はじめに
こんにちはトウメイキンギョ(@toxumeikixin)と申します。APPDATEへの寄稿は4回目です。
今回はJCS予選で使った構築になります。最高1721、フィニッシュは1700弱想定の成績です。
いわゆるGSルール初体験ということで、これから残りのシーズンで初めてこのルールに挑戦しようとしている人への参考になればと思います。
構築経緯
過去のGSで強かったグラゼルネ、オーガレックに加えて7世代にはネクロズマ系とソルルナがいます。
勝手なイメージで7世代の大会だしこのネクロソルルナを使う人が増えるのでは?と考え、そこに有利なイベルタルをまず選抜しました。
相方は天候操作と範囲攻撃ということでグラより好きなゲンシカイオーガ。
メガ枠はその他の強敵対応を軸に選抜。
ゼルネ構築に出したいメガゲンガー。もう1つの強敵であるオーガレックに出したいメガライボルトを。構築によって選出わけします。
残りは補完枠。
カプ勢に等倍で入る、イベルに打てる、ゼルネのおかげで火力が上がるなど使いやすいフェアリー打点と相手のS操作をトリルでひっくり返せるのが強力なミミッキュ。
最後は紆余曲折を経てバレル絶対倒すマンとして夢特性スイートベールのアマージョで構築完成。
2メガ2Zという攻めの姿勢。
パーティ
個別解説
イベルタル
持ち物:とつげきチョッキ
特性:ダークオーラ
性格:おくびょう
努力値:H172 C84 S252
実数値:223-135-115-162-118-166
技:ふいうち イカサマ バークアウト デスウイング
調整:A特化ゲシングラードンのいわなだれ高乱数3
この構築の軸であるチョッキイベル。とにかく硬い。
弱点で被弾頻度が高いフェアリーや電気もZでなければ耐えるしなんならZも耐えます。
例:臆病コケコのZマジカルシャイン 68.1-80.7%
仮想的であるネクロ系統やソルルナには無類の強さを誇るのはもちろん、その硬さを武器にグラオーガへの対応もスムーズ。
オーガはバクアを当てていれば機能停止し、グラは地面無効の圧倒的有利下でイカサマを2回当てれば大体勝てるため有利に立ち回れます。
技構成は
- 打ってるだけで相手の構築を弱体化させるバークアウト
- 物理の大体に刺さるイカサマ
- 貴重な先制打点であるふいうち
- 耐久性能を支える回復可能なデスウィング
に迷わず決定。
とにかく使ってみるとその硬さに感動すると思いますので是非一度QRで試してみてもらえると他の構築への採用アイデアも浮かぶかと思います!
ゲンシカイオーガ
持ち物:あいいろのたま
特性:はじまりのうみ
性格:ひかえめ
努力値:H204 B220 C86
実数値:201-x-138-232-180-110
技:しおふき こんげんのはどう れいとうビーム まもる
調整:陽気こだわりハチマキメガレックウザのガリョウテンセイ高乱数耐え
いわゆるHBオーガ。
基本的には常に裏に控えて最後にしおふきで掃除するのが役目。
たまに途中で繰り出して後述のメガゲンガーと一緒にグラードンの妨害をしたりします。
この構築は地面と格闘技が無い(それでいいのか)のでガオガエンが生き残りやすいという傾向があります。
逆に言えばうまく立ち回れると最終局面がガエンVSオーガになることが多く、こうなればもう勝ちとなります。
急がずあせらずガエンをうなくいなして生き残らせながら他の3体をイベル+2体で削り倒しオーガで最後ガエンを吹っ飛ばすのが理想ルートです。
技は
- 高火力タイプ一致説明不要なしおふきとこんげんのはどう
- レックやボーマンや草に便利なれいとうビーム
- Zわざ高火力被弾をふせぐまもる
です。
今まで食わず嫌いだったゲンシカイキですが出し入れで天候をコントロールができるのが良くも悪くも面白く最終的にはかなり好きになりました。
楽しいですねGSルール。
ライボルト
持ち物:ライボルトナイト
特性:ひらいしん→いかく
性格:おくびょう
努力値:H32 C252 D4 S220
実数値:149-x-80-157-81-168
149-x-100-187-101-201(メガシンカ後)
技:ボルトチェンジ バークアウト オーバーヒート まもる
調整:S130属抜き
メガ枠その1。
オーガイベルの組み合わせは両者でんきに弱いため「ひらいしん」枠を検討。
その中で「いかく」まで撒ける便利さ、高いすばやさで上から相手のオーガ構築をけん制できることからライボルトを採用しました。
一致でんきもさることながら多くの相手に上からバークアウトを入れられる点が非常に優秀で、イベルタルとならべてバクアを打ってるだけで相手が機能不全に陥るケースも多かったです。
特にルナアーラにはまずメガライボルトでバクアを入れることでファントムガードも割れ隣で殴りやすくしながらCも下がるしそこそこのダメージも入る、ということで大活躍でした。
技はバークアウト以外に
- いかくを撒き散らすのに便利な一致技のボルトチェンジ
- ナットレイやクチートなど構築全体できつい相手にささるオーバーヒート
- 良特性を長く活かす為にまもる
としました。
でんきタイプにはコケコ、ひらいしん役にはトゲデマルという常連がいますが、威嚇と高いすばやさからのバクアという組み合わせは想像以上にこのルールに刺さっており、もっとライボルトが使われても良いのでは?と感じました。
ゲンガー
持ち物:ゲンガナイト
特性:のろわれボディ→かげふみ
性格:おくびょう
努力値:C252 D4 S252
実数値:135-x-80-182-96-178
135-x100-222-116-200
技:ヘドロばくだん めざめるパワー(みず) ちょうはつ まもる
メガ枠その2。
グラゼルネ構築に対する先発役として、グラにもゼルネにも対抗できるすばらしい駒。
ゼルネアスへの対応性能は折り紙つきですがめざめるパワー水によりゲンシグラードンを雨下でワンパンすることが可能です。グラードンが出てきたら裏からカイオーガを出しそのままめざ水を当てるのが理想。
非常に使い勝手が良くグラゼルネにはとりあえず先発という流れで使っていました。
技は
- ゼルネアスへのヘドロばくだん
- グラードンへのめざめるパワーみず
- ジオコンや妨害技への対応策として挑発
- 耐久はないのでまもる
としています。
ゴースト技は切りましたがイベルタルがエスパーにもゴーストにも強いので特に問題は感じませんでした。
裏からカイオーガを繰り出してのめざ水はかなり気持ちよいので癖になります。
厳選とその後の王冠対応が少々だるいですが、そのままかげふみで天候をロックしながら戦える点がとにかく強く、あまごいなどの技で天候が書き換えられないGSルールでは言うまでもなくめちゃくちゃオススメのメガ枠です。
ミミッキュ
持ち物:ミミッキュZ
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
努力値:H228 A252 S28
実数値:159-156-100-x-125-120
技:じゃれつく かげうち トリックルーム まもる
調整:H実数16n-1 残りS
このパーティは先発が多いイベル、メガライボルトorメガゲンガーの元のすばやさが高いためS上昇を行わずとも進行が可能です。
しかし相手のおいかぜやレヒレのこごえるかぜ連発をうまく決められると厳しくトリックルーム役を1枚仕込もうとなりました。
そこで、有る程度安全にトリルができ、まともに来られると重いコケコやテテフ、時にはゼルネアスも1発で持っていける専用Zを持っているミミッキュを採用しました。
参考:フェアリーオーラ込みHB無振りゼルネアス ぽかぼかフレンドタイム乱数1発(81.2%)
ねこだまし無効のためトリックルームの成功率は高く、クロバットやボーマンダ+中速といういかにもおいかぜしそうな相手にはトリルがガンガンきまりました。
前述のカイオーガがS無振りのため後半「そろそろオーガ降臨かな」というタイミングで使うことも多く、決まった際の相手への精神的ダメージも強大だったと感じます。
(実際、ミミッキュがトリルきめただけで3-4回降参をもらった。)
またぽかぼかフレンドタイムが便利で、等倍でもっていけそうな相手には積極的に使い早々に4対3の構図を作ることを意識することでうまく立ち回れた気がします。
わざはトリルとZ用のじゃれつく以外に
- Sが低いので先制便利なかげうち
- 集中されるのでまもる
です。
このルールではねこだまし無効トリラーにルナアーラや月食ネクロズマがいますが4倍弱点でなかなか安定せず運用が難しいことを考えると、ミミッキュの特性がいかにすごいかを今更ながら体感しました。
アマージョ
持ち物:ヒコウZ
特性:スイートベール
性格:いじっぱり
努力値:H220 A76 D212
実数値:175-165-118-x-145-92
技:パワーウィップ とびはねる フェイント てだすけ
調整:
H実数16n-1
Zとびはねる H252モロバレル確定1発
残りD
私の構築に必ずいるアマージョです。サンルール、ムーンルールに続きウルトラルールでも採用しました。
この構築はモロバレルが重くなることが多く、特に相手の耐久などの問題よりキノコのほうしによる眠りが大変でした。
そこで空いている草枠とパーティ全体の眠り対策として、私も初体験となるスイートベールアマージョを採用しました。
まず、対アマージョのベースとして誰もが「じょおうのいげん」を警戒します。なので基本的にスイートベールがバレるまでの間、いるだけで先制技を勝手に封じることができます。実際飛んできませんでした。人間の先入観とは恐ろしいものです。
そして同時にスイートベールアマージョが繰り出されることなど想定していないためガンガン催眠技を撃ってくるためチャンスが生まれる流れになります。
しかし眠りを防ぐだけではバレルを突破できませんのでヒコウZを持たせてとびはねるをZ技で使うことにしました。
元々このシーズンのアマージョの持ち物にヒコウZが一定数いたので使ってみたかったのですがバレル絶対倒すマンとしての性能はすごかったです。
とびはねる以外は
- タイプ一致でオーガやコケコテテフにも通りがいいパワーウィップ
- 誰と並べてもつかいやすいフェイント
- 優先度の高さから退場際にも貢献可能なてだすけ
としています。
スイートベールは読まれることがほぼ無いため、重力催眠構築への刺さりもよく重宝しました。
だいたいアマージョでやれることはやったような気がしていましたがまだまだ型が増やせるアマージョ、本当にアローラで一番好きなポケモンです。
選出と立ち回り
グラゼルネ系
先発:ゲンガー イベルタル
後発:カイオーガ ミミッキュ or アマージョ
ゼルネが先発したらゼルネ方向に圧力をかけつつイベルで削り。
グラードンが出てきたら裏からカイオーガを出しつつめざ水でグラを倒すところからスタートで安定。
オーガレック
先発:ライボルト イベルタル
後発:カイオーガ ミミッキュ or アマージョ
ライボルトで威嚇を入れながらWバクアなどで削っていきます。
ライボルトは無理せずボルチェンで引きながらクルクルと再降臨するのがオススメです。
スカーフテテフ
先発:だれか ミミッキュ
後発;カイオーガ イベル
スカーフテテフと思しき相手がいる場合はイベルタルが高確率で狙われるので裏に控えます。
ミミッキュ+だれかで先発すると誰を出してもフィールドの観点と相性からエスパー技が飛んできますので裏からイベルを繰り出して無効化します。
隣のミミッキュは出し惜しみせずぽかぼかでテテフを倒しきり4-3の図式を作って進行します。
その他汎用
先発:イベル ミミッキュ
後発;カイオーガ だれか
その他の場合はイベル+ミミッキュが安定します。
イベルタルで削りつつトリルやぽかぼかで主導権を狙いましょう。
総括:戦績や感想
WCSレートでそこそこいい成績が出せていたのでJCS予選で使用。
30戦少々で1721が最高でした。
思ったよりも仮想的筆頭のネクロ系やオーガレック、グラゼルネが出てこなく、逆に多かった印象のゼルネレックにやや苦戦し数字が伸び切らなかった印象です。
得意構築以外への対応ルートをもう少し精緻に考えておけばよかったなあと反省していますが初めてガッツリ参加したGSルール予選で1700台を超えれたのは満足です。
サンルール、ムーンルールと経験してのウルトラルールでしたが思ったより違和感なく遊ぶことができ、残りのシーズンも楽しめそうです。
今回とにかく便利だった
- チョッキイベル
- 高いSからのバークアウト
- 裏からオーガの水攻撃
- 夢アマージョ
あたりをヒントに新しい構築でもう1個くらいAPPDATEさんに寄稿できたらいいなと思っています。
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