構築の経緯
先日、APPDATEに「ヌケフロッパー」という構築がアップされた。
その中に、以下のような記述がある。
頑丈ヌケニンパはほぼそれしかできない構築になって汎用性が著しく落ちそうだから……まあ厳しいのかなあと。
本当に頑丈ヌケニンパは厳しいのか? と疑念を抱いたところからスタート。
頑丈ヌケニンを作るパーティを考えたところ、
こうなった。
これが本当に厳しいのかどうか、実際レートの海で確かめてやるぜ!
結果
厳しかった。
反省会
何が問題になっているのかを確かめるため、選出パターンを見直してみることに。
すると、1つの事実が浮かび上がってきた。
そう! 誰も! ミミロップとメレシーを選出していないのである!!
というわけでこの2体を抜くことに。
タブンネに関しても、「ミミロップやメレシーよりはタブンネ選出しといた方がいいか……」くらいな理由での選出だったため、タブンネも抜くことになった。
またねー
かくしていきなりポケモンが3体も減ってしまった。
さて、この空いた穴に一体何を入れればいいのか……
3体……3体……?
そういえば先程のヌケフロッパーの記事に、こんなことが書いてあった……
ヌケフロッパーまではほぼ固定で、残り3枠は結構色々カスタマイズできそうだから、まだまだ楽しめそうな気はします。
………………
完成
PGLを見ても、この6体がヌケニン構築のもっともメジャーな形だと分かる。
やりたいこと
そもそも当たり前のように入ってるこのドレディアとトゲデマルは何なのかという話。
そこから簡単に説明しよう。
まずは先発ドレデマルで出す。
トゲデマルのねこだましで相手の嫌な感じのポケモンを止めつつ、ドレディアのZなりきりでトゲデマルの頑丈をコピー。
なりきりのZ効果はすばやさ上昇なので、次のターンは大概先攻できる……というわけで
トゲデマルをヌケニンに交代し、ドレディアでヌケニンに仲間づくり。
これで頑丈ヌケニン完成。
後は煮るなり焼くなり好きにしよう。
その昔Zスキルスワップを使った構築を作ったことがあったおかげで、Zなりきりの発想はすぐに出てきた。
どんな経験も役に立つものですね。
ヌケフロッパーのパターンに関しては上記の該当記事を参照。
パーティ
つよそう(そうか?)
ヌケニン
ドーブル
ドレディア
トゲデマル
フローゼル
ペリッパー
ということでヌルレルロリパ。
いい響きですね。
平均種族値が389とヌケフロッパー(431)を大きく下回ってしまい、オタサー(398)さえも過去にしてしまった。
しかもメガシンカもない。
まあ、ポケモンは数値が全てではないはずなので、きっと大丈夫だろう……
種族値が低いのはロリパという構築名と上手く噛み合ってるしむしろプラスなはず。
ということで、解説に入っていきたい。
個別解説
フローゼル
性格:むじゃき 特性:すいすい 持ち物:ミズZ
努力値:H4A252S252
実数値:161-157-69-105-60-183
技:アクアテール みずびたし あまごい まもる
調整:ぶっぱ
ヌケフロッパーのフローゼルと同じフローゼル。
雨パーティは、他の天候パと比較して数値が足りないことが問題になりがちだ。
だが、この構築は平均種族値を異常に低くすることでフローゼルの種族値を相対的に上げ、その問題を解決した。
パーティトップの種族値を誇るだけあって強かった気がする。
あとめっちゃ速かった。
ペリッパー
性格:おくびょう 特性:あめふらし 持ち物:きあいのタスキ
努力値:H4C252S252
実数値:136-54-120-147-90-128
技:ぼうふう みずびたし おいかぜ まもる
調整:ぶっぱ
雨マン。
レヒレの濁流で命中下がってヌケニンへの水びたしを外して負けた。
それ以外は特に言うことがない。
うーん……
ペリッパーのPGLのアイコン、じーっと見てると、クチバシの部分が新種のポケモンに見えてきませんか?(いつもの)
ほら……鼻の部分が目で……
こう!
微妙か……?
でも、どっかでこういうキャラ見たことある気がする……
ヌケニン
性格:ゆうかん 特性:ふしぎなまもり 持ち物:ぼうじんゴーグル
努力値:AC252 ?4
実数値:1-156-62-82-48-40
技:かげうち めざめるパワー(炎) どくどく まもる
調整:ぶっぱ
今回も主役にして最大の地雷。
前回は三種のヌケニンで詰める構築だったが、今回は更に頑丈ヌケニンが加わって四種のヌケニンで詰める構築となった。
ヌケニン(虫ゴースト)とミケニン(水)とコケニン(水草)については前回説明したので、今回は頑丈ヌケニンに絞って説明しよう。
頑丈ヌケニン
トゲデマルとドレディアの協力により頑丈の力を手にして無敵化したヌケニン。
もはやどんな攻撃を食らっても倒れることはない。
コケニンのようにわるあがきで倒れることもない。まさに無敵そのもの。
しかし技の追加効果は普通に受けるため、熱湯でやけどしたりする。
ではどうするのか?
ほっぺをこすりつけて麻痺させればいい
これで麻痺状態になってしまえば状態異常に悩まされることもなくなる。
こらえるではなくまもるを採用したのも、ほっぺをすりつける前に状態異常になるのを防ぐため。
ただ、頑丈ヌケニンはやどりぎに弱いという欠点があったりする。
これにはどう対応するか。
もりののろいで草タイプにすればいい
麻痺した草頑丈ヌケニンを倒す方法は限られているため、頑丈麻痺ヌケニンが出来た時点で詰みということはよくある。
というかその時点で相手が詰んでいなければ(=相手に頑丈麻痺ヌケニンを倒す手段がある)基本こちらが詰みである。
麻痺状態なのでPPが減りづらく、悪あがき耐性もあるのでTOD勝負になればほぼ間違いなく勝てるが、頑丈だと毎回技エフェクトはしっかり出るので時間切れまでに死ぬほど時間がかかるのが難点。
1対4の状況になりがちなせいで相手から降参がもらいづらいのも難点。
とにかく時間がかかりがち。
まあしかし、ここまでやれば負けることはほぼなかった。
▲死期を悟るヌケニン
▲死期を悟るヌケニン
まあ……何事にも例外はありますね。
一番多かったのは滅び死で、他にもゴーグルをはたきおとされてすなあら死、ムラっけベトンにまとわりつかれ死など、色々な死に方をしていました。
ドーブル
性格:ようき 特性:ムラっけ 持ち物:こだわりスカーフ
努力値:HS252 ?4
実数値:162-40-55-25-65-139
技:いのちがけ もりののろい みずびたし へびにらみ
調整:ぶっぱ
いつもの犬。
平均種族値389のパーティで変身をしてもしょうがないということで変身は抜いて水びたしを入れた。
へびにらみは避雷針に吸われないのがとてもえらい。
パーティの種族値が低すぎるせいでどうしようもない相手が多いため、以前と比べると突撃していることが多かった。
相手の両守る→ムラっけ発動→命中ダウン→いのちがけをロトムに外す→おわり
みたいなことがあったので、特性は別のにした方がいいと思った。
ドレディア
性格:おくびょう 特性:ようりょくそ 持ち物:エスパーZ
努力値:H148D108S252
実数値:164-69-95-119-109-156
技:なりきり なかまづくり いやしのねがい まもる
調整:控えめテテフのサイコキネシス耐え
7世代における頑丈ヌケニンの新しい相棒その1。
なりきり(スキスワ)となかまづくりを両立できるのは、「ドーブル、チリーン系統、タブンネ、ドレディア」のみ。
どう考えても一番速いやつがいいということでドレディアを採用。怒りの粉をスルーできるのもつよあじ。
頑丈ヌケニンを作って詰めることしか考えていないのでこんな感じの技構成になった。
前述通り、エスパーZなりきりでSを上げながら頑丈をコピーし、速攻でヌケニンに仲間づくりをする。
生き残ったら、いやしのねがいでトゲデマルの頑丈を復活させつつ退場するのが基本。
頑丈ヌケニンが出来ると同時に倒れたらドーブルなりトゲデマルなりでヌケニンを麻痺させる。
以前は、「ドレディアで麻痺させればいいじゃん!(天才)」としびれごなを入れていた時期もあったが。
以上の事情によりいやしのねがいに変更となった。
どうすりゃいいんだよこいつ(しびれごなはチュリネの時にしか覚えない)
しびれごなドレディアの前はリーフストームドレディアを使っており、しびれごなの後はいやしのねがいドレディアを新たに作ったので、結果的になりきりドレディアを3体も育成することになってしまった。
ちなみに、いやしのねがいはエスパーZにも対応している。
相手をびっくりさせるZ効果があると思う。
また、一回なりきりの方向を間違えてしまい、次のターンまでそれに気付かずヌケニンに変な特性を渡してしまったことがあった。
この経験から、画面を見てプレイすることがいかに重要であるかを学んだ。
トゲデマル
性格:ようき 特性:がんじょう 持ち物:おうじゃのしるし
努力値:HS252 ?4
実数値:172-118-84-52-93-162
技:ほっぺすりすり なげつける ねこだまし ニードルガード
調整:ぶっぱ
7世代における頑丈ヌケニンの新しい相棒その2。
頑丈と猫だましを両立できる唯一のポケモンで、猫だまし以外にも相手を怯ませる投げつけるを習得する。
そのうえ麻痺技まで持っているということで、もはや頑丈ヌケニンのために生まれてきたと言っても過言じゃない。
ほっぺすりすりの麻痺でドレディアのSサポートまで出来たりして、とにかく使い勝手がいい。
ヌケニンに麻痺まで回してやることがなくなった後はニードルガードを連打しまくるサッカーボールと化していた。
猫だましと頑丈のおかげで追い風トリルをしのぐ能力がやたら高いのが印象的だった。
選出
ヌルレル
先発
後発
頑丈ヌケニンルートの場合はこちら。
平均種族値350で最高火力がヌケニンの影打ちというもう何もかも足りてない感じの選出だが、勝率はそこそこあり、選出パターンもこれが一番多かった。
参考:カモネギの種族値が377
相手が降参してくれないと1試合にかかる時間がとにかく長くなりがち。
ただ、勝ち筋が頑丈ヌケニンしかないので、短い時は1ターンで詰んですぐ終わる。
詰むのはもちろんこちらである。
ロリパ
先発
後発
ヌルレルがダメそうな時の選出。
フローゼルとペリッパーで適当に面倒な敵をぶち倒して色々してヌケニンで詰める。
以前はヌケフロッパーと呼ばれていたが、ヌケフロッパー記事を上げたところ「この選出ヌケルロリパじゃん」と言われてしまい、その響きが頭から離れなかったせいで構築名までこんなことになってしまった。
戦績
シーズン5で最高1811、シーズン6で最高1756。
数値としては結構差があるものの、時期的なこともあってS5では213位、S6では113位だった。
なかなか悪くない戦績。というか始めて全国ダブルで1800に乗った。
ヌケフロッパー以上にマッチング相性に左右されやすく、1500~1800あたりを振れ幅大きく行き来しながら地雷を仕掛けまくっていた。
地雷を踏んでしまった人には申し訳なく思っています。
しかし平均種族値382でレート1811いけるってことは、この1.5倍の平均種族値573の構築を使えばレートも1.5倍の2716くらいまでいけたりするのではなかろうか。
なかろうな。
QRレンタルチーム
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/sm/BT-AC58-40DC
よければどうぞ。
低種族値パを使うことでダブルレートにバトレボ環境を取り戻しましょう!!
さあ! 君は! どのヌケニンを使う!?
さておき。
伝説系もUBもいないので、初心者でも扱える敷居の低いパーティだと思います。
まあ敷居よりも種族値の方が低いんですけどね。笑い。
雑感
大体楽しかったです。
何かと時間がかかりがちなのが問題ですね……この構築を使う時はしっかり時間を確保して、時間潰しの娯楽を別に用意しておくのがいいんじゃないかと思います。
僕はこの構築のおかげでアニメを2クール分消化できました。
前から見たいと思ってたけど見れてない作品がある人とかにオススメの構築かもしれません。
アニメのお供にヌルレルロリパ!
1回戦闘中に寝落ちしかけたので、不眠症の方にもオススメできるかもしれません
(※これは冗談であり、ネット対戦中の寝落ち行為を推奨するものではありません)
いずれにせよ、ようやく1800に乗れて万々歳ですね。
過去最低の種族値で過去最高レートを達成するっていうのは展開として中々熱いものがありませんか?(やってることは地雷)
そういえばWCSで初めて1900乗った時のパーティにもトゲデマルがいたっけか……
僕の相棒はデデンネじゃなくてトゲデマルだったのか……
さて。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
Zなりきり(スキスワ)は割と楽しいので、皆様も何かやってみてはいかがでしょうか。
あと念のため言っておきますが、ポケモンは種族値が高い方が強いです。
勘違いしないようにね!
ではまた!
QRレンタルチーム一覧
APPDATEで公開されたQRチーム一覧はこちらから。
レート2000超えの構築からレート1200代の闇構築まで幅広く取り揃えております。
コメント
コメント一覧 (2件)
やはり「夢に出てきたから」なんて理由で採用された奴より、ちゃんとした理由を持って採用された奴のほうが相棒にふさわしいんですね。
ドーブルのスカーフが邪魔くさいです