デデンネ。
可愛いですね。
デデンネがこの世に生を受けてもう3年。
逆に言えば3年前までの世界にはデデンネは存在していなかった。
信じられませんね。
江戸時代とかにはもういた気がします。
さて、そんなデデンネにも11月に発売されるポケットモンスターサン&ムーンで先輩風を吹かせる日が近づいています。
これまでのデデンネとの思い出を胸に、サンムーンでもデデンネと一緒に戦っていきたいものです。
・・・戦えるのでしょうか。
ーーー
一つのニュースが体験版と共に舞い込んできました。
「サンムーンでは麻痺による素早さ下降が1/2になるかもしれない」
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デデンネの武器はほっぺです。
ほっぺすりすりによる麻痺を軸とした戦いが基本となるポケモン。
それがデデンネです。
そんな麻痺が下方修正・・・?
デデンネはいったいどうなってしまうのでしょう。デデンネはアローラの世界でこの先生きのこることが出来るのでしょうか。
10/27日現在判明しているサンムーン情報をもとにデデンネの将来について考察していきたいと思います。
【XY/ORASにおけるデデンネ】
まずは現時点(6世代)におけるデデンネについておさらいをしておきましょう。
デデンネ
タイプ | 電気/フェアリー |
---|---|
弱点 | 毒/地面 |
半減 | 虫/格闘/電気/飛行/悪/ |
無効 | ドラゴン |
特性
ほおぶくろ | 木の実を消費した時に体力が1/3回復。 |
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ものひろい | 試合中自分以外が消費したアイテムを持ってくる。 |
プラス | 場にプラスorマイナスのポケモンがいる時特攻が1.5倍。 |
技
ほっぺすりすり | ほっぺをする。威力20で100%麻痺。 |
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10万ボルト | 電気タイプといえばこれ。 |
じゃれつく | 唯一のフェアリータイプの攻撃技。 しかし物理技なのであまり使われない。 |
リサイクル | 頬袋と合わせることで何度でも超回復が可能になる。 |
かいでんぱ | 相手の特攻を2段階下げる技。 最初「破壊電波」かと思って強そう!って思った |
あまえる | 相手の攻撃を2段階下げる技。 仲良くするの2倍。仲良くするより骨抜きにした方が早い。 |
なかまづくり | 相手を自分と同じ特性にする。 もっぱら味方に撃ってプラスの特性持ちを作成することに使われる。 モーションが可愛い。 |
電気フェアリーというタイプは非常に優秀です。しかもこのタイプはデデンネしか持っていないのだ!(残り22日間限定 ※2016/10/26現在)
この優秀な耐性を活かしてサポートに回るのがデデンネの基本的な立ち回りとなります。
能力値こそやや素早いぐらいで決して高くはないですが、特性ほおぶくろ+オボンの実によって7/12もの回復が可能なため想像以上に硬いポケモンです。ダブルバトルでほっぺすりすりをしながら怒りの
前歯をするもよし、シングルでリサイクルを用いて延々と回復し続けながら相手の消耗を待つもよし。トリプ…失礼、手が滑りました。
そういった、可愛い見た目とは裏腹にいぶし銀な活躍の光るポケモンです。
さて、ここからが本題。
サンムーンでのデデンネについて考えていきます。
暗雲立ち込めるデデンネ麻痺事情
「麻痺の効果が半減といっても、ほとんどのポケモンは素早さが半分になったらデデンネより遅いんじゃないの?」
こうした疑問を抱く方もいるでしょう。その通りです。通常の状態であれば仕様変更後の麻痺でもデデンネより速いポケモンは皆無といっていいでしょう。
しかし対戦環境において一切の素早さ操作のない試合というのはなかなか存在しません。拘りスカーフや追い風、すいすいすなかき等の特性。
こうしたものを使って相手よりも早く動くというのは戦いにおいて、とても重要となっています。
ではなぜ麻痺はこうした他の素早さ操作と肩を並べるほどの強力な素早さ操作だったのでしょうか。
麻痺させたターンは行動順番が変わらない。追い風と違って一回につき一体にしか効果がない。
電気タイプに効かず地面タイプにもほとんどの場合効かないというデメリットがあるにも関わらず、です。
それは麻痺が1/4という非常に大きな下げ幅を持つことで相手のこだわりスカーフ、追い風、すいすいを無意味にしてしまうからです。
こうした『「素早さ操作」に強い素早さ操作』、これが麻痺の強さだったのです。
キングドラを例に上げましょう。
このポケモンは特性:すいすいによって素早さが二倍になります。
控えめで特攻と素早さに振ったキングドラであればその素早さは137×2の274まで上昇します。
こうしたポケモンが相手となったとき、麻痺の効果が1/4と1/2では…まるで意味が変わってきますね。かたやS69、かたや137。
69ならばバンギラスやクチートなどの低速ポケモンでも上を取ることが可能です。
しかし137というのは素早さに振ったそこそこ早いポケモンがようやく抜くことの出来る数値です。
同じように追い風による素早さサポートを受けているポケモンへの麻痺も1/4の時ほどの効果は見込めないでしょう。
サンムーンでは、もはや麻痺は『「素早さ操作」に強い素早さ操作』ではなくなるのです。
そしてそれは同時に、わざわざ素早さ操作に麻痺を選択しないこと。
さらには麻痺を主体とするデデンネの存在が薄くなることを意味しています。
これこそが麻痺の仕様変更がデデンネに与える影響なのです。
ちなみに味方にほっぺすりすりして相手のトリル対策、という隠れた麻痺の使いみちも難しくなりました。
デデンネの将来が不安になってきましたね・・・。
余談ですがこの麻痺の仕様変更で恩恵を受けている電気タイプのポケモンがいます。
メガデンリュウです。
彼はトリルパーティと電気技の追加効果に多い麻痺の噛み合わなさ故に倦厭されてきたメガシンカポケモンですが、この仕様変更があればたとえ相手の素早さが半分になろうが余裕でメガデンリュウの方が遅い、ということが起きます。
今後の活躍が期待できるポケモンだと思います。
デデンネの明るい未来
さてさて、ではそんな絶望の縁に立たされているデデンネの救世主となるポケモンはいないのでしょうか。
探してみました。そして、いたのです。
まさかのデデンネと同じタイプ。
デデンネが眠るといびきをレベル技で覚える一方カプ・コケコは特性エレキメイカーで眠らないというポケモン。
もうなんか戦いへのやる気の時点で負けている気がする。デデンネ起きろ。
しかしこのコケコ、デデンネの天敵になるのかと言うとそんなことはありません。
むしろデデンネのベストパートナーとなる可能性まであると私は考えています。
〜妄想〜
カプ・コケコのエレキメイカー!
デデンネの仲間づくり、カプ・コケコはプラスになった!
カプ・コケコの(なんか電気技)!
強い!!
〜〜
エレキメイカーは「ひでり」や「あめふらし」と同じように発動してしまえばもう用済みとなる特性です。
それをデデンネの仲間づくりでプラスにかきかえることで電気技の威力アップとプラスによるcアップを重ねるというコンボが可能になります。
カプ・コケコが強くなるだけでなく、デデンネ自体も強化されるのが美しい。プラス発動エレキフィールド状態のデデンネは10万ボルトだけでボーマンダを一撃で倒す可能性があるぐらいの火力がでます。
いわゆる乱数1発ですね。当然カプ・コケコはもっと火力が高い(よな・・・?まさかデデンネより低くないよな・・・?)ので十分暴れまわることが出来るでしょう。
合わせてデデコケコとでも呼びましょうか。カプコンネでもいいけど。カプ・コケコの素早さがまだわからないのでなんともですが電気フェアリータイプは優秀なので十分戦える可能性はあります。
まあ地震で終わりなんですけど。
その他
アローラガラガラにカムラを投げつけて弱点保険を発動させて避雷針も使って暴走させる、だとかアローラナッシーとデデンネの相性補完でガブリアスを前にグルグルローテさせるだとか考えましたが、アローラガラガラが特殊よりの数値じゃなかったらパーだしナッシーもデデンネもガブリアスより遅いから意味ないしでどうにもなりませんでした。
うーんなかなか良い相方は簡単には見つかりませんね。
ていうかそもそもこの記事『六世代で一線級だったデデンネがアローラでは弱体化〜!?』みたいな雰囲気だしてますけど、六世代の対戦環境にデデンネはほとんど存在していませんでしたからね。
能力の割には意外とかなり戦える…かも?みたいな存在でしたからね。
そりゃ7thDedenne計画も簡単には進みませんね。
Z技で『デデンネ以外の皆さん残念ですがさようならビーム』とかが使えるようになるのを期待しましょう。デデンネなら専用Z技あってもおかしくないですし。
まあなんにせよ、今まで共に戦ってきたポケモンたちがどうアローラの世界で活躍するのか考えるのは楽しいですね。発売が待ちきれません。
では以上となります。お読みいただきありがとうございました。
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