構築経緯
唐突にかるわざペロリームが使いたくなったので考察をスタート。
今作では残念ながら、ペロリームがはらだいこを習得しなくなっていたので、はらだいこ→オボンのみ&かるわざ発動のコンボはできない。そこで7世代の時に組んだ鉢巻カプ・ブルル+グラスシードペロリームでかるわざ+おさきにどうぞを軸に戦う構築を再現することを目指した。
http://camptothecin.blog.jp/archives/1064204023.html
ガラル地方にいるフィールド展開ポケモンは現時点ではバチンウニ、イエッサン、ガラルマタドガスの3体。
今作ではS操作がターン中に反映される仕様になったため、中途半端に速いポケモンと組ませるならいたずらごころエルフーンを横においておいかぜを撃てばいいじゃん、ということになるので、おいかぜとは組ませられないバチンウニを採用することに。
ここで、オノ”ノク”スを採用することで「ウニのクリーム」というワードを構築できることに気づく。 ”ウニ”で”クリーム”といったら次に続く言葉は当然”パスタ”である。カレーなんぞ食ってる場合ではない。
ペロリームが選出できない時のためにトリックルームが欲しかったので、元の構築でも登場したヤレユータンを採用。 ”タ”が埋まったので”パス”枠を探したところ、新ポケモンのオトスパスがトリルと相性が良さそうだったので採用。
ここまで5体で「ウニのクリームパスタ」が完成したので、自由枠で1匹探していたところ、トリトドンで具材(鶏肉)をもう一種追加できることに気づいたので採用。
これにて、「トリとウニのクリームパスタ」構築が完成した。
実際に作ってみた
用意する材料はこちら
- パスタ (乾麺) 1人前 約100g
- サラダチキン 適量
- パスタソース (ウニのクリーム)
鶏肉は準備が楽なサラダチキンを使用。冷凍のものだとコスパがいい。
パスタソースにトマト要素が入ってしまっているが、近所のスーパーにこれしか置いてなかったので許してほしい。
まずは、パスタを茹でる。
鍋に1ℓの湯を沸かし、沸騰したら小さじ1の塩を入れる。
パスタを入れ、7分茹でる。
サラダチキンは適宜小さく割き、電子レンジで解凍しておく。
茹で上がったパスタは湯を切って皿に盛り、サラダチキンをのせる。
表示通り温めたパスタソースをかけ、最後に添付のイタリアンパセリを散らして完成!
うまい!
構築
おっといけない。ここはポケモンの構築記事サイトである。お料理ブログではないのだ。というわけで使用した構築がこちら。
個別解説
トリトドン
持ち物:フィラのみ
特性:よびみず
性格:れいせい
努力値:H164 B92 C252
実数値:207-103-100-158-102-53
技:だくりゅう/だいちのちから/あくび/クリアスモッグ
追加具材枠。
配分は特攻を最大、HP207調整(3nかつ16n-1)、残りを防御に。
非トリル時は基本的におさきにどうぞで動かすため、トリル時に最大限暴れられるよう最遅個体を厳選した。
じこさいせいを入れていないので持ち物は回復できるきのみを採用。ミント使用をケチったすりかえエルフーンやトリックロトムを混乱させることが狙えるため、 フィラのみ(攻撃↓性格で混乱)を選択した。
あくびとクリアスモッグを入れたことによりダイマックスに対するごまかし性能が高かった。
バチンウニ
持ち物:いのちのたま
特性:エレキメイカー
性格:ゆうかん
努力値:H252 A252 B4
実数値:155-168-116-x-105-18
技:びりびりちくちく/アクアブレイク/ふいうち/つぼをつく
ギミック始動役&メイン具材枠。
配分はHPと攻撃を最大に。トリトドンと同じ理由でこいつも最遅個体。
あまりダイマックスを切りたくなかったので最初はこだわりハチマキを採用していたが、フィールド補正込みハチマキびりびりちくちくで無振りキョダイマックスリザードンが確定1発にならなかったので仕方なくダイマックスで積極的に動かせるよういのちのたまに変えた。フィールド補正込み珠ダイサンダーは耐久無振りキョダイマックスラプラス(壁なし)をぴったり確定1発程度の火力。
技範囲が結構狭いので、ダイウォールにもなって無限の勝ち筋を生みだすこともできるつぼをつくを採用した。
オノノクス
持ち物:こだわりハチマキ
特性:かたやぶり
性格:いじっぱり
努力値:A252 S252 D4
実数値:151-218-11-110-x-91-149
技:インファイト/アイアンテール/げきりん/じだんだ
この見た目でありながらクリームの25%を構成するサブアタッカー枠。
インファイトで”ダイマックス”バンギラスを確定1発にできるのでアイテムはこだわりハチマキ。
基本的にウニ+ペロリームの後発で出して暴れてもらう ……予定だった。
ペロリーム
ペロリーム
持ち物:エレキシード
特性:かるわざ
性格:おくびょう
努力値:H44 B212 S252
実数値:163-x-133-105-95-136
技:めいそう/おさきにどうぞ/ドレインキッス/かえんほうしゃ
クリームの主成分&メインギミック枠。
今作は相手のおいかぜですばやさ変化が即反映されるため、なるべく上を取れるよう最速。
エレキシードで防御が上がるため、火力と特殊耐久を補えるめいそうと回復できるドレインキッスを採用することで詰めの駒として動かすこともできる。
オトスパス
特性:じゅうなん
性格:ゆうかん
努力値:H252 A252 D4
実数値:197-x-116-109-161-58
技:インファイト/れいとうパンチ/ふいうち/みずびたし
パスタ枠その1。タコなので具材枠としても貢献できる。
こいつもそこそこ遅いので最遅。トリル時にドサイドンの上をとれるのが優秀。
みずびたしは意外とできることが多く、バチンウニの電気技の一環を作る、相手のタイプ一致を消す、バチンウニを水タイプにすることでじめん弱点を消しつつアクアブレイクを一致打点に変えるなどの器用な動きができた。
ヤレユータン
持ち物:オボンのみ
特性:せいしんりょく
性格:なまいき
努力値:H252 B124 C132
実数値:197-x-116-109-161-58
技:サイコキネシス/トリックルーム/さいはい/イカサマ
パスタ枠その2。
特性で怯まないためトリックルーム始動の安定感が高いと思い採用した。
配分は物理方面を特化バンギラスのかみくだく耐え、特殊方面を特化サザンドラのメガネあくのはどう耐えだが、トリル始動の時は基本隣にオノノクスを置くのであまり意味はないかも。
厳選をちょっと妥協したのでC個体値が1低いがまああまり影響はないと思う。
さいはいはダイマックス技を対象にできないので気を付けましょう(1敗)。
選出
〇基本選出
先発:ペロリーム+バチンウニ
後続:オノノクス+オトスパスorトリトドン
基本の選出。エレキシード発動&かるわざ発動からおさきにどうぞを絡めて攻める。
相手がリザードンやラプラスの場合初手ダイマックスの可能性が高いのでバチンウニダイマックスから先制ダイサンダーを狙う。ねこだまし+バチンウニを倒せなさそうなポケモンの並びでもダイマックスから入る。
10ターン後に負けるウニ 1ターン目 #ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/1tbhbg7lPd
— 麹屋 (@Camptocin530) March 25, 2020
うまくいけばこんな感じになって大きなアドバンテージを取れる(なおこの試合は負けた)。
〇対バンドリやひらいしん入り
先発:オノノクス+ヤレユータン
後続:バチンウニorトリトドンorオトスパスから2体
すなかき発動ドリュウズはかるわざ発動ペロリームで抜けない、ひらいしん入りではバチンウニの攻撃が通らないのでトリルを狙う。ハチマキオノノクスを先発させることでヤレユータンをワンパンしてくる悪タイプやひらいしん持ちのでんきタイプを牽制し、トリルを決めよう。
対トリルに対してもこの選出をおこなう。
戦績
マスターボール級の12000位くらいから使い始め、10戦ほど使ってみた。
さあ、実力のほどは……
…………。
反省点など
- ギミックの性質上このゆびとまれに弱い。
特にイエッサンブリムオン。トリックルームかキョダイテンバツかの択もあるのでめちゃくちゃきつかった。 - ペロリームがダイマックス技を耐えきれないので、おさきにどうぞチャンスが減って押し切られる。
- オノノクスの耐久が低い。
どれくらい低いかというと臆病CSエルフーンのムーンフォースでぴったりワンパン。そのため対エルフーンがめちゃくちゃきつかった。 - かるわざ+おさきにどうぞギミックを決めるより、トリルしてトリトドンがダイマックスしてダイアースやダイストリームで攻める方が強かった。
- ヤレユータンのさいはいが(ダイマックス技を対象に取れないため)使いづらかった。サイドチェンジに変えた方がいいなと思ったが「それならサマヨールでよくないですか?」と指摘されぐうの音も出なかった。皆さんはサマヨール使いましょう。
そもそも7世代では相手の耐久が突然2倍になることなどなかったし、Z技も1度きりなので火力だけで誤魔化せる場面が多かった。8世代ではフィールド補正が下方修正されたうえ、ダイマックスで3ターンも火力と耐久を上げてこられるため、1手使わないと行動順で勝てない構築では必然的に押し切られやすくなるのだと実感した。
読者の皆さんも、昔使った戦術を引っ張り出してくるときは、今の仕様とよく照らし合わせて考えるよう、本記事を反面教師にしていただきたい。
同じようなギミックを使うなら、ドラパルト+セキタンザンにトリックルームを仕込んだ構築の方が対応範囲が広そうだな、という本末転倒な結論で本記事を〆る。
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