著者の華麗なるGW
そうだ。釣りに行こう。
マルノームの考察で掃除をしなければならない現実を見据えた著者は唐突に思い立った。
そうだ、1人でも遊ぶ方法はあるじゃないかと。
1人でもできる趣味、外に出る理由――釣り。
思い立った著者は掃除なんぞせずにポケモンGO+を携えて釣りへと向かった。
著者の住む熊本には江津湖がある。
江津湖ではバスラオは指定外来種として指定されている。
そのため釣り上げたバスラオは回収ボックスの中にいれることが義務付けられているのだ。
生態系を守るために釣りをするという善行…… いける、これはいける。
なんと有意義なGWだろうか。著者は釣り竿を携えて江津湖へと向かった。
……だが、甘かった。
世は2017年。未だけものフレンズの熱狂は冷めていない。
熊本地震から約1年。ようやく営業を再開した熊本市動植物園は……江津湖の傍にある。
そして世間はGW。小さな子供たちが江津湖周辺の観光スポットを求めて家族とともに歩いている。
オタクである筆者は小心者だ。
そんな人々がいる中で釣り竿を振るということなどできはしない。危なすぎる。
人が多いのは知っていたがGWとは言え多すぎではないか……?
釣りをあきらめた筆者はポケモンGOでうろつくだけうろついて……失意の中帰宅した。
それでも著者はバスラオを釣りたい
バスラオ 70-92-65-80-55-98 合計460
現実で釣れないならば、ゲームで釣ればいいじゃない。
著者はアングラーではない、トレーナーだ。
バスラオの生態系を知る前にバスラオの強さについて知ろうと思う。
ステータスは……りょ、両刀アタッカー型?
一応アタッカー型のステータスのように思えるが残念なことに基本の数値が低すぎてアタッカーには到底思えない。
はっきり言って誰が使うかこんなもんと言われてもしょうがないステータスだと思う。
特性は捨て身・適応力・型破り・石頭の4種類。
赤筋と青筋の2種類の存在するバスラオは選択肢が多い……多い?本当か?
いや多い。多いと思おう。多いと思わなければ仕方ない。
技を確認する。
水浸し・アクアテール・アクアジェット・波乗り・滝登り・濁流・熱湯
まあ水タイプ基本セットに水浸しを加えた形だろうか?
5世代ポケモン故アクアブレイクが貰えていないことと瞬間火力ハイドロポンプがないのはつらいところだ。
まああったところで使えるかと言われれば疑問だが。
メインの水技に不満は残るが次は他タイプの技。
捨て身タックル、かみ砕く、もろ刃の頭突き、馬鹿力、思念の頭突きという突進系の技の数々。
正直攻撃技は悪くない、補助技の数は少ないが命がけ、凍える風、がむしゃらと粒揃い。
思った以上に、これはよい。
バスラオを強く調理したかった
シングルバトルでバスラオを使えるか?
うーむ、正直言って難しい。単水にはスイクンという絶対的な王者が存在する。
さらに言えば複合にもギャラドスやカプ・レヒレなどといった強力なポケモンが存在する。
彼らとバスラオは戦えるだろうか?
無理だろう。
現実世界では数々の生物をレッドリスト送りにするバスラオもポケモン環境では自身がレッドリスト。
思えば第七世代……いや、第六世代でも対戦では見たことなかった気がする。
レッドリストのポケモンを蘇らせるため著者はダブルバトルへと足を運んだ。
バスラオ育成案
アローラ地方に適応したバスラオ
臆病 拘りスカーフ 適応力
H252 C4 S252
みずびたし/いのちがけ/れいとうビーム・めざめるパワー炎・ねっとう
バスラオ種族値HP70はかの有名な命がけマシーンことルカリオと同じ。
つまりカプを命がけで確定1発とすることができる。
さらにさらに素早さは98とルカリオをわずかに上回る。
これによりカプ・テテフの拘りスカーフも確実に抜き去り上から命を懸けることができるのだ。
あれ?普通にいけるぞバスラオさん
ルカリオとの違いはまだある冷凍ビームの存在。
ルカリオではガブリアス相手に何もできないがバスラオならば冷凍ビームを2度使うことで倒せるのだ。
ギミックサポートが生き残ってどうするのかという話ではあるがそれでも倒せれる可能性があるならばそれはそれで悪くない。
一応はお守り程度に熱湯を入れていけば燃えて勝利の可能性が出てくるし折り紙上手に焼けたかな選手権の会場となっているアローラダブルでカミツルギがトラウマになっているならばめざめるパワー炎を搭載するのもよいだろう。
アタック面としては本当に悪くない。普通に強いと思う。
しかも素早さがばれる場面がでてくるせいであまり採用はしたくないがしれっと型破りで頑丈も貫通するという芸当もやろうと思えばできる。
何故考察されていなかったのだろう?
バスラオの相棒について考えよう!
バスラオにとって特筆すべきは「みずびたし」の存在である。
みずびたしとは相手のタイプを強制的に水タイプにしてしまう強力な補助技。
だが拘りスカーフで使うのはちょっと……と思うかもしれないが今作に限りそうではない。
先ほども例に挙げた最強の折り紙……カミツルギが存在するのだ。
拘りスカーフバスラオとカミツルギを並べて考えてみよう
パターン1(VS命がけで確定1発を取れる場合)
拘りスカーフバスラオで命がけ+カミツルギの草Z
相手のポケモンを1匹命がけで倒した後にカミツルギで草Zを打ち込むという動き。
こちらはバスラオを1匹失う間に相手は2匹のポケモンを失う。
相手が交換してきたとしてもカミツルギが草Zで隣を倒していればある程度対処が聞く。
耐えられたら耐えられたでビーストブーストの糧とする。
文句なく強い動きだといえるだろう。
パターン2(VS命がけで確定を取れないポケモン)
拘りスカーフバスラオで水浸し+カミツルギのリーフブレード(or草Z)
前の動きと比べると弱いがそれでも非常に強い動きである。
集中攻撃という守るに弱い動きになってしまうもののウインディやテッカグヤというカミツルギに強いポケモンを即死させることができる。
バスラオが放置されたとしても水浸しを連打することでカミツルギの耐久を間接的に上昇させることができる。
これと同様の動きをカプ・レヒレがしてくることもあるがバスラオは拘りスカーフがばれることもない。
当然水浸しを打てば放置されるレヒレとは違いパターン1の動きがあるので放置にもやや強い。
パターン3-1(VSウインディ等)
拘りスカーフバスラオで熱湯+カミツルギの守る
適応力で実はそこそこの火力が出るため通せればカミツルギの制限を解除できる。
倒しきれずとも後続のポケモンの圏内に押し込んでしまえばいい。
パターン3-2(VSボーマンダ等)
拘りスカーフバスラオで冷凍ビーム+カミツルギの守る
4倍打点で即死と言わずとも機能停止級のダメージを与えることができる。
メガボーマンダの素早さは非常に速いためカミツルギは先手を取ることができない。
よって後続のポケモンにはメガボーマンダ以上の素早さが求められる。
パターン3-3(カミツルギ ミラー)
拘りスカーフバスラオでめざめるパワー炎+カミツルギの攻撃技
上記のVSボーマンダの条件を構築で満たしている場合は特に意識する必要はない。
こういったこともできると覚えておくとおそらくよい。
バスラオを生き残らせたいパターンならばこうなるだろう。
なかなか発生しないレアケースだが水浸しと命がけという2つの技で完結しているバスラオは拡張性もある。
正直……これは強そうだ。
有意義なGWを目指して
どうやら著者は2度の失敗を乗り越えて答えにたどり着いたようだ。
バスラオ構築を作る……それが有意義な時間の使い方、GWの楽しみ方という奴である。
今回の相棒はカミツルギだったがこれは当然カプ・コケコでも成立する。
そしてカミツルギとカプ・コケコの相性は悪くない。
これはとても強い構築が組める。著者は強くそう思った。
~構築編に続く~
コメント