はじめに
突然ですが、皆さんはテラバーストという技をご存じでしょうか。
使うポケモンのテラスタイプや実数値によって技のタイプや物理特殊分類までも変化する、非常に面白い、かつ汎用性のある技です。
この技を見たとき、ある可能性が頭に浮かびました。
ここまで汎用性のある技であれば、技は全てテラバーストに置き換えられるのではないか?
だとすれば、ポケモン史上初となる1種類の技のみ採用された構築が組めるのではないか!?
史上初だとかオンリーワンみたいな言葉に弱い筆者はすぐに考察を始めました。
そうして組んだ構築がコチラ。
構築経緯
テラバーストの仕様について
考察の前に、読者の皆さんに伝えるべきことがあります。
ゲーム内のテラバーストの説明は上の通りですが、実は誤りです。
テラバーストは、テラスタルしない状態では攻撃数値の方が高くても物理技に変化しません(テラスタルすれば、攻撃の方が高いと物理になります)。
このせいで筆者のムクホークがとても恥ずかしい思いをしました。おのれゲーフリ。
基本選出を組む
シングルバトルでは3匹のポケモンを選出できますが、その内テラスタルできるのは1匹のみです。
よって、残り2匹は素のテラバーストだけで戦う事になります。
なので3匹中2匹はノーマル技のみになる訳ですが、ここで重要になるのがニンフィア。
ニンフィアは特性のフェアリースキンにより、素のテラバーストをフェアリータイプで使う事ができます!
技のタイプ被りは避けたいので、必然的にニンフィアは確定。
1項に述べた通りテラスタルしない状態では特殊技にしかならないので、2匹目はノーマルタイプの特殊型になります。前2匹とも特殊なため、3匹目となるテラスタルを使うポケモンは物理型が好ましいでしょう。
よって基本選出は以下の通りになります。
- ニンフィア
- ノーマルタイプの特殊型
- テラスタル前提の物理エース
テラスタル前提の物理エースを担うポケモンには、フェアリー打点とノーマル打点が通らないポケモンに有利を取れるタイプが望ましいです。具体的には、鋼・炎・ゴースト・毒・岩に対して有利な物理ポケモン。
今回は、ガブリアス(テラスタイプじめん)とイルカマン(テラスタイプみず)を選びました。
基本はガブリアスを選出しますが、相手にアーマーガア等のひこうタイプがいた場合にはイルカマンを選出します。
この2体は共にくさタイプに勝てないので、2匹目のノーマル枠には草技を半減に出来るオリーヴァを選びました。
基本選出を補完する
ニンフィア、オリーヴァ、ガブリアス、イルカマンの4匹ではキノガッサに勝てないため、対策してる雰囲気を出すべくサーフゴーを構築に入れました。
所謂見せポケであり、実際に対面してもテラバーストだけでは勝てないので選出機会はほとんどありません。
ラスト1匹には、じめんの一貫を切れてあく技の通りが良いサザンドラを選びました。
先程サーフゴーの選出機会はほぼないと書きましたが、サーフゴーと並んでサイクル戦を仕掛けることもできます。テラバーストしかありませんが。
個別紹介
ニンフィア
性格:ひかえめ
努力値:HCぶっぱ
実数値:202-x-85-178-150-80
本構築の生命線。攻撃能力の高いドラゴンやかくとうを、テラスタル無しで処理できる貴重な存在。
テラバーストの技威力の低さを補うために、Cに振り切ってこだわりメガネを持たせました。
テラスタイプは、フェアリーと攻撃補間がとれるみずにしました。
オリーヴァ
性格:ひかえめ
努力値:HCぶっぱ
実数値:185-x-110-194-129-59
本構築のクッションです。
キノコの胞子を無効化したり、ゴーストや地面に受けだす等、選出の防御面を担います。
オリーヴァの特性といえばこぼれダネが有力ですが、グラスフィールドを展開すると
- このオリーヴァは草技を使えないので、恩恵を受けられない
- 相手も回復するので、テラバーストの火力の低さに拍車をかけてしまう
- 相手の草技を強化してしまう
の3重苦になるので特性はしゅうかくにしています。
持ち物はいのちのたまにしていますが、ゴツゴツメットにしてマスカーニャ等の襷を削る機会を増やすべきだったと思います。
ガブリアス
性格:ようき
努力値:ASぶっぱ
実数値:183-182-115-x-105-169
本構築のエースその1。
じめん技の通りの良さを生かして全抜きを狙います。
…が、最近はふうせん持ちのポケモンや飛行テラスが増えているので、まったく刺さりませんでした。
イルカマン
性格:いじっぱり
努力値:ASぶっぱ
実数値(マイティ):175-134-92-x-82-152
実数値(ヒーロー):175-233-117-x-107-152
本構築のエースその2。水技の通りの良さを生かして全抜きを狙います。
一度引く必要がある特性上、必ずウルガモス等に積む隙を与える為、1度積まれても上を取れるこだわりスカーフを持たせました。
サーフゴー
性格:ひかえめ
努力値:HCぶっぱ
実数値:194-x-115-203-111-104
キノガッサを対策していると思わせる枠。
一度だけキノガッサに出しましたが、タネマシンガンでやられました。
サザンドラ
性格:おくびょう
努力値:CSぶっぱ
実数値:167-x-110-177-110-165
エスパーの一貫を切りつつ、相手のゴーストを対策していると思わせる枠。
…の予定でしたが、ドラパルトまで考慮するとドドゲザンにすべきだったと思います。
実戦
これを構築と呼ぶには、少なくともマスターボール級での勝利がふさわしいと勝手に考えたので、マスターボール級のランクバトルに突撃しました。
いざッ!!!!!!!
結果は20戦中、2勝18敗でした。
しかし2勝のうち一つは回線切れで得た数字であり、正しくは1勝19敗(勝率5%)となりました。
構築のパワーが高いためか思ったよりも接戦になる試合が多かった分、悔いの残る結果となりました。
なぜか3ターン目あたりからテラバースト統一であることがバレ始めて、強気なプレイングを通され続けたのが辛かったです。
しかし構築・プレイングを突き詰めれば勝率10%も夢ではない、そう確信できる程の伸びしろを感じました。
おわりに
こんな構築を使ってても「負けると悔しい」「勝つと嬉しい」と思える自分に出会えて良かったと思いました。
本構築は改良版をレンタルパーティとして登録していますので、新しい自分に出会いたい方、ぜひ遊んでみて下さい。
レンタルパーティ
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