なら1体は毒にする確率が50%ほどなのでマシですが、毒を引きたい相手に毒を引く確率は結局30%なのであまり変わりません。

いくらハバタクカミやニンフィアの攻撃を耐えようが、ゴリランダーに凍える風を当てようが、毒にできなければ意味はほぼありません。

ここがキチキギス構築の一番難しいところであり、天を仰ぐ場面でもあり、一番楽しいところでもあります。

ここまでの特徴
毒の鎖+凍える風の組み合わせが非常に強力
・持ち前のタイプ耐性・耐久力で崩されにくく、安定した展開が可能。
 テラスタルを温存しやすい。
・追い風+凍える風の組み合わせにより、素早さ有利を維持できる
毒の鎖が発動しないとめっちゃ弱い
をまとめると、

高い耐久力を生かして素早さ有利を取り続けると同時に毒の鎖の上振れを狙うポケモン、となります。

いかに「毒の鎖不発をケアしつつ、上振れを構築に組み込めるか」が腕の見せ所です。

2.構築経緯

凍える風+追い風キチキギスから構築スタート。
耐久力を生かして2種の素早さ操作の使い分け、素早さ有利を取り続ける動きが強力。

キチキギスはトルネロス等の追い風使いと比べて悪戯心による即効性がないため、キチキギス展開が完了する1,2ターンの間は耐える必要があります。このとき必要なのがキチキギスの耐久力。

特殊耐久は高いが物理耐久は並のため、物理耐久を確保できる威嚇ポケモンとしてランドロスを採用しました。
キチキギスの攻撃が通らない鋼・毒タイプに有利で、地面弱点を無効にできる点も優秀。

持ち物は拘りスカーフとしました。
ランドは特性の発動順でスカーフがバレやすいのですが、ここではむしろランドロスがスカーフであるという情報を相手に与える事が重要になります。

相手視点ではスカーフランドロスの攻撃に対応するため、初手で追い風や猫だましといった補助が必要になります。
その結果、隣のキチキギスに対応できるのは相手の2体中1体となり、威嚇の入った状態でキチキギス展開を止めることはほぼできないため、安定したキチキギス展開が出来るのです。

「キチキギスが動くスキを作るためにスカーフランドロスを並べる」と思っていただければと思います。
 

3体目には、キチキギス展開が完了したときのエースアタッカーとしてヒードランを採用しました。

ヒードランはキチキギスが打点のない鋼・毒に対して強く、熱風+大地の力の攻撃範囲でほとんどのポケモンと打ち合える点を評価しました。
高いタイプ耐性と耐久も持っているので、毒の鎖の試行回数を稼ぎやすい点も素晴らしいです。
瞬間火力の高い炎技に対しても「もらいび」で受けられたりと、立ち回りに余裕を持たせてくれます。

持ち物はもくたんとしました。
キチキギスの削りが期待できない鋼タイプに対して熱風の確定範囲を伸ばしつつ、ヒードランの耐久値を削らないアイテムとして採用。
特にドランの熱風耐えサーフゴーに対して確定1発になる点が非常に優秀でした。
 

4体目には、水の一貫を切りつつも相手の水や地面に打点がある点を評価して水オーガポンを採用しました。

貯水+このゆびとまれ+草タイプの組み合わせにより、相手の水タイプを受ける・制限する・倒す能力がずば抜けて高いです。
ここまでの3匹で打点のない水タイプ・地面タイプの対応を担います。

特殊テラスタルによる特防upも非常に強く、イーユイやサーフゴー等の特殊火力に特化した構築に対しても安定して戦うことが出来ます。

このゆびとまれは相手の水ウーラオスの水技を対策できるほか、ふいうち等の先制技からアタッカーを守る技としても活用できます。
キチキギスの素早さ操作を無視できる先制技は本構築の天敵ですが、このゆびとまれによってある程度の対応が可能となります。

以上4体が基本選出。
 

5体目には、パオジアン+カイリュー等の「威嚇による物理対策が機能しない構築」への対策としてチオンジェンを採用しました。

現環境には威嚇を無効にする物理アタッカーが一定数存在します。
特にパオジアン+カイリューは超高火力の先制技によって、キチキギスの素早さ操作もランドロスの威嚇も無視してくる天敵です。
キチキギスでは勝ち目はありません。

このパオジアン+カイリューに対する別展開として、災いの御札+イカサマで崩せるチオンジェンを採用しました。
災いの御札で攻撃を下げることで味方の攻撃回数を確保し、イカサマのダメージと合わせて各個撃破を狙います。

タイプ相性上テラスタルが必須となりますが、チオンジェンが盤面に居座る利点の方が大きいので問題なしとしました。
 

ここまでの5匹できつい相手として、壁+積み構築が挙げられます。
現状の打開策が毒の鎖(30%)と急所しかなく、あまりにも確率上不利であるためです。

これを解決できる6匹目として、「キチキギスのふくろだたき+正義の心エルレイドの叩きギミックを採用しました。
壁の防御倍率を超える3倍打点を1ターンで出すことができ、エルレイドの広い攻撃範囲と合わせて様々な積みポケモンに対応できます。

またふくろだたきは複数回攻撃なので毒の鎖を発動させるための技としても優秀で、壁下の相手にしっかり毒を刺す動きもできます。
かつ毒の通らない鋼・毒タイプに対してはエルレイドが一致弱点を突いて倒すことが出来たりと、非常に噛み合いが良いです。

以上6匹で構築が決まりました。

3.本構築の特徴

この構築の一番の特徴は「攻めの追い風構築でありながら、交代・守るなどの防御行動も強い」点です。

お互いに有効打がある対面(ゴリランダーVSヒードラン等)の時は素早さが高い方が有利ですが、テラスタルの耐性変化によって勝敗が覆ることが大いにありえます。俗にいうテラスタルじゃんけんです。

この時テラスタルを切ってくるかを見るための行動として様子見の守る等がありますが、本来なら有利盤面においてアタッカーが攻撃しないというのは非常に弱いです。追い風構築においては、ターン限定で有利なのにも関わらず無駄にしてしまうからです。

相性不利による交代も同じで交代受けにより被ダメージは小さくできますが、追い風ターンを無駄にしてしまいます
 

しかしこのキチキギス構築では一味違います。

まずキチキギスは追い風+凍える風の組み合わせにより、素早さ有利の状況を長く維持できます。そのため、守る・交代等の様子見をしても素早さ有利の状況で行動できるターンは多いままにできます
 

そして一番の強みは
「守る・交代等の防御行動が、そのまま毒の鎖の試行回数稼ぎ・猛毒ダメージ稼ぎとして昇華される」
という点です。

実戦の立ち回りにならうと、
1.キチキギスが素早さ操作をして素早さ有利にする
2.相性不利状況や相手の耐性テラスタルが予想される場合に、様子見の守る・交代をする
3.その場合に追い風ターンが無駄になってしまうので、それを補うためにキチキギスで凍える風を使う
4.素早さを補うついでに、相手に猛毒の圧力がかけられる
となります。

相手のテラスタルに対応すればするほど、崩されないように動けば動くほど、毒の鎖発動による上振れを狙うことができるのです。
これは1ターンで凍える風によるサポートと猛毒付与が同時にできる、キチキギスにしかできない動きです。

一見すると何もアドバンテージを取れない防御行動を、普段よりも強い動きとして利用できる事こそが、凍える風キチキギス最大の魅力なのです。

攻めは弱いです。

4.選出・立ち回り

今回は、個別解説より先に選出・立ち回りについて解説します。
各個体は立ち回りに応じたダメージ調整をしているので、そちらが先の方が分かりやすいと思います。

VS.ゴリランダー入りサイクル

先発:キチキギス+ランドロス
控え:ヒードラン、オーガポン

有利マッチです。勝率は9割くらいあります。
ランドロスの威嚇でキチキギスの行動を確保しながら素早さ有利を取り、ヒードランで全員ぶっとばします。

交代読みやテラスタルで味方が出落ちしないよう、守る等の中間択での様子見が重要です。
この慎重な立ち回りが、毒の鎖の試行回数稼ぎと毒ダメージ稼ぎにつながります。

VS.トルネウーラオス

先発:キチキギス+オーガポン
控え:ヒードラン、ランドロス

微有利マッチです。勝率は忘れました。
相手は特殊テラスタルしたオーガポンに打点を取るのが難しいので、ウッドホーンでHP管理をしつつキチキギスで嵌めます。
この時ウーラオスのインファイト+トルネロスの木枯らし嵐でオーガポンが倒されないよう耐久調整をしておきます。

オーガポンが一番重要なので、なるべくヒードランで相手を削ってランドロスで仕留めるよう立ち回ります。

トルネロスを落とした次のターンに相手の火力が最大になるので、その時に素早さ有利をとれるよう凍える風と追い風ターンを管理します。

VS.ハバカミイーユイ

先発:キチキギス+ランドロスorオーガポン
控え:ヒードラン、@1

五分マッチです。正直研究不足なので立ち回りが不明瞭。
スカーフランドロスかオーガポンでイーユイに圧をかけながら、キチキギスを展開。ヒードランかランドロスで詰めていきます。
イーユイの範囲火力が高いので、こちらの行動回数が少なくなりがちなのが厳しいと思っています。

キチキギスに炎耐性テラスタルを切れば初動が安定するのですが、キチキギスにテラスタルを切るのが嫌で結局試しませんでした。
ハバカミイーユイが特殊高火力・低耐久なため崩し合いの展開になるのですが、その時アタッカーに耐性テラスタルを残したいからです。
でも素早さ操作はしたい。

初手ランドロス+オーガポン等も検討中です。
今は「なんとかなれーッ!」と叫びながら岩雪崩を打っています。

VS.パオジアンカイリュー

先発:ランドロス+チオンジェン
控え:ヒードラン、オーガポン

キチキギスが出せない不利マッチです。勝率は4~5割くらい。

ランドロスとチオンジェンで相手の物理技を受けながら、チオンジェンのイカサマと合わせて各個撃破を狙います。
パオジアン+カイリューVSランドロス+チオンジェンの初手対面になった時、パオジアンの不意打ち+カイリューの神速でランドロスが倒されないよう耐久調整をしておきます。

イカサマチオンジェンは刺さっているのですが、処理が遅いためパオジアンのつらら怯みや急所を引きやすい点がネックです。

VS.壁構築

先発:キチキギス+エルレイド
控え:ヒードラン、オーガポンorランドロス

有利~無理マッチ。相手の採用ポケモン次第です。
・ウルガモス:有利。キチキギスの毒やオーガポンで処理します。
・ヒスイヌメルゴン:微有利。エルレイドでぶっ飛ばします。
・コノヨザル:無理。威嚇が通らず、毒にするにも攻撃せねばならないため安定しません。処理ルートが叩きエルレイドしかないので、気合で何とかします。

VS.ツツミノオーフリーザー

先発:キチキギス+エルレイド
控え:ヒードラン、オーガポンorランドロス

不利マッチです。テツノツツミ入りが非常に厳しい。
ヒードラン+オーガポンのこの指+熱風や、キチキギスの追い風+凍える風など、2行動以上での処理を要求されます。

出来る限りヒードランVSテツノツツミ対面を作り、テラスタルじゃんけんとハイドロポンプ外しの勝ち筋を狙います。

VS.寿司

先発:キチキギス+ランドロス
控え:ヒードラン、チオンジェン

有利マッチです。
威嚇+チオンジェンで受け回しながらキチキギスで寿司を毒まみれにします。
威嚇の通らない鈍感寿司に対してはチオンジェンを立てつつ、処理優先で動きます。

基本はヒードランでテラスタルを切って特殊打点+イカサマで攻めていき、タイミングを見てキチキギスで素早さ操作をして後続とも有利に戦えるよう立ち回ります。

VS.ガチグマクレセリア

先発:ランドロス+ヒードラン
控え:チオンジェン、オーガポン

微有利マッチのはずです。対戦回数が少なすぎて、まだ掴めていません。
「威嚇+チオンジェン+地面耐性テラスのヒードラン」の盤面を作り、ガチグマを封殺します。

地面耐性×3匹+αの構成でガチグマからの有効打は単体技の空元気のみになるため、攻撃先の読みあいに持ち込める点もGoodです。

反面テツノカイナの処理に手こずるので、ランドロスやオーガポンをうまく当てる必要があります。
エルレイドの方が勝てるんじゃないか?と思って一度出しましたが、めっちゃ動きにくかったのでおすすめできません。

-毒の鎖発動による立ち回りの変化について-

毒の鎖発動の上振れを立ち回りに組み込めるよう、各ポケモンの処理ルートを決めておくと良いと思います。
キチキギスの猛毒が「どのタイミングで」「どのポケモンに」入ったかを見て、各ポケモンの処理ルートを判断します

例:ハバタクカミに猛毒が入った場合

毒ダメ+キチキギスのムーンフォースでランドロスの岩雪崩圏内に入るので、試合終盤にランドロスが岩雪崩やじだんだでも拘れるようになり、テラス飛行テラバーストで倒す必要がなくなります。

よって終盤までフェアリー耐性を維持する必要がなくなるので、ヒードランにテラスタルを切っても崩されにくくなります。
また、オーガポンではウッドホーンで処理が可能となりHPを温存しやすいです。
 

上記のようにざっくりと処理ルートを考えられればベストですが、基本はアドリブです。
毒の鎖発動が完全にランダムなためです。

日頃のダメージ感覚をフルに使って、状況に応じた立ち回りを心がけるのが重要になります。
よく分かんないときはテキトーにぶっ放せばOKです。

いうて筆者もよく分からなくなるのでぶっ放しています。

5.個別解説

キチキギス

性格:おくびょう
努力値:H252-B108-S148
実数値:195-x-116-90-145-151

B:
A特化ランドロス霊獣のじだんだ確定耐え、威嚇+オボン込みで2回耐え
A特化テツノカイナのヘビーボンバーを高乱数耐え

D:おくびょう珠イーユイのオーバーヒートを高乱数耐え

S:準速ウーラオス+2
(準速ウーラオス+1調整のスカーフランドロスに凍える風を当てた場合に先制)

本構築の軸。毒の鎖と耐久力を生かして盤面をコントロールします。
このポケモンが動けるか、毒を引けるかどうかで試合展開が大きく変わるため、祈りを捧げ続けましょう。

テラスタイプは水。
テツノカイナ・ヒードラン等の鋼打点、イーユイ・炎オーガポン等の瞬間火力が高い炎打点に対して、キチキギスの行動回数を増やす目的で採用しました。
ほとんど使いませんでしたが、要所で刺さったり、再戦時の別パターンとして十分に機能してくれました。

技はコンセプトと立ち回りに則り、追い風・凍える風・ふくろだたきは確定。
ラスト1枠に悪・格闘タイプへの最大打点としてムーンフォースを採用しました。
構築全体で悪・格闘タイプへの有効打が少ないので、居座り型のキチキギスで打点が取れることは立ち回りに余裕を持たせてくれます。

必ず2回以上の行動が前提となるため、確定2発の攻撃を2回耐えられるオボンのみを持たせています。

ランドロス


性格:いじっぱり
努力値:H148-A44-B100-D4-S212
実数値:183-188-123-x-101-138


A:テラス飛行テラバーストでH振りゴリランダー確定1発

B:(災いの剣+災いの御札込み)
A特化パオジアンのふいうち+A特化ノーマルテラスカイリューの鉢巻神速を確定耐え
↑を実現できる配分のうち、HP最大

D:テキトー
S:スカーフ込みで最速パオジアン+1

構築の初動補助をこなしながら、威嚇受け、スイーパーも担う何でも屋。
キチキギスの機嫌をうかがいながら、このポケモンを中心に試合を組み立てます。
よく見たら調整ミスってました

テラスタイプは飛行。
高火力かつ一貫のある飛行テラバーストで全抜きする立ち回りが強力ですし、水耐性・草耐性も優秀です。

技は最大打点のじだんだ、炎オーガポンやトルネロスに刺さる岩雪崩、襷を削りつつ交代受けができるとんぼがえり、テラバーストで確定。

ヒードラン


性格:ひかえめ
努力値:H132-C252-S124
実数値:183-x-126-200-126-113


C:ぶっぱ
S:追い風下で準速スカーフウーラオス抜きのポケモン+1

本構築のメインアタッカー。
熱風+大地の力で広範囲のポケモンと打ち合える対面性能と、交換受けができる耐性を評価しての採用。
特にキチキギスを1発で崩せるサーフゴー・イーユイ等に対して、ほぼ無償で交代受けができる耐性が非常に強力でした。

テラスタイプは草。
本当は炎が良かったのですが、構築内に水ウーラオスへの対処技が少ないこと、ヒードランミラーでの崩されにくさを重視して草としました。

技解説は前項に書いてるので省略。

水オーガポン


性格:いじっぱり
努力値:H252-A188-B68
実数値:187-180-113-x-116-130


A:
通常ツタこんぼうでH振りヒードランを高乱数1発
B-1の水ウーラオスをウッドホーンで確定1発
テラス水ツタこんぼうでH振りトルネロス高乱数1発
テラス水ツタこんぼうで晴れ状態のH振りイーユイを高乱数1発

B&D:テラスタル時に、ウーラオスのインファイト+トルネロスの木枯らし嵐を確定耐え

本構築の潤滑油。
水タイプ対策から先制技対策、特殊受けから崩しまで担います。

素早さが無振りですが、キチキギスのサポートで補完できるので問題にはなりませんでした。
ただ対イーユイは明確に違ってくるので、配分を見直すべきかもしれません。

エルレイド


性格:いじっぱり
努力値:H252-A116-B108-D4-S28
実数値:175-176-99-x-136-104


A:
通常サイコカッターでH振りイイネイヌ確定1発・無振りテツノカイナ確定2発
A+4ドレインパンチで雪下のH振りユキノオー確定1発

S:
追い風下で最速パオジアン+1
通常で無振りクレセリア-1

壁系の構築に対するピンポイント対策として採用。
壁+トリックルームのクレセリアにも出せるよう調整しました。

追い風下で使えてトリル下でクレセリアに先制できるギリギリの配分とすることで、汎用性を保ちつつトリル前に攻撃+トリル下の先制攻撃でクレセリアを処理できます
基本選出4匹ではイイネイヌやテツノカイナ等の格闘タイプがきついため、単体でも活躍できるようAに振った配分で採用しています。

テラスタイプはフェアリー。
雪構築に多い悪ウーラオスへの対抗策としてフェアリーにしましたが、正直微妙だったのでもっと良いタイプがあるのではと思います。

サイコカッター・ドレインパンチ・守るは確定で、ラストにクレセリアへの最大打点としてはたきおとすを採用しました。

もちものはおんみつマント。主に味方キチキギスのふくろだたきから、猛毒を受けないように採用。
積み構築に多い猫騙しやヤバソチャのシャカシャカ砲の火傷など、かゆい所を防いでくれます。

チオンジェン


性格:ずぶとい
努力値:H252-B124-S132

実数値:192-x-149-115-155-107

H:食べ残しの回復量最大効率
B:A特化カイリューのノーマルテラス鉢巻神速を食べ残し込で2耐え
S:4振りゴリランダー+1

キチキギスが出せない、瞬間火力が高い物理構築へのカウンターとして採用。

テラスタイプは水。
パオジアン+カイリューからの有効打がなく、怯み効果のあるつららおとしが打たれにくくなるタイプとして採用。
ゴリランダーからの草技が弱点になるため、攻撃される前にイカサマで処理できるよう素早さを伸ばしています。

居座り前提となるため、相性のよい回復手段として食べ残しを持たせています。

技は採用理由のイカサマと守るは確定で、耐久に振ってようが水ウーラオスを一撃で倒せるリーフストームを採用。
残る1枠は、イエッサン+グレンアルマの高火力エスパーに刺さるバークアウトとしました。

6.ここまでに試したポケモンたち

拘り眼鏡キチキギス

「火力が低くても眼鏡持てば強いやろ!」と思って採用。眼鏡持っても弱かったです。
15000位くらいまで順位が落ちました。

マルチスケイルカイリュー

パオジアン+カイリューやイエッサン+グレンアルマと戦える枠として採用。
マルスケで耐えるのは強かったですが、味方が動ける回数は変わらないため結局不利でした。

眼鏡ハバタクカミ

パオカイには強かったのですが、途中から増えてきたリキキリン+ドラパルト入りや鈍感寿司がきつかったです。
また構築全体が受け寄りなので、ハバタクカミの性能と噛み合っていませんでした。

ヒスイウインディ

威嚇枠として動きつつパオカイと戦えて、先制技によるスイーパーもこなせて、範囲技も炎耐性もある神ポケモン。

取り巻きと役割が被るのと鋼耐性が無いので泣く泣くボツにしましたが、構築にずっと欲しかった先制技を持っていることもあり、コイツも適任だったんじゃないかとも思っています。

ゴリランダー

水タイプを倒せるだけでなく、猫騙し展開もできて先制技があり味方回復もできる神サイクルポケモン。

現構築では炎耐性に難があるのと、鋼タイプへの打点が怪しいため泣く泣くボツにしました。
(もしやヒスイウインディ+ゴリランダーで組み直した方が強いんじゃねぇか…?)

7.キチキギスを使った感想とか

素早さを下げながら毒を撒くという今までにない動きが新鮮で、とても楽しく回せました。

使い始めたときは「これ強いんか…?」と思ってましたし、勝った時は「これ強かったんか…?」と思ってました。

ですが試合を振り返ってみると毒の蓄積ダメージが思った以上に偉いことに気づき、感動したのをよく覚えています。
やるやん!!

毒の鎖は発動に確率が絡む以上は安定して勝つのは難しいのかなぁと思ってましたが、こうして2桁まで行けた事を見ると、上手いこと上澄みをくみ取れる構築ができたんじゃないかと思っています。

味方が突然猛毒になったときの立ち回りなんざ普段は考えないので、相手が毒に慣れてきたら勝率が変わってくるのかもしれません。

今回筆者が使ったのは凍える風型キチキギス構築ですが、毒羽型などの別構築を使ってるキチニストもいるので、今後さらにキチキギス構築が進化すると思うととても楽しみです。

この記事を機にキチキギス使いが増えてくれるとちょっぴり嬉しいです。

ではでは。

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この記事を書いた人

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