はじめに
こんにちは。ユークリ(@glalie20000)と申します。
「万能傘ザマゼンタ」を用いて、公式大会「アルティメットファイナル」最終7位 (23勝2敗) 、S35ダブルでは最終37位を達成することができたため、ダブル6vs6や素ザマゼンタ(SVではくちたけんやくちたたての没収もあり得る)の知見を深める事を目的として記事を寄稿させて頂きます。
なお、アルティメットファイナルとランクバトル両者で使用した構築の違いが少ないので、
記事の内容は「ランクバトルの構築紹介」→「アルティメットファイナルでの変更点」という流れとし、
最後にザマゼンタというポケモンそのものに対する感想を述べさせて頂こうと思います。
S35ランクバトルでの構築
構築経緯
時はシーズン34中盤まで遡り、しろいハーブホウオウ+ザマゼンタの並びを使用していました。
悪くない使用感だったのですが、僕のプレイスタイルでは相手のグラカイが辛く、選出しにくい状態でした。
そこで、非ダイマックス時でも持ち前の超耐久で居座る事ができるルギアに着目。
ホウオウは使わない方の数値である特攻が110あるのに対し、ルギアは90しかないため種族値の無駄が少ないのも◎ (使う方の能力も90しかないけど…)。
当時ルギアに2連敗していて「ルギア = 強い」というイメージがあったため、躊躇なくホウオウの代わりのコーチングエースとして採用。
後は強そうな愉快な仲間達を集めて出来たパーティが、前期39位を達成した物理ルギア+コーチングザマゼンタ構築でした(こちらの詳細はリンク先参照)。
そして新シーズンを迎えるにあたって、物理ルギアは型バレしてるだろうなぁとか、色んな人が結果残してザマゼンタの強さ知られちゃったなぁとか色々考えましたが、まずは愉快な仲間達6人目であるルナアーラがイベルタルと黒バドレックスの影響で選出しにくい上に、ガオガエンにメテオビームを合わせるのがキツイという、今まで目を逸らし続けてきた事実と向き合うことから始めました。
そこで、
- 明確な不利対面が少ない (タイプ耐性が良い)
- ガオガエンが辛くない
- S操作ができる
- コーチングの恩恵を受けられる
というポケモンを探した所、両刀カイオーガがヒット。
こんげんのはどうでトリル始動要員を削る事ができ、タイプ耐性が優秀で白バドレックスに弱くない等、ルナアーラに求めていたトリル耐性にも優れているのもgood。
また、ザマゼンタへの警戒が強まってザシアンに素早さ負けする事が増えたため、素早さを上げるために勇者フォルムで採用してみました。
最初はノリで使ってましたが、後述のように劇ハマりして勝率上昇に繋がったためポケモン勝負は面白いものです。
「エルフーンが絶対にルギアに甘えてくる」等、明らかに物理だとバレてる試合が数多く生じましたが、それを乗り越えて前期を上回る成績を納めることができました。
個別紹介
ザマゼンタ(れきせんのゆうしゃ)
性格:ようき
努力値:H252-A4-B44-D12-S196
実数値:199-151-141-90-137-201
B:A244ザシアンのA+1じゃれつくが31.25%の低乱数1発、A222ザシアンのA+1きょじゅうざんが33.6%の低乱数2発
D:C222オーガの150珠ダイストリームが37.5%の低乱数1発
S:準速ザシアン(剣王)、最速ムゲンダイナ+1
選出率100%を誇る圧倒的主軸。コーチングとバークアウトで味方を支援していきます。
盾の王が耐えられない攻撃を持ち堪えられる可能性がある「ばんのうがさ」に着目し採用。
前期は盾王ザマゼンタを採用していたのですが、下記の通り気になる点がいくつかありました。
- 素早さが遅い:最速でも198止まりで準速ザシアンに先制される。もう既にザマゼンタの強さは知られているので、意地っ張りザシアンの素早さを199以上に設定するプレイヤーは多い。
- エルフオーガが重い:先制追い風+雨珠ストリームや雨眼鏡しおふきで吹っ飛ぶため、戦線が崩壊して押し切られる事がある。
特にザシアンに素早さ負けする事が多くなったのは痛く、意地っ張りAS振りの激ツヨきょじゅうざんを味方がそのまま食らってしまいます。
歴戦の勇者フォルムなら素早さ種族値が138あり(盾の王は128)、準速ザシアン抜きまでSを伸ばせるため、盾以外で強そうなアイテムが無いか考えたところ「ばんのうがさ」に辿り着きました。
素早さが上がった事で世の中の全ての意地っ張りザシアン(6割強)に対して先制コーチングする事ができ、対エルフオーガにおいても無理に初手グラードンやイベルタルを置く必要が無くなるため、安心して基本選出である初手ザマゼンタルギアから入れるようになります(ここで変に選出を歪めてしまって負ける事が多い)。
鋼を失った代償としてダイジェットやムーンフォースが弱点になりますが、やはり全ての意地っ張りザシアンに先制コーチングできるというメリットが大きすぎるという事と、ザマゼンタがそれらの技で狙われる事はある意味サポート役として味方から攻撃を守っていると言えるため、鋼タイプが無い事が真の致命傷になる場面はかなり少なかったです。
なお、ザシアンのじゃれつくに関しては上記の通り十分な確率で耐える事ができ、せいなるつるぎと異なり命中90であるためむしろ精神衛生上良いという状態でした。
巨獣弾も失いますが、そもそも筆者はA無振りザマゼンタのきょじゅうだんをあまり評価していないため(技の通り・技威力共に微妙)、これに関しても問題ありませんでした(そのため今回も前期使った盾王ザマゼンタ構築にもインファイトを採用)。
ワイドガードは強力な全体技から身を守れるので「これさえ防げれば勝てる!」という場面で押すことでイージーウィンを狙え、安定した勝利に貢献してくれました。
ルギア
性格:ようき
努力値:H156-A236-B4-D4-S108
実数値:201-140-151-*-175-158
A:130ダイアースでH199-B140までの剣王ザシアン確定2発
130ダイジェットでH186-B111までのカイオーガ確定2発
S:最速91族+1
この構築のエース。
素の火力はかなり悲しいものがありますが(特に非ダイマ時は何も信じてはいけない)、初手からコーチングエースとして動くも良し、中盤以降に硬すぎるダイジェット使いとして後発ダイマするも良し、ダイマが終わった後は先制電磁波でのS操作や自己再生による詰めを狙っていくも良しという超万能ポケモンでした。
コーチングしてアースジェットするだけで、高速・超耐久の機動要塞が「爆誕」するのが素晴らしい。
また、初手にルギア+ザマゼンタと並べて初手電磁波+コーチングorバークアウトと入る事でS操作をしながらバフ・デバフを行い、相手の追い風やダイマターンを稼いでいく立ち回りも強力で、それに自己再生を絡めて様子見をする事もできます。
努力値は意地っ張りASでは無く、素早さをやや落として耐久に振り分ける形に。
ここまでHPに振ると、ダイマックス時にC217黒馬バドレックスの140ダイホロウ+A236までのザシアンのA+1巨獣斬を60%以上の確率で耐える事ができます。
A244 (攻撃特化) でも42%で耐えるので、相手ザシアンがザマゼンタより遅い事を特性発動順で確認した際には初手コーチングジェットしていました。
相手のザシアンが陽気 (S補正) でザマゼンタより速かった場合は「ダイホロウ」→「Bダウン」→「きょじゅうざん」でやられてしまうため、初手ダイウォール+コーチングでダイホロウを防ぎながら防御を上げられるように祈っていました。
上記パターン以外でも、戦う中でミリ耐えして勝つ試合もかなり多かったので、意地っ張りAS振りには戻れませんでした。
ザシアン
性格:いじっぱり
努力値:H252-A164-B4-D76-S12
実数値:199-232-136-*-145-170
A:A+2巨獣斬でH199-B136ザシアンが81.25%の乱数1発
D:C202の珠130アース (バーン) が31.25%の乱数1発
最強のアタッカー。
この構築はイベルタルへの打点に乏しいので、ダイマ非ダイマ問わず大ダメージを与えることができるこのポケモンは必須でした。
努力値調整もややイベルタルを意識しており、C特化イベルタルの珠ダイバーンを高確率で耐えるラインまで耐久を上げています。
少しDが厚くなったお陰でカイオーガの攻撃を耐えやすくなっているのも良かったです。
ただ、Dに向かっている努力値を攻撃に集中するとA+2巨獣斬でH199-B136ザシアンを確定1発にできるので、この辺は諸説あるでしょう。
イベルタル
性格:いじっぱり
努力値:H60-A204-B4-D4-S236
実数値:209-194-116-*-119-149
A:A+1珠不意打ちでH179-B111までのカイオーガ確定1発
A+2珠130アークでH179-B136までのザシアン確定1発
S:S+1で最速150族+1
ダイマ非ダイマ問わず活躍できる超万能ポケモン。
ダイマしてジェットする立ち回りと、削れている相手を非ダイマ時の超火力不意打ちで刈り取る動きを使い分けられる点が非常に強力でした。
攻撃技はふいうちとまもるが確定で、残り2つをイカサマとダブルウィングとしました。
イカサマはザシアンへの打点になるのが最大の特徴で、1発当てる事ができれば不意打ち圏内まで持っていける事すらあります。ダイマックス時に威力130の物理ダイアークになったり、威嚇で攻撃を下げられても火力が出せるのも素晴らしい要素でした。
ダブルウィングはダイジェットの媒体になるだけでなく、エルフーンをワンパンしたり、同族を攻撃する事に役立ちます。
ゴッドバードを採用すると140ジェットが打てますが、そもそも非ダイマでの運用も多いため選択肢には入りません。
努力値調整はジェット1回で最速黒バドレックスやザシアンを抜ける所まで確保し、残りを攻撃とHPに振りました。
HPを209にすることで命がけビクティニ(H振り時の実数値207)にふいうちを強要されないという副産物もあります。
グラードン
性格:いじっぱり
努力値:H252-A4-B4-D172-S76
実数値:207-188-161-*-132-120
A:ダブルダメージ断崖でH168-B136 (H4-B4振り) ザシアンが確定1発
カイオーガ・ザシアン・ガオガエンに対抗できそうなポケモンとして採用。
HDベースにやわらかいすなを持たせることで、A特化グラードンの断崖を僅かに上回る火力とカイオーガにある程度後出しできる特殊耐久、ザシアン対面でまもる+コーチングしてHPをより多く残せる立ち回りの両立を図りました。
一見してHAS振りのチョッキっぽい火力と耐久を持ちながら突如守ることができるため、それで相手の想定を崩して勝つ事も。
この構築はとにかくガオガエンが辛く、どうにか対策できないか考えた所ステルスロックを採用する事に。
S35の全解禁環境は超火力が飛び交っている上に、黒馬バドレックスのように襷頼りのポケモンや岩弱点のポケモンが多すぎるため、ステロを撒いてしまえば基本的にサイクルを回すことが不可能になります。
相手のPTにガオガエンが居て、構築的に初手グラードンが刺さっている時は「ザマゼンタ+グラードン」の初手から入りステロをしていきます。
毎試合活躍するような技ではありませんが、今まで絶対勝てなかったようなPTにイージーウィンすら狙えるようになったため良かったです。
カイオーガ
性格:むじゃき
努力値:H156-A132-B12-C4-S204
実数値:195-137-112-171-144-149
A:A+1雨130ストリームでH168-B136ザシアンが確定1発
B:A244ザシアンのA+1じゃれつくを最大乱数以外耐え
S:ジェット1回で最速150族+1
サポートもコーチングダイマエースもできる凄いやつ。
サポーターがS操作技を覚えてないザマゼンタしか居なかったため、素早さ操作ができてコーチングの恩恵も受けられるポケモンを探した所ヒット。
初めは特殊1本の型でしたが、両刀の方がバクア等で置物にならずコーチングのAアップを活かせて使いやすかったです。
後半はゼクロムが増えてしまった関係であまり選出しませんでしたが、ランクバトル中盤を支えてくれたポケモンでした。
選出
基本選出
先発:ルギア+ザマゼンタ
後発:ザシアン+イベルタル
基本的にこれ。相手のPTにカイオーガが居てもグラードンを積極的に選出する必要はありません。
ザマゼンタで初手コーチングやバークアウトでルギアのサポートをしつつ、ルギアは電磁波でS操作したりダイマしてジェットを撃っていきます。
ランクバトル終盤はゼクロムが増えましたが、選出されるとは限らないのとルギアが固すぎてダイサンダーを受けても平気なため、躊躇なく初手ルギア+ザマゼンタしていました(ダイマか追い風を枯らしてしまえばイベルザシアンでゴリ押せてしまうというのもあります)。
黒バドザシアン
先発:ザマゼンタ+ルギアorカイオーガ
後発:ザシアン+イベルタルorルギアorグラードン
ザマゼンタ+ルギアでコーチングジェットするかザマゼンタ+カイオーガでコーチングこご風するかの2択。
どちらにするかはほぼ気分で決めていたのでお好みでOK。
ガオガエンを活かしたサイクル系PT
先発:ザマゼンタ+グラードン
後発:ザシアン+ルギアorイベルタル
グラードンでステロを撒いてサイクルを封じます。
初手カイオーガ+ガオガエンや黒バド+ガオガエンが来た場合は、猫騙しの上からワイガをしてステロを撒けます(グラ方向猫騙しは1回もされなかった)。
ザシアン選出はほぼほぼ確定ですが、イベルかルギアどっちを選出するかは諸説あり、
多くの場合はルギアを選出して硬すぎるダイジェット使いとして使用するのが正解です。
アルティメットファイナルでの変更点
構築経緯
筆者にダブル6vs6のノウハウが全くなかったため、色々考えた末に結局ランクバトルの構築を流用する事に。
事前考察では、
- 6vs6で時間稼ぎがしやすくなる事により追い風やトリルは弱体化しそう。
- バフが永続するのでダイジェットは結局強い(逆に言うとバフが残せないダイマは弱そう)。
- 凍える風などの技は、交換をやりやすい6vs6環境ではあまり強くなさそう。
- ポケモンがいっぱい居るのでステルスロックは最強。
みたいな事を考え、強さの根本がこごえるかぜとコーチング+ダイマだったカイオーガは解雇することに。
6体目は (筆者の中で) 最強の種族値を持つポケモンのムゲンダイナに決定。
ザシアン2体目と迷いましたが、攻撃範囲が異なる部分が何だかんだで便利である事、一致範囲技 (ヘドロウェーブ) を使えるのが面白そうなので採用。
事前考察も大体合っており、特にステルスロックは打った瞬間相手のサイクル崩壊が決定する事が多く面白かったです。
追い風やトリルも格段に時間稼ぎしやすく、特に追い風エルフーンは通常ルールよりも大幅に弱体化していた印象です (それでも1位の方はエルフーン入りでしたが)。
この構築は4vs4のダブルバトルの時から相手の追い風・トリルを枯らして戦っていたので、6vs6では更に強化されていました。
個別紹介 (ムゲンダイナ以外は同一個体)
ムゲンダイナ
性格:ひかえめ
努力値:H12-B4-C252-D4-S236
実数値:424-*-227-427-227-355
普通のCSいのちのたまムゲンダイナ。いのちのたまを躊躇なく持てるルールで助かりました。
特に難しい事はせず、ザシアンの攻撃範囲・タイプ耐性が違うバージョンのポケモンとして運用。
最大の特徴はヘドロウェーブ。普通の人類はムゲンダイナが全体技を撃ってくるとは思っていないので、モロバレルのいかりのこなを貫通して隣を攻撃できるのがあまりにも偉かった (2勝) 。
ザマゼンタ
性格:ようき
努力値:H252-A4-B44-D12-S196
実数値:388-297-277-176-269-397
くちたたての方が合計数値も上がり強いのかな?と思っていましたが、めちゃくちゃ雨が降ってそうな世界だったので結局傘を持たせる事に。
カイオーガ対策のつもりでしたが「グラードンの攻撃で弱点を突かれない」という部分が強く働く事が多く (地面・炎等倍 & 晴れ補正無効) 、どちらかというと雨傘ではなく日傘として活躍していました。
ルギア
性格:ようき
努力値:H156-A236-B4-D4-S108
実数値:392-275-297-*-345-311
ダイマが終わった後は自己再生で回復しながら先制電磁波ブンブン丸にジョブチェンジ。
6vs6ではダイマックスの影響が小さくなる傾向にありましたが、このポケモンはダイマ中に相手を残数を削った後にS操作役と盤面維持役を兼任できるのが偉すぎました。
なお、試合時間が長い関係でTOD祭りになるかと思いきや、ザマゼンタとルギア以外は脳筋しか居ないのでTODは1回しか発生しませんでした。
グラードン
性格:いじっぱり
努力値:H252-A4-B4-D172-S76
実数値:404-370-317-*-259-235
4vs4ダブルですらそこそこ強かったステルスロックが6vs6で完全にイカれ性能になってました。
道具被りありルールではありましたが、ほぼだんがいのつるぎ (ベースのダイアース) しか押さないので道具はやわらかいすなのままに。
珠だと耐久ダウンが痛く、チョッキだとステロが撒けないので良かったと思います。
ザシアン
性格:いじっぱり
努力値:H252-A164-B4-D76-S12
実数値:338-458-267-*-285-335
激ツヨポケモンなのは相変わらず。
ザマゼンタと並べてコーチング+きょじゅうざんを押していたら相手6体を斬り倒した時は笑いました。
イベルタル
性格:いじっぱり
努力値:H60-A204-B4-D4-S236
実数値:408-383-227-*-233-293
型も配分もランクマの構築そのまま。アイテムも重複可能なのでそのまま。
やっぱりふいうちが強い (小並感)。あとダイマックスしても強い (小並感)。
選出
先発:ザマゼンタ+ルギアorグラードンorザシアン
後発:残り
相手のPTにガオガエンが居たらザマゼンタ+グラードンを出してステロを撒いていきます。
他のパターンの場合はルギアかザシアンを気分で選んで戦っていました。
このルールは6体選出なので、相手の初手を見てから考える事が多かったです。
まとめ・感想
ザマゼンタを使い倒した数か月でした。世間では舐められる事が多いですが、明確に「強い」と言えるポケモンだと思いました。
実際、禁伝1体環境の時から定期的に結果を残しており、馬鹿にされるような存在ではありません (他人の実績で相撲を取っていくスタイル)。
しかしながら、
- 聖剣が抜群なのでザシアンに弱く、必ず何かしらのザシアン対策が必要。
- そのザシアンが万年トップメタであり、しかも超火力による派手さをも完備。
- タイプ耐性が妖・鋼のほぼ劣化であり、ザシアンへの打点を確保するとザマゼンタへの打点も確保できてしまう。・ボディプレスを覚えない。
などが印象を悪くしており、全解禁ルールに至るまでは使用者が伸びなかったのかなぁと思いました。
実際、ザマゼンタを使う上で対ザシアンに頭を悩まされるのは宿命と言っていいでしょう。
ボディプレスに関しても、無振りでHP振りガオガエンがちょうど確定1発であるにも関わらず、発売の直前にチキって意図的に習得技から外されたかのような雰囲気を漂わせています。
ザシアン信者でありながら日々ザシアンの対策に悩んでいた筆者としては、「壊れポケモンザシアン」の使用率を下げるためにも、「壊れポケモンボディプレスザマゼンタ」を誕生させて欲しかったなと思っています。
また、コーチング・とおぼえ・バークアウト・ワイドガード・こわいかおなどが強さの本懐でシングル勢による評価はどうしても低くなってしまいますし、ポケモンの評価は基本的に「風潮」で決まるので、ザマゼンタを過小評価する土壌が形成されてしまった段階でその評価を覆すのは無理だったのでしょう。
ザマゼンタに低い評価を下す根拠に「大会上位では使用者が全く居なかった」というものがありますが、筆者個人的な意見として、ポケモンの強さを論じるに当たって使用率というものは指標にはなり得ません。
使用率 = 強さなら「最近開拓された強いポケモン」「採用率が低いが大会で活躍したポケモン」がこの世に存在する事は無いですからね。
また、大会においてはユーザー同士が考察を行って同一の構築を使うことが多くあり、上位プレイヤーほどその傾向が強まります。
ユーザーのコミュニティにおいてザマゼンタが考察されていなかった場合に使用率が急落するのは仕方のない事です。
そろそろ新作が発売ということで、パッと見の印象で「強い」「弱い」が決められてしまうポケモンが数多く出てくると思います。
周りの風潮に流されず、自分で考察を深めていくことで他プレイヤーを出し抜くことができるかもしれません。
「〇〇は△△だから弱い」と決めつけず、色々なポケモンを開拓していきましょう!!!
寄稿ガイドライン
APPDATEでは皆様の記事寄稿をお待ちしております。
寄稿におけるアレコレなどをご説明しておりますのでご覧ください。
コメント
コメント一覧 (1件)
面白かったです
名記事