はじめに
はじめまして。ルートというものです。
シーズン10でマホイップを主役としたパーティで最終56位を達成できたのでその際に使用したパーティの記事を投稿させていただきます。
パーティ作成経緯
シーズン10になって、マホイップ+ラプラスがいけるのでは?と何となく思ったところから構築開始。
とりあえずシーズン3で使っていた(最終150位くらい)マホラプベースで構築を組んでいたのですが、シーズン3では存在していなかったウーラオスが重すぎるので構築を変更することになりました。
マホイップは変えたくなかったので、とりあえずデコレーションマホイップの特徴を再考察しました。その結果、
- デコレーションしたからには上を取って殲滅していきたい
- しかしマホイップの素早さは最速でも127しかなく、高速ポケモンにデコレーションしてもその効果を活かせるのは次ターンから
- Sが中途半端すぎてトリルとも相性がイマイチ
- しかもマホイップ自身は何のS操作も使えない
という特徴があることが分かりました。弱くないか?
よって、デコレーションを充分に活かすには、
- 低速高耐久ポケモン(ラプラスなど)にデコレーションして居座らせる
- ダイジェット、すいすい、すなかきなどを利用してデコレーションした後に素早さを上げていく
このどちらかの戦術を取ることになります(参考:https://zalwa.net/hoidorikissu)。
そこで今回はダイジェットを使え特性にすいすいを持つキングドラをエースに採用しました。そうなると雨展開をする必要があるので、特性があめふらしのニョロトノを採用。
残りの3体には、
- アシレーヌやトリルに非常に強く、必要に応じて後続から展開でき、デコレーションを活かせるチョッキナットレイ
- トリルによる切りかえしができてデコレーションすればそれなりに火力が出せるヨノワール
- パッチラゴンやピッピに強いジュラルドン
を採用しました。
補助に特化したポケモンはマホイップ以外採用せず、パーティ全体がデコレーションの恩恵を受けられるようになっています。ただし、あくまでデコレーション展開を優先した結果、パーティ全体の素早さが低くなってしまっています。
パーティ
個別解説
マホイップ
持ち物:きあいのタスキ
特性:スイートベール
性格:おくびょう
努力値:H244 B12 S252
実数値:171-×-97-130-141-127
技:マジカルシャイン/デコレーション/まもる/てだすけ
備考:キョダイマックス個体
このパーティの主役です。
催眠耐性の付与と、味方をデコレーションして火力を上げていくのがお仕事。C種族値も110あるので、マジカルシャインもそれなりに火力が出ます。
手助けは一見デコレーションと役割が被っているようですが、倒されそうな時やトリル時など意外と使う場面は多いです。ちなみにマホイップのまともな補助技はこれ以外だとアロマセラピーくらいです。なぜかたまにキョダイマックスすることがあります。
キングドラ
持ち物:いのちのたま
特性:すいすい
性格:おくびょう
努力値:H148 B4 C252 D4 S100
調整:H10n-1調整 いのちのたまキングドラのダイドラグーン確定耐え(ダイマックス込み)
実数値:169-×-116-161-116-118
技:だくりゅう/りゅうせいぐん/ぼうふう/まもる
パーティのエースです。
ダイマックスの耐久向上で相手の攻撃を耐えつつデコレーションを受け、ダイジェットorダイストリームで加速して相手を殲滅していきます。ダイマックスが切れてもC↑雨だくりゅうという強力な全体技で制圧できます(H252ナットレイを高乱数2発にするほどの火力が出ます)。
普通は雨パだとぼうふうより氷技を優先して採用した方がいいらしいですが、このパーティでは
- デコレーションによりダイジェットが相手のポケモンを倒していける威力となり、飛行技元来の通りの良さを活かすことが出来る
- マホイップやニョロトノ(キングドラで蹂躙した後ならS上がったトノ守る→マホイップデコレーションと行動する余裕があります)を加速することで次のデコレーション展開につなげることができる
- こちらが雨、相手がおいかぜの場合に有効
という理由からぼうふうを採用しています。
ニョロトノ
持ち物:こうかくレンズ
特性:あめふらし
性格:ひかえめ
努力値:H220B12C252D4S20
実数値:193-×-97-156-121-93
技:だくりゅう/てだすけ/さいみんじゅつ/まもる
天候始動要員。デコレーションした時の強さを重視してだくりゅうを採用してあります。
外しが怖いのでこうかくレンズを持たせました。
ナットレイ
持ち物:とつげきチョッキ
特性:てつのトゲ
性格:ゆうかん
努力値:H252 A252 B4
実数値:181-160-152-×-136-22(S個体値0)
技:ジャイロボール/パワーウィップ/じならし/はたきおとす
アシレーヌ、トリル対策枠にとどまらない第二のダイマエースです。
デコレーションしてスチルorアースを使っていくことで非トリル状態でも強力なアタッカーになります。トリル下でデコレーション展開に成功したときの強さは圧巻で、炎タイプをもダイアースで薙ぎ払っていってくれます。
最終2桁を達成できたのはこのポケモンの力によるところが大きいです。弱点はSが遅いうえにウィップを打つことが多いので低確率を引きやすいこと。
ヨノワール
持ち物:メンタルハーブ
特性:おみとおし
性格:のんき
努力値:H252 A100 B156
調整:パッチラゴンの玉ダイサンダー確定耐え
実数値:152-133-189-×-155-45(S個体値0)
技:ポルターガイスト/トリックルーム/かげうち/かわらわり
もともとこの枠にはサマヨールを採用していたのですが、催眠耐性のためにマホイップ+サマヨールという弱すぎる選出をしなければならないことが多かったので、デコレーションの恩恵を多少受けられるヨノワールに進化させました。
持ち物はナモの実を持たせていましたが、最終日に変更しました。サマヨールほどの耐久はありませんが、道具が自由なのとAの上昇で補われており、サマヨールより弱いと感じたことはほぼありませんでした。ポケダンファン的にはヨノワールさんを使えてちょっと嬉しいです。
ジュラルドン
持ち物:シュカのみ
特性:すじがねいり
性格:ひかえめ
努力値:H228 C252 S28
実数値:174-×-135-189-70-109
技:りゅうせいぐん/てっていこうせん/あくのはどう/まもる
パッチラゴンとピッピに強い枠として採用。持ち物は玉ダイアースの対策としてシュカの実。本当はチョッキを持たせたかったです。
ダイマを切らずにピッピを落とせるようにてっていこうせんを持たせています。あまり選出率は高くありませんでした。
選出
基本選出
初手:マホイップ キングドラ
後続:ニョロトノ ナットレイ
大抵はこの選出になります。キングドラでそのままいけそうならデコレーションして制圧、無理そうorトリルを貼られそうならナットレイに交換しつつナットレイにデコレーションします。
サマヨールにトリル展開された場合、ダイアーク+手助けでトリル解除を防ぐことが出来ます。
雨選出
初手:ニョロトノ キングドラ
後続:ナットレイ マホイップorヨノワール
デコレーションしている余裕がない、キングドラのSを上げたい、ナットレイのために最初から雨展開したい場合などのために初手から雨を展開する選出です。
叩きパやセキタンザン系構築などを相手する時によく使う選出ですが、それ以外にはあまりやりません。
対ブリムオン
初手:ニョロトノ ナットレイ
後続:キングドラ 誰か
大抵ブリムオンがダイマックスを切ってくるので、ダイバーンを打たれてもいいように雨にします。手助けダイスチルでブリムオンが64%、玉の反動を加えるとそれ以上の確率で落とせます。
何らかの理由でナットレイを後出しから展開する場合、交換際にキョダイテンバツを受けると次のターンに手助けダイスチルが成功する確率が半分ほどになってしまうので注意。
トリル選出
初手:ヨノワール キングドラorジュラルドンorマホイップ
後続:ナットレイ ニョロトノ
トリルからナットレイとニョロトノで殴っていく選出です。デコレーションが出来ず雨選出でも押し切れない(高火力+ピッピとか)相手に使います。
正直あまり強くない(デコレーションなしのナットレイをエースとせざるを得ない)選出なのでなるべくしたくないです。
立ち回り
- 基本はダイマキングドラにデコレーションして次々と相手を倒していきましょう。ダイマックスが切れた後も雨だくりゅうで制圧できます。
- 相手がキングドラを警戒してトリルを貼ってくる場合、キングドラを下げてナットレイを展開&ナットレイ方向にデコレーションで大体勝てます。まずは相手のトリル要員を真っ先に倒して、再展開を防ぎましょう。
- 晴れパが相手の場合、キングドラにデコレーションしつつ、リザにすいすい状態でS負けしないように立ち回れば勝てます。最初はリザの隣を狙いましょう。晴れ下2↑ダイストリームでヤミラミが落ちないので注意。
- トリトドンで水技を受けてくる相手はトドンを出してきそうな方にデコレーションダイジェットorダイドラグーンしましょう。
- アシレーヌ軸やラプラス軸は大体デコレーションナットレイで何とかなります。ただしてっぺきナットレイがいると一気に苦しくなります(後述)。
苦手な相手
てっぺきナットレイ
通常のナットレイならデコレーションナットレイで打ち勝てる(じならしのおかげでデコレーションがなくても勝てることもしばしば)のですが、てっぺきボディプレスには歯が立ちません。キングドラでデコレーションダイジェットを使えば大ダメージを与えられますが、一緒にいるアシレーヌやラプラスがそれを許してくれないことが多いです。最悪ナットレイのダイアークを使ってゴリ押しすることになります。
アローラキュウコン、バイバニラ
天候を変えられるだけでなく、タスキやスカーフの所持率が高くフリドラでキングドラの4倍弱点を突いてくるので非常に苦しいです。
ジュラルドン
こちらのジュラルドンがチョッキを持っていないので、ジュラルドン同士の打ち合いで負けてしまいます。キングドラで勝てそうに思えますが、大抵ピッピやファイアローが隣にいます。ナットレイに下げたとしてもダイドラグーンのデバフでダメージが全然通らなくなります。
総括
使いたいポケモンを使って最終2桁順位を達成できてうれしいです。この構築は若干有利不利がでやすい構築ですが、デコレーションを受けた雨下キングドラやトリル下ナットレイは通すことのできたときにはイージーウィンできるほどの強さを持っており、かなりの爆発力のある構築であるとも言えます。
やや不安定気味な構築ですが、マホイップを使ってみたい方、普通とはちょっと違った雨パを使いたい方にはこのパーティを使っていただけると幸いです。
…ちなみに、このパーティはトゲキッスのいる環境ではおそらく通用しない(「このゆびとまれ」でデコレーションを吸ったトゲキッスをキングドラのダイマックス技で確定一発にできない)ので、シリーズ6のルールでの使用を推奨いたします。
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