カエルといえば、オタマジャクシから成長していく生態や独特の鳴き声、飛び跳ねたり壁や岩にくっついたりする動きが特徴的な生き物です。
上記のような個性的な要素に加えて沢山の種類があり、見た目や大きさ、鳴き声も様々なことからキャラクターのモチーフに使われることも多い動物です。
今回はそんなカエルがモチーフとなっているポケモンをご紹介します。また、中には進化後はカエルをモチーフにしていて、進化前がオタマジャクシをモチーフにしているポケモンも存在しているので、そちらも併せてご紹介します。
フシギダネ
「ポケットモンスター 赤・緑」にて初登場した、くさ・どくタイプのポケモンです。通称御三家と呼ばれる、冒険のはじめにもらえるポケモンの1匹であり、全国図鑑No.001のポケモンとしても知られています。
分類は「たねポケモン」で、生まれた時から背中に大きなタネを背負っており、生まれてしばらくは背中のタネから栄養をもらって育ちます。タネは太陽の光を浴びたり、体が大きくなったりすることで大きくなっていくのだそう。
しかしながら、カエルモチーフのポケモンで最初に出てきたのがくさ・どくタイプのポケモンなのは不思議に感じますが、カエルがジャングルにもいる生き物なのを踏まえるとこのタイプはイメージとピッタリ合うと思います。
後述するニョロモとその進化系が(初代では)オタマジャクシモチーフのみだったことと併せて、ポケモンのデザインには意外性があっていいと思います。
グッズもたくさん出ており、アニメではサトシのポケモンとしても活躍していました。ピカチュウについで二番目にサトシの手持ちとして冒険をともにしていたポケモンです。
フシギソウ
フシギダネがレベル16になると進化します。背中のタネがつぼみへと成長しており、成長すると大きな花が咲くといいます。
フシギダネの進化系はタネからつぼみ、つぼみから花へと成長しているのがわかる変化をしているのが素敵だと思います。
そんなフシギソウ、大乱闘スマッシュブラザーズのファイター(対戦で使用可能なキャラクター)である「ポケモントレーナー」の手持ちの1匹として参戦しています。
ゼニガメ・リザードンとともに交代しながら戦っていく、3匹て1体のファイターです。はっぱカッターやつるのムチなどの必殺技で中距離~遠距離、通常攻撃やスマッシュ攻撃で近距離~中距離での戦いができるポケモンになっています。
フシギバナ
フシギソウがレベル32になり進化するとフシギバナになります。太陽のエネルギーを栄養にして、背中のつぼみが開き、大きな花が咲きました。
XYで追加されたメガシンカが存在し、バトル中にメガフシギバナへとメガシンカできます。
特性が「あついしぼう」になり、ほのおタイプとこおりタイプの技のダメージを半分にします。
どちらもフシギバナの弱点なので、弱点が2つ減るようなものですね。
また、キョダイマックスのすがたも存在しており、キョダイマックスすると専用技の「キョダイベンタツ」が使えます。
技でダメージを与えるだけではなく、4ターンの間、行動終了後にくさタイプ以外の相ポケモンに最大HPの1/6のダメージを与える強力な追加効果を持ちます。
また、隠れ特性の「ようりょくそ」を持ち、天候がはれの時に素早さが2倍になります。対戦ではメガリザードンYが特製のひでりで天候をはれにできるため相性が良かったです。
メガフシギバナもキョダイマックスしたフシギバナも強かったことから、XY以降ダブルバトルで見かけることが多くなっていったポケモンです。
特にソードシールドでは新しくだいちのちからやウェザーボールを覚え、DLCで追加されたキョダイマックスも強力だったことから特に見かけることの多いポケモンの1匹です。
ニョロモ
「ポケットモンスター 赤・緑」にて初登場した、みずタイプのポケモンです。
分類がおたまポケモンであることからも分かる通りオタマジャクシがモチーフなので厳密にはカエルではない…のですか、後にカエルモチーフのニョロトノが進化系に出てくるので掲載。
まだ足が生えたばかりなので泳ぐ方が得意。お腹の渦巻きの向きは地方によって異なるらしいので、将来リージョンフォームが出てきた時に渦巻きの向きが異なっていたら面白いですね。
ニョロゾ
ニョロモがレベル25になると進化します。
お腹の渦巻きはニョロモと逆方向。進化したことで足が発達して上手く歩けるようになったが、安全で獲物となるさかなポケモンの多い水中での生活を好んでいます。
アニメではカスミの手持ちのポケモンだったほか、かつて東京の日本橋に存在していた初代ポケモンセンタートウキョー(1998年4月~2007年7月)のロゴマークにもピカチュウ・ヒトカゲと共に描かれていたこともあり、当時赤緑を遊んでいた世代には馴染み深いポケモンの1匹だったのではないでしょうか。
ニョロボン
ニョロゾにみずのいしを使うと進化します。ニョロゾに強靭な筋肉がついたような見た目になり、タイプもみず・かくとうになります。
図鑑説明にもクロールやバタフライが得意であることや、オリンピックの選手よりも泳ぎが速いことが度々言及されている他、太平洋を休むことなく泳げる、一瞬なら水の上も走れる等驚くべき内容が書かれています。
赤緑出身のポケモンは図鑑説明に現実世界に即した単語が出てくるのが多いイメージがあるのですが、ニョロボンも「オリンピック」「太平洋」といった単語が出てきます。考察のしがいがありそう。
そんなニョロボン(とニョロモ・ニョロゾ)の隠れ特性は「すいすい」、天候があめ状態の時に素早さが2倍になる強力な特性です。
特性「あめふらし」を持つポケモンなら場に出た時に天候をあめにすることができるため相性が良いですね。特性があめふらしのポケモンは少ないですが、なんとニョロボンと縁のあるポケモンもその特性を持っています。
ニョロトノ
ニョロゾにおうじゃのしるしをもたせた状態で通信交換をすると進化します。「ポケットモンスター 金・銀」似て初登場した「かえるポケモン」。タイプは進化前と同じくみずタイプです。
ニョロボンから進化するのではなく、ニョロゾがニョロボンかニョロトノのどちらかに進化できるという点は、初めて遊ぶ人の中には混乱する人もいるのではないかと思います。
ニョロトノをリーダーにグループが作られ、鳴き出すとニョロモやニョロゾたちが集まってくるのだそう。見た目もカエルらしい姿になり、とてもかわいいですね。
ニョロトノの隠れ特性は「あめふらし」、天候をあめ状態にできる強力な特性を持ちます。シングルバトルやダブルバトルで活躍するポケモンの1匹です。
前述の通りニョロボンの特性はあめ状態になると素早さが2倍になる「すいすい」のため、相性がとても良いです。
…しかしながら、特性すいすい持ちはかなりの数がいること、ニョロトノもニョロボンもでんきタイプが弱点であることから、ニョロトノと一緒に対戦で使われるのはルンパッパ、キングドラ、(メガシンカのある作品では)メガラグラージ等が多いのが現状です。かなしい…。
グレッグル
「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」にて初登場したどく・かくとうタイプのポケモンです。
毒を薄めると薬になることから製薬会社のマスコットになったこともあるらしいです。
また、生息地がノモセだいしつげんであることから、ノモセシティのシンボルポケモンにもなっており、ゲーム内では顔出し看板が設置されていたり、フレンドリィショップに木彫りのグレッグルの人形が置いてあったりするなど、DPならびにプラチナの作中でも人気のポケモンのようです。
ゲーム本編の他には格闘ゲームポッ拳にてなんと操作キャラクターとして参戦。トリッキーな攻撃技を数多く持つテクニカルなキャラクターらしいです。
ポッ拳は毎年夏に行われるポケモンの世界大会「Pokemon World Champion Ships(WCS)」でも競技タイトルとしてあるので、もしかしたら世界大会の大舞台で姿を見かけることがあるかもしれませんね。
ドクロッグ
グレッグルがレベル37になると進化します。
初登場のDPではギンガだんの幹部サターンの手持ちポケモンとして登場するポケモンとして印象に残ってる人も多いと思います。
そんなドクロッグ、「シールド」の図鑑説明にてガマゲロゲとは種として近いということが突然判明しました。
確かにガマゲロゲもカエルモチーフだし、特性も似ているし、技も一部共通していますがタマゴグループが異なるため、育て屋に預けてもタマゴが生まれることはありません。なんとも不思議。
対戦ではねこだましを覚えることからダブルバトルにて使われることの多いポケモンで、特性の「かんそうはだ」がみずタイプのポケモンに対して強く、天候があめ状態のときにより力を発揮する特性のため、あめ状態を活かして戦う通称「雨パ」が多い時に使う人が多くなるポケモンです。
特に伝説ポケモンが使用可能なルール(通称GSルール)ではカイオーガに対して強いため、度々採用率が高くなることがあるポケモンです。
伝説が使えないルールでも雨パへの対策として採用されることがあり、2009年の世界大会(WCS2009)ではドクロッグとエンペルトを中心とした通称「ドクロエンペ」と呼ばれる構築が優勝しました、
オタマロ
「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」にて初登場したみずタイプのポケモンです。
ブラック・ホワイトの新ポケモンには赤緑に出てくるポケモンを意識してデザインされたポケモンが数多く存在するのではないか、と言われることがあるのですが、このオタマロもそうかもしれません。
ニョロモと同じオタマジャクシモチーフで、タイプも同じ、分類も「おたまポケモン」。特性もほほ同じものです。
図鑑説明は全くの別物で、甲高い声でなくことか、人や他のポケモンには聞こえない音波を出すことのどちらかが書かれています。
進化後のガマガルの分類はしんどう(振動)ポケモンなのを知っていれば納得できる…かもしれません。
ガマガル
オタマロがレベル25になると進化します。タイプもみず・じめんタイプになります。
ニョロモの進化系のニョロゾは地上で暮らせるようになったことが図鑑説明に書いてありましたが、ガマガルも水中と地上で生活することが図鑑説明にて示されています。やっぱり赤緑を意識しているのかな?と思ったりしますね。
ガマゲロゲ
ガマガルがレベル36になると進化します。頭のコブから神経を麻痺させる液体を飛ばすという図鑑説明やとくせいに「どくしゅ」が追加されたことからタイプが変更になったのでは…と思わせてタイプ変更はなし。なんとも不思議。
インパクトのある見た目も印象に残りそうですが、ガマゲロゲはポケモンカードと剣盾のダブルバトルにおいて目立つ活躍をしたポケモンなので、「カードで強かった」「対戦で強かった」という印象を持つ人もいそうですね。
カードでは「ガマゲロゲEX」のわざ「ブルブルパンチ」が相手のグッズを封じる強い技として活躍、剣盾のダブルバトルでは特性の「すいすい」とカイオーガとの相性の良さ、技範囲の広さとダイマックスとの相性の良さから、伝説ポケモンを1匹使用可能なルールであるシリーズ12において活躍しました。
ケロマツ
「ポケットモンスター XY」にて初登場したみずタイプのポケモンで、冒険の最初にもらえる通称御三家と呼ばれるポケモンの1匹。
胸と背中から泡を出すことで体を守っており、イラストや3Dモデルにもバッチリ描かれています。
ゲコガシラ
ケロマツがレベル16になると進化します。泡はマフラーのような形状に変化しました。
XYにはフレンドサファリと呼ばれる施設があり、特定条件を満たすと隠れ特性を持つポケモンが出てくるようになるのですが、なんとゲコガシラを始めとするカロス御三家の進化系が出現するという珍しいことが起こっていました。
最初にもらえるポケモンの進化系が野生で出てくることも衝撃的でしたが、隠れ特性が「へんげんじざい」という強い特性出会ったことも当時対戦をやりこんでいる層を中心に話題になりました。
ゲッコウガ
ゲコガシラがレベル36になると進化して、タイプがみず・あくになります。
見た目のかっこよさ、サトシの手持ちにいたゲッコウガのみが変化する「サトシゲッコウガ」と呼ばれる姿の存在からアニメでも人気になり、ゲームでも特性「へんげんじざい」の存在により対戦でよく見かけるポケモンになりました。
2016年に開催された人気投票「ポケモン総選挙720」ではなんと第一位に輝き、2020年に開催された人気投票「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」でも第一位になったことからもその人気が伺えます。
カードゲームでもゲッコウガは度々強いカードが出てきている他、「大乱闘スマッシュブラザーズ」にもファイターの1体として登場しています。
ハラバリー
ハラバリーはポケモンSVで初登場の「でんきがえるポケモン」です。
「でんきにかえる」という攻撃を受けると充電状態(電気タイプの技の威力を1回だけ上げる事ができる)になる新しい特性を持っており、ダブルバトルでトリックルーム+隣のポケモンで地ならし+弱点保険+でんきにかえるというコンボができそうです。
パルデア地方有数の都市であるハッコウシティのジムリーダー「ナンジャモ」の相棒で、ナンジャモの「ドンナモンジャTV」では視聴者に自分の相棒ポケモンは何でしょうというクイズを出していました。
その時のヒントは下記の通り。
- ぷにっとしてて
- 動きが遅くて
- のんきそうに見えて
- コブが二つあって
- そのコブが目玉とよく間違えられて
- お腹が伸び縮みする
ちなみに当サイトの管理人はリージョンガマガルかドゴームと予想しましたがまさかの新ポケでキレてました。
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