はじめに
ココアです、APPDATEさんへは2回目の寄稿ですが、まともな構築を寄稿するのは初めてです。
構築経緯
DLCでの教え技が解禁されたことで、主にゴリランダーとイエッサンが対戦環境を大きく変化させました。
ゴリランダーはグラススライダーの習得でDLC前に多かったバンドリ、ウォッシュロトム、アシレーヌに砂下であれトリル下であれ強いため、ガオガエン、ウインディ、ストリンダー、トゲキッス、コータス、ジュラルドンが採用されるパーティが増えました。一方イエッサンはオスであればふういん+トリックルーム、メスであればこのゆびとまれやてだすけの補助に加え、ワイドフォースで味方のダイアークやダイジェットに合わせた強力な範囲攻撃が可能になり、あからさまなガチトリパ、いたずらごころによるダイマックス枯らし、中速以下の味方殴り+じゃくてんほけんが少なくなりました。
このような環境の変化から、ダイジェットや追い風で高速高火力エースを立てるパーティか、ゴリランダー、ゴリランダーを対策できるポケモン、トリックルーム+ふういんの3つに強いトリルパのどちらかを作ろうとしたところ、前者は互いの初手選出の相性にその後の試合展開が大きく依存し、高火力ダイジェット使いが(能力ダウンを受けるという意味で)軒並みガオガエンに弱いため、後者のトリルパを選ぶことにしました。
まず、ゴリランダーの先制物理草技に強く、トリックルームが封印されず、ゴリランダー対策にも弱くないという条件を満たす並びとして、カラマネロ+エルフーンから構築を考えました。カラマネロはばかぢからで攻撃防御を上げつつ攻撃でき、エルフーンはおいかぜを使う個体がメジャーなのでトリックルームが読まれないかつカラマネロをうそなきやあまえるなどで強化できます。
しかし、この並びをそのまま出してもカラマネロが能力を上げる時間を必要とすることからアタッカーとして機動力が低いこととエルフーンがトリックルームを使う前に倒されかねないことから、別にエースを立てることにしました。
エルフーン+カラマネロではエルフーンがずっと補助技を使うので攻撃回数が少ないために相手のきあいのタスキ持ちのポケモンにカラマネロが複数回攻撃を受けることと低速のエースでは相手にエルフーンのトリックルームを意識させてしまうことから、これらを解決できるリザードンをダイマックスエースに置きました。
この3体を基本選出としたとき、エルフーンの能力補助があるといえどもカラマネロのHP管理が難しかったのでグラスフィールド+ねこだまし+グラススライダーで相手の行動回数を制限し、HP回復のできるゴリランダー、バンドリが対処できなさそうなので第二のダイマックスエースとしてミロカロス、トゲキッスがやや重かったのでヒートロトムを入れてパーティが完成しました。
パーティ
個別紹介
カラマネロ
性格:ゆうかん
努力値:252-0-4-0-252-0
実数値:193-123-109-x-139-70(最遅)
調整:よくムンフォをくらうためHD
DLC解禁により優秀なトリルアタッカーになったポケモンだと思います。
ゴリラには攻撃防御のバフで対処でき、ガオガエン、ストリンダー、バイバニラ、ジュラルドン、バンドリなどには弱点を突け、イエッサンからは有効打がありません。とんぼがえりは知らない。
トリパを使うときは大概、威嚇やダイマックス技のデバフでトリックルームターンを稼がれることが多いですが、カラマネロは特性により逆に強化されるため相手は行動を制限されますし、トリックルームが終わっても十分に能力上昇していれば2回目のトリックルームを使うことができるアタッカーである点でも評価できると思います。
努力値配分は相手エルフーンに2回以上攻撃されることが多いためとにかくHDに厚くした結果、防御系バフと合わせて木の実の発動タイミングがつかめなくなったのでたべのこしを持たせました。
攻撃技はばかぢからを確定として通りがよさそうなサイコカッターにしました。じごくづきにするとトゲキッスやエルフーン、ローブシンの処理がやや面倒になります。
悪打点で倒せるゴースト、エスパータイプはそもそも相性有利なのでなくても困りませんでした。
エルフーン
性格:おくびょう
努力値:252-0-4-0-0-252
実数値:167-x-106-79-95-184
調整:とりあえず最速で相手のエルフーンのちょうはつケア
最もトリックルームを読まれないトリル要員かつカラマネロの補強役です。
パーティ見せ合い画面にカラマネロ、初手にリザードンと出すことで「カラマネロはトリル、エルフーンは追い風でサポートしてくるパーティ」に見せることができるので、ちょうはつやふういんを防いでトリックルームにつなげられます。
基本的にリザードンと合わせますが相手の後発にバンギラス、ギガイアスなどがいるとトリル下で動けなくなるためオプションとしてのおいかぜ、リザードンの火力とカラマネロの耐久補助のうそなき、カラマネロと並んでこのゆびとまれで攻撃が吸われた時やゴリランダーと並んだ時に腐りにくい技として、あまえるよりもくすぐるを優先して採用しました。
素早さは最速にして一応は相手のエルフーンのちょうはつをケアしましたが、リザードンと並ばせると同速負けしておいかぜされてキョダイゴクエンで1ターン目に倒されるリスクを考えるとこちらのエルフーンにちょうはつは飛んでこないのでHBやHD配分にしてよかったかもしれません。
リザードン
性格:ひかえめ
努力値: 116-0-0-252-0-140
実数値:168-x-98-177-105-138
調整:S準速85族抜き
高火力ダイマックスエース兼トリックルームを張る上で最大のブラフとなるポケモンです。
多くのダイマックスが「能力変化や天候で場を整えて盤面を制圧する」役割がありますが、このリザードンに至っては「少ない行動回数で仕事をこなす」ために採用しました。キョダイゴクエンは1回打てば十分ですし、ダイジェットはトリックルームを張るうえでは追加効果がなく、ダイアースはセキタンザンやストリンダーへのみのメタ技で、3ターン中2回ダイウォールを使うこともありました。
そのような場合やラプラス軸などリザードンを選出してもダイマックスさせない場合に相手のゴリラやフシギバナを落とすため火力と命中の高いかえんほうしゃ、ラプラス相手では天候が雨になりやすいのでぼうふうをタイプ一致技に採用しました。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
努力値:252-100-124-0-28-4
実数値:207-173-126-x-94-106
調整:(本当に何の調整か覚えていない)
特性のグラスメイカーでカラマネロのHPを維持し、ねこだましとグラススライダーでカラマネロの被弾を防ぐスイーパー兼サポーターです。
ダイマックスリザードンと強化されたカラマネロの隣に置くと、とつげきチョッキやこだわりハチマキを持つ可能性も含めて集中されやすいためまもるを採用し、はたきおとすはカラマネロにない悪打点を確保し、サマヨールとドラパルトへの打点として採用しました。
ミロカロス
性格:ひかえめ
努力値:252-0-212-0-0-44
実数値:202-x-126-132-145-107
調整:S追い風下で最速ドラパルト抜き
第二のダイマックスエースで、主にバンドリ相手に活躍させます。
ゴリラ対策のガオガエンやトゲキッスに強く、本当に控え目な火力はシードで上がった防御を盾に相手の先発を倒すとゴリランダー対策に裏にいるガオガエンやウインディが勝手に補助してくれます。
だくりゅうの命中は0なのでねっとうを採用しました。3割で物理半減&定数ダメージの追加効果はじこさいせい+まもると相性が良く、終盤まで残って相手を詰ませられます。
ヒートロトム
性格:ひかえめ
努力値:204-0-0-244-0-60
実数値:151-x-127-171-127-114
調整:S準速バンギ抜き抜き
リザードン+エルフーン+カラマネロではこのご時世でもなお存在するピントレンズ持ちのダイマックスエースのトゲキッスに弱く、ミロカロスを選出するとしても、ゴリランダーがいないと防御面に不安が残るため、単体でトゲキッスに強くゴリランダーに相性有利なポケモンとして採用しました。
最後にねじ込んだために努力値や技構成が適当ではありますが、トリックして8連続サイチェンするサマヨールが面白かったので満足です。
選出
基本選出
先発:リザードン+エルフーン
後発:カラマネロ+ゴリランダー
大体初手はダイウォール+トリックルーム、倒れたほうからカラマネロを出してばかぢからで能力を積んでいきます。カラマネロでもトリックルームを張ることができるので処理を急がずゴリランダーが登場したタイミングでねこだまし+トリックルームを使えることだけ注意して動きました。
対バンドリ
先発:ミロカロス+ロトム
後発:ゴリランダー+カラマネロ
ミロカロスで全抜きします。カラマネロはトリックルームを晴れたらラッキー程度の扱いで、とにかく他3体を生存させて特定の相手に詰まないように慎重に立ち回りました。
戦績
45戦33勝12敗最高1790最終1772
1日目〇〇××〇〇〇×〇×〇○○○○ 11勝4敗レート1604
2日目〇○○○○○○×○×○○○×〇 12勝3敗レート1700
3日目×○○○×〇×○×○○○○○× 10勝5敗レート1771
29日の朝7時にラスト1戦で負けて灰になりました。
雑感
流行りのエースバーン+イエッサンやバンドリ系には安定して勝つことができましたが、構築単位でギャラドスとダイロックが使えるウォーグルが辛かったです。
初見殺しの構築は見られなかったもののランクバトルで見たことのない同じ並びの構築に数回マッチングしたので有名な記事や構築は目を通すべきだと感じました。
寄稿ガイドライン
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