【ウルトラサンムーン】トリル起動ツンデツンデ入りグッドスタッフ【メガボーマンダ】




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始めに

岩鋼という正直残念気味な耐性だったため、発売前から漬物石扱いされ産廃待ったなしとの評価だったUB:LAY、ツンデツンデ。

 

始まる前から確実に弱いという下馬評だったこいつは―― 弾けた。

蓋を開けるまでは分からない。そう思っていた。

 

※注:ゲンシカイオーガからはAを引いている

 

だが優秀すぎる禁止伝説とも肩を並べうる種族値と欲しかったジャイロボールという技のどころか、いやそれ以上のものであるトリックルームまで貰えてしまうという破格の優遇ぶり。

はっきり言おう。このポケモン滅茶苦茶強い。

 

だがしかし残念なことにこのポケモンの強さと言うものは発売直後と言うこともあって、まだ伝わり切ってはいない。

岩鋼と言う耐性からまだ弱いという評価を下している人、あるいはトリックルームとジャイロボールを貰っているためまあ使える程度だよねという評価の人が多数だろう。

そこでこの私が、今年の公式大会で3位となり日本代表ともなった私がUB:LAYのその強さについて実際に組み上げた構築と共に紹介したいと思う。

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ツンデツンデというポケモンの性能

このポケモンは今までのアローラには存在しなかった強みがある。

それはトリラー=アタッカーという今までの常識ではありえなかった点である。

ランクルスのような殴れるトリラーと言うものは過去にも確かに存在した、しかしこのポケモンは初めてトリラー=アタッカー=エースという領域までそのアタッカーの水準を引き上げたのだ。

これが何を意味するか? それはまだここまで読んだだけでは分からないと思う。

だが一つだけ確かなことはツンデツンデはこの強みを生かし過去の常識を打ち破り、環境をただ1匹の力で変えてしまったということである。

構築

今回の構築はツンデツンデが変化させた環境と言うものに着目し組み上げるものとする。

そのためにはパーティ内のパワーを最大級まで高める必要があるため、構築の軸として最強のメガシンカポケモンを採用するものとした。

ボーマンダ
持ち物:メガストーン
性格:臆病
調整:CSベース
特性:威嚇→スカイスキン
技:ハイパーボイス/火炎放射/岩雪崩/守る

 

そう。600族で威嚇持ち。

メガシンカでスカイスキンという数値を強化させるなどと言う信じられないことを強特性を得る最強メガシンカ、ボーマンダの採用である。

今回はツンデツンデの保護のため格闘に対して安定した圧力と場持ちの良さを見込めるハイパーボイス主体の特殊型での運用となった。

物理型の場合ゴツゴツメットや不意の急所の反動ダメージで調整が崩れる場合もあるが特殊型ならばそのような心配もない。

霊獣ランドロス確定一発調整の冷凍ビームを耐えるラインまでDを伸ばし火力と耐久の両立を目指した。

火炎放射は、ナットレイやカミツルギのようなツンデツンデの天敵となりえるポケモンへの対抗札である。

メガボーマンダというポケモンがハイパーボイス・火炎放射・守る(相手のS操作枯らし及びZ事故対策)の3つで完結していると考えた。

そのため、

  • ミストフィールド等相手の手持ちで崩されるドラゴン技を採用する必然性を感じなかった。
  • 追い風サンダーやリザードンへの有効打点となること。
  • 使っているだけで相手が3割で怯む強さ。

以上からいわなだれを採用した。

ツンデツンデ
持ち物:ヨプのみ 
性格:勇敢
調整:HA最遅 
特性:ビーストブースト
技:ジャイロボール/いわなだれ/トリックルーム/まもる

 

ボーマンダとタッグを組む今回の構築の主役。

優秀過ぎる数値と技を持つ。

彼の技はジャイロボール1つあればそれだけで遂行技も役割破壊も兼ね備える最強の技である。

そのため残る3つの自由度が非常に高いため何を採用するか悩まされた。

悩んだ結果としてまずは岩雪崩を採用。

このポケモンは非常に特殊なポケモンでありジャイロボールは多くの相手にタイプ一致150で常時225打点を叩き出す。

これはタイプ一致岩雪崩ダブルダメージ両命中(75×1.5×0.75×2)の168打点を上回る驚異的な威力である。

範囲技を上回るアド稼ぎ能力を生み出すためジャイロボールが1つあれば岩雪崩を採用する必要性は薄いということに繋がっているという特異性が存在する。

今回はジャイロボールを半減し且つ抜群の炎タイプへの遂行打点として岩雪崩を採用した。

ダブルダメージ岩雪崩よりシングル半減ジャイロの威力の方が高いため特定の相手を倒したいときは岩雪崩ではなくジャイロボールを使うことが重要となる。

守るはボーマンダと同様にZ技の保護を目的とし、今回最も重要となる技「トリックルーム」を採用した。

トリックルーム役がそのままエースになれるというものは過去の常識ではありえなかったと書いたが、これが実現された結果何が変わってしまったのかは次のポケモン紹介とともに語ろうと思う。

(なお寂しがり配分の厳選が流行っているようだが少なくともこの構築の場合防御ブーストのほうが明らかに強く、採用理由であるジャイロボールの威力を下げたくないため必ず勇敢が良い)

クレセリア
持ち物:エスパーZ 
性格:控え目
調整:CS 
特性:浮遊
技:サイコキネシス/冷凍ビーム/めざめるパワー地面/守る

 

常識が変わった結果、クレセリアと言うポケモンが第四世代から登場して以来初めて「フルスペック」での運用が可能となったのである。

今までのクレセリアというポケモンは相手のトリックルームパーティに対するメタとしてのトリックルーム。

相手の追い風に対するトリックルーム、雨に、そもそも素早さ負けしている時に等と言う様々な条件に置いてトリックルーム役として採用されてきた。

これはクレセリア以外のポケモンでは耐久の数値が足りずその仕事を満足にこなせなかったためだが、今回ツンデツンデというポケモンの登場でその仕事から解放されたのである。

従来の構築はトリックルーム役であるクレセリアは耐久に振って仕事をこなすことに専念し、パーティもその補助に回っていた。

だがそれでなおトリックルーム後は置物として火力不足を発生させていたのが現実である。

しかし単独で、しかもジャイロボール一本で完結しトリックルームを使うことのできる彼はその火力不足を発生させない。

結果として彼はクレセリアというポケモンをトリックルームという仕事から解放させることで耐久振りの必要性を薄くすることに成功する。

その結果がこのCSセミフルアタエスパーZクレセリアの実現である。

トリックルームを決めるところまで生存し続ける必要もないため火力と素早さが大幅に強化される。

これは今までクレセリアに対して有利に出ていたポケモンたちの耐久ラインが軒並み変更し場合によっては破綻するということだ。
クレセリアに対して先行瞑想で起点としていたカプ・レヒレは逆に先手を取られてエスパーZで大打撃を受け、
ヒードランや耐久振りランドロスも行動にリスクが伴うようになったのである。

さらにトリックルームを採用せずにすむため開いた技枠に守るを採用することが可能となったと言うのも大きい。

これら強みを存分に生かすため遂行技となるZの元となるサイコキネシスを攻撃技として採用。

ランドロスやボーマンダへの遂行となる冷凍ビーム、そしてここまで1匹のポケモンの配分を変化させる可能性を持つポケモンとなるツンデツンデの対策としてめざめるパワー地面を採用した。

守るを中心に自分よりも遅い相手をうまく封殺しながら制圧をしていくことが最大の目的となる。

 

カプ・コケコ
持ち物:命の玉 
性格:臆病
調整:CS 
特性:エレキメイカー
技:10万ボルト/放電/めざめるパワー氷/守る

 

上の3匹で遂行しにくい水タイプを倒すため採用された。

マジカルシャインは遂行対象であるドラゴン勢をフルスペック化したクレセリアが倒せるためお役御免となり、ランドロスに狙いを絞っためざめるパワー氷を据えた。

クレセリアが守るを採用する余裕ができたということはカプ・コケコにも放電を採用する余力ができたことを意味する。

ボーマンダの岩雪崩と併せた怯み勝負が生まれるほか、ツンデツンデは余りにも遅すぎるためトリックルーム下でも麻痺怯みを成立させることができる。

バタフライエフェクトで放電の採用が可能となったのが非常に大きい。

ワルビアル
持ち物:ロゼルのみ 
性格:意地っ張り
調整:ASベース(上のクレセリア-1) 
特性:威嚇
技:ダメおし/地震/挑発/守る

 

そしてバタフライエフェクトが続いた結果採用されたポケモンワルビアル。

ワルビアルと言えば先の世界大会でも活躍したポケモンであるが基本的に全国ダブルのルールではランドロスに押され採用されにくい。

しかしこのパーティの場合は絶妙なシナジーを発揮するため採用されることとなった。

まず重要なのは直前に技を受けている相手に対して威力2倍となるダメ押しとのシナジーである。

単純に集中攻撃を重ねただけは相手の守るのリスクが非常に高いが範囲技と重ねるならば話は別。

ハイパーボイス主体のメガボーマンダとワルビアルのコンビはギルガルドやクレセリアへの打点として相性がいいのは当然として、放電が採用できたカプ・コケコとも素晴らしい相性となる。

本来放電では水タイプのポケモンを即死させきれないがダメ押しの追撃でしっかりと倒すことができ、草タイプへの交換にも対応するようになる。

これがマジカルシャインからの追撃であればダメージが不足するが放電ならばその必要もない。

さらにクレセリアが素早さに振る余裕ができたことで単体攻撃の集中ではあるもののランドロスに対して冷凍ビームとダメ押しの集中で後続を出落ちさせるなんていう動きも可能となった。

結果としてここまで相性がいいとワルビアルもダメ押し一つで技が完結するため、コケコとマンダが共に苦手な電気に通る地震採用。

そしてそれでも技が余るので挑発で不意の盤面で有利取れるように構成した。

……と、ここでパーティがほぼ完成となる。

ツンデツンデの起こした変化によりここでパーティが完結、残る1枠をパーティパワーの強化に充てることが可能になった。

バンギラス
持ち物:黒い鉄球 
性格:勇敢
調整:HA最遅 
特性:砂起こし
技:いわなだれ/けたぐり/なげつける/まもる

 

そこで単純に数値が高く、不利な場面も想像できる天候を相手にするために有用なバンギラスを採用した。

けたぐりは当然の相手のUB:LAY対策として天候に有利を取れる鉄球投げつけ型。

これにより「ダメ押しワルビアル」「ジャイロUB:LAY」「鉄球投げつけバンギラス」と条件付きではあるもののZ技を持っていないのにZ火力を出せるポケモンが3匹という超強力な編成が可能となった。

残る3匹はメガシンカのボーマンダ、普通にZを持つクレセリア、フィールド補正乗るカプ・コケコと隙は無い。

個々のポケモンが守るを搭載できる余裕があるためZ技対策や追い風へのターン稼ぎにも対応するなど高い数値で固める構築となった。

(一見ワルビアルの数値が低いようにも思えるが威嚇とダメ押しの効果で実質的な数字はさらに高い。)

実際の運用

文章で書いても恐らく納得できない方が多いと思うため実際の対戦を動画で見せたいと思う。

UB:LAYの加入により如何に俺たちの知らないアローラ地方へと変わったのか、その目で確かめてみるのだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=PF57sJLniuo&t=23s

]

まとめ

本当に強いポケモンでした。

UB;LAYというポケモンが世に放たれたことで様々な形で多くの構築に影響を与えるかと思います。

このポケモンが環境の鍵を握っていくと思いますので是非とも皆さんもこのポケモンを考えてみましょう。

本当に面白い働きが期待できます。

 

QR

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-6198-4340

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この記事を書いた人

ここでは黒と名乗っていたようだが中の人は喰い断⑨。
WCS2017日本大会でベスト4となり対戦理論の紹介に説得力が増したらしい。
最も本人は自分のプレイングを一切信用していないため運要素を最重要視したゲームメイクを好む。

色々あった結果喰い断の名を明らかにした。


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コメント

コメント一覧 (6件)

  • クレセの枠、CSぶっぱするならエムリットのほうがいいように思えたのですが防御面で何か意識などがあったのでしょうか

    • カプ・コケコのフィールド電気Zでエムリットは即死するのに対してクレセリアは耐えてくれる等ですね

    • クレセリアの攻撃の直後にワルビアルで追撃を加えるためです。
      ランドロスが冷凍ビームから逃げた時に出てくるギルガルドに2倍ダメ押しを入れたいと言えば伝わりやすいでしょうか?

  • バンギが鉄球持ってるのはなぜですか?
    鉄球持ったところで天候取る相手がいないと思いますが

  • クレセリアはこの場合自分は控えめより冷静の方がいいと思いますが控えめを採用した理由はなんですか?

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