【イラストメイキング】アプデの賢者がメンバーの為にスマホの壁紙を描いてみた




目次

実はちょっとだけ絵が描けます

敬意を、旅人よ。APPDATEの賢者こと、りおです。

APPDATEを長く購読して下さってる方であっても、ご存知でない方がほとんどなのではないかと思います。僕が絵を描く人だということを。

今回は読者の皆さんにも絵を描く人として認知してもらいたいなと思ったので、イラストメイキングの記事を執筆してみることにしました。

楽しんで頂けると嬉しいです。

何描くの?

ツイッターで「主人公×推しポケモンのスマホ壁紙描かせてくれる方居ませんか?」と募集してみたところ、五人の方からお声掛け頂けました。

其内の二人はシュロさんと美少女さんで、APPDATEのメンバーだったので、このお二人のイラストのメイキングを記事にしていきたいと思います。

今回はシュロさんのイラストになります。

リクエストはニャスパーとミュウということで、不思議で可愛いオサレなイラストにしていきたいと思います。

使用ツール

ペンタブレット

XP-Pen 液晶タブ Artistシリーズ IPSディスプレイ 15.6インチ エクスプレスキー6個 Artist15.6
XP-Pen

ペイントソフト

公式サイト:CLIP STUDIO PAINT PRO

では描いていきます

ラフ

まずはラフ(絵の雰囲気とか収め方とかざっくり決めるための下書き)からです。これが無きゃ始まらない。


普段はラフや下絵は紙にシャーペンで描いて、それをPCに取り込んでいるのですが、最近になって液晶タブレットへと移行したので、作業時間の短縮を狙って全行程をデジタルでやっていこうと練習中です。

特に今回はスマホ用の壁紙ということでサイズが決まっていますので、構図もしっかり慎重に組み上げました。普通の一枚絵であれば途中で画像サイズ変え放題ですが、今回はそうはいかないためです。

イメージとしてはニャスパーがこちらに向かって興味を示して窓(画面)をペタペタ触ってきてて、それに反応を示す主人公ちゃん。奔放な感じで見てきてるミュウ。という旅の一幕にも見える感じに。

人を描くときの構図は宗教画や石膏像、他には洋画の宣伝ポスター等からインスピレーションを得ることが多いですね。

土台になる部分ですので、ざくざく描いて調整も繰り返して、時間を掛けてラフは作ります。

 

ちなみに色ラフはやってないです。

色の設計図を作っちゃうと、そこしか目指さなくなってしまうのは面白くないなと思うので、絵に対してどんな風になりたい?って問いかけていくような塗り方がしたいからです。

っていう芸術家っぽいことを建前に面倒くさいのでやってないです。

線画

ペン入れをします。

ちなみに使っているブラシは自作のブラシです(https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1723787


ポケモンのイラストということで、キャラもデフォルメ強めを意識してみました。物理法則や整合性も積極的に無視していきます。

ニャスパーはもうちょっと動きが欲しいなと線画の段階で感じてしまったのでラフから変わってます。

ガイドラインを大きく引いて、影を締めていく、みたいなイメージで線画は描いています(静止画では伝えにくい)


やはり顔は一番大事になりますので、慎重に描きます。

レイヤー(透明な紙を重ねて描き分けることができる感じの機能)も、修正したくなることが多い顔のパーツだけは分けてあります。

それ以外は全部一枚のレイヤーにしてます。理由は細かく分けるのが面倒くさいからです。


服は皺が寄ることによる盛り上がりや凹みを強く意識して線で質感を出していきます。僕は結構描き込みたがるタイプだと思います。

あとは、どんな風に着られてる服なのか?どんな風に汚れて、どんな風に手入れされてるのか?といったことをイメージするのがすごく大事だと思います。


ポケモンは本当に描くのが難しいです。思いっきり公式の絵柄に寄せちゃってます。


線画の段階で手書きで網掛けをして影を入れます。自分は線での表現の方が好きだし、何よりこっちの方が得意だと思うので、線画での表現を強めにしたいのが目的です。

この工程が終わったら彩色に移っていきます。

色分け

僕が一番面倒で面白くないと思っている作業です。だからこそパパっとやってしまいたい。


パーツごとにざっくりと色を乗せます。仕上がりをなんとなくイメージしていきます。

服とリュックの模様は僕の技術では上手く表現できなかったのでいい感じのブラシでアレンジして誤魔化していきます。

色の選び方は別に理論に裏打ちされたようなものは全く無くて、この色の隣にはこんな感じの色があれば楽しいな~くらいの感覚でしか選んでないです。

次の工程で細かい色味はいくらでも調整するので、好きな作業ではないこともあって、考えすぎないようにしています。

塗り

塗りは色分けしたパーツごとに陰影付けたり色味調整したりします。


レイヤー分けを見せるとこんな感じ。(見せたことが無い人に初めてすっぴんを見せるような恥ずかしさがあります)

塗りに関してはしっかり名前付けておかないと逆に面倒になるので、ちゃんとしておきます。


そして塗り終わったものがこちらになります(三分クッキング並のスピード感)

全体の色味を見ながら何度も何度も調整を繰り返します。デジタル絵の真髄は調整の繰り返しにあると思います。線画も塗りも。


チークやアイシャドウはオレンジ系っぽくしてみました。

友人から化粧のやり方やコスメについて教えてもらってから顔を塗るのがめちゃくちゃ楽しくなったのでオススメです。

というか塗りって技術面よりも圧倒的に知識面が重要で、塗りを楽しむコツはとにかく知識を増やすことにあると思います。

全体的にピンクを少しずつ乗せて統一感が出ればいいなと思って塗ってみました。スマホ壁紙ということで何度も目に入るので、色が煩くないようなものになって欲しいというのが狙いです。


画面を触ってるのが伝わるような表現がほしかったので、手の部分にガラスっぽい光を入れてます。


アレンジしてブラシで入れた模様もいい雰囲気になってくれて結果オーライでした。

デジタルに入門したころにとある人に言われました。

「ズルいと思うな」
「面倒くさがれ」

至言だと思います。

完成


シュロさんなのでシュロチクの葉のような模様の背景を入れて完成です。

感想

作品としての評価は自分では出来ませんが、描き上げた感想を綴りたいと思います。

ラフ、線画は実はかなり作業の進みが悪かったです。

というのも、丁度この時期に参加していた企画が中断になったり、切れ痔を患ったりしてちょっと参ってしまっていたので、中々穏やかな気持ちで作業に望めなかったんですよね。

ただ進捗を見せる度にシュロさんが完成をすごく楽しみにしてくれて、思い返せば塗りの作業あたりからは心が揺れることなく、気持ちよく描けたなと思います。

一枚絵を完成させること自体が結構久しぶりでしたが、完成品をお渡しした時にはめちゃくちゃ喜んで貰えたので、やっぱりこの瞬間の為に絵をやってるなと再認識しましたね。

絵描き冥利に尽きるってやつです。

まとめ

最後に言いたいことは唯一つです。肛門は大事にして下さい。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!次回の美少女さん編もお楽しみに!

筆者のpixiv:https://www.pixiv.net/users/6048106
仕事下さい。




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この記事を書いた人

自分でも驚くほどのペン使いが、強くて速いペン使いができるときがある。そんなときは、俺の体の、真ん中の奥が光ってる。そんなときなぜか、笑いがこみあげてきて・・・祈りたくなる。

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