【WCS2023権利獲得】脳筋サケシコノヨ【SVダブル・レギュレーションC】




目次

はじめに

こんにちは。ユークリ(@glalie20000)と申します。

今回は有志の方が開いていた3月の仲間大会からずっと使い続けてきた並びで、S5ダブル最終44位・PJCS予選119位・PJCS追加本戦4位などを達成し、WCSの権利も獲得する事ができた構築についての記事を寄稿させて頂きます。

構築経緯

レギュC発表〜並びの決定まで

時はレギュレーションCのルールが発表された直後に遡ります。

一番最初にS3ダブル(レギュB)でレート2014を達成できたバチンウニ+テツノカイナの並びにレギュC要素を加えた構築を試してみました。

しかし、いざ使ってみると尋常じゃない使いづらさを誇るようになってしまい、これは扱いきれん……と唖然としたのが始まりでした。

バチンウニ+テツノカイナ軸のトリル構築が使いこなせなかった理由として、ディンルーが余りにもトリル構築に対して強いという事があります。

  • バチンウニがディンルーに弱すぎる
  • テツノカイナがディンルーに強い……と見せかけて弱い。耐久に振られると普通に耐えられて返しの地面技で大打撃、そもそもテラスタルされると全然倒せない
  • ディンルーに手こずってる間にトリルが切れる
  • そもそもトリル役のハバタクカミがディンルーに弱い

など、上記の通りバチンウニもテツノカイナもハバタクカミもディンルーがきついため、トリル構築は一旦諦めることにしました(環境考察が進んだ現段階ではトリル構築も成立するようになりましたが)。

そこで別の軸を考えることになるのですが、以前から使いたかった「両壁+遠吠えサケブシッポ」を実際に使ってみようと思い考察を始める事に。

サケブシッポと合わせる事で強そうだなと思ったのがディンルーコノヨザルテツノカイナでした。

理由としては、コノヨザルとテツノカイナ苦手とする「ハバタクカミ+イーユイ」(所謂カミイーユイ)に対して壁+遠吠えで強化したディンルーが強いという点に着目したからです。

残り2体をコノヨザルと相性の良いイッカネズミと、汎用性が高いハバタクカミとして「サケブシッポ・ディンルー・イッカネズミ・コノヨザル・ハバタクカミ・テツノカイナ」という並びを作成しました。

しかしイッカネズミの使い辛さがどうしても気になってしまい(イッカコノヨで並べた時はとても強いが、単体で選出しにくい)、代わりの連続技戦士を探した所「キラフロル」がヒット。

ここで、3ヶ月近く使い続ける事になるサケブシッポ・ディンルー・キラフロル・コノヨザル・ハバタクカミ・テツノカイナという並びが生まれました。

構築の並びはずっと同じでしたが、努力値配分・技構成・持ち物・テラスタイプ等は変わり続けており、JCS予選1, 2, 3回目とJCS本戦いずれも異なる点があります。

JCS予選1回目

サケブシッポ:HS振りの光の粘土 (じゃれつく/リフレクター/とおぼえ/ひかりのかべ)、唯一最後まで技・配分ともに同じ
ディンルー:A振りの突撃チョッキ持ち (技はカタストロフィ/じだんだ/ヘビーボンバー/ボディプレス)
テツノカイナ:炎テラスでオボンの実持ち (技はドレインパンチ/かみなりパンチ/つるぎのまい/みきり) 技は最後まで同じ
コノヨザル:水テラス (予選2回目まではテラスの変更なし)
キラフロル:草テラスで襷CS (技はパワージェム/キラースピン/ロックブラスト/ニードルガード)
ハバタクカミ:控え目HBベースの水テラス (技はマジカルシャイン/シャドーボール/トリックルーム/まもる)


テツノカイナがキノコのほうしに耐性を持っておらずほのおテラスを使うと当時大流行していたイルカマンに対して弱点を突かれてしまうという点、寿司(ヘイラッシャ+シャリタツ)構築に対して対抗する事が難しい点が非常に痛く、最高レート1742まで到達しましたがそこから勝ちきれませんでした。

JCS予選2回目

ディンルー:慎重HD振りの隠密マント持ちに変更。技は カタストロフィ/じだんだ/ヘビーボンバー/ちょうはつ に変更
テツノカイナ:水テラスに変更して持ち物を防塵ゴーグルに変更
キラフロル:臆病HSで持ち物をとつげきチョッキにし、技を パワージェム/キラースピン/ロックブラスト/だいちのちから に変更
ハバタクカミ:臆病HBベースにし、技はマジカルシャイン/こごえるかぜ/あまえる/まもるに変更

予選1回目の反省点だったイルカマンとモロバレル耐性をみずテラス+ぼうじんゴーグルによって付与し、ハバタクカミにあまえるを採用する事でヘイラッシャにも強くなれました。

ディンルーの持ち物をおんみつマントにすることでキラフロルのキラースピンで毒状態にならず、ちょうはつを採用できるようになったためモロバレルや一定数存在するキョジオーンに対しても非常に高い耐性が得られます。

しかしながら、当時は「バンギルガン」構築を平行して使用しており、この構築は全然練習してなかったためプレイングの面で弱かったです (対「毒寿司(キラフロル+寿司)」への立ち回り等)。

更に地面技が全てのポケモンに一貫している事によって追い風+イダイナキバ系統の構築に非常に弱いという問題がありました。

またキラフロルをフルアタのチョッキで採用しましたが、だいちのちからを全く打たず、実質技3つで戦っていた所も改善点です。

よってこれらの構成でも予選抜けは叶わず、やはりレート1700を超えた辺りから勝ち切る事ができませんでした。

JCS予選3回目

キラフロル:技をだいちのちから→ベノムショック に変更

キラフロルの技にベノムショックを採用しました。

控え目C252振りの珠キラフロルに匹敵する火力指数を得られるようになり、ディンルーで対処できない草テラスのキラフロルやイーユイに強いのが優秀です。

この火力の高さと対くさテラスへの性能によって、頭を悩ませていた毒寿司にようやく安定して勝てるようになり、22勝3敗 レート1773 119位を達成し予選を抜ける事ができました

JCS本戦

JCS予選3回目と変更無し

構築に変更は加えずに参戦。感触は非常に良かったのですが、大会全体に不具合が発生するという未曾有の事態によってボーダーラインを図れず、8勝3敗 レート1566 82位で本戦抜けは叶いませんでした。

追加本戦の開催が決定したため、それに向けて構築に粗が無いかランクバトルで試運転する日々を過ごしていました。

JCS追加本戦

ディンルー:努力値配分を慎重HDベースから慎重HADベースに変更 (火力が欲しい場面が多かったので)
ハバタクカミ:テラスタイプを炎にし、技を マジカルシャイン/こごえるかぜ/マジカルフレイム/あまえる に変更
コノヨザル:飛行テラスに変更

この時期のランクバトルにおいて「ツツミノオー」が大増殖し、明確な対策が存在しないこの構築では大苦戦を強いられていました。

そこで、ハバタクカミをほのおテラスに変更し、マジカルフレイムを採用することで相手のユキノオーや眼鏡氷テラステツノツツミに大打撃を与える事にしました (炎テラスすればワンパン)。

これによって初手で吹雪凍結を食らわなければそこそこ安定して勝てるようになり、サーフゴーやハッサム、モロバレルに対して打点を持てるようになったのも優秀でした。

また、これまでの戦いを振り返るとコノヨザルのみずテラスが思ったよりも機能していない事に気がつきました。

というのも、水タイプは水炎氷鋼に耐性を持っていますがこれは別にコノヨザルの弱点をカバーしている訳ではなく、構築全体として何となく水炎氷鋼に耐性を持って欲しいな~という消極的な理由で選ばれているだけだったのです。

実際、コノヨザルが最も多く被弾する技は元のタイプの弱点であるフェアリーとゴースト打点であり (特にゴーストは一貫しやすいので撃たれまくる)、水テラスだから勝った!という場面は然程存在しませんでした。

そこで、この構築が生まれてからずっと悩んでいた地面打点をどうにかできる「ひこうテラスタル」に着目。
この変更によって、「追い風+イダイナキバ」や「鉢巻きディンルー+采配ヤレユータン」等の素早さの優位を取って地面技を連発する構築に耐性を持つ事ができました。

飛行テラスの欠点として岩電気氷が弱点となりますが、岩はコノヨザルの元の耐性のお陰で打たれにくい上に電気技はそもそも環境に電気タイプが少なすぎるので機会がありませんし、唯一辛い氷弱点も、パオジアンの氷技であれば味方ハバタクカミの甘える+凍える風でサポートでき、ビルドアップでも被ダメージを軽減できるため致命的ではないです。

これら改善が功を奏し (特にコノヨザルの飛行テラス)、追加本戦では9勝1敗 レート1609 4位という好成績で本戦を突破する事ができました。

JCS決勝大会

キラフロル:汎用性のある水テラスに変更

練習に次ぐ練習でキラフロルへの理解度が深まるにつれて、性能的に尖った草テラスよりも汎用性に優れる水テラスの方が良いのではないかと判断しました。

実際、追加本戦は水テラスであればもっと安定して勝てた試合があったり、練習のランクバトルで水テラスだったお陰で勝てたりと、自分の中で草テラスタルの重要度が下がった事が要因です。

結局会場大会ではキラフロルにテラスタルを切りたいシーンが訪れなかったので、いまだに結論は出せていませんが……。

最終的には、2勝2敗のBest64で何とかWCSの権利を獲得できました (追加本戦4位を達成した事によってシードだったため、ここだけの話 1不戦勝1勝2敗でしたが……)。

最終戦ではプレミ寄りの択負け (最も勝率が高い選択肢を取る事ができなかった上、その選択をしていれば勝っていた) をしたせいで敗北してしまい、現在進行形で非常に悔しい思いをしています……。

という事で、長すぎる構築経緯と変遷についての話が終わったので、個別紹介に移ります。

個別紹介

パーティ画像

■レンタルチームID:8R11N9

サケブシッポ

性格:ようき
努力値:H244-A4-B4-D4-S252
実数値:221-86-120-*-136-179
S:最速

この構築の出発点。壁と遠吠えで味方のサポートを行うポケモン。

壁貼りポケモンとしてオーロンゲやクレッフィ等が居ますが、サケブシッポで壁貼りを行う事は以下の優位性があります。

  • 壁貼りを悟られにくい(サケブシッポの粘土両壁は採用率圏外レベル)
  • トリル構築だと誤認させられる(ディンルーとテツノカイナがPTに居る事による型誤認が発生し、やや苦手な追い風系選出を抑制)
  • とおぼえによる火力強化(味方の火力を上げられる事は勿論、遠吠え連打によってサケブシッポ自身も高速アタッカー化)
  • 素の圧倒的な耐久(オーロンゲやクレッフィと比較して素の耐久値が非常に高い)

これら要素によって相手に致命的な選出・立ち回りをされる事が少なく、気づいた時には戦況がこちらに傾いている事が多いです。

努力値調整は遅めのハバタクカミや最速イーユイより速く、イッカネズミ等にも先制しやすい最速で、残りはHPにほぼぶっぱ。

Aに振ると遠吠え込みで落とせる範囲が広くなりますが、耐久が高い方が良かったので素直にHSにしました。

技構成は「とおぼえ」と「リフレクター」「ひかりのかべ」が確定で、攻撃技は無効タイプが無くて悪タイプ等の弱点を突ける「じゃれつく」としました。

悪に通らない代わりにモロバレルに弱点を突け、命中も安定している「サイコファング」も候補となりましたが、悪に通らない事が無限にダメだったので不採用になりました。

ディンルー

性格:しんちょう
努力値:H84-A108-B4-D252-S60
実数値:241-144-146-*-145-73

A:じだんだでH131-B101イーユイを68.75%の乱数1発
  ヘビーボンバーでH157-B84ハバタクカミ(パオジアンのつららおとし確定耐え調整)を最低乱数以外1発
D:C187ハバタクカミの災玉眼鏡ムーンフォースが12.5%の乱数1発
S:4振り50族+3、準速コータス+1

最強の鹿。

サケシの壁で要塞になり、カタストロフィと遠吠え+じだんだで火力も出せる上、わざわいのうつわで味方サケシの特殊耐久も補強できるヤバすぎるポケモン。

持ち物におんみつマントを採用する事でキラースピンの毒やしおづけのスリップダメージを無くすことが出来るため、毒寿司系統(ヘイラッシャキラフロル)の構築やキョジオーン採用の構築に対抗しやすいです。

特に3回目予選ではキョジオーンと連続マッチングする事があり、それらの構築にイージーウィンできるのが本当に強かったです。

努力値調整は物理火力と特殊耐久の両立ができる慎重ADベースで採用。

意地っ張りでA実数値144にし残りをHPに回すと特殊耐久を95.8%に低下させて物理耐久を105.4%に上げる事ができますが、対戦していてとにかく特殊耐久が欲しいと思ったので、このようにちょっと変わった配分になりました (実戦では特殊技を食らってミリ耐えして助かる事が多かった)。

技構成はカタストロフィ、ハバタクカミに大ダメージを与えられるヘビーボンバー、一致打点のじだんだ、モロバレルやトリラー(ヤレユータン等)、キョジオーンに打てるちょうはつとしました。

筆者はディンルーのじだんだを高く評価していて、カタストロフィを外した後や眠り状態から起きた直後に威力150の地面技になる事が勝利に繋がる事が多くあり、特にとおぼえで物理火力を強化できるこの構築では地面技はじだんだ一択だと思っています。

コノヨザル

性格:いじっぱり
努力値:H180-A68-B4-D4-S252
実数値:208-158-101-*-111-142

A:威力150憤怒の拳で、袋叩き(ダメージ3+4+4+4)が入ったフレガH217(252振り)-B101(4振り)コノヨザルを最低乱数以外1発
S:できるだけ相手コノヨザルの上を取りたいので準速。味方ハバカミのこご風の恩恵も受けやすい

PT内に存在するサポートを受ける事で最強になれるポケモン。

努力値配分は相手のコノヨザルにできるだけ先制したいのと、味方ハバタクカミのこご風の恩恵を受けやすいように準速とし、イッカネズミと並んでいる相手のコノヨザルをふんどのこぶしで倒しやすくなるよう攻撃にも少し振っています。

また、構築全体で草・毒タイプへの打点が少なく無限にモロバレルを引き寄せるのと、ヘイラッシャ等の欠伸を防ぐために特性は「やるき」です。

構築経緯でも話しましたが、テラスタイプは地面技の一貫を切れるひこうとしました。

思考停止水テラスを辞めることで構築の完成度が1.3倍くらいになった気がしたので、考察を深め続けるのは重要だと改めて思いました。

飛行テラスの弊害として味方キラフロルのロックブラストが弱点になりますが、元の威力が低すぎて致命傷にはならないというのと、そもそも飛行テラスを切りたくなる程地面技が飛び交う状況であれば、キラフロルは選出しなかったりキラースピンで毒撒きに徹する事が多いので問題ありませんでした。
 

キラフロル

性格:おくびょう
努力値:H244-B4-C4-D4-S252
実数値:189-54-111-151-102-151

A:味方コノヨザルへのロクブラダメージ意識で最小
D:C182(252振り)キラフロルの大地の力が18.75%の低乱数1発
S:最速

理解度が深まるにつれてどんどん評価が上がっていったポケモン。

構築を組んだ初期では「バレずにロックブラストを打ち込めるのスゲー!」くらいにしか思ってませんでしたが、使い込む内に毒寿司やツツミノオーへの対策になったり、とつげきチョッキ+ベノムショックでカミイーユイに対して対抗できる事に気が付き、最終的にみずテラスにして汎用性を持たせる段階まで到達しました。

特にカミイーユイに対して戦えると分かったのは大きく、「相手のPTが カミイーユイ+コノヨザル で カミイーユイ対策のサケシ+ディンルーで行きたいがコノヨザルがヤバい」という状況になった時、「とりあえず初手キラフロル+コノヨザルから入って様子を見る」という事ができるようになりました。

技構成はパワージェム/キラースピン/ロックブラスト/ベノムショックで確定。

チョッキキラフロルを使い始めた時はだいちのちからを採用していましたが、PTの構造的に相手のキラフロルは先にこちらのディンルーと対面する事が多く、先にディンルーのじだんだが入って襷まで削れるか、草テラスを切って地団太に対応してくるかのほぼ2択であり、大地の力の打ち先が誰も居ませんでした。

ベノムショックはディンルーの地面技に対応してくる草テラスイーユイやキラフロルに刺さり、ハバタクカミやチオンジェン等に対して大きな打点となる所が非常に強く、「ベノムショックのお陰で勝てた」という試合が明らかにあり過ぎました。

余談ですが、キラフロルのA実数値を59まで上げる事で無振りビビヨンをロックブラストで倒しやすくなります。……が、ビビヨンと用いた最もメジャーな並びである「ビビヨン+ディンルー」構築に対しては初手サケブシッポ+テツノカイナから入り「リフレクター+水テラス剣の舞」をするため、結局味方コノヨザルへのダメージを軽減できるようにA実数値最小となりました。

テツノカイナ

性格:いじっぱり
努力値:H4-A156-B4-D132-S212
実数値:230-198-129-*-105-97

A:H132-B135テツノツツミをドレパンで81.25%の乱数1発
S:4振り75族+1、S1↓下降の最速80族+1

構築のエースその2。

  • 種族値が高すぎる
  • 一致技のドレインパンチで殴りながら回復できる
  • つるぎのまいを覚える

など、エースとして強すぎたため筆者はレギュC初期からこの型で使用していました (レギュC環境初期は何故かテツノカイナの評価が落ちていましたが……)。

努力値配分はかなり準速に近い値になっており、これによって相手の中速帯のポケモン (チオンジェン等) や同族に先制しやすく、味方ハバタクカミのこごえるかぜの恩恵も受けやすくなっています。

ハバタクカミ

性格:おくびょう
努力値:H220-B204-S84
実数値:158-54-101-155-155-182
B:A201イダイナキバのぶちかましを最大乱数以外耐え
S:ブーストエナジー込みで追い風準速サーフゴー+1、S1下降の追い風135族+1

自分の中で革命となったポケモン。

あまえるの採用により今まで無限に悩んでいた寿司構築をカモる事ができ、対パオジアン+カイリューにも圧倒的に強くなれました。

マジカルフレイムの採用によってディンルーでは対処しにくい草テラスイーユイや鋼テラスハバタクカミ、ツツミノオーに対しても対抗できるのもポイント。

努力値配分はHBベースとし、サケブシッポの壁と合わせて超耐久のサポーターとして機能するも良し、先制マジカルシャインでスイーパーを担うも良しと、採用率1位に相応しい最強のポケモンでした。

選出

対ハバタクカミ+イーユイ系、パオジアン+カイリュー系、毒無し合体寿司など

先発:サケブシッポ+ディンルー
後発:ハバタクカミ+テツノカイナorコノヨザル

対カミイーユイの場合、かなりの確率で初手カミイーユイ選出をされるので、サケブシッポで壁を貼りディンルーのヘビーボンバーでハバタクカミを倒しに行きます。

相手のPTを見て全体的に水テラスディンルーが刺さっているなら初手水テラスを切っても良いです。

相手の順位等問わずハバタクカミが居座るか引くかは半々くらいなので、引かれたらカタストロフィ連打で相手のPTを削っていきましょう。

対パオジアンカイリュー系の構築では、初手パオジアン+アタッカーで裏にカイリューが控えていたり、場合によっては初手からパオカイだったりするので、初手から躊躇なくディンルーに水テラスを切り、初手リフレクター+カタストロフィで守りつつ相手を削っていく立ち回りが多いです。

対寿司構築は初手サケブシッポで壁貼りして初手水テラスディンルーで削りを入れつつ、寿司が合体したらハバタクカミのあまえるで打点を削ぎます。

シャリタツが着地するタイミングで上手くカタストロフィを入れてHPを半分削れば、次のターンシャイン等で簡単に倒せてそのままハバタクカミとディンルー等でスイープして勝利できます。

対毒寿司

先発:サケブシッポ+ディンルー
後発:ハバタクカミ+キラフロル

初手ヘイラッシャ+キラフロル選出される事が多いので、初手リフレクター+じだんだでキラフロルを襷まで削ります。

ディンルーとキラフロルどちらにテラスタルを切るかの判断はかなり難しいですが、ディンルーのHPが重要な試合ならキラフロルは単なるどくびし回収要員として使用する事が多く、逆にキラフロルが重要ならキラフロルにテラスタルを切ってベノムショックで戦って行きます。

合体する毒寿司であればディンルーのHPが重要で、合体しない毒+ヘイラッシャのような構築はキラフロルの重要度が上がります。

対イッカネズミ+コノヨザル

先発:キラフロル+コノヨザル
後発:ハバタクカミ+テツノカイナ (稀にディンルー+テツノカイナ)

この構築はまともなイッカコノヨ対策が無いため、初手キラフロル+コノヨザルから入って味方ロックブラスト+ふんどのこぶしで相手のコノヨザルを倒しに行きます。

相手のイッカネズミにこの指されながらビルドアップされると相当キツいですが、ロクブラ憤怒をチラつかせながらキラースピンをし、こちらもビルドを積んでいけば何とかなる事もあります。

ロクブラ憤怒で相手のコノヨザルを倒したら後は消化試合で、キラフロルでキラースピンをして裏のハバタクカミでスイープするかコノヨザルをハバタクカミでサポートすれば勝てます。

対ドータクン+ディンルー系

先発:キラフロル+コノヨザル
後発:刺さってるポケモン2体

初手ロクブラ憤怒で相手のドータクンを吹っ飛ばしてトリルを阻止します。

相手が地震してきた場合は毒化粧が発動して裏に毒が入りますし、次のターンからコノヨザルで飛行テラスを切ったり、裏からハバタクカミを出してあまえるを打って火力を削いだりできるので有利です。

対トリル

先発:サケブシッポ+ディンルー
後発:テツノカイナ+コノヨザル

初手壁を貼りながら挑発でトリル役を止めます。

相手がヤレユータン+ディンルー系の構築だった場合は初手サケブシッポ+コノヨザルから入り、初手リフレクター+ビルドアップ、次のターンから飛行テラスをしてディンルーに対抗していきます。

まとめ・感想

今まで「同じ並びの構築を数ヶ月使い倒す」という試みをした事が無かったので、自信半分不安半分で戦い続けてきましたが、結果的にWCS出場を決める事ができて良かったです。

また練習を続けるにあたって、同じ並びを使ってるにも関わず「新たな立ち回りが開拓されて勝てる相手が増えていく」という事が多くあり、テラスタイプや技、持ち物を変えるだけで構築の完成度が大きく上がった体験もしました。

ポケモンについて考察をし続ける事や、練習の重要性を痛感した数ヶ月でした。

WCSのレギュレーションがどうなるかは分かりませんが、考察を辞める事無く、強力な構築を高い練度で扱えるように取り組んでいきたいです。

閲覧ありがとうございました。

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この記事を書いた人

アブソルが好きです。アブソルでダブルレート2000を目指して挫折するのが趣味です。ポケモンの成績 : JCS2015マスターカテゴリ16位(1802)

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