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対戦ノウハウ③
2017年JCSベスト4、ポケモン公式番組「P-sports」の四天王も務めた喰い断先生の対戦理論です。
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コラム
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【ポケモン/ダブル】ギミックパーティの四方山話

目次

始めに

当サイトにはピカホエッパーというギミックパーティが存在する。

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所謂「独創性のある面白い」パーティだ。

こんなパーティを作ってみたい……と、思う人も多いだろう。

だが実はピカホエッパーはギミックパーティの中では基本を忠実に抑えた典型例なのである!

基本を忠実に抑えれば誰でも面白いパーティが作れる!ということで今回はその組み方を紹介しようと思う。

ギミックの基本

ギミックパーティ。

その基本とは「猫指トリル噴火潮吹きありがとうございました」という呪文である。

え?いきなりそんな呪文を言われても何を言っているか分からない?

しっかりと今から解説するので安心して欲しい。

この呪文とは対戦の流れである。

「ねこだまし」or「このゆびとまれ」で「トリックルーム」を使い素早さの有利を取って「ふんか」や「しおふき」で対戦に勝利する。

という意味である。

もう少しイメージしやすいように詳しく解説しよう。

実際の対戦での基本となる流れ

メガカメックス + ゴチルゼル

この並びをイメージして欲しい。

まずメガカメックスで「ねこだまし」を使いながらゴチルゼルが「トリックルーム」を決める

次のターンはゴチルゼルのいやしのはどうでメガカメックスのHPを回復させながら「しおふき」で大ダメージを与える。

メガカメックスという特攻が非常に高いポケモンが放つHP最大の潮吹き……威力150のタイプ一致の範囲打点は一度決めればその時点で勝利を決めるほどの火力がある。

文字通り「対戦ありがとうございました」と言えてしまうわけだ。

だがこの対戦の流れぐらいなら私だって、僕だって思いつく。

テンプレパーティそのものではないか!と思う人も多いだろう。

そこでピカホエッパーを例に考えてみる。

少し応用をしてみよう

ピカホエッパーとはピカチュウで「ねこだまし」をしてペリッパーで「おいかぜ」を使うパーティである。

ここまではいいだろうか? この初動は先の例で紹介した通りである。

呪文で言う”猫指トリル”の部分だ。

この後の試合展開として、ピカホエッパーはピカチュウが脆いことを利用してさっさと倒されることで

エースのホエルオーを安全に場に出して範囲攻撃の「しおふき」で勝負を決めにかかる。

こだわり眼鏡・雨・タイプ一致のしおふきの威力は絶大で、決まれば「対戦ありがとうございました」という大火力である。

つまりピカホエッパーの動きとは見た目の独自性、独創性とは別に典型的なテンプレパーティと同じであると言える。

 

……いやピカチュウがいくら耐久が低く直ぐ倒れてしまうとしてもいつもホエルオーが出せるとは限らない、そう思う人もいるだろう。

そこで今度はピカチュウが倒されない場合の行動を考える。

 

追い風が決まった状態でピカチュウとペリッパーが2匹存在する。

これは前提条件である。

「ねこだまし」を覚えて1匹の行動を確実に止めるピカチュウと「きあいのタスキ」を持ったペリッパーを始めにだす以上「おいかぜ」はほぼ通るのだ。

ではこの状態での行動を考えてみよう。

でんきだまで大きく威力を強化されたピカチュウのかみなり と 雨で威力が強化されたペリッパーのハイドロポンプ。

追い風を決めた以上追い風のターン内に勝負を決めたいので攻撃をするのは当然の話だ。

この攻撃はとても強力な攻撃であるわけで…… 仮にこれを「別々のポケモン」に使えばどうなるか?

そう。疑似的な範囲攻撃となり「しおふき」の再現となっている。

ピカホエッパーという独創性のあるパーティも内部事情はいたって基本に忠実な「テンプレパーティ」であることはお分かりいただけただろうか?

話の本旨とはややずれるが、テンプレパーティだからと言って面白いパーティや独創性のあるパーティではないというのは誤りなのである。

組むために必要な知識(守備編)

ではここで話を戻そう。

ギミック型のパーティの基本は「猫指トリル噴火潮吹きありがとうございました」である。

この基本を押さえながら組むために必要となるのはポケモンの技の知識である。

ねこだましやこのゆびとまれはこれと同じ系統の技の中で代表格であるため呪文の中に混ざっているが、これと同じ働きをする技は他にもある。

重要なのはこの技を使いつつ隣のポケモンで「トリックルーム」や「おいかぜ」を使用することで、「ふんか」や「しおふき」に繋げられる盤面を作る。その下準備のために隣を守るということだ。

隣を守るための手段を今日はいくつか紹介しよう。

ねこだまし

呪文にも入っている代表的な妨害技。

先制技であるため素早さに関係なく使える。

最初のターンしか使うことが出来ずまもられればかわされてしまうが、相手がまもるということは相手は「そのターン行動できない」という意味であり妨害技としての役割はしっかりと果たしている。

相手の行動を止めてしまうため速やかに噴火や潮吹きに繋げられない場合があるので

「ピカチュウのような極端に脆いポケモンを使う」

「メガカメックスやメガガルーラ、根性ハリテヤマのような強いねこだまし役を使う」

「だっしゅつボタンで早期に場から離れることができるようにする」

「さっさと交換したり、味方に攻撃をして倒れてもらう」

と言ったねこだまし役を速やかに場からどかして範囲技のエースに繋げることが求められる。

なげつける(おうじゃのしるし)

おうじゃのしるしをなげつけると怯みの追加効果が発生するためねこだましと同じ活躍ができる妨害技。

こちらの技は先制技ではないためフェローチェのようなスピードタイプのポケモンに限定される。

しかし先制技でないからこそサイコフィールドに引っかからなかったり、2ターン目以降でも投げつけるを温存していれば怯ませることが可能である。

これで初手は両まもるからスタートして相手のねこだましをすかし、次のターンになげつける+トリックルームのような動きができる。

このゆびとまれ & いかりのこな

相手の攻撃を吸い寄せることで味方を守る技。

優先度が付いているためかなり高い確率で攻撃を吸い寄せられる。

ねこだましと違い相手の行動は止められないので、相手が「ねっぷう」や「だくりゅう」のような範囲攻撃をしてきた場合は守り切ることができない。

しかし攻撃を吸い寄せることができるため「このゆびとまれ」を使うということはこの行動そのものが後続の「ふんか」や「しおふき」役に繋がるという利点を持つ。

全体的にこの技を覚えるポケモンは耐久性能に優れ攻撃性能に劣る傾向があるため退場に失敗するとエースを出すことができず場に残る危険性や、覚えるポケモンからみて読まれやすい傾向がある。

Zみちづれ & Zおんねん

このゆびとまれと同じく味方への攻撃を吸い寄せる技。

このゆびとまれと違い優先度が存在しないが、Z技であるため多少は読まれにくい。

また1度しか使えないこのゆびとまれではあるとはいえ、元の技の効果が強力であるため上手く使うことができると非常に強い。

「味方を守る」「早期退場でエースに繋ぐ」「相手の戦力を削ぐ」と三拍子揃った強力な技である。

参考として、Zみちづれを軸にしたトリックルームPTを紹介しておく。

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いかく等

相手の能力を下げて味方を守るシリーズ。

フェザーダンスやらあまえるならないしょばなしやら選択肢はよりどりみどり。

信頼性は前述した技には大きく劣るし、エースのポケモンに繋ぎにくいという問題点がある。

しかしランドロスがいかくを使うことで相手のポケモンを弱体化しながら、とんぼがえりでダメージを与えエース展開に繋ぐといったことも可能である。

場から如何に早急にどかすかが求められる。

ひかりのかべ & リフレクター等

味方を強化して味方を守るシリーズ。

問題点はいかくと同じくいかにして場からどかすか。

クレッフィやエルフーンにだっしゅつボタンを持たせるというのがよいだろう。

または覚えるポケモンが多い分ラティオスのような自身もアタッカーになれるポケモンを採用するかだ。

ワイドガード

単純に味方を守るシリーズ。

このゆびとまれとは逆に範囲攻撃から味方を守る……が、結局どうやって場からどかすの問題がある。

さらに言えば範囲攻撃よりも単体攻撃の方が基本的に火力は高いので味方を守るなら単体攻撃から守りたいので出番はすくない。

ギルガルドのようなポケモンがリザードンをいわなだれから守りながら、おいかぜ即攻撃に移るときに出番がある。

いわなだれ & ねむりごな等

どんな手を使ってでも味方を守るシリーズ。

ここまでくると信頼性もなにもあったものではないが、守る手段として知識にあるとありとあらゆるポケモンにトリックルームやおいかぜをサポートする手段があると分かる。

よってこのゆびとまれの項で問題視し、散々いってきた補助役を如何に場からどかすかといった問題が解決されやすい。

エースで無理やり補助をすると言った理論である。

今回はいわなだれやねむりごなで味方を守る……と書いているが極端な話これはZ技でもいい

フェローチェの格闘Zで相手のポケモンを1体行動前に倒してしまえばそれは「スーパーねこだまし」と言っても過言ではない。

重要なのはトリックルームやおいかぜを決めるということである。

そのための手段として「相手を怯ませる」「相手の攻撃を誘導する」「ダメージを軽減する」といったものが存在し、それと同時に「相手を先に気絶させる」と言うものもあるというだけの話だ。

ねこだまし + メガリザードンY

格闘Zフェローチェ + メガリザードンY

この2つで追い風を発動するとしてどちらが強く思えるだろうか?

信頼性は勿論ねこだましのほうが高いが、強いねこだまし役であるメガカメックスとメガガルーラがメガリザードンと共存できない以上どうしてもねこだまし役の性能は落ちやすい。

そこで格闘Zで相手が行動する前に気絶させる、スーパー猫騙しを採用できるフェローチェを採用したとしたら……?といったお話である。

「独創性」と言った観点を「パーティの組み方」といった視点から見ると「ピカホエッパー」よりも今回例に出した構築のほうが独自性にあふれているように思えてくるのではないだろうか?

組むために必要な知識(攻撃編)

さて。では初手で味方を守ることの例を書いたので今度は「ふんか」や「しおふき」に該当する強力な範囲技の例を、または打つために必要な知識を挙げていこう。

ふんか & しおふき

ここまで例に挙げてきたもっとも分かりやすい範囲攻撃。

ある程度火力のあるポケモンで決めれば高い火力が期待できる。

せいぎのこころ

代表的なのはテラキオンか。味方の数だけ攻撃できる「ふくろだたき」で起動しながら「いわなだれ」で攻撃する。

テラキオン自体がそこそこ早いので追い風やトリックルームの補助を必要とせずに戦える。

更に、テラキオンよりも早い優秀な袋叩き役であるエルフーンやマニューラが場に残ることが前提のコンボであるため、補助役を場からどかす必要が無いというのがメリットとなる。

参考として、エルフーン+テラキオンを軸にした所謂エルテラパーティを紹介しておく。

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いかりのつぼ

代表的なのはワルビアル。

攻撃に急所が当たると攻撃を最大まで上昇させることができる。

素早さも耐久も中途半端であるためそれを補強するために「おいかぜ」との組み合わせが必要不可欠。

ピントレンズで確定急所となるケンホロウや、Zおいかぜで確定急所となる急所技持ちと組み合わせることが可能だが、このようなコンボの特性上迅速に追い風を決めるサポート役が必要となる。

よって「だいばくはつ」を覚えるポケモンが相手を消し炭としながら自分を速攻で退場させてコンボを起動することが求められる。

 

またはこだわりスカーフを持たせ最初から素早さを補強しておくことでおいかぜを組み合わせる必要をなくし、ゆきかきサンドパンのこおりのいぶきでコンボを始動するという方法もある。

先に「ゆきふらし」役を落とすギミックが必要になるため、これまたバイバニラでだいばくはつして場からどかす形だ。

これは理屈的には「ゆきふらし」と「ゆきかき」のコンボに加えてワルビアルに「こだわりスカーフ」を持たせておくことで、最初から素早さを操作している。という形になる。

天候

あめふらしやひでりを駆使して技威力を1.5倍とする。

リザードンとペリッパーが追い風と同時に天候を操作できる。

追い風役がそのまま殴って強いのでピカチュウのような脆いポケモンと組ませやすい。

さいはい やら じゃくてんほけん やら いばる やら

トリックルーム役にエースを強化する技を使わせることで……なのだが

実は理屈的に「トリックルームを決めるための補助役」をさっさと場からどかさないといけないという点に置いてさきほど紹介した「いかりのつぼ」と同じ

よって「だいばくはつ」によるトリックルームのサポートと相性が良い。

相手を行動させない方針の補助と、相手を倒す方針での補助の両立はだいばくはつという技の強みである。

仮に守られたとしても後続からエースが出せるため凄く強い。

 

また、場からどかすという特性上当然のことながらこのゆびとまれやZみちづれとの相性も良好である。

しかし退場の確実性と言う観点からだいばくはつのほうをできる限り優先したい。

独創性のある面白構築の例

「猫指トリル潮吹き噴火対戦ありがとうございました」はピカホエッパーの方を見てもらうとして

これらの要素を組み合わせた構築例を紹介してみようと思う。

テンプレートなギミックパーティ

メガオニゴーリ ヤレユータン バンバドロ  + 1匹

ヤレユータンの「トリックルーム」をメガオニゴーリの「だいばくはつ」でサポートする。

メガオニゴーリの大爆発を止めに来ないのであれば大爆発がそのまま刺さってこちらの優勢。

止めに来るならトリックルームが通るという形から展開をする。

ヤレユータンの特性は「テレパシー」であるためメガオニゴーリの「だいばくはつ」に巻き込まれることは無い。

メガオニゴーリをだいばくはつで退場させながらトリックルームを起動した後はバンバドロを出しさいはい+じしんのギミックで相手を押し切る。

一見して非常に独自性のあるパーティがこの記事を読んだ皆さんにはやっていることはテンプレ中のテンプレであるということはご理解いただけるかもしれない。

認めたくはないかもしれないが。

また、JCS2017ジュニア部門でも大爆発+トリックルームを軸としたパーティが勝ち上がり、準優勝を果たしている。こちらも参考になるだろう。

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真面目構築の例

リザードン フェローチェ ギルガルド ランドロス

真面目なパターンも一応紹介しておこう。

リザードンのおいかぜを他のポケモンたちで全力でサポートする形。

「ねこだまし」も「このゆびとまれ」も存在しないがこの記事を読んだ人にはどのようにしておいかぜを決めるのかはきっと理解していただけるだろう。

そしてこのような構築はダブルレートでよく見ると思う。

そして知って欲しい。このようなものは「構築としてはテンプレ」であるが、「動きとしては独自性にあふれている」と言う事実を。

「猫指トリル噴火潮吹き対戦ありがとうございました」に忠実なパーティはプレイングがどうしてもワンパターンになりがちだが、このようなパーティは様々な技術を駆使ししてリザードンを守る必要がある。

構築の見た目はワンパターンなのにプレイングは複雑と言う面白い特性を持ったパーティなのだ。

終わりに

さて今回の記事はある程度熟練者向けであるため難しい内容になってしまったがいかがだっただろうか?

一見独創性のあるパーティが基本に忠実なワンパターンタイプだったり、テンプレパーティなのに実は動きはとても複雑で独自性にあふれたものだったり……

構築と言うのは見方を変えれば姿を変える。

是非ともギミック型の構築と言うのも作ってみて欲しい。

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この記事を書いた人

ここでは黒と名乗っていたようだが中の人は喰い断⑨。
WCS2017日本大会でベスト4となり対戦理論の紹介に説得力が増したらしい。
最も本人は自分のプレイングを一切信用していないため運要素を最重要視したゲームメイクを好む。

色々あった結果喰い断の名を明らかにした。


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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 質問なんですが、ほろびパは、
    「猫指トリル噴火潮吹きありがとうございました」
    ではないギミックパ―ティの1つですか。

    もし機会があれば、基本呪文以外のギミックパ―ティについての
    記事をお願いします。
    期待しています。

  • 前半で「独創的な面白いパーティ」「テンプレパーティ」なんて曖昧な単語を自分でパーティに当て嵌め、後半で僕の考える定義はこっち!君たち間違ってるよ!って言ってるだけの文章ですな
    おおマッチポンブ

    高火力技がサポート技になりえるってところは面白かったです

  • 七世代で優先度が上がったためSMダブルでのサイドチェンジは実質この指だと聞いたことがあるのですが、指粉の欄にいかがでしょうか?

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