はじめに
構築記事ではお久しぶりです!Lioです。
今回は僕がレギュレーションB(シリーズ2)で遊んでいた構築を紹介したいと思います。
前作までとは性質が大きく変わったユキノオーを中心とした雪パ構築で、吹雪を連打して範囲火力と凍結を押し付ける豪快なパーティとなっています。
作成経緯
「順位を上げる」ということを目標にしたときに、おそらく殆どの場合は「眼の前の対戦相手に勝ち続ける」というところに帰結するかと思いますが、少し違った切り口を試してみたくなりました。
所謂、土人雨(雨の恩恵を受けるポケモンを極端に集めた雨パ)のような「バランスは悪いけど、いざ対面すると『うわっ』てなる構築」を使用することで相手の精神面を削り、その後の対戦にまで影響を及ぼすことで後の順位を買う、という作戦です。
氷タイプへの耐性というのは様々なパーティにおいて甘くなりがちであり、それに加えて追加効果でこおり状態にすることがあるという不確定要素を常に押し付けられます。
この要素を兼ね備え、全体攻撃技でもあるふぶきを3匹で連打してくる構築というのは対面するとかなり嫌な構築だろうと考え、構築に至りました。役割集中に思考としては似ていると思います。
なお上記の理論は「自分以外のプレイヤーが負けている時=自分以外のプレイヤーが勝っている時では?」ということに気付いてしまったため即破綻した。
とはいえ、相手の精神面にかける負担は変わらないので、それによってプレミを誘発したりできるかもしれない。信じろ。
パーティとしての弱点は高耐久の炎テラスや水テラスで、特にニンフィアのような高い特殊耐久を持って通りの良い高威力技を連打してくるポケモンに切られるとしんどいです。
それを押し切るくらいのパワーはありますが、厳しいことに変わりはありません。困ったら凍結とゆきがくれを信じましょう。
個別解説
パーティ画像
ユキノオー
性格:おくびょう
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:165-*-95-144-106-123
このパーティの中心となるポケモンです。
今までのユキノオーはタイプの都合もあって気合の襷等の行動保証がなれけば動かしにくさが目立ちましたが、テラスタルと雪による防御アップによって強化アイテムを持たせる運用がかなりしやすくなりました。
シンプルに自分で天候変えて自分がエースになるという運用は使いやすくて強力です。最初は拘り眼鏡を装備させていましたが、特に苦手な炎テラス、水テラスポケモンに対して技を打ち分けたいシチュエーションが目立ったため命の珠を持たせている。
テラスタルを切る機会が最も多く、水タイプそのものの優秀さと、元タイプとの補完を活かしてガンガン殴っていきます。ただ切ってしまうと防御アップは失われるため、判断はある程度慎重になる必要があります。
テツノツツミ
性格:おくびょう
努力値:0-0-4-252-0-252
実数値:131-*-135-176-80-206
吹雪役兼補助役。高い素早さからこごえるかぜを打って素早さを補助しつつ、ハイドロポンプやふぶきによるアタッカーも担います。
構成としては行動保証のきあいのタスキと、ねこだましを合わせた展開や神速による詰めに強くなるゴーストテラスタルを採用しています。
ゴーストテラスタルは相手のプランを崩す能力が高く、初動で一気にアドバンテージ差を付けて勝ち切るという対戦も結構ありました。優秀なテラスタルだと思います。
どうしてもハイドロポンプの連打を求められるシチュエーションになりがちであり、このポケモンの命中率で負けるということが結構起きるのが難しいところだと思います。
グレイシア
性格:ひかえめ
努力値:172-0-4-76-4-252
実数値:162-72-131-176-116-117
ユキノオー、テツノツツミを倒してもまだ終わらないふぶきで耐性が甘い相手を絶望させるポケモンです。
雪による防御アップ+とつげきチョッキによる特防アップ+ゆきがくれによる回避によってかなり嫌らしいポケモンになっています。
上記の性質から役割としては中盤以降のもう一勝負、ノオーツツミが上手く通らなかったときのための控え、といった形になるため、テラスタイプは氷を採用して火力と不確定要素を合わせての逆転力を高めました。
荒木が初球打ちで凡退しても井端が10球くらい粘る、みたいな感じのポケモンです(よくわからない例え)。
耐久の目安としては臆病サーフゴーの珠ゴールドラッシュを高乱数で耐える程度になっています。物理に関してはそもそものBの高さに雪による補正が加わって本当に硬いです。それこそアライバの守備くらい硬い。
ちなみにこのグレイシア、色違いの♀個体が使いたくて粘ったのですが、パルデア最高峰付近の絶壁で大量発生が起きたため地獄のような厳選を乗り越えてゲットしたのでかなり愛着があります。NNはイオリちゃんです。
ハバタクカミ
性格:ひかえめ
努力値:252-0-220-36-0-0
実数値:162-*-103-176-155-155
トリックルーム対策枠です。トリル対面でふういんを押して押し切るために選出する他、通りが良いと判断した相手にはトリルが見えなくても選出していきます。
マジカルシャインではなくムーンフォースを採用しているのは、まずあまり火力に振っていないので誰も倒せない技になってしまいそうなことと、メインの氷タイプ3匹が範囲技をメインとしているため、残りの3匹は単体技で戦う構成にしたかったというのが理由になります。
グレンアルマを採用したパーティは見た目ではトリルするか否かの判断が難しく、ときにはふういんではなくトリックルームを押すこともあります。
トリルを選択することで、相手が貼った場合はトリルを返せる、相手が砕ける鎧を絡めたコンボを使う場合はそのままトリルを貼ってカウンター出来る、ということもあったので、トリル対面=ふういんと安易に考えないことも運用する上では大切です。
配分は控えめHBとなっていますが、並程度の物理耐久になってくれるのでかなり扱いやすくなります。リリバの実も合わさって選出もしやすく、おすすめです。
ウインディ
性格:いじっぱり
努力値:140-156-4-0-36-172
実数値:183-165-101-*-105-137
相性補完+こだわりハチマキでの火力役となります。
ガブリアスのダブル地震耐え、ニンフィアの水テラバ耐え、S1ダウンハバタクカミ抜きと、厄介な相手を高火力で葬ることを強く意識した型になっています。
ノーマルテラス+しんそくでの詰め役も任せられるかもと考えてノーマルテラスにしていますが、一度も切ったことが無いので、行動回数を稼ぐ方向のテラスにした方がいいかもしれません。
テツノワダチ
性格:ようき
努力値:0-252-0-0-4-252
実数値:165-164-140-*-91-173
後発から出てきて広い攻撃範囲を活かしてのスイーパーを担います。
素早さを上げて優秀な耐性を活かしてのはたきおとす連打で崩せそうな場合なんかは初手で選出することもありましたが、環境に多いテツノツツミやハバタクカミの素早さブーストと対面してしまうシチュエーションが起こりうるので、殆どは役割通りに後発選出です。
この攻撃範囲を高い素早さから打ち分けられるのは非常に扱いやすく、いぶし銀な活躍をしてくれるポケモンです。技威力が心もとないのが玉に瑕。
選出
基本選出
初手:テツノツツミ、ウインディorユキノオー
後発:ユキノオーorウインディ、グレイシアorテツノワダチ
基本選出というか、あまり選出の幅は無く殆どの相手にはこの形で選出します。テツノツツミを立ち回りの起点として、ユキノオーとウインディで攻撃を通し、グレイシアかテツノワダチで試合を決める、というのが理想の流れです。
ハバタクカミやニンフィア等、強力なフェアリー範囲技で押してきそうな相手には初手ウインディを出さないと一瞬で崩壊します。
対トリル
初手:ハバタクカミ、ウインディorユキノオー
後発:ユキノオーorウインディ、グレイシアorテツノワダチ
トリルしそうな対面ではハバタクカミを初手に出しておきましょう。
最後に
あまり使わないタイプを構築だったので新鮮で楽しかったです。どうしようもなくなった時にグレイシアで避けて凍結させて勝ったときには最高に気持ちいいです。
霰から雪に変わって、そもそもの仕様から別物になったので使っていて新鮮でした。この手の極端な天候パはテラスタルのシステムの恩恵も大きく、過去作と較べても氷タイプ3匹というアンバランスさは軽減されているので、イメージよりは戦術として成立させやすくなっているのかなと思います。
安定性は低めですが、たまにはこんな構築で遊んでみるのも新しい戦い方が見つかったりするかもしれないので、興味の湧いた方は是非レンタルパーティを使用してみてください。
ここまでお読み頂きありがとうございました!
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