はじめに
はじめまして。ふしぎだねといいます。今回APPDATEにINCとオフ会で使用した構築を寄稿させていただきます。よろしくお願いします。
自己紹介
普段からゴチルゼル入りの構築を使ってレートに潜ったりオフ会に出たりしています。
とあるオフ会で準優勝したこともありますが、プレイングや選出はまだまだなのでもっと上手くなりたいです。
今回のINCや直近で参加したオフ会も散々な結果だったのですが、次は絶対勝ち残りたいですね。
パーティコンセプト
ゴチルゼルの特性「かげふみ」で相手の入れ替えを封じで有利対面を作りつつ隣のポケモンの高火力技で倒して行く構築になります。
一見不利に見える相手でも立ち回り次第でどうにかなったりします。
構築経緯
筆者は諸事情により多忙な時期があり、INCや直近で参加するオフ会で使う構築を考える余裕もなく悩んでいました。
その時に某氏からパーティのポケモンと、ある程度のアイテム、対エルテラ対策といった構築の原案と助言を頂いたので、パーティのポケモンは変えずに技や性格、努力値などを自分で考察して使わせて頂くことにしました。
INC前のレートで数十戦ほど回して、INCでも使用しました。途中調子のいい時もあったのですが、自分の実力が足りないこともあり結果はあまりいいものではありませんでした。
その後レートでも使いシーズン初期に1700まで到達したもののその後は伸びず、1600代をウロウロする感じに。
その後別の構築を使いながらもメンバーの配分や技構成を変えたりしつつこの構築で時々潜っているうちに「レートはダメでもオフなら刺さるのでは?」と謎の自信からオフ会でも使ってみることに。
しかし結果は4-4とこちらもあまりよくはありませんでした。苦手な相手と得意な相手がはっきりした構築ではありましたが、負け越したわけでもなく見返してみれば勝てたかもしれない試合もあり、本戦後に行ったフレ戦でもそこそこ勝つことができました。
まだ未完成で強いわけでも弱いわけでもない構築だと思いましたので、プレイングと構築をしっかりと改善していければまだまだ戦って行けそうだと自信につながりました。
パーティ
個別解説
ゴチルゼル
持ち物:フィラのみ
特性:かげふみ
性格:なまいき
努力値:H236 B180 D92
実数値:175-*-138-115-142-63
技:サイコショック/てだすけ/まもる/トリックルーム
採用理由は「かげふみ」で有利対面を作れることと「トリックルーム」によるS操作です。
また、「てだすけ」による火力増強や「サイコショック」による削りを行い、時には初手に「まもる」を使うことによってかげふみやトリル展開を嫌った相手の集中攻撃を防ぎつつ隣を動かすことができるのもこの子の仕事です
(この考えを踏まえたプレイングを徹底した前々回のオフ会ではなんと決勝戦まで勝ち上がることができました)。
この構築はいかくがないので、特防はいのちのたまを持ったサザンドラの「あくのはどう」を確定で耐えるまでに抑え残りをBに割いた配分にすることである程度物理方面を対策しています。
また、天候パの火力によるゴリ押しに関しては後述するリザードンとバンギラスによって対策が聞くため、雨下ルンパッパの「Zハイドロポンプ(スーパーアクアトルネード)」を意識した調整にする必要はないと考えました。
技とアイテムはこれで完成していると思います。サイコショックの採用理由はサイコキネシスだと相手のチョッキ持ちに対してダメージが減るのと、Bの低いラッキーやBのランクをよく下げることの多いジャラランガに刺さると考えたため。
いやしのはどうで回復させるよりも、攻撃技を使って少しでも削った方が好みなので自分はてだすけとサイコショックを同時採用していますが、攻撃技を抜かしていやしのはどうやサイドチェンジを搭載しても面白いかもしれませんね。
カプ・ブルル
持ち物:こだわりスカーフ
特性:グラスフィールド
性格:ようき
努力値:H12 A224 D20 S252(A個体値30)
実数値:147-178-135-*-118-139(スカーフで208)
技:ウッドハンマー/ウッドホーン/ばかぢから/ストーンエッジ
対フェアリーやランドロス、ガルーラなどといった辛いポケモンを請け負う子。
調整はパメラさんのジャラランガZビートダウンのものをほぼそのまま使用しました。技は一般的な3つに加えて上からリザを倒したりサンダーに負荷をかけることのできる「ストーンエッジ」を採用しました。
主にブルル以外のカプやランドロス相手にゴチルゼルの隣のポケモンと交換して出すことで確実にフィールドを書き換え次のターンにスカーフによる素早さ上昇を活かした奇襲を狙います。
ゴチルゼルのお陰で相手は逃げられないため、通常のスカーフブルルの弱点であるいかくやフィールド書き換えによる威力低下がほとんどなく、一撃で相手を倒してくれたためとても使いやすかったです。
また、交換出しの際に受けるダメージとウッドハンマーによるダメージによって見た目の割にかなり脆いですが、ブルルが倒れることを読んでゴチルゼルでトリックルームを貼ることによって次のターン以降も有利に進めることも可能です。
なお、対エルテラにおいては初手に出すことでこちらの構築的に誘いやすい相手の初手エルテラをそのまま返り討ちにできます。
とても優秀でしたが何らかの理由で誰も倒せないままこの子を失ってしまうと途端に不利になってしまうので注意が必要です。
ちなみにA個体値が30の理由は王冠の節約のためです。深い意味はありません。
リザードン
持ち物:リザードナイトY
特性:もうか→ひでり
性格:ひかえめ
努力値:H252 B148 C60 D4 S44
実数値(メガ進化前):185-*-117-150-106-126
実数値(メガ進化後):185-*-117-205-136-126
技:ねっぷう/オーバーヒート/まもる/おいかぜ
こちらの調整もパメラさんの第6世代ダブルのリザドランクレセドサイからそのまま持って来ました。
一般的なランドロスやガルーラよりも遅いことが多く、トリル下でも早く動けるため使いやすかったと感じました。おいかぜはジャラランガと並べた時やトリルが切れるターンに打ちます。
オーバーヒートはいざという時、例えばツンデツンデやカビゴンなどを一撃で落とすときに役に立ちました。
ジャラランガ
持ち物:ジャラランガZ
特性:ぼうおん
性格:ひかえめ
努力値:H20 C252 S236
実数値:153-*-145-167-125-135
実数値(1段階上昇時):153-*-217-250-187-202
技:スケイルノイズ/きあいだま/かえんほうしゃ/まもる
普通の特殊ジャラランガです。Sは1段階上昇時最速スカーフ70属まで抜けるラインまで振れば十分だと考えています。
また、このパーティはトリルを積極的に打つことも多く、ひかえめであれば相手のおくびょうジャラランガよりトリル下で先制できるのも強みだと思いました。
ジャラランガZをなるべく早く決めれば強かったですが、積極的を通り越して強引に打っていかないと通りにくいと感じました。
一方、最近は対策が厳しくなっているポケモンだと感じてもおり、打つか打たないかの判断がまだ難しいので、もっと腕を上げていきたいです。
余談ですが、ひかえめならば「1段階上昇」「晴れ」「てだすけ」のいずれか2つがある状態の「かえんほうしゃ」でD4振りコケコが50%の乱数になります(おくびょうだと落とせません)。いざという時にワンチャンス狙えるのは強いと思います。
ツンデツンデ
持ち物:ヨプのみ
特性:ビーストブースト
性格:ゆうかん
努力値:H244 A172 D92
実数値:167-190-231-*-133-16
技:ジャイロボール/いわなだれ/まもる/トリックルーム
アタッカー兼フェアリー対策枠兼トリル枠です。すなあらし下でひかえめドランの大地の力耐えまでDに振りましたがHAでもいいと思います。じしんはブルルのおかげである程度抑制できるしなあ、と思い持ち物はヨプのみを選択。選出数は少ないですが強かったです。
余談ですが、NNはちゃんとイシガキングにしました!
バンギラス
持ち物:くろいてっきゅう
特性:すなおこし
性格:ゆうかん
努力値:HA252 D4
実数値:207-204-130-*-121-59(鉄球で29)
技:いわなだれ/なげつける/けたぐり/まもる
普通の鉄球バンギラス。鉄球込みで相手のカビゴンやモロバレルよりもトリル下で早く動けます。
HA極振りで使いましたがBに20振った方が陽気メガメタグロスのアイアンヘッドを確定で耐えるようになるためBに20振った方が安定すると思います。
また、なげつけるが守られると鉄球は消えてしまうだけになるため、鉄球を投げるタイミングが意外と難しかったです。
ツンデツンデと並べて下からいわなだれしているだけでもめっちゃ強いです。というか怯みを狙うのが楽しい!
選出
基本的にはゴチルゼルを選出していましたが、ゴチルゼルが辛い相手(ガオガエンやズルズキンなどの悪タイプねこだまし持ちやメガゲンガーなどのゴースト)がいるときはゴチルゼルが置物になりやすいと判断し選出しませんでした。
また、バンギラス+すなかき(ドリュウズや昼ルガルガンなど)の並びである所謂砂パに関してもあまり選出せず、リザードンでうまく天候をとるかツンデツンデのトリックルームで上を取り、終盤ジャラランガやブルルで制圧していく流れを狙って行きました。
ここに挙げた他にも選出はありますが、まだまだ未完成な構築なので、今回は基本選出と対テテフグロスのみを載せようと思います。
基本選出(ゴチルゼル選出)
先発:ゴチルゼル、リザードンorバンギラスorツンデツンデ
後発:カプ・ブルル、残りから1匹
ゴチルゼルのトリックルームで上を取る流れを狙っていきます。
ただ、相手は初手にゴチルゼルに強くとんぼ返りで有利対面を作れるランドロスやZ技持ち、ねこだましや挑発持ちのポケモンでひたすら妨害や1ターン撃破を狙ってくるので意外と初手守るが安定することもあります。
なのでパターンとしてはトリルが行けそうならトリル、無理そうなら守りながら隣をブルルと交換し、ゴチルゼルが辛そうな相手(挑発テテフやレヒレ、ランドロスなど)を次のターンで倒しつつトリルを決めていきましょう。
この動きの場合ブルルは攻撃後に落ちることも多く、次のターンに遅めの素早さであるリザードンやトリルエースのバンギラス、ツンデツンデを無償で出すことができます。
通常であればブルルのこの動きは警戒され、相手のいかく持ちやカプ系によってフィールドを奪われたりいかくを巻かれたりして一撃で倒しにくくなりますが、ゴチルゼルがいることで相手はその動きもできません。また、ぱっと見トリルのみに依存している構築に見えるため、結構な確率で奇襲が成功します。
基本選出(ゴチルゼルを選出しない場合)
先発:ツンデツンデorリザードン、ブルル以外から何か
後発:カプ・ブルル、残りから1匹
主にあくタイプのねこだまし持ちやゴーストタイプが複数いる場合、砂パなどに対して選出しますが、まだ固まりきっておらずどのような時にゴチルを選出せず動くべきかをもっと詰めて考えていく必要があります。
特にブルルの運用に関してはゴチルゼル選出の時とは異なりフィールドの書き換えを狙ってカプ系が交換されることも考慮しなければなりません。
対テテフグロス
先発:ゴチルゼル、リザードン
後発:カプ・ブルル、バンギラス
初手でリザードンをカプ・ブルルに交換して初手で出て来やすいテテフやランドロス、バンギラスなどを上から倒してトリックルームを貼りつつ遅いリザードンやバンギラスで詰めていく形が基本です。
この並びを見つけてからは対テテフグロスへの勝率は安定し、オフ会でも当たった2戦ともこの並びでテテフグロスに勝つことができました。
ただし、この並びはテンプレだと思われる「テテフグロスバンギランドサンダートドン(またはバレル)」の並びや雨テテフグロスに対しては強いですが、他の並び、例えばガオガエンなどが入ったテテフグロスに対してはあまり強くありません。
このような変則のテテフグロスに対してはゴチルゼルをツンデツンデに変えて選出するようにしてはいますが、自分の場合勝率は下がってしまうのが難点です
総括
ゴチルゼルが置物になりやすいという欠点はなかなか改善されにくいですが、裏からブルルを投げる動きが安定して強いです。
ただ、苦手そうなポケモンにもひたすら高火力技を通していって構築になることや、ゴチルゼルやブルル、ジャラランガなどが意外と繊細なので相当上手くないと扱うのは難しいかもしれません。
またこのパーティは砂パに対してかなり不利であり、上手く立ち回っていく必要があると思います。正直ずば抜けて強いとは言えないですが、是非参考にしてみてください。
最後になりますが、今回の構築案を教えてくれた上に掲載許可までしてくれた某氏と配分の参考元として名前とブログ名の掲載許可を下さったパメラさん、今回レートやINC、オフ会で対戦して下さった全ての皆さん、ありがとうございました!
では!
QR
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-3C74-4561
こちらもよければ是非使ってみてください!
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