※ご注意※
以下、『POKEREASON』において「初手で多くのヒントを得るポケモンは何なのか?」「1匹目に指名するポケモンはどれが最適か?」ということについての研究です。
「そんなの知るか!」「気軽に楽しみたい!」 という方は読むことによって楽しみを削がれる可能性があります。
※この記事は寄稿者の希望により匿名での公開となっております。
POKÉREASONとは?
『POKÉREASON』とは、ポケモンの登場世代、タイプ、ステータスを基にその日のお題となっているポケモンを推測するゲームです。
2023年5月の執筆次点では9世代でテツノイサハまでのポケモンから推測することとなります。
(URL:https://pokedle.pythonanywhere.com/guess)
特徴なのは、同一ポケモンでも性能が異なれば別ポケモンとして分類されています。
- 相棒ピカチュウ
- イーブイ
- シャリタツ
- バスラオ(あか、あお、しろすじ)
など。
また、対戦中に性能の変わるポケモンも別ポケモンとして分類されています。
- ヒヒダルマのダルマモード
- イルカマン
- メガシンカ
など。
一方で、見た目が違っても、別ポケモンとして分類されない場合もあります。
- フラエッテ
- カラナクシ
など。
今回は『POKÉREASON』をヒントなしでプレイする、という前提で1匹目に指名するポケモンはどのようなものがいいのか? ということを研究していきます。
研究方法
『POKÉREASON』における選択候補となっているポケモンのタイプ、ステータスを全て抽出して、そこからタイプ、ステータスごとに仕分けをしていきます。
このように選択候補となったポケモンをExcelに落とし込んでいます。
POKÉREASONと、今回研究する戦略について
例えば、1手目にミュウツーを選んだとしましょう。
ミュウツーのステータス
タイプ:エスパー HP:106 攻撃:110 防御:90 特攻:154 特防:90 素早さ:130 合計680
ミュウツーの場合、エスパータイプを含むのは全ポケモンの内11.1%とまずます高いですが、単タイプなので他の複合タイプと比べると物足りなさがあります。
他にも1世代であること、ステータスが高いことから、極端なステータス(例えば、とくこうはミュウツーより高いポケモンは18匹しか該当しない)、もしくはお題のポケモンが1世代でヒットしなければ、手探りの状態で選ぶポケモンに適していないと言えます。
このように、今回のお題(執筆次点ではピチュー)ではミュウツーを選択したことによって、多くのデータで絞り込みに失敗していることが分かります。
1手目は完全に手探りの状態で始まるため、今回の研究では平均的に多くの情報を含むポケモンを選べば、安定して半数以上のポケモンを選別できるのではないか? と考えました。
注目ポイント
- 世代:執筆次点では9世代までですが、選択肢の一番真ん中にあたるラインが4-5世代の境界付近にありました。そのため、4世代か5世代を選べば綺麗に分類できます。逆に1~2、8~9世代のポケモンは当たれば大きく絞り込めるが、繰り返しプレイする点では向いていません。
- タイプ:多くのポケモンに該当するタイプを選びたいです。
- ステータス:全ポケモンの中央値に近い数字を持つポケモンが望ましいです。
分析
世代について
前述の通り中央に近い4、5世代、もしくは前後する3、6世代が望ましいです。
今回の記事では4、5世代を中心に分析していきます。
タイプについて
ヒット率
POKÉREASONで選択候補のポケモンのうち、そのタイプを含んでいるポケモンの割合。
「タイプのカウント総数/選択候補のポケモン総数」で計算。
※ヒット率の合計は100%ではないです
例えばキングドラの場合、みず/ドラゴンで1ずつカウントしています。
パルキアの場合、通常とオリジンで2匹分の選択候補があるのでそれぞれカウント。
この表を見ると、一番ヒットする確率の高いポケモンはみずタイプで、その後ノーマル、いわ、くさ、ひこう……と続いていきます。
複合タイプだとさらにヒット率が上がって、かつ2タイプの絞り込みができるため、タイプを真っ先に絞りたい場合は上位の組み合わせを選ぶのが望ましいです。
特に、みずタイプを含む複合タイプはどの組み合わせでも20%以上の確率でヒットします。
逆にこおり、フェアリー、はがねタイプなどはヒット率が低く、単タイプであればできれば選びたくないところです。
ステータスについて
今回は仕分けをするにあたって、中央値を採用します。
中央値とは
データを並べた時に、真ん中にくるデータのこと
進化前のポケモンなどを含むことから、中央値になる数字はやや低めだと言えます。
中央値に近いポケモンを選ぶことで、そのポケモンが進化前なのか最終進化なのか、それとも伝説クラスなのかの見極めになるでしょう。
タイプや世代の情報を含めて、安定してかなり多く絞り込めるはずです。
候補ポケモン
以上の分析を基に、初手のアプローチになりそうなポケモンを複数ピックアップしていきます。
①ビーダル
特徴
- ノーマル+みずと一番ヒット率の高い組み合わせ(27.6%)かつ、組み合わせが唯一無二
- 中央値のステータスにかなり近い
欠点
- ほぼなし
②スワンナ
特徴
- みず+ひこうの組み合わせが優秀
- 4部門で中央値に近い
欠点
- 中央値に比べるとすばやさが速い
③メブキジカ
特徴
- ノーマル+くさタイプというヒット率の高い組み合わせ
- 4部門で中央値に近い
欠点
- みずタイプではないこと
- こうげき、すばやさは中央値に比べるとやや高め
④マラカッチ
特徴
- 合計ステータスを含む6部門で中央値に近い
- 草タイプ自体はヒット率が高い
欠点
- 単タイプであること
⑤ジヘッド
特徴
- 6部門で中央値に近いステータスを持つ
欠点
- ドラゴン+あくはそれぞれヒット率が低いタイプ同士の組み合わせ
⑥ポワルン(あまみずのすがた)
特徴
- 中央値に近く均一的なステータスのため、ステータスに特徴がある場合に測ることができる
- みずタイプである
欠点
- 3世代であること
- 複合タイプではないので、タイプ上ではやや不利(それでもみずタイプなので15%近くでヒットする)
そのほか、優秀な選択肢の例
- ブニャット、ミルホッグ、チラチーノ、シビビール(5部門で中央値に近い単タイプ)
- ドラピオン、ユキメノコ、ハトーボー、ハハコモリ、エモンガ、モロバレル、デンジュラ、キリキザン(4部門で中央値に近い複合タイプ)
- アバゴーラ(みず+いわでビーダルに次いでタイプが優秀)
- ルンパッパ(3世代だが、みず+くさの組み合わせと4部門で中央値に近い)
まとめ
- 初手にダメなポケモンは1~2、8~9世代のポケモンやこおり、フェアリー、はがねタイプの単タイプ、極端にステータスが高いか低いポケモン
- 初手にできるだけ選びたいのはみず、ノーマル、いわ、くさ、ひこう、エスパーを含むポケモン
→その中で、複合タイプはよりヒット率が高い(みず+ノーマル、みず+いわ、いわ+くさ…など) - ステータスの中央値は意外と低め。だいたい中間進化や1進化ポケモンが該当。
→タイプとステータス、世代のバランスを考えてかなり効果的なのはビーダル。次いでメブキジカ、マラカッチ、スワンナなど。 - 他にもジヘッドなど5世代の複合タイプは選択肢として優秀
今回の研究では4、5世代のポケモンを中心にピックアップしてみましたが、最も優秀ではないか? と言えるポケモンはビーダルとなりました。
それ以外についても、概ね上記の方針に則っていれば比較的安定するのではないでしょうか。
研究を元に、POKÈREASONをより楽しんで頂ければと思います。
※ただし、以上の戦法はヒントなしで、なるべく多くのポケモンのステータスを知っているという前提の元で成り立つ戦法であることをご理解ください。
おまけ
今回、2手目以降の最適化を試みなかったのは、その後の方針がヒットした場所や絞り込み率によって大きく変化するためです。
例えば、ビーダルを選択した場合にタイプで一致するのか、ステータスで一致するのかではその後の候補の選択がぜんぜん違ってきます。
以下に、初手でビーダルを選んでノーマル/みずタイプではなかった場合の分岐例と2手目の候補を書いています。
- タイプが違って、世代が1~3、ステータスが大きい場合:プテラ、ジラーチ…など
- タイプが違って、世代が4、ステータスが大きい場合:ガブリアス、ヒードラン…など
- タイプが違って、世代が5~9、ステータスが大きい場合:テラキオン、ウルトラネクロズマ…など
- タイプが違って、世代が1~3、ステータスが小さい場合:ズバット…など
- タイプが違って、世代が4、ステータスが小さい場合:スカンプー…など
- タイプが違って、世代が5~9、ステータスが小さい場合:アノクサ…など
※あくまで候補例で、該当するポケモンは他にもたくさんいます。
他にも、タイプが一致していた場合、ステータスのどこかが一致していた場合で絞り込みの方法が変わってきます。
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