構築の経緯
考察の視点を拡げる
ポケットモンスターは考察のゲームだ。
より深く、幅広い考察を行う者は、すなわちポケットモンスターを制する。
故に我々は日々様々なデータと向き合っているわけだが…………そこに落とし穴がないだろうか?
数値や覚える技だけを見ているうちに、大切なものを見失ってはいないだろうか?
そう感じた私は、考察の方向性を大きく変えてみることにした。
ポケモン対戦は、文字通り「戦い」である。
ならば、「戦い」について学べば、ポケモン対戦への知見も得られるのではないか?
そう感じた私は、様々な角度から「戦い」を研究し――――ついにひとつのフレーズに辿り着いた。
得られた知見をポケモン対戦に応用する
人間は羆に勝てねェ
空手も柔道も習ってねェ羆にだ
だったらどーするよ
なっちまえばいいじゃん羆に
名作『餓狼伝』の登場人物、工藤健介の台詞だ。
研鑽を積んだところで、生まれ持っての強者には勝てない。
この知見をポケモン対戦に応用すると、こうだ。
一般ポケモンは伝説に勝てねェ
努力値も個体値も整ってねェ伝説にだ
だったらどーするよ
なっちまえばいいじゃん伝説に
これが疑う余地のない真理であることはおわかりいただけるだろう。
「なる」対象を見出す
となれば、後は「どの伝説」になるかが問題なのだが、その答えは既に我々の前にある。
そう。
ゼクロムだ。
かの名作『ポケットモンスターReBURST』を象徴する台詞「リョウガ…なったのね…ゼクロムに…!!」を信じない理由があるだろうか?
いや、ない。
実際にゼクロムと一般枠で同タイプのパッチラゴンを比較してみよう。
- 90-100-90-80-70-75
- 100-150-120-120-100-90
①はパッチラゴン、②はゼクロムの種族値である。
②を選ぶべきなのは一目瞭然だ。
過去の実績を鑑みても、ゼクロムはWCS2019でハギギシリオーガゼクロム、グラヒトモシ、ダグオーガゼクロムメタモンといった強力な構築に採用されていたことから間違いなく信用に足る。
https://app-date.net/vividorga/
https://app-date.net/maikailitwick/
https://app-date.net/amepiyoame/
これはもうゼクロムに「なる」しかないことがお分かりいただけただろう。
ゼクロムとは何か
しかし、ゼクロムに「なる」のはそう簡単ではない。
『ReBURST』のように、姿形に至るまでゼクロムと融合するのはかなりの困難を要する。
ならば、ゼクロムを象徴する部分になればいいのではないか?
そこでゼクロムを研究したところ、二つの「ゼクロムの象徴」に行きついた。
「鳴き声」と「専用技」である。
ゼクロムの鳴き声と言えば「バリバリダー!」と「ババリバリッシュ!!」。
ゼクロムの専用技と言えば「クロスサンダー」と「らいげき」。
これらを再現できれば、それはもはやゼクロムなのではないか?
研究の結果、私はついに辿り着いた。
これがランクバトルに舞い降りたゼクロム――――雷撃ババリバリッシュである。
パーティ
フライゴン
トゲキッス
バリヤード
バリコオル
ヨクバリス
ウォッシュロトム
雷撃ババリバリッシュである。
チーム名がゼクロムなので間違いなくゼクロムである。
個別解説
フライゴン
性格:ようき
努力値:A252 S252
実数値:155-152-100-×-100-167
雷担当。
ライチュウやライボルトではダメなのかと思うかもしれないが、バンドリに弱い面子が大集合していたのでバンドリに強いらしいフライゴンになった。
電気の代わりにドラゴンなのでセーフ。
ゼクロムなんだからバンドリに弱いのは当然なのでは……? という気もしたが、イッシュの一般枠に負けるわけにいかなかった。
ダイマックスして居座り続けるのが仕事なので、持ち物はアッキ。バンギの雪崩で起動するとうれしい。
レベル50で止めて満足してたらBボタンを押してしまい、ビブラーバのままになってしまったので泣きながらレベル51にした。
ビブ撃ババリバリッシュだったらよかったのに……。
トゲキッス
性格:ひかえめ
努力値:H244 C156 S108
実数値:191-×-115-176-135-114
撃担当。
主にダイマックスを切る想定のポケモンで、バリヤードと並べて猫騙し&ダイジェット→味方殴りで保険発動をメインギミックとして想定。
必要に応じてバリコオルのトリル展開サポートにも回る。
あまり天の恵みにする必要性を感じなかったので強運にした。忘れたころに急所に当ててくれて楽しい。
こっちはAボタンを余計に押したばかりにアメを食べすぎてレベル51になってしまった。
結果として雷撃がどっちもレベル51になったのでよしということにしたい。
バリヤード
性格:おくびょう
努力値:B4 C252 S252
実数値:125-×-86-142-110-167
バ担当。
ならなんでもいいかもいいと思うかもしれないが、ゼクロムならバリがたくさんあった方がいいに決まっている。どくバリとくっつきバリは忘れろ。
初手のサポート役で、その後はこごえるかぜを押すくらいしかできないので迅速に退場するためのサイドチェンジを搭載した。
仕方のない選択だったのだが、育成しているときAPPDATEの通話でサイドチェンジがめちゃくちゃディスられていて良心の呵責がハンパなかった。
バリコオル
性格:ひかえめ
努力値:H252 C252
実数値:187-×-95-178-120-90
バリ担当その1。
バリヤードに搭載できなかったトリルを持つところから逆算されたアタッカー。
他のポケモンが豊富にS操作技を持つため、意外と上が取れるし、意外と火力がある。
意外と霰が降ってたりもするので、そこそこの頻度でよくわからないところから勝利をもぎ取ってくる。
ヨクバリス
性格:ゆうかん
努力値:A252 D252
実数値:195-161-115-×-95-22(※S個体値0)
バリ担当その2。
ヨクバリスにバリが含まれていることに気付いたのが気付いたのがこの構築のスタートだった気もするが、ゼクロムになったので昔のことはよく覚えていないロム。
トリパに出して、腹を叩いて全てを破壊してもらうのが仕事。
パーティに浮いているのが多いので、割とぽんぽん地震を撃てるのがうれしい。
ウォッシュロトム
性格:ひかえめ
努力値:C252 S252
実数値:125-×-127-172-127-138
ッシュ担当。なんだッシュ担当って。
アローラでは図鑑から出てこなかったのにガラルでは出てきたのでババリバリッシュが完成してしまった。
アイアントに殴られているだけでものすごいことになる問題に気付いたため、緊急避難的にスカーフを装備した。
ドラパルトを抜いていない問題はあるが、臆病ロトムの数値の低さに耐え切れなかったためラプラス対策でみんなすり抜けだと思ってエレキネットを撃つことにした。
「ガオガエンに威嚇されるから~」から始まる言葉は受け付けない。ゼクロムなので。
総評
なんか思ったより勝てる。
いや、勝てるのは想定通りなんですけど。ゼクロムなわけだし。
名前系の構築なのに数値のある最終進化をそれなりに採用できているというのが本当に奇跡的で、やっぱりポケットモンスターは数値が高いと勝てることが再認識でき……いや違う。ゼクロムになると勝てるロム!!!!
ふう。
さて、実はこの構築にはまだ可能性がある。
そう。
ピカチュウとのタッグチーム……ではなく。
追加コンテンツにサンダーが(ほぼ間違いなく)内定しているため、ヘラクロスが参戦すればクロスサンダーババリバリッシュが組めるのだ。
こんなに数値が高くていいのか……?
なおメタグロスは邪道ということになっているので、皆さんも今後ヘラクロスが参戦するかどうかを見守っていてほしいロム。
コメント
コメント一覧 (1件)
電気タイプのゼクロム構築なのに飛行タイプのリザードンが重そうですね。
フライはダイマックス前提なので岩技もアリかもしれません。
ロトムと並べて雪崩放電とかも使えますし。