『ソード・シールド』の謎の新ポケモン考察してみた




目次

はじめに

9月13日、『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイトに、一件のお知らせが追加された。

最新作の情報に飛びついたユーザーたちは、直後に大きな困惑を抱くことになる。

そこで公開されていたのは、あまりに異質な情報。

ホラーめいた演出、ドット絵で表示されたグラフィック、『?????????』という名前にところどころモザイクのかかった説明文というこれまでにないスタイルは、大きな話題となり議論を呼んだ。

…………。

議論を、呼んだ。

呼んだからね?

おそらく既に各所で様々な考察が交わされていることと思うが、せっかくなので自分もその波に乗ってみることにした。

あまり情報を仕入れず、ほぼ独力で考察しているので既に聞いた話も多いかと思うが、そこはご容赦されたい。

考察

今回の考察のポイント

はじめに、今回の考察で最も重視するポイントを提示しておこう。

それは「なぜこのような演出方法を取ったのか?」だ。

実のところ、「謎のポケモン」が公式で紹介されるのは今回が初めてではない。

ウルトラビーストの発表時は、ポケモンとすら明言されていなかったのを記憶されている方も多いだろう。

ウルトラビーストの「正体」を巡っても様々な論議が交わされたが、この時と比べると今回の発表はあまりに情報が多すぎる。

例えば、ウツロイドはこの時名前どころかコードネームすら不明の存在だった。

一方今回はページタイトルでは『?????????』と表記されているがその実名前が「○○ナイト」であることが明かされ、タイプなども判明しているなど「謎のポケモン」として見ると、扱いには大きな差があるように思える。

単に謎のポケモンという扱いをしたいのなら、ウルトラビーストの時のような手法でもよかったはずだ。

しかし、あえてこのような演出をしているからには、何か理由があるはずである。

そこで、今回は演出の手法から考察を進めていきたい。

暗転と鳴き声

今回の最も特徴的な部分は、なんといってもページに飛ぶ瞬間の暗転と鳴き声だろう。

この鳴き声はロトムのものだ。

しかし、だからといってロトムと関連がある――――とするのは、誤っているように思える。

なぜならば、この演出は特定の手順を踏まないと見ることができないからだ。

ロトムの鳴き声を聞く条件は

となっている。

中国語ページ以外では、このポケモンのページのリンクを直接シェアされた場合、聞くことができないのだ。

このポケモンとロトムの関連性を匂わせたいのなら、あまりに不自然な仕掛けである。

では、この演出の意味は何か。

その答えを我々は既に見たことがある。

そう、ロトム図鑑だ。

画面が暗転してロトムの鳴き声が聞こえる、という構図は、第7世代で図鑑を開く時と全く同じなのだ。

気になる方はぜひお手元のROMを起動して図鑑を開いてみてほしい。下画面でマップを見る時と同じ、ロトムの声がしているはずである。

『ソード・シールド』でも既にロトム図鑑の続投は発表されている。

この演出は、「このページはロトム図鑑のデータですよ」というメッセージではないだろうか?

そう考えれば、説明文が他のポケモンと比べてあまりに簡素なのも、各所に表示のおかしい部分があるのも説明がつく。

このページは、壊れた図鑑データを閲覧しているのだ。

このページを表示した意味

さて、そう考えると次に問題になるのは「なぜこのページを表示してきたか」である。

ロトム図鑑が自主的に行動するシーンはゲーム中にも何回かあるが、この時ロトム図鑑がよく口にする台詞がある。

「お役に立つロト~!」だ。

この情報は何らかの役に立つ。

そう考えても差し支えないのではないだろうか。

しかし、するとひとつ奇妙な点が生じてくる。

なぜ、役に立つであろう情報が図鑑に不完全な形で収録されているのだろうか?

このデータは、本当に読み込むことを想定されていたのだろうか?

本考察では、ここから一つの仮説を立てたい。

「?????????」のデータは、ゲーム中では何らかの理由により図鑑から消去されたのではないか?

ロトム図鑑の表示しているのは、サルベージされた不完全な状態のデータなのだ。

その理由については、現状はっきりと示すことはできない。

だが、これまでのゲーム本編では「図鑑に登録されていないポケモン」が登場したことはあっても「図鑑から消去されたポケモン」は存在しなかった。

公式が見せたいのは「謎のポケモン」ではなく「謎の扱われ方をしているという事実」だというのは十分ありうるだろう。

たとえば、中国語のページでは、ほかの言語では存在した説明文すら省略されている。

公式サイト間で、言語によって情報の格差が生まれるようなことは異例の事態だ。

にもかかわらず、ロトムの鳴き声の演出はすべての言語で存在するのである。

あってもなくても大きな影響はない「演出」が「ポケモンの説明」よりも優先的に扱われている事実そのものが何らかのメッセージというのは、決して突飛な仮説ではないだろう。

まとめ

  • 公式が見せたいのは「謎のポケモン」ではなく「謎の扱われ方をしているという事実」。
  • その理由は「?????????」のデータは、ゲーム中では何らかの理由により図鑑から消去されていることを示したいから。

というのがGEMの仮説だ。

正直外したら悲しいだけなので堂々と仮説を陳列するのはわりと損なのだが、せっかくなので勝負に出てみることにした。

当たっていたら万雷の拍手を、外していたらせいぜい笑っていただければ幸いである。

そしてよりよい仮説を思いついた! という方は、ぜひAPPDATEまでご寄稿願いたい。

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おまけ

日本語サイトと英語サイトの説明文は、双方を突き合わせるとだいぶ情報が判明するようになっている。

歴戦を 生き抜いた ものが ⠀⠀⠀に ⠀⠀する。
⠀⠀⠀⠀⠀が ⠀⠀⠀るとき 戦場を 去る。

Only        that have survived many battles can attain this       . When this Pokémon’s              ers, it will retire from combat.

日本語サイトではモザイクの部分のスペースの数が異なっており、モザイクもそれぞれ別の画像が作られている。
このことからスペース=文字数と仮定すると、

歴戦を 生き抜いた ものが ○○○に ○○する。
○○○○○が ○○○るとき 戦場を 去る。

となる。

英語に”attain”の語があることを考えると、「○○する」は「到達する」が考えられる。

また、英語版のサイトでは「○○○る」に当たる場所に”ers”の三文字が現れており、後半を推理する手助けになるだろう。

ちなみに、英語版のモザイクは全て同じ長さになっており、おそらく推測する助けにはならない。

それでも、当初はこれも解読してやろうと思っていた。

しかし、頭のおかしい優秀なAPPDATEメンバーの知恵を借りようとチャットに投げてみたところ、

あまりに天才すぎて考えるのをやめてしまった。

解読できた方がいらっしゃったら、こっそり教えてください。




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この記事を書いた人

フローライトです。「壊そうと思えば瞬く間に壊せる」と豪語する米津玄師に怯えながら日々を送っています。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • 前半の日本語二文字分はattainから「獲得」あたりだったりしそうですしその繋がり的にその前三文字は「この姿」あたりがよさげかと
    後半はなんとでもいけそうですね

  • ここのサイトで聞くとやばい天才多すぎるから参考にならねえな

    でも割とマジでカモネギの進化だったらロマンありますね

  • カモネギの進化としてはあまりにも体重が不自然すぎるんですよね
    ただカモネギっぽさは公式も意図してるところでしょうし、何らかの変化は期待して良さそう(これがそうかはわかりませんが)

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