皆さんアローラ!
7世代を象徴するこの挨拶、便利ですよね。
まあ今回はアローラどころか7世代要素全く無い作品の話するんですけども。
フランさんの過去記事はこちら
はじめに
2018年5月30日。
この日に発表されたことは、今でもよく覚えているという人が多いのではないでしょうか。
そう、メインシリーズの流れを汲んだ初のニンテンドースイッチ向けタイトルとして、ピカブイが発表された日ですね。
APPDATEのピカブイ関連記事はこちら!
あの日は界隈がみんな浮き足立ってしまって、飛び交う情報を整理するのが大変でした。
実際に発売されたものも、懐かしさと新しさが融合してとても面白い作品でしたね。
…で、実はその発表の時、もう一つスイッチ向けのタイトルが発表&配信開始されていたんですけど、皆さん覚えてます?
この、メイン画像だけ見たら「マイクラ(※1)のパクリかな?」ってなりそうなポケモンクエストっていうゲームなんですけど。
…うん、分かってるよ。これ読みに来た人の9割くらいは「あー、そういやそんなのあったよね」程度の反応でしょ。
少なくとも僕の交友関係から聞こえてくる限りでは誰一人プレイしてなかったですからね。
今読んでる人もまず何するゲームなのかもよく分かってないでしょ?
僕も実際にDLするまではこのカクカクなポケモン達で整地したりするのかなと思ってました。
そんな誤解している人だらけと思われるこのゲーム、実際はどうなっているのか自分でやって確かめてきました。
ついでにいけそうだったので裏ボスまで全部撃破してポケモン図鑑も完成させました。
なんでスマブラとネルケ(※2)で忙しい時期にここまでやって記事にしてるんでしょうね。
内容について先に結論を言ってしまうと、木を切って作業台やチェスト作って地下を掘り進めて…みたいな要素は一切ありません。
とはいえその一言で片付けてしまうとまだよくわかんないので、とりあえず順を追って説明していきましょう。
※1:MINECRAFT。文中にある通り「木を切って作業台やチェスト作って地下を掘り進めて…みたいな」ゲーム…らしい。
ポケモンしかしていないのでよく知らないです。もうしわけない!(by 編集班)
※2:ネルケと伝説の錬金術士たち 〜新たな大地のアトリエ〜 のこと。私も美少女錬金術師になって、街を作ったりしてみたい(by 編集班)
どんなお話?
主人公であるあなたは、最近見つかったという無人島の調査にやってきました。
どうやらこの島には古代文明のおたからが眠っているらしく、現地に住んでいるポケモン達の力を借りながら島の探検を進めていくことになります。
なお、なんで全てがカクカクしているのかについては特に説明がありません。
バトル&ゲットの方法
主人公は研究者であってトレーナーではないため、ポケモンは基本的に餌付けして仲間にします。
探検の結果に応じて様々な食材が手に入るので、それを鍋にぶち込むと入れた食材の組み合わせに応じたポケモンがやってくるという仕組みです。
食材として手に入るアイテムには本編でお馴染みの小さなキノコ、ブリーの実、甘いミツといったおいしそうな品の他、カセキや冷たい岩など明らかに食用じゃないものが混じっています。
いやまあ、鉱物食のポケモンもいるけどさぁ…。
バトルに関しては口で説明するより公式の動画を見た方が早いと思います。
こんな感じでポケモンの移動と通常攻撃は自動で行われ、技を使う時だけこちらが指示を出す形になります。
あと「かわせ!」ができるボタンもついてます。
雑にやっても勝てそうなステージだったらオートモードにして完全放置も可。
それと見ての通り3匹が並んで多数の敵ポケモンと戦うので、実質トリプルバトルVS群れバトルみたいなとこがあります。
第6世代の亡霊と化している方々は次の世代出るまでこのゲームやってればいいんじゃないかな。
なお、主人公はどこから指示してるのかというとドローンで見守っているという設定になっており、このドローンのバッテリー分だけ冒険に出られるというスタミナ制のゲームになっています。
登場ポケモン
このゲームに登場するのは初代の151匹のみとなっています。
ピカブイより先に出た作品なのでメルタンが出てこないのはもちろんですがリージョンフォームもいないため、ピカブイ以上に初代に忠実となっています。
特性やメガシンカといった要素もありません。
…リージョンフォーム無し、という点からお気づきかもしれませんが、タイプ相性によるパワーバランスもほぼ初代同様です。
鋼タイプはコイルとレアコイルのみ、悪タイプはそもそも存在しないためドラゴンとエスパーの一貫性がめちゃめちゃ高いです。
一応ピッピプリンバリヤードはフェアリーだけどゲームの仕様上ダメージを軽減するだけで無効にはできないので、カイリュー使ってる時に出てきてもそんなに困りません。
なので思い入れとか抜きにしてただ強いPTというのを目指す場合、最終的にカイリュー・ミュウツーorミュウ・あと何か、みたいな組み合わせがド安定となります(これができるのはクリア後のやり込み用エリアに入ってからですが)。
課金要素について
本作はいわゆる「基本無料」のゲームとなっており、ゲーム内アイテムの購入や所持できるポケモンの数を増やしたりするのに他のスマホゲー言う「石」に相当する「フレンドリィショップギフト券」が必要になります。
このFSギフト券は1日1回(厳密には22時間毎)無料でいくらか貰えるようになっていますが、初期状態で貰える枚数は50枚。
対して永続的な経験値アップなどの効果があるアイテムの購入には平均して300前後の数が要求され、配布分だけで全部揃えようとすると3ヶ月以上かかります。
他にもボックス拡張や全滅時のアイテム回収等に使う分を考えるとかなりしんどいです。
気長にプレイしたいという人以外はそういう価格設定のゲームなんだと割り切ってリアルマネーでブーストをかけた方がいいです。
3種類とその全部乗せパックが用意されている有料コンテンツは、併用すると
- 毎日のFSギフト券が+140される
- 経験値やアイテムの入手数などが増加
ためにゲームサイクルの速度と快適さが格段に上がります。
個別に買うと合計4000円ですが全部乗せを買うと3600円で、買い切りゲームとして見たらまあこんなもんかなー、くらいの価格です。
あとおまけで特別な技を覚えたポケモンもついてきますが、これはそんな劇的には強くないです。
僕は1月中旬頃にプレイし始めて初日に「これは金払わないとネルケの発売日までに終わらないな…」と感じたのでその場で3600円払ったんですが、それによる各種ブースト込みでも結局ポケモン図鑑が完成するまで3週間ほどかかりました。
ネルケはまだクリアできてません。
その他特筆すべき点など
・控えメンバーで楽しむ
ベースキャンプでは仲間になったポケモン達がランダムに登場して思い思いに過ごしており、それをぼけーっと眺めているだけでも結構楽しいです。
戦闘に出すメンバー以外は好きなポケモンだけで統一して、ポケモン牧場みたいな楽しみ方をするのもいいですね。
・控えメンバーで強化する
実は本作には「逃がす」というコマンドがありません。
その代わり「特訓」としてポケモンのレベルアップや技変更に手持ちポケモンを消費する…スマホゲーっぽい言い方をするなら「凸素材とする」ことで整理するようになっています。
鍛えたいポケモンと同じタイプならボーナスがかかる仕組みになっているので、種類の多いノーマル・水・毒あたりは育てやすいです。逆にミニリュウ・ハクリューをこれだけでレベル55まで持っていくのは結構きつい。
・ぼっちでも安心!
本作は完全な一人用ゲームであり、出現ポケモンの違うバージョンや通信交換といった要素がありません。
「えっじゃあゴローニャとか進化どうすんの…?」と思われるかもしれませんが、本来は石や交換で進化するポケモンも全てレベルアップだけで進化するようになっています。
イーブイの分岐に関してはステータスの強化具合で決まるバルキーに似た形です。
・タッチ操作について
スイッチ版は普通にコントローラーでも操作できるのですが、基本的なUIがスマホ版と共用であるためタッチ操作の方が圧倒的に快適となっています。
美麗グラフィックとかで売っているゲームでもないので、携帯機モードにして片手間にポチポチするのがオススメです。
・色違いポケモン
初代に忠実な登場ポケモンというのは最初の方で言いましたが色違いは出ます!
初めてゲットしたのが色違いでもちゃんと通常色とセットで図鑑に登録してくれる親切設計です。
なお、国際孵化や光るお守りといった色違いコレクターご用達の確率上昇手段は一切無いので集めようとするとかなり根気が要りますが、体感1~2%くらいで出るようになってるので欲しい人は頑張ってください。
参考までに僕は1ヶ月ほどプレイして11匹出ました。
覚えておいた方がいい仕様など
ここからは実際に買ってプレイしようという人向けの情報です。
技の配置だけは厳選しろ
本作におけるポケモンの技は4つあるスロットに対し「3つの拡張スロットがある技1つ」「1つの拡張スロットがある技2つ」「2つの拡張スロットがある技1つと拡張できない技1つ」という組み合わせのいずれかが先天的に決まっていて、この組み合わせは特訓でも変えられません。
技によっては強化アイテムのセットによって使い勝手が劇的に変わるので、この組み合わせパターンだけは絶対に厳選した方がいいです。
もっと言ってしまうと技が2つあっても使用後のクールタイムを共有するため使い分けが難しい点、オートモードだとそもそも状況を見て使い分けるということをしてくれない点から「3スロの技1つ」が強いです。
序盤はあんまり考えずにやっても大丈夫ですが、後半しんどくなってきたらまずここを見直しましょう。
補助技担当を用意しろ
中盤~後半になって数値がインフレしていくと、相対的にステータスを上げる補助技が強力になっていきます。
本作の補助技はそのままだと、たとえ追い風であっても使ったポケモンにしか効果がありません。
技スロットに「けっそくストーン」を装備すると味方全体に効果が及ぶようになり大化けます。
考えても見てください、トリプルバトルで位置関係無く3匹全員に効果の出るビルドアップとかインチキレベルで強いですよね。
というわけでただ殴るだけの戦い方で限界を感じたら、1匹補助役を入れてやると安定するようになります。
間違えて素材にするなよ
このゲーム、ポケモンにニックネームつけたりマーキングしたりが一切できません。
なので特訓用の素材に使う場合、消したくないポケモンを間違って選ばないように要注意。
色違いなどの希少なやつを素材にしても警告とか出ません。
この仕様だけはマジで勘弁してくれ…
重要なPストーン
本作にはポケモンに装備させてステータスを底上げするアイテムにPストーンいうものがあります。
もしこれに「攻撃ヒットでHP回復」か「全状態異常耐性アップ」の効果がついてたら捨てたりせず大事に使いましょう。
回復の方はその名の通り、与えたダメージに応じて自分のHPが回復する効果です。
攻撃力がインフレしてくるとローブシンでタブンネにドレインパンチ撃った時くらいの回復量が期待できるので、前衛に装備させておくとかなり強力です。
というかこれが強すぎて普通の回復技はゴミです。
もう一方の効果ですがこちらは書いてある数字の%分、状態異常の発生率を抑えてくれます。
本作における状態異常の危険度は本編とほぼ同じでくらったら詰みな場合も多々あるので、対策しておくとだいぶ楽になります。
何個も装備して100%に届けば、完全に予防することが可能です。
まとめ
なんだかんだ、ポケモンの外伝作品としては綺麗にまとまっていて総合的な満足度は高いです。
懐かしくも新鮮な姿をしたポケモン達を作業の片手間に眺めつつ、のんびり1~2ヶ月程度遊べるゲームとして見れば価格設定も適正です。
独立した世界観でこれ単体でも十分楽しむことができ、それでいてボスとして出てくるケンタロスがやたら吹雪連打してきたりなど所々の小ネタも効いた、いい作品だと思いました。
スイッチとスマホで遊べるので、皆さんも気になったらやってみてください。やるだけならタダですし!
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コメント
コメント一覧 (2件)
ポケモンクエストはポケモンにニックネームを付けられますよ
あっマジだ!でもこれ最初から知ってないと絶対タッチしない部分だしそこがタッチできることが視覚的に全く分からないですね…ゲーム内に説明全く無いし