圧倒的な【暴】を求めて
お初にお目にかかります。APPDATE呪術班兼、零號立会人のりおと申します。
皆さんは「3値」というものをご存知でしょうか?詳しい解説はこの記事では端折りますが、所謂「種族値」「努力値」「個体値」という、ポケモンのパラメータを決定する3つの値を示したポケモン用語です。
一般的にはこの3つの値で作られたパラメータ以上の強さを手にすることは不可能とされていますが、本当にそうなのでしょうか?
僕はモルペコを愛して止まないのでモルペコを採用した構築以外は使うことが無いのですが、そうなるとやはり最強のモルペコを使いたい、と思うのは自然なことです。
3値の壁を超えた強さのモルペコを育成するのはどうすればいいのか、僕の人生はただそれだけを考え続けて生きてきました。
そんな時、剣盾発売直後のモルペコ国際孵化中に頂いたとある提案を思い出しました。
300体のモルペコを同じ技構成で戦わせて一番自覚のある個体を厳選する蠱毒しようぜ
— サイゲームスを滅ぼさねばならぬ (@nagatoevol) January 2, 2020
・・・!!!!!
蠱毒について
皆さんは【蠱毒】についてご存知でしょうか?
少し前に同じ顔、同じ名前のキャラクターの声優担当を巡って複数人が同時にネットの海で戦い、負けた者は(ネットから)抹消されるという常軌を逸した声優オーディションが「バーチャル蠱毒」と揶揄され話題になったことから、大体の概要は知っているという方も多いのではないでしょうか?
知らないという呪術初心者の方のために解説をすると、蠱毒とは中国発祥の動物を用いた呪術の一つであり、様々な種類の虫を同じ容器の中で飼育して共食いを促し、最後に生き残った者には強力な呪力が宿り、これを毒として用いることで他人に害を与え、自らには幸福や富を齎す、とするものです。
wikipediaには、症状はさまざまであるが「一定期間のうちにその人は大抵○ぬ」と記載されている。と、なんか頼りないことが書かれているが、APPDATEの呪術師こと、りおにかかれば完璧な儀式に昇華することが可能であると思い、今回モルペコ蠱毒を行うに至った。
要するに複数のモルペコを戦わせて最後に残ったモルペコには特別な力が宿るに違いないということである。
しかしながら、流石に僕のポケモンHOMEに居る300体ほどの理想値モルペコ全てで蠱毒を行うのは現実的ではないと考え、モルペコ漁歴30年の僕の目利きにより1ボックス分の選ばれしモルペコ達で行うこととした。
レギュレーション
公平な勝負実現のため、立会人を務める私がルールを定めさせて頂きます。
ルール
- レベル50フラット
- 性格はようき(C↓S↑)
- 努力値はこうげきにのみ252振り
- 個体値はC以外が31のモルペコを使用
- 持ち物はのんきのおこう固定
- 攻撃を目的として使用するのはオーラぐるまのみ
- 性別の割合は1:1
なお、攻撃に努力値を振るのは、モルペコの補正なし全振りオーラぐるまが無振りモルペコに対して低乱数二発(44.4%~51.9%)となっており、より競技性の高い試合になると思ったからである。
試合形式
協力者を呼び、30匹のモルペコでトーナメントを行うこととした。なお、対戦カードの管理がしやすいよう、モルペコにはニックネームで1~30の数字を振っている。(数字で管理されるペコ達)
30人トーナメントということでシード枠は2ペコ発生してしまうが、1ボックスにしておいた方が個体の管理もしやすくキリが良いためこの形に。
なお、試合に関しては時短のため、協力者と自分がお互いに6ペコずつ対戦するモルペコを選出し、敗北側が次のモルペコを繰り出した後に【まもる】を使用、その間に勝利した側は次のモルペコに交代し、次の試合に移っていく、という形とした。
こうすることで1回の対戦で6試合を消化することが出来る。
一回戦
第一試合 モルペコ2vsモルペコ3
モルペコ2が先制してオーラぐるまを当てる。返しのモルペコ3のオーラぐるまがヒットするものの、2ターン目もモルペコ2が続けて先制を取り、しっかりオーラぐるまを命中させて勝利。
勝者:モルペコ2
第二試合 モルペコ4vsモルペコ5
お互いにしっかりとオーラぐるまを命中させていくものの、ミリ体力を残しての3ターン目に突入。
運命の3ターン目、モルペコ5が先制を取ったものの、痛恨の外し。返しのオーラぐるまを命中させたモルペコ4の勝利となった。
勝者:モルペコ4
第三試合 モルペコ6vsモルペコ7
高乱数を引き続けたモルペコ6の猛攻により決着かと思われたが、モルペコ7が根性のHP1耐え。
運命の最終ターン、モルペコ7に先制を許すものの、見事に避けて返しのオーラぐるまを命中させたモルペコ6が勝利をもぎ取った。
勝者:モルペコ6
第四試合 モルペコ8vsモルペコ9
モルペコ9が初ターンに痛恨の外し。順当にオーラぐるまを命中させていったモルペコ8の勝利となった。
勝者:モルペコ8
第五試合 モルペコ10vsモルペコ11
お互いに順当にオーラぐるまを命中させていき、HP赤で3ターン目までもつれ込む。
最後の同速を制し、オーラぐるまを命中させてモルペコ10の勝利に終わった。
勝者:モルペコ10
第六試合 モルペコ12vsモルペコ13
モルペコ12が初ターンに急所を引く。
モルペコ13に二度の先制を許したものの、急所のアドバンテージを活かしてモルペコ12が勝利を収める形となった。
勝者:モルペコ12
第七試合 モルペコ14vsモルペコ15
初ターンはお互いにオーラぐるまをしっかり命中させたものの、続く2ターン目にモルペコ14のオーラぐるまが外れてしまう。
その隙を突いたモルペコ15がしっかりをオーラぐるまを命中させての勝利となった。
勝者:モルペコ15
第八試合 モルペコ17vsモルペコ18
初ターンでモルペコ17が先制を取るものの、外してしまう。
返しのオーラぐるまを急所に当て、続く2ターン目も先制で命中させたモルペコ18が圧倒的な強さを見せ、無傷での勝利となった。
勝者:モルペコ18
第九試合 モルペコ19vsモルペコ20
初ターンにモルペコ20がオーラぐるまを外してしまう。
これは決したかと思われつつ迎えた3ターン目、モルペコ19も先制を取ったものの肝心のオーラぐるまが命中せず、逆転のチャンスが訪れる。
しかし、モルペコ20がここで痛恨の二度目の外し。チャンスをものに出来ず、4ターン目も先制を許して敗北という形となった。
勝者:モルペコ19
第十試合 モルペコ21vsモルペコ22
お互いに二回ずつオーラぐるまを当てる展開だったが、高乱数を二度引いたモルペコ22が勝利を収めた。
勝者:モルペコ22
第十一試合 モルペコ23vsモルペコ24
モルペコ23が先制を取ったが外してしまう。
モルペコ24がオーラぐるまを命中させ、続く2ターン目も先制して高乱数を引き、無傷での勝利を収めた。
勝者:モルペコ24
第十二試合 モルペコ25vsモルペコ26
この試合もお互いオーラぐるまを順当に二回ずつ当てる展開だったが、二度高乱数を引いたモルペコ26が勝利を収めた。
勝者:モルペコ26
第十三試合 モルペコ27vsモルペコ28
1ターン目、2ターン目は先行後攻が入れ替わりつつもお互い倒し切るには至らず、3ターン目を迎える。
最終的にモルペコ28が二度目の先制を取り、勝利を収めた。
勝者:モルペコ28
第十四試合 モルペコ29vsモルペコ30
第十三試合と全く同じ展開となり、二度の先制を手にしたモルペコ30に軍配が上がった。
勝者:モルペコ30
一回戦総括
やはり注目ペコは無傷での勝利を収めてるモルペコ18とモルペコ24でしょう。
あと、これは本当に偶然だが全14試合中12試合を偶数ナンバーのペコが勝利するという確率の偏りも見られた。ポケモン界での数値はやたらと奇数が持て囃されるが、それに対するペコ達の”抗い”が感じられますね。
ちなみに♀ペコには奇数、♂ペコには偶数を配置していたので、♀ペコのほとんどが敗退してしまったこととなる。
残る女傑ペコ達の活躍に注目が集まる。
二回戦
第一試合 モルペコ1vsモルペコ2
注目のシード枠ペコかつ、残り少ない女傑ペコの初戦。
秘められたその実力に誰もが注目した試合だったが、期待を裏切らない二連高乱数による弐撃決殺を見事に決め、モルペコ1が勝利を手にした。
勝者:モルペコ1
第二試合 モルペコ4vsモルペコ6
1ターン、2ターンはお互いにオーラぐるまを順当に命中させて3ターン目に突入。
勝負所での先制をもぎ取ったのはモルペコ6となった。地味な内容と言ってしまえばそれまでだが、一回戦を乗り越えてきた猛者ペコ同士だからこその試合内容とも言える。
勝者:モルペコ6
第三試合 モルペコ8vsモルペコ10
モルペコ10がまず先制を取ってオーラぐるまを当て、モルペコ8のオーラぐるまは外れてしまう展開となる。
しかし続く2ターン目はモルペコ10のオーラぐるまが外れ、モルペコ8のオーラぐるまがヒットしてイーブンへ。
一進一退の攻防を繰り広げ迎えた3ターン目だが、ここでまさかのモルペコ8が二度目の外し。次ターンで二度目の奇跡とは流石にならず、モルペコ10の勝利となった。
勝者:モルペコ10
第四試合 モルペコ12vsモルペコ15
二回戦へ駒を進めた2ペコ目の女傑ペコの試合。
しかし、3ターン目までもつれ込みはするものの、3回の先制を取ったモルペコ12の順当な勝利となった。やはり一回戦で急所を引いての最速勝利を収めたモルペコ12は強かった。
勝者:モルペコ12
第五試合 モルペコ16vsモルペコ18
まずはモルペコ18が先制を取るが、返しのモルペコ16のオーラぐるまが急所にヒット。
2ターン目にモルペコ16が先制を取って、そのまま倒しきっての最速決着となった。一回戦では圧倒的な内容で勝利したモルペコ18だったが、ここで敗退となった。
勝者:モルペコ16
第六試合 モルペコ19vsモルペコ22
二回戦進出を決めた3ペコ目の女傑ペコ。
その内容は圧倒的の一言で、モルペコ22のオーラぐるまを躱してからの高乱数引きにより、無傷での弐撃決殺となった。
今後のモルペコ19の試合に注目が集まる内容となった。
勝者:モルペコ19
第七試合 モルペコ24vsモルペコ26
一回戦で無傷での勝利を見せた二匹目のペコ、モルペコ24の注目の試合。
開幕のオーラぐるまでお互いに高乱数を引き、黄色ゲージ同士2ターン目へ。
このターンで攻撃を命中させたペコの勝利になるかと思われたが、それぞれHP1とHP2で耐えるという凄まじい展開に。
最終ターンで先手を取り、勝利を手にしたのはやはりモルペコ24。このあたりで筆者は見えないパラメータが現実味を帯びてきたなと感じ始めた。
勝者:モルペコ24
第八試合 モルペコ28vsモルペコ30
続く試合でも1ターン目でお互いに黄色ゲージまで削る。修羅場を超えてきたペコはやはり強いのか・・・?
しかしこの試合では2ターン目で決着。モルペコ30のオーラぐるまを耐え、返しのオーラぐるまで見事HPを削りきったモルペコ28の勝利となった。
勝者:モルペコ28
ニ回戦総括
一回戦で凄まじい強さを見せつけたモルペコが続けてその実力を見せつけての勝利や、一回戦を超えてきたつよペコ同士のベストバウトが多く見られ、目には見えないパラメータの存在を信じざるを得ない内容となった。
ここまで残ったモルペコ同士の戦いは熾烈を極めること間違いなし。三回戦への期待も膨らみます。
三回戦
※三回戦は試合の録画に失敗してしまったため、画像無しとなります。申し訳ございません。
第一試合 モルペコ1vsモルペコ6
シードで勝ち上がってきた女傑ペコの試合。
3ターン目までもつれ込む展開となるが、モルペコ6が2ターン目にオーラぐるまを外してしまったアド損を取り替せず、モルペコ1がしっかりと3発当てきっての勝利となった。
女傑ペコ界の希望の星である。
勝者:モルペコ1
第二試合 モルペコ10vsモルペコ12
お互いに順当にオーラぐるまを当てていたものの、モルペコ12が二連高乱数によってモルペコ10を倒しての勝利となった。
ここまでの試合が全てハイレベルな内容になっているモルペコ12は紛れもなく強ペコと言って良いでしょう。強い。
勝者:モルペコ12
第三試合 モルペコ16vsモルペコ19
2ターン目まで先手後手が入れ替わりながらの攻防になり、3ターン目へ。
お互いに外しも無く、最後に先手を取ったモルペコ16の勝利となった。地味な試合内容ではあるが、実力が拮抗していたからこその内容であったと思います。
そしてついに残る女傑ペコはシード枠のモルペコ1のみとなった。
勝者:モルペコ16
第四試合 モルペコ24vsモルペコ28
一回戦、二回戦と素晴らしい内容で勝ち上がってきた強ペコ、モルペコ24の注目試合。
その内容は圧倒的で、二連続先手での高乱数を引いて最速勝利という内容であった。二度目の無傷での勝利は驚異的と言わざるを得ない。
勝者:モルペコ24
三回戦総括
ここまでの試合内容を見ると、モルペコ12とモルペコ24が2大強ペコと言えるでしょう。
だが他の2ペコを見てもシード権という運命を勝ち取って進んできたペコ達であり、単純な確率などでは測れないものがあることは最早明白である。残っているのは勝つべくして勝ってきたペコ達だけである。
確率なんてクソくらえだ。あんなもの勝負の場じゃ大抵ズレた能書きなのさ。
確率通りにやって勝てるなら苦労しない。勝つということはそういうことじゃない。
相手の心臓を掴むこと。掴んだら絞ること。そして、潰すこと。
【銀と金より、平井銀二の名言】
そんなペコ達の戦いも佳境。準決勝へと進みます。
準決勝
第一試合 モルペコ1vsモルペコ12
最後の女傑ペコvs強ペコの対戦カード。
どちらが勝ってもおかしくない対戦カードであったが、その内容はモルペコ12が二連高乱数を引いての最速勝利となった。
やはり「持ってる」ことを認めざるを得ないだろう。
勝者:モルペコ12
第二試合 モルペコ16vsモルペコ24
お互い順当にオーラぐるまを当てていく展開となり、ミリ体力での3ターン目へ。
最終ターン、モルペコ16が先手を取ってジャイアントキリングかと思いきや、それを躱してのカウンターによってモルペコ24が勝利。どこまでもちゃんと魅せる試合を展開するモルペコ24であった。
勝者:モルペコ24
準決勝総括
準決勝は運命力vs実力、といった構図となったが、その結果はどちらも実力で勝ち上がったペコ達が勝利を収める結果となった。
正直、企画を思いついた時はどんなに良い試合をしてきたペコでも、どこかであっさりと確率の壁に阻まれて敗退していくネタ企画だと思っていた。
しかし、決勝に駒を進めた2ペコ達のこれまでの試合内容を見て、筆者は確信した。このゲームには3値や確率を超えた「自覚値」が間違いなく存在していると。
そんなペコ達の戦いはラストバトル、決勝戦へ。
決勝
試合内容
長かった蠱毒もついに最後の戦いへ。
まずはモルペコ24が先手を取るが、乱数としては低めのダメージ。
返しのモルペコ12のオーラぐるまはかなりの高乱数。次のオーラぐるまで倒されかねないHPまで削られてしまい、モルペコ24はピンチに陥る。
しかし、ここで見せたモルペコ24の根性値。先手を取ってミリまで削った上でモルペコ12のオーラぐるまを躱します。
お互い、オーラぐるまが当たれば勝利の状況へ。最後に勝利をもぎ取ったのは・・・
モルペコ24!!!
モルペコ蠱毒 総括
こんなに面白い企画になると思ってなかった。
思い返してみると、采配がかなり上手くいってたのかなと思います。オーラぐるまという素早さの変動が起こる技一本での戦い、低乱数二発というダメージ面の調整、のんきのおこうによる技外しでの逆転要素等・・・
恐らくこの辺を上手く調整できるポケモン同士の蠱毒はどれも面白い内容になるのかなと思います。
実際この蠱毒、協力者とかなり盛り上がれたのでオススメの企画です。やってみたい方、是非配信して下さい。スパチャします。
感想としては・・・記事中でも触れてきましたが、自覚値マジで存在してるんじゃね?って思いました。皆さん見返してみて下さい、モルペコ12と24の試合内容を。疑いたくもなるよね?
絵面的にはかなり馬鹿な企画でしたが、個人的には大きな収穫があったと思っております。
蠱毒を勝ち抜いた最強のペコ、24には真なる名を与えて、今後一緒に戦っていこうかなと思います。
モルペコ配布
今回のモルペコ蠱毒において勇敢に戦ってくれた24以外のペコ達を
僕のpixivをフォローした上で全ての作品にいいね&ブックマークを押し、さらに僕のSKIMAでの出品にもいいねを押し、広報アカウントのこの記事の宣伝ツイートをリツイート&いいねした上で、僕のツイッターをフォローして頂いた方に配布しようと思います。
ご希望のペコの番号をリプライ下さい。なおペコは先着順となりますので、ご了承下さい。
冗談です。リプライ下さればさしあげますので、よろしくお願い致します。
コメント
コメント一覧 (6件)
最強タケシ決定戦的なものかと思ったら同じ型での號奪戦とは想像の斜め上でした
APPDATEの名に恥じない企画ですね(オブラートに包んだ表現)
対戦ゲームとして見た場合やはりプレイヤースキルの介入余地が多い方が好意的に見られがちですが、こういった戦いにもポケモンの楽しい要素は詰まってると思うんですよ!
面白い企画でした。
タイトルを見た時は色々な型を作るのかと思いましたが、ドシンプルな真っ向勝負に思わず変な笑いが出てしまいました。
とても良い記事でした!
小細工抜きだからこそ生まれるエンタメですね!準備にもめっちゃ時間かかったので、そう言って頂けて嬉しいです(^o^)
決勝に残った2体にはマジで特別なものを感じる
これはもう疑いようが無いですよ・・・