【ポケモン剣盾】初心者がポケモン対戦を極めるための努力値調整入門




剣盾に向けて改訂中!

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H140A108B4D4S252

ポケモンの対戦を始めようとしたのは良いけれど、ポケモン記事によく書かれているこのような謎の呪文。

なんのことやらさっぱりだったりしませんか?

これは努力値のいわゆる「努力値調整」と呼ばれる行為を行った結果生まれたもの。

今回は「努力値調整」とはなんなのかを紹介し、熟練者が当然のように口走る謎の呪文を、初心者の皆さんにとっても意味ある言葉にしたいと思います。

目次

努力値についてのおさらい

ポケモンの基礎ポイント

そもそも努力値って?という方も多いかもしれないので、まずは努力値のおさらいをしましょう。

ポケモンバトルでポケモンを倒すと「経験値」が貰えます。

実はこの「経験値」を貰えるタイミングで、経験値とは別の見えない値も貰う事ができます。

この見えない数値がいわゆる「努力値」と呼ばれているものです。

この努力値はゲーム内では「きそポイント」と呼ばれ、ポケモンの基礎能力を上げる「ブロムヘキシン」や「インドメタシン」などのアイテムを使った際に確認できます。

努力値は、ポケモン1匹につき最高510まで得る事ができ、1つのステータスに振れる努力値の最高値は252になります。

つまり、冒頭の「H140A108B4D4S252」と いう呪文は、この合計510の努力値を「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」「とくぼう」「すばやさの」の、どのステータスに振り分けたかという 事を示しており、上記の呪文の場合、「HP(H)に努力値140」「攻撃(A)に努力値108」「防御(B)に努力値4」「とくぼう(D)に努力値4」 「素早さ(S)に努力値252」に振り分けたという事になります。

努力値の「調整」の概要

ポケモンの努力値

おさらいが終わったところで、本題の「調整」に移りたいと思います。

調整とは、そのポケモンに与えた役割を確実に遂行させるために努力値を振り分ける事です。

パーティを組む時に「ドラゴンタイプのポケモンはフェアリータイプで倒す!」と思っていても、そのフェアリータイプのポケモンが攻撃を与える前に倒されてしまっては意味がありません。

したがって、そのドラゴンポケモンを倒すといった役割を与えたフェアリータイプのポケモンは、「素早さに努力値を振り、そのドラゴンタイプのポケモンより先に攻撃して倒す」、もしくは「防御に努力値を振り、そのドラゴンタイプのポケモンの攻撃を一発は確実に耐える」といった事を行う必要があります。

これがいわゆる調整という行為です。

具体例を踏まえて実際に考えてみよう

ニンフィアvsガブリアス

ガブリアス vs ニンフィアを例に出して考えてみましょう。

ニンフィアにはガブリアスを絶対倒すという役割を与えたとします。

したがってこのニンフィアは「ガブリアスより早く攻撃する」か、「ガブリアスの攻撃を耐え、返しの攻撃で倒す」必要が出てきます。

ここでお互いの素早さ種族値を比べてみると、ガブリアスの素早さ種族値は102、ニンフィアは60となっています。

ニンフィアはガブリアスより素早さ種族値が劣っているため、ガブリアスが素早さに努力値を252振っていた場合、ニンフィアはガブリアスより先に攻撃することができません。

その為、「ガブリアスの攻撃を耐え、返しの攻撃で倒す」という調整が現実的になってきます。

必要な努力値と振り分けるステータス

ニンフィアは、ガブリアスが1ターンでニンフィアに与える事ができる最高威力の技を耐える調整をする必要があります。

ガブリアスがニンフィアに1ターンで与える事ができる最高の威力は「こだわりハチマキ」を持たせての「じしん」。

これを耐えるには「ニンフィアのHPを伸ばし受けるダメージの許容量を上げる方法」と、「ニンフィアの防御を伸ばし受けるダメージそのものそ減らす方法」の2つが存在します。

この2つの調整に使い必要努力値を比較してみると…

伸ばすステータス 必要努力値
HP HP:252 防御:44
防御 防御:180

このどちらかでガブリアスの地震をギリギリ耐えることができるのですが、なんと必要となる努力値が約100も違ってきます。

100少なくて済む防御を伸ばせば効率がいいんだな!と思ってしまうかもしれませんが一概にそうとも言えません。

防御を伸ばした場合は特殊技で受けるダメージはそのままですが、HPを伸ばした場合は受けるダメージはそのままでも許容量が上がっているため、結果的に実質特殊技を受けたときのダメージを抑える事ができます。

つまり役割対象だけを相手にするなら防御を伸ばした方が効率が良いですが、他の特殊型のポケモンにも簡単にやられない程度には耐久値を上げたいという場合はHPから振る方が効率が良い場合が多いです。

特に相手のポケモン2体から様々な攻撃が飛んでくるダブルバトルでは、耐久はHPベースで考えるのが基本となっています。

技や持ち物、性格等の選択も調整の一つ!

努力値調整というと努力値だけだと考えてしまいますが、技や持ち物との組み合わせも大事です。

ニンフィアの場合、「マジカルシャイン」を攻撃わざとして選んだ場合、特攻に全ての努力値を使ってもガブリアスを1撃で倒すことはできません。

一方で、特性「フェアリースキン」のニンフィアの「ハイパーボイス」は特攻に116振るか特攻に性格補正をかけて(性格を「ひかえめ」にして)14振ると耐久に努力値を振っていないガブリアスを1撃で倒すことが可能になります。

また、持ち物の中には耐久をアップさせたり、攻撃力をアップさせるものもあります。
特攻をアップさせる効果のある「こだわりメガネ」をニンフィアに持たせることで特攻に努力値を振る必要をなくしたり、素早さをアップさせる「こだわりス カーフ」を持たせることで、そもそもガブリアスよりも早く攻撃できるようにして地震を耐える必要すらなくしてしまうという調整も存在します。

努力値調整についてのまとめ

ニンフィアが「こだわり鉢巻」を持たせたガブリアスの「じしん」を耐えて、反撃で確実に倒したい場合に必要な努力値調整は、HP:252、防御:44、特攻:116、つまりH252B44C116となるわけです。

こうして冒頭で説明したような呪文は生まれていきます。

余った努力値は同じ素早さ種族値のポケモンや相手のニンフィアより先に攻撃するために素早さを強化してもよし、相手のガブリアスが耐久に努力値を振っている事を想定して特攻に多めに努力値を振ってもよしです。

努力値調整は限られた努力値でいかに多く、確実に役割を持たせられるかを考え、最適化を目指します。

その他にも調整の工夫というのは、この記事では説明しきれないほどたくさん存在します。
皆さんがやっている調整の工夫がありましたら、ぜひコメントしてみてくださいね!




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この記事を書いた人

ここでは黒と名乗っていたようだが中の人は喰い断⑨。
WCS2017日本大会でベスト4となり対戦理論の紹介に説得力が増したらしい。
最も本人は自分のプレイングを一切信用していないため運要素を最重要視したゲームメイクを好む。

色々あった結果喰い断の名を明らかにした。


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