【ポケモン剣盾】反転するイカルタル【8thGS】




※この記事は2021年2月1日より開始予定のランクバトルシリーズ8(伝説ポケモン1体まで使用可能)のルール発表前に寄稿されたものです。予めご了承ください。

目次

はじめに

あけましておめでとうございます、ココアです。

今回は2022年の公式大会ルールになるであろうGSの構築を寄稿させていただきます。

GSとは、ランクバトルで本来使用できない幻を除く伝説のポケモン(通称:禁止伝説)をパーティに2体まで入れることができるダブルバトルのことです。

ケルディオは通常プレイで入手可能になったので今作は幻枠から外れるのでは…?

と期待してはいます。

構築経緯

冠の雪原解禁後、伝説ではザシアン、カイオーガ、イベルタル、グラードンが多く逆にゼルネアス、ルナアーラなどはほとんど見られませんでした。

最近は黒馬バドレックスが注目され始めているようです。

命中安定の高火力技をザシアンより速く打てることに加え、トリックルーム+ふういんを覚えることができ、ガオガエンで止めにくい伝説なので、ゴースト耐性が薄い構築、またはトリルを前提とする構築にはイージーウィンすることができます。

それに伴って、ほぼ唯一有利を取れる伝説としてイベルタルもやや増えている様子です。

そこで、この2体に強いポケモンであるイベルタルを起点として構築を考え始めました。

相手のイベルタルに強くする以上、HDに多く努力値を割くかバークアウトを採用するとして、同じようにダイマックスを切ってダイジェットとダイアークで上から縛る方針を取りました。

しかし、そうすると問題が3つあります。

  • 後発のザシアンに絶対に不利を取ること

加速しても相手のおいかぜやダイジェットがあるので上から叩ける場面はそうなく、叩いても一撃で倒せません。
ザシアン&カイオーガの組み合わせが多いことを考えるとねっぷうベースのダイバーンにも頼れません。結局きょじゅうざんでほぼワンパンされ場の素早さで有利を取られてしまいます。

  • トリル構築に弱くなりがちなこと

イベルタルの素早さが高いことはもとより、ダイマックスシステムにより単にバークアウトやいかくを回し守って時間稼ぎをする7世代のような立ち回りは通じにくいです。
白馬バドレックスや特殊ネクロズマ(メテオビーム習得)などトリルを覚える伝説がイベルタルに強いのでイベルタル自体の選出がしにくく、選出内の数値が低くなることで比較的押し切られやすくなります。

  • イベルタルが弱体化されやすいこと

ダイマックスイベルタルはそこそこ固く、保険を考慮するならバークアウトやかいでんぱ、すてゼリフや壁で弱体化させて3ターン耐えるのが一番楽です。
S200からエレキネットやかいでんぱの使えるレジエレキ、それに強いライチュウ、どこにでもいるガオガエンのすてゼリフ、イベルタルミラーでのバークアウトなど、デバフを撒くポケモンは少なくないです。

ということで、イベルタル以外のポケモンに求める条件は

  1. ザシアンに有利になるギミックがある
  2. イベルタル以外にトリル耐性を持たせられる
  3. イベルタルの弱体化をさせない又はさせてもどうにかなるサポートがある

の3点です。

そしてそれらを完全に満たすポケモンこそ、カラマネロです。

ザシアンにはトリルで素早さ優位を維持し、受けまわされてもあまのじゃくばかぢからで火力と耐久を補強しつつ詰めることができます。

トリル構築には物理相手にはある程度強くトリル返しも可能で、イベルタルが弱体化されすぎて素早さだけ高い置物にされても、ひっくりかえすでトリルエースにできます(唯一無二の個性)(最重要)。

後は取り巻きですが、まずはイベルタルと合わせるもう1体の伝説枠として、ダイアークの特防ダウンと相性がよくザシアンにも大体有利なカイオーガを選択しました。

次に、カラマネロを先発に出してもたいていは上から叩かれて落とされるかイベルタルが大ダメージを受けそうなので、ほぼ確実にS操作ができて火力もあるレジエレキを採用しました。

ここまでで対カイオーガ、カプ・レヒレ、カプ・テテフの処理が重そうなのでカラマネロの回復役も兼ねてゴリランダーと、対トリル構築に弱いのでデバフを撒いてカラマネロをサポートできるガオガエンを補完として入れました。

パーティ

個別解説

イベルタル


性格:ひかえめ
努力値: 244-0-4-12-12-236
実数値:232-135-116-168-120-149
調整:ひかえめ黒馬バドレックスの手助けダイフェアリー耐え
   +1で最速黒馬バドレックス抜き

第一のエースです。

基本的に初手ダイマックスで加速し上から殴っていきます。

スイッチトリルをする場合はトリルを張るターンまでに相手を程よく削って上から倒せるように調整する…のが理想ですが、実際どちらが倒れても素早さで有利を取れるのでとにかくイベルタルが動きやすくなるように技と攻撃対象を選択していました。

技はイベルタルに対するデバフでダイマックス終了後には範囲技となるバークアウト、ひっくりかえすが使えない場合などで一応の安定打点となるイカサマ、S操作枠のデスウイング、レジエレキや黒馬バドレックスを上から仕留めるふいうちという感じで採用しました。

火力的にあくのはどうが欲しくはありましたが技は上記の4つで十分だと判断しています。また、ひっくりかえすなら最速にすべきではないことも勘案して性格をひかえめにすることで火力を補っています。

レジエレキ


性格:ひかえめ
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:155-108-70-167-71-252
調整:最速スカーフ100族抜き抜き
   ダウンロード対策

主にイベルタルの隣でサポートをします。

初手にエレキネットでS操作をするか、物理アタッカーが来た場合はリフレクターを使ってイベルタルが倒されにくい状況を作ります。

じしゃくかいのちのたまがあればリザードンやザシアンを倒せますが、さすがに安定性を重視して行動保障を与えられるきあいのタスキを持たせています。ダイマックス化身ボルトロスはエレキネット+イカサマで運が悪くなければ倒せます。

カラマネロ


性格:ゆうかん
努力値:252-4-0-0-252-0
実数値:193-124-108-x-127-72
調整:S-1でトリル下で白馬バドレックス抜き

第二のエースかつスイッチトリル役かつひっくりかえす担当です。

主に後発からトリックルームを使いばかぢからで自身を強化しつつカイオーガが倒しきれない相手に攻撃していきます。もしイベルタルが残っていたらひっくり返してトリルエースとして働かせます。

技構成的にゴーストへの打点がありませんが、そもそも黒馬バドレックス以外のゴーストが少なく、イベルタルで倒せない相手は今のところいないので不満はありませんでした。

今回は自分から特殊耐久を伸ばせないのでHPと特防に努力値を振り切り、足りない分はイベルタルのバークアウトで補助します。

相手をひっくり返すことも稀にあり、実戦ではジオコンゼルネアスと保険イベルタルをひっくり返す活躍を見せました。既に気づいているかもしれませんが、本構築のゼルネアス処理ルートはひっくりかえす1本です。

カイオーガ


性格:ひかえめ
努力値:188-0-0-252-0-68
実数値:199-x-110-222-160-119
調整:S+1でテラキオン抜き

後発のスイーパー担当です。

トリル下でも動かすので素早さは抑え目にし、とにかく火力に割きました。

かみなりの枠はれいとうビームと選択が分かれますが、もともとゴリランダーに弱く水半減以下で氷弱点の相手が少ないため、カイオーガに強く催眠耐性にもなるかみなりを選択しています。こんげんのはどうは極力押しません。

ゴリランダー


性格:いじっぱり
努力値:220-204-0-0-84-0
実数値:201-188-110-x-103-96
調整:グラススライダーで無振りカイオーガ確定1発
   A特化グラードンの晴れほのおのパンチ確定耐え
   グラスフィールド込みでナイトヘッド5耐え

補完枠その1で、カラマネロの回復役またはカイオーガへのメタとして選出します。

カイオーガと並びがちなイベルタル、トルネロスのダイジェットでワンパンされないためにやや特防振りでバコウのみを持たせました。技構成はできるだけ粘ってカラマネロのサポートができるようにしています。

ガオガエン


性格:ゆうかん
努力値:252-4-252-0-0-0
実数値:202-149-142-x-110-58 ※S個体値0
調整:H振りバレル確定1発

補完枠その2で、対トリルやレジギガス、初手にトリルを張る場合に選出します。

主にトリルを使う白馬バドレックスと日食ネクロズマとソルガレオにいかくすてゼリフおにびでデバフを重ね、レジギガスにはダイアースを耐えておにびを入れます。

もしディアルガが相手でもその場合はイベルタルがバークアウトするだけで何とかなりますしカイオーガや黒馬バドレックスはダイマックスを切ってくる場合があるので7世代のようなHD振りにはしていません。

選出

基本形

先発:イベルタル+レジエレキ
後発:カラマネロorゴリランダー+カイオーガ

トリルしたいかどうかで選択になります。

テテフやレヒレが出てきそうならレジエレキをゴリランダーに変えます。

対トリル構築

先発:イベルタルorガオガエン+カラマネロ
後発:ガオガエンorゴリランダー+カイオーガ

トリル役がディアルガかパルキアでない限りはガオガエンを優先させます。

戦績

1/10のGS大会で9勝1敗、その他フレ戦やカジュアルのGS構築に3勝1敗

所感としてはゼクロムとTODが天敵でした。

ゼクロムはコーチングやじゃくてんほけんで強化されるとガオガエンとカラマネロのバフが追い付かず伝説でも倒しにくいのと、カラマネロが粘ってもグラスフィールドとたべのこししとばかぢからのエフェクトが長すぎて時間切れで何度か負けそうになりました。

それらは後々改善されるとしても、この構築を回していて、ひっくりかえす場面があまりに少ないという致命的な欠点があることに気づきました。

イベルタルがイカサマを打つだけで結構な火力は出ますしカラマネロもできればばかぢからを積んでおきたい、いやそれ以上にデバフを撒いてくるのが大体ガオガエンとかいうイカのエサだったせいでひっくり返すメリットが少なかったです。

いかくとダイアークで完全体になったイカはそこらの伝説より強かったです。

要するに、コンセプト自体は成立し得てそこそこ勝てる構築ではあったけれども、イベルタル+カイオーガを止めるデバフ要員がまだそこまでおらず、電気に強いサポート役でトリルが使えればいい…ネンドール?!

近頃は毎週土曜にGS大会があります。せっかく捕まえた伝説を使ってみたい方、ランクバトルにやや飽きてしまった方、迫力のある対戦を楽しみたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

7世代ダブルから真面目にレート対戦を始めた。ギミック系が構築が好き。関西のポケセンにトゲデマルのぬいぐるみがないことに憤慨している。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • GS仲間大会参加を促すのであれば、大会がどこで募集してるかなどの情報も欲しかったです。
    今年はGSルールを公式でやらなさそうなのでなおさら。

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