はじめに
3度目の寄稿になります。麹屋です。
今回は先日開催されたインターネット大会「バトル オブ シンオウ」で使用した構築紹介、というより「のろいポリゴン2」の使用報告をしたいと思います。
麹屋さんの初回寄稿記事です。
麹屋さんの2度目の寄稿記事です。
のろいポリゴン2とは
のろいポリゴン2とは、金銀VC限定で手に入れることができるポケモンです。
詳しくは下の記事を閲覧ください。
筆者は過去作ポケモンの使えるスペシャルレートや大会では高頻度でVC産ポケモン(マジガ襷カウンターフーディン、地球投げメガガルーラ等)を使用しており、今大会でも何か使用したいと思っていました。
そこで「シングルバトル・シンオウ図鑑ポケモン限定・メガストーン・Zクリスタルなし」の今大会は受け重視のポケモンが強いと予想し、のろいポリゴン2を使う上で最も良い環境だと感じたため採用しました。
しかし、のろいポリゴン2を考察する上でネックになったのがその物理技の少なさです。
メインウェポンとしてタイプ一致のおんがえしやとっておきがありますが、サブウエポンとして覚えるのがどろぼう/アイアンテール/しねんのずつき の3種類だけです。
ゴーストタイプに通る&はたきおとすをされても道具を奪えるということで採用するならどろぼう一択ですが、その威力の低さ(半減一致おんがえし>等倍不一致どろぼう)から他の特殊サブウェポンやどくどくのような定数ダメージと採用を迷うところでした。
のろいテクスチャーの仕様と、呪いポリゴン2の誕生
そうして考えている時にふと「のろいを対象にテクスチャーをしたらどうなるんだ?」と思い、調べてみることにしました。
「のろい」という技自体4世代まで「タイプ:???」だったりした影響でなかなか正確な情報がネットでは集まらなかったので、実際に金銀VCでのろいポリゴン2を育成してUSUMに輸送して実際に調べてみました。結果は見事ゴーストタイプに変化。
こうしてゴーストタイプにダメージが通らない問題と定数ダメージが欲しい問題を一気に解決し、技はのろい/おんがえし/じこさいせい/テクスチャーで確定しました。テクスチャーの副次効果で格闘弱点を消せるのも面白そうですね。
(後からTwitterで調べたところ、のろいテクスチャードーブルというのがドーブル限定ルールとかいう界隈で考察されていたようです。どうやら6世代からこの仕様だったそう。)
使用構築
前置きが長くなりましたが、実際に使用した構築がこちら
ポリゴン2のことばっかり考察してたら他が寄せ集めみたいになってしまいました。
軽く個別解説を
ドククラゲ
持ち物:ヘドロえき
特性:くろいヘドロ
性格:おだやか
努力値:H252 C84 D172
実数値:187-x-85-111-178-120
技:ミラーコート/アシッドボム/ねっとう/ギガドレイン
特殊受け&初手ロトムに対してミラーコートで圧力をかけていくために採用。
配分はC182エーフィのこだわりメガネサイコキネシス耐え。
タイプ相性的にマリルリやハッサムも受けられるだろうと軽率に投げてはたきおとされて散るシーンがよく見られました。
リーフィア
持ち物:ブリーのみ(しぜんのめぐみ用で威力90の炎物理技になる)
特性:ようりょくそ
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4
実数値:141-178-150-x-85-147
技:つるぎのまい/しぜんのめぐみ/でんこうせっか/リーフブレード
しぜんのめぐみは炎威力90
マニューラ
持ち物:きあいのタスキ
特性:プレッシャー
性格:ようき
努力値:AS252 H4
実数値:146-172-85-x-105-194
技:こおりのつぶて/つららおとし/はたきおとす/ローキック
強かったけどマリルリを突破できない技構成にしたのは失敗でした。
ヒートロトム
持ち物:こだわりスカーフ
特性:ふゆう
性格:ひかえめ
努力値:H108 C148 S252
実数値:139-x-127-158-127-138
技:ボルトチェンジ/10まんボルト/トリック/オーバーヒート
水枠はドククラゲがいるのと、ハッサムに対する圧力を考えてヒートロトムにしたらマリルリがきつくなった。
ガブリアス
持ち物:ヤチェのみ
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252 D4
実数値:183-183-115-x-106-169
技:つるぎのまい/じしん/アイアンヘッド/げきりん
主人公。実は一番選出率が低い。
ポリゴン2
持ち物:しんかのきせき
特性:アナライズ
性格:わんぱく
努力値:H244 B252 D12
実数値:191-100-156-x-117-80
技:のろい/おんがえし/じこさいせい/テクスチャー
鈍くて呪うポリゴン2.
結果
最高レートは1640くらい。そこからずっと1600付近をウロウロして最後連敗という感じ。
使用した感想
パーティ紹介でも触れましたが全体的にマリルリが重い構築になってしまったのでそこで足止めがかかってしまったという感じ。こればっかりは筆者のシングルPT構築力の限界というところなので、のろいポリゴン2に絞った感想を書きたいと思います。
- のろいを積んでアナライズ発動一致おんがえしで攻めるのは間違いなく強い。
無補正無振りでも3回積めばH252Wロトムが中乱数、6回積められればH252カバルドンも確定1発という火力になります。同時に防御も上げられ、じこさいせいもあるので普通の物理アタッカーとはまず殴り負けない。ゴウカザルを起点に悠々と積んでいくポリゴン2を見て思わずタイプ相性をご存じでない!?とツッコミたくなります。
- テクスチャーの使いどころが難しい
一方で今回戦術に組み込んだテクスチャーですが、これが意外と扱いづらかったです。基本のろいを積みながら途中で使うことになるのでどうしても後攻テクスチャーとなり、格闘orノーマル技で拘ってる相手でもなければ有効にはなり得ませんでした。逆にこだわりアイテム持ちポリゴンZなんかをテクスチャーで詰ませた試合もあったのでそれは面白かったですが。
- 呪いが定数ダメージとして優秀でない
呪いミミッキュ等を使用してる人には少々「ん?」と思われるかもしれませんが、あくまでこれは「のろいポリゴン2における呪い」に限定した話です。
まず大前提として、のろいポリゴン2は相手を殴り飛ばせる火力を備えたポケモンです。そうすると、必然的に定数ダメージを入れたい相手は以下になります。
- ノーマル技が通らないポケモン(今大会ではゲンガーやハッサムなど)
- 物理耐久が高く回復技をもつポケモン(ポリゴン2、グライオン、カバルドンなど)
これらの相手に対して、必然的に後攻テクスチャー→後攻呪い→後攻じこさいせいという動きを取る必要があります。しかし、この時点で呪いによるHP50%+3ターン分のダメージを受けることが確定しており、ⅰの場合ゲンガーであればヘドロばくだん+シャドーボール×2、ハッサムであればつるぎのまい×2→攻撃で倒されてしまいます。ⅱの場合どくどくを初ターンに撃ち、2ターンおきにHPを半分回復すればどくどくの累積ダメージ>じこさいせいの回復量となって負けます。呪いの定数ダメージが「HPの1/4」と固定なのが実は耐久勢にとってまったく脅威ではないのです。
- よく凍りよく怯みよく急所を晒す
これは積みポケモンの宿命ですが、のろいポリゴン2では顕著でした。まずのろいを積むと素早さが下がります。つまり本来ポリゴン2なら上を取れる、S無振りマリルリやトリトドンなどの鈍足ポケモン相手にも上を取られ、その分相手に急所や一撃技の試行回数を稼がれてしまうということです。
総括
つまるところ、「のろいポリゴン2にテクスチャーはなくてもよい」という結論になりました。一方でほかに採用する技というのも難しいので、選択肢の一つではあると考えています。結局のところこれ一匹ですべてのポケモンと渡り合えるなどという美味しい話は存在しないわけですね。
ということで、ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんもぜひ面白い過去作限定ポケモンを発掘してみてください。
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