はじめに
はじめましての方ははじめまして。そうでない方もはじめまして。
かいと。(@nekome555)です。
鎧の孤島が配信されシリーズ5に突入!新技、新ポケモンが追加!バトル環境が激変!!ということで新たに構築を組んだので紹介します。
構築の経緯
まず新要素をざっと眺めて目に付いたのがエースバーンとゴリランダーの強さでした。
この2体は横に並べても縦に並べても強く、なおかつ今までも多かったドラパルトやトゲキッス等とも組みやすい為、とても使いやすいポケモンとしてすぐに台頭してくると予想しました。
逆にこの2匹にメタを張れば高い勝率を維持できるのでは?と考え構築スタート。
しかしゴリランダー&エースバーンが横に並んだ場合やドラパルトorエルフーン&エースバーン等を考えた場合、まともにメタや受けが機能するとは思えず、生半可な対処では粉砕されるのが目に見えていました。
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ここで環境を見てあることに気付きました。
- 強いと言われているポケモンが大きく物理攻撃方面に偏っている
- エースバーンを除き強い物理ポケモンは耐久力の高い鋼タイプでほぼ機能停止する
- エースバーン自体は上から弱点タイプで叩かれる事にも弱く、耐久も低い。また炎技を除き、極端に威力の高い攻撃は無い
ということで鋼タイプのポケモンを軸として組む事に決定。更にエースバーンの炎タイプ攻撃を抑え、上から叩く為に雨を降らせる事で盤石にしようと考えました。
採用する鋼タイプは攻撃寄り気味のコバルオン、雨として主流のハッサムorナットレイ等も考えましたが、最終的に鋼タイプの弱点である格闘タイプにも繰り出せ、鉄壁ボディプレスで火力も出て羽休めで急速回復できるアーマーガアに決定。
<数々の必要条件を勝ち抜いた猛者です
雨天候によって炎耐性を付けたアーマーガアでダイスチルや鉄壁を積んだ後ボディプレスでの全抜き体制に移行しつつ、横のポケモンで苦手な特殊ポケモンの処理や特殊技からの保護をすることを基本プランとしました。
使ってみたところ浮かび上がった問題点は3つ。
- 大体機能してるけどイエッサンが微妙に噛み合っていない
- イエッサン&ブリムオン(&アローラガラガラ)トリルに対してどうしても手が遅れて負けやすい
- 晴れパのフシギバナやかなり居るモロバレルに眠り粉を振られると割とどうしようもない
↓
トリパに対して虫の抵抗でデバフができて特防が高く、相手の晴れで火力を上げれるウルガモスに変更、フシギバナとモロバレルに対して殺意を高める為にぼうじんゴーグルを持たせて完成!
パーティ
個別解説
ニョロトノ
性格:ひかえめ
持ち物:ウイのみ
特性:あめふらし
努力値:H252 C252 B4
天候起動役。
ペリッパーとの違いは耐久の高さとサポート技が豊富な事。
片側で延々と居座るアーマーガアの横でサイクル戦を展開するこの構築では硬さが、また不足気味の打点を補う為の手助けが必須となるため採用。
技はタイプ一致のねっとう、相手の素早さ操作ができて他のポケモンで上を取りやすくするためのこごえるかぜ、隣の打点を上げるてだすけ、相手のトリルやダイマックスターンを凌ぐためのまもるで確定。
火力ステータスは低めですが雨下の水技であれば十分な打点を保持でき、他の技も満遍なく使用する場面がありました。
努力値振りはHCじゃなくてHB、持ち物は脱出ボタンなんかもありだったかもしれません。
しかし木の実の回復量やニョロトノ自身の火力に助けられる場面も多かったので、どちらでもお好みの方を選べばいいと思います。
キングドラ
性格:ひかえめ
持ち物:ハバンのみ
特性:すいすい
努力値:H4 C252 S252
ご存じ雨エース。だがこの構築では裏エース。後述しますがこの構築では初手にニョロトノと並ぶ場面はかなり少なく、単体で選出してダイマックスしたり、ニョロトノと同時選出してもダイマックスしなかったりします。
技はタイプ一致技2つと雨下で処理が面倒なモロバレルやフシギバナに打点のあるぼうふう、耐性が優秀で大事に使いたいのでまもるとしました。
持ち物はハバンのみ、これについても後述しますがこの構築で雨ミラーにおいて相手のキングドラにこちらのキングドラが負けることは絶対に許されません。その為相手の調整や手助けによって崩される可能性がある耐久調整をしていのちのたまを持つことを諦め、確実に相手のダイドラグーンを耐えられるハバンのみとしました。
アーマーガア
性格:わんぱく
持ち物:タラプのみ
特性:ミラーアーマー
努力値:H140 B220 D148
調整:H実数値16n-1 BD調整先不明
ボックスの中にあった違う構築からそのまま連れてこられたこの構築の真のエース。
上2体の雨選出に目が向いて釣り出されたゴリランダーやエルフーン、ドラパルト、バンギラス等の目の前に出し、悠々と鉄壁を積んだ後に全抜きを狙います。
技は対フェアリー打点のアイアンヘッド、メイン火力となるボディプレス、ボディプレスの威力と防御を上げるてっぺき、このポケモン自体を維持するためのはねやすめで確定。
飛行技については素早さ勝負よりも耐性で勝負を挑む構築であり、特にダイジェットが必要な場面も無かったので不採用としました。
持ち物はタラプのみ。ライチュウのひかりのかべやウルガモスのむしのていこうと合わせ、苦手な特殊攻撃を最低限耐えれるようにしました。
食べ残しやラムのみ等も考えましたが、耐久が上がった状態で場に残れば状態異常にかかっても行動回数は稼げると考え、特殊攻撃を耐えられるようにしようとなりました。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
特性:グラスメイカー
努力値:H124 A252 S156
備考:キョダイマックス個体
主に雨に対して水タイプで対抗してくる相手やキョダイラプラス、トリトドンやウォッシュロトムに対抗するために採用。
最速ラプラスの上を取れるまで素早さに振り、攻撃を最大限まで伸ばして残りをHPに振りました。
技は相手を止めるためのねこだまし、グラスフィールド下でお手軽かつ高威力な先制技のグラススライダー、更に高威力が必要な際に使うウッドハンマー、Sを伸ばしたことによりイエッサンとのフィールド合戦に負けやすくなったため、イエッサンの弱点を突きつつ手持ちに戻れるとんぼがえりとしました。
持ち物はいのちのたまかとつげきチョッキかで悩んだのですが、後ろから繰り出す場面や技を受ける場面も多いため、耐久を重視しとつげきチョッキとしました。
ライチュウ
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
特性:ひらいしん
努力値:H4 C252 S252
アーマーガアは雨下で炎技を受ける事は可能だが、電気技を受けることは無理なので誘引兼補助役として採用。
技は相手の行動を止めるねこだまし、最低限の打点として10まんボルト、麻痺状態にして素早さ逆転を狙うほっぺすりすり、構築全体の特殊攻撃耐性を高めるひかりのかべとしました。
ほっぺすりすりに関してはそこまで使う機会が無かった事に加え、この構築自体あまりすばやさが関係ない構築であるため、別の技も検討の余地があると思います。
ウルガモス
性格:おくびょう
持ち物:ぼうじんゴーグル
特性:ほのおのからだ
努力値:H244 B156 S110
調整:H16n-1 最速81族抜き 残りB
ここまでで特に重い⓵晴れパに入っている草タイプやモロバレル、ナットレイ⓶イエッサン、ブリムオン、ガラガラのトリル構築、⓷ジュラルドン等こちらの特性を無視してアーマーガアに特殊打点を当ててくるポケモンへの対策として採用
技はタイプ一致のねっぷう、相手の特殊打点を下げれるむしのていこう、相手の晴れや草タイプの前で自身がエースとなるためのちょうのまい、高い特防を生かして味方を守るためのいかりのこなとしました。
こちらが体勢を整える前にねむりごなやきのこのほうしで眠らせてくることを最低限防ぐため、持ち物はぼうじんゴーグルとしました。
戦い方
重要事項。ダイマックスについて
この構築では他の構築とダイマックスの使い方について大きく違う点があります。
従来主流となっているダイマックスは主軸となっているポケモンや相手に対して特に強く出られるポケモンをエースとして活躍させるためにダイマックスし、火力と耐久力を上げて負担をかけていく。と言うのが主流でした。これについては今後も変わらないと思います。
一方この構築では火力を上げてエースとして活躍させるためではなく、主にポケモンを維持したい場面で耐えるため、どうしても苦手な相手を無理矢理倒すため、天候を変えなければならない時、挑発を受けそうな展開でアーマーガアが問題なくダイスチルで防御を上げられるようにする等、場のコントロールや防御方面を重視したダイマックスを行います。
つまり構築内でも選出内でも必ずダイマックスをしなければならないポケモンはいません。
勿論相手の選出次第では初手にダイマックスをする事もありますが、基本はダイマックス権を保持しながら戦い、厳しい場面やダイマックスをすれば確実に詰められる場面でダイマックスをします。
選出
基本
先発:ゴリランダー+アーマーガア
後発:ニョロトノ+ウルガモス
ゴリランダー+アーマーガアから入り、相手よりもゴリランダーの素早さが上回っていそうならとんぼがえり、下回ってそうなら通常交換しニョロトノを出しつつアーマーガアが鉄壁を押します(挑発を受けそうな場合、選出負けをしてアーマーガアが相手の特殊技を耐えられなさそうな場合はアーマーガアをダイマックスさせ、ダイスチルを使います)。
そのままニョロトノ、ゴリランダー、ウルガモスで特殊ポケモンから守ったり倒したりしつつ、最終的に2段階以上の防御上昇がかかったアーマーガア対物理ポケモンの対面を目指します。
相手の選出が4体中3体物理ポケモンだった時等はアーマーガアVS物理3体になっても勝利できるので、アーマーガアを維持する事を最優先に立ち回りましょう。
対雨パ
先発:ニョロトノ+キングドラ
後発:アーマーガア+ゴリランダー
初手キングドラミラーの場合はキングドラをダイマックスさせ、ニョロトノこごえるかぜ+キングドラダイドラグーン。次に再度キングドラにダイドラグーンを当て、確実にミラーに勝ちます。ここで勝てないとキングドラのみず、ドラゴン、ひこうタイプの打点全てに耐性を持っているポケモンがいないため、全抜きされて負けてしまいます。
相手のキングドラを倒せば雨下で炎に強くなったゴリランダーやアーマーガアが暴れてそのまま勝利できます。
対イエッサンブリムオン(+ガラガラ)
先発:ウルガモス+アーマーガア
後発:ニョロトノ+ゴリランダー
相手はほぼこのゆびとまれ+トリックルームから入ってくるため、むしのていこうで火力を下げつつアーマーガアは鉄壁から入り、次のターンにウルガモス→ゴリランダー交換でフィールド奪取。とんぼがえりでイエッサンを倒しつつ再度ウルガモスに交換、この時相手がイエッサン→ガラガラに交換した場合はニョロトノを出します。相手のガラガラをいなしながらトリルが切れるのを待ちつつブリムオンを処理、トリルが切れたら一転攻勢です。
ダイマックスは、相手のブリムオンがダイマックスしない(=ガラガラにダイマックスが切られる)場合はガラガラが場に出てきてからアーマーガアに、ブリムオンがダイマックスするようならトリルターンが短くなったり終了してからウルガモスに切るのが良いでしょう。
対ポリゴンZ
先発:ライチュウ+ウルガモス
後発:ニョロトノorゴリランダー+アーマーガア
ほぼ初手にポリゴンZ&サポートフェアリーが出てきてポリゴンZがダイマックスするため、ライチュウでひかりのかべを展開しつつウルガモスでダイアタックを釣ってアーマーガアに交換、相手のダイサンダーはライチュウに封じられており、ほぼアーマーガアの隣にダイアタックしか飛んでこない(できない)ので羽休めで回復したら鉄壁を積みます。ダイマックスが終わって素早さが下がりまくったポリゴンZにボディプレスをしながらウルガモスでちょうのまい→ダイマックス等で詰めていきます。
対ラプラス系(キュワワー入り含)
正直ゴリランダーがいれば割と何しても勝てます(
安定を取るならウルガモス+ライチュウからひかりのかべやむしのていこうを展開し、サイクルを回しつつ相手のダイマックスが終わったらゴリランダーやアーマーガアを出して攻勢に出るのがいいでしょう。オーロラベールの分相手は硬いですが、こちらもそれ以上に硬く相手の火力も低いため、地力の差で最終的に勝てます。
キツい相手
ストリンダー・ドラミドロ等、アーマーガアにしっかりとした打点のある毒タイプ。
こちらから毒タイプに対して安定してダメージを取る手段がこの構築には乏しいです…。
正直この2匹については構築段階で完全に想定外でした…。
セキタンザン構築も結構辛いかもしれません。
戦績
最高瞬間8位(7/10)、瞬間だけど一桁!やったぜ!
やはり現在環境の中心にいるゴリランダー、エースバーン、物理ドラパルトを強烈にメタったのが勝因でした。イエッサン→ウルガモスへの入れ換えもかなりハマり、対トリックルーム構築への勝率が大幅に上昇。最終的な面子が固まってからは23勝7敗、勝率76.6%でした。
おわりに
寄稿ガイドライン
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コメント
コメント一覧 (1件)
ゴリランダーの調整先が違うようです
Sが最速バンギ抜き(最速ラプラス+2)
HP余り(努力値100)のようです