敬意を、旅人よ。りおです。
今回はゲームには関係無いキーボードのお話。ことイラストを描く作業に適したキーボードのお話をしようと思います。
ポケモンプレイヤーの中には、勿論ファンアートを描くことを楽しんでいる方も多くいらっしゃると思います。僕もその一人です。
APPDATE読者の皆さんの中でも特にイラストを嗜んでいる方や、APPDATE読者でもポケモントレーナーでも無いけど、イラスト用のキーボードというニッチな情報を求めてここにたどり着いた方には是非とも読んで頂きたいと思っています。
それではよろしくお願いします。
キーボードに求めるもの
まず僕がイラスト作業に利用するという観点でキーボードに求めるものをお話します。
省スペース
これはゲーム目的でキーボードを使用する人も同じだと思うのですが、イラスト作業でも省スペースであることは非常に重要です。
当たり前のことですが机の上にはキーボードとマウスのセットに加えて、結構なスペースを占有するペンタブレットを置く必要があります。テンキーレス(テンキー部分を省いたレイアウト)は最低限として、それよりもさらにキーを省いた75%サイズが理想です。
60%のレイアウトにまでなるとFキーまで省かれてしまっており、クリップスタジオのショートカットキーを設定するならFキーや数字キーに割り当てていくのが覚えやすく直感的に使えるので、このあたりのキーは欲しいですし、流石にタイピングにおいても不便です。
薄型
これは長時間キーボードに手を置いて作業する都合上、キーボードに高さがあると手が疲れてしまうためです。
リストレストを使用することで解決できる可能性はありますが、省スペースを求めているのにそんなクソ邪魔なものを使用していては本末転倒です。
細かく言えばほかにも求めるものはありますが、最低限がこの2つです。
左手デバイスじゃだめなの?
っていう質問が来ると思うのでお答えしておきます。左手デバイスを使用しない理由は以下です。
- 机の上に置くものは可能な限り減らしたい。キーボードで完結させれるならそれが一番。
- 使ったことはあるけどぶっちゃけキーボードでいいだろって思った。
値段がぼったくり。
勿論、使用した上で感じる利便性には個人差があると思います。
ただ僕には左手デバイスに金を使う気は起きない程度の利便性・・・というかキーボードに加えてこれを置くほどのメリットは見いだせませんでした。
ウチの商品こそは!という企業様、提供お待ちしております。
現在使用しているキーボード
そして僕が現在使用しているキーボードをご紹介します。こちらのVinpok Taptekというキーボードになります。
こちらは数年前にクラウドファンディングにて開発されたキーボードで、現在は新品を手に入れるのが難しい商品になります。
僕がこのキーボードを知った時には既にクラウドファンディングは終了しており、フリマサイトで買おうにも結構な値段がするのでは・・・と思いきや8000円前後で取引されていました。
かなり色々なキーボードを調べましたが、こちらの商品が最も僕の理想に近かったです。
(一応Amazonにも出品されてはいますが、ありえない値段が付けられてます)
良い点
75%デザイン
75%という条件だけで言えばかなり選択肢はあります。しかし、このキーボードは75%デザインの中でもエンターキーやバックスペースキーの隣にも一切キーが無い珍しいデザインになっています。市場にある殆どの75%デザインのキーボードはここにHomeキー等が配置されており、エンターやバックスペースを押そうとした時にミスタイプが起こりやすいです。
慣れればいいっちゃいいんですが、僕にはこのTaotekのキー配列がすごく魅力的に感じました。
(Taptekと同じくらい魅力的だったのがこのLofree FLOWです。ただフローティングデザインとキー配列で今回はTaptekを選びました。こっちもそのうち使ってみたい。)
フローティングデザイン
各キーが浮いているようなデザインのキーボードのことです。ゴミがキーの間にたまりにくく、掃除もしやすいです。
薄い
かなり薄いです。リストレスト無しで長時間の作業をしても問題ありませんでした。
フラットなキー
イラスト作業をする際には基本的に「戻る」を割り当てたキーに指を置き、他のキーを押したい時はキーの上に指を滑らせて位置を探します。キートップに段差が無いため、これが滑らかに行いやすいのでストレスが少ないです。
悪い点
と、良い点ばかりを上げましたが、悪い点も勿論あります。
青軸
独自に作られた薄型の青軸ということで、よくある青軸よりはかなり音は抑えられています。
しかし、ロープロファイルの青軸の打鍵感および音は「プチプチ」という感じで、決して良いとはいえませんし、音についてもまあ静かではないです。
一応Discordでの通話においては打鍵音は殆ど入っていないようだったので音については及第点ですが、打鍵感はやはりしっとりとした赤軸が良いなというのが正直な気持ちです。
浅すぎるアクチュエーションポイント
アクチュエーションポイントとは、キーを押したと判定される深さのことです。
青軸なのに「カチッ」と音が鳴るよりも浅いところにアクチュエーションポイントがあります。青軸の良さが死んでますし、結構タイピングに違和感があります。
一応しっかりした操作感があるという意味では、基本的に画面を見ながら扱うイラスト作業においてはメリットも無くはないですね。
あまりにも邪魔なライティングの変更キー
頼むからバックスペースやエンターの周りに変なキーを配置するな。
バックスペースの上にライティングの変更キーがあるのですが、これに触るたびに20種類ほどあるライティングパターンをローテしていきます。
僕は目にうるさくないように白一色のシンプルなライティングに設定しているのですが、ここのキーに触れたが最後、20回ほどこのキーを押さないと元の設定には戻ってこれません。当然、バックスペースという使用頻度の高いキーの上にあるので、結構な頻度でミスって触ってしまいます。ロープロファイルなのでミスタイプのしやすさも上がっています。
うざいです。
こんなキーは側面に小さなボタンでも付けとくか、せめて無効化できるようにして欲しいです。正直これが軍を抜いて不満な点で、これに比べれば前述の二点など些末な問題です。
と、散々悪口も書きましたが、現状このTaptekが最も理想に近いキーボードであり、愛用しています。
理想のアイテムってほんとに難しい
このように、僕も今使っているキーボードが理想のものではありません。キーボードという商品自体、様々な用途、様々な業界、様々な職種で扱われるものであり、それぞれの要求を満たすものを開発するのは困難なことだと思います。
愚痴も書きましたが、そもそも絵描きとしての僕が求める要素を満たしたキーボードなんで無いのが当たり前でもあるんです。
だからこそ、より理想を目指してリサーチを繰り返しています。同じような悩みを抱える絵描きの方や、これからキーボードを買い替えようと考えている方の助けになればと思い、今自分が使用しているキーボードについての記事を書いてみました。
同じ絵描きの方でも求めるものは細かく変わってくると思いますが、僕のイラスト用途としてのキーボードに対する考えが参考になれば幸いです。そして良さげなキーボードを見つけたら僕にも教えて下さい。
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