【ポケモンSV・ダブルバトル】雷陣ミライサハ【シーズン20最終2位】




目次

はじめに

こんにちは、ルートです。

今回は私がレギュレーションG、シーズン20で最終2位を達成した構築の記事を書かせていただきました。

来年の予選がレギュレーションGになる可能性が高いということで、よろしければぜひお読みください。

構築経緯

伝説最強の単体打点であるミライドンを使いたいと思ったところから構築作成をスタート。

なので当然ながらミライドンを禁止伝説枠として採用しました。

ミライドンは打点としては優れていますがあまり小技を駆使することができず、相手をワンパンすることで行動保証を取るポケモンである都合上、一番火力を底上げできるこだわりメガネを持たせることにしました。

以前にミライドンを使った経験上、いたずらごころ+おいかぜなどの素早さ操作がないと晴れ系のハバタクカミ+禁止伝説に苦戦を強いられるのがわかっていたので、おいかぜ役としてミライドンの苦手な相手に強く出ることができるエルフーンを選択。

ミライドンを使う上で相手の地面テラスに対して対策をしておくことは重要だと思っているので、このルール最強クラスの水打点である連撃ウーラオスを採用しました。

当然ながらこの3体だとゴリランダーに手も足も出ないこと、3体の上から全員を殴り飛ばしてくるザシアンに粉砕される未来しか見えないことから4体目にガオガエンを採用。いかくでゴリランダーやザシアンに強く、とつげきチョッキを持たせることによって黒バドレックスにも強く出ることができます。

さて、残りの枠を決めるときに問題になった点が二つ。

一つは、環境トップメタの黒と白のバドレックスに強い駒が足りていないこと。

黒バドレックスに強いと言えるのはガオガエンだけですし、このガオガエンは黒バドレックス意識の型にしている都合上クリアチャーム白バドレックスにそこまで強いとは言えません。

もう一つは、ミライドン構築が持っている構造的な穴です。

ミライドンというポケモンは当然ながら打点を電気技に強く依存しており、したがって電気半減かつフィールドを書き換えてくるゴリランダー、電気4分の1かつこちらのエレキフィールドにただ乗りしてくるタケルライコを苦手としています。

よって、ゴリランダーの草技、タケルライコの電気技を半減できる草タイプの採用が望ましい…のですが、困ったことに草タイプ最強格のポケモンであるゴリランダー・モロバレル・水オーガポンはどれもミライドンとの相性が非常に悪いです。

  • ゴリランダー→お互いに自分のフィールドを展開するので、電気技が打ちたいときにグラスフィールド、グラススライダーが打ちたいときにエレキフィールドが展開されているといったアンチシナジーを起こしやすい。
  • モロバレル→運用の根幹であるキノコのほうしをエレキフィールドが無効化してしまうので、非常に置物化しやすくなる。
  • 水オーガポン→そもそも草も電気も等倍であるどころか、ゴリランダーにもタケルライコにも打点を持てず返り討ちにされる。

この弱点を解消すべく、一般的なミライドン構築では炎や岩のオーガポンを採用していることが多いです。

ですがこの2体はどちらのバドレックスにも強くありませんし、岩オーガポンはゴリランダーに、炎オーガポンはタケルライコに若干の不利を取っています。

そのために他の候補を探し、採用することになったのがテツノイサハです。

タイプのために過小評価されることが多かったポケモンですが、実はこのポケモンの種族値はあのガブリアスに近いものを持っており、ほとんど無駄がありません。

技威力の低さについても、ミライドンと同時に採用すればエレキフィールド下で強化される専用技サイコブレイドを使うことによって解決でき、当然電気半減なのでタケルライコにはかなり強く出ることができます。

一方エレキフィールドを打ち消してくるゴリランダーには打点がないように思えますが、これもメガホーンの採用により解決。

対黒バドレックス性能に関しては、ノーマルテラスにすることとクォークチャージを素早さ上昇にすることで解決できました。

これは草タイプ&クォークチャージを持っており、テラスタイプ固定ではないテツノイサハにしかできない解決法です。

さて、ここまでで対策できていないのが白バドレックス。また、物理ポケモン多めになったので対ザマゼンタにもかなりの不安があります。

これらは物理アタッカーなので、耐久の高いポケモンにエレキシードを持たせることで等倍受けができます。

しかし、エレキシードを展開する=エレキフィールドを展開することである都合上、ここでもタケルライコという壁が立ちはだかります。

結果この枠に収まったのはテツノカイナでした。ライコの電気技を半減でき、エレキシードと持ち前の物理耐久によって白バドレックス相手ですら数値受けが可能です。

その他白バドレックス側がウーラオスやゴリランダーなどの強力なアタッカーを連れてきても、数値受けする前提なのでテツノカイナ(+ガオガエンなどの支援)を使えば十分に耐えきってしまいます。

この6体で構築が完成。

結果クォークチャージを2体採用した、エレキフィールドシナジー重視の構築となりました。

個別解説

エルフーン

性格:おくびょう
努力値:H252 B4 C4 D212 S36
実数値:167-×-106-98-122-155

おいかぜ時最速ツツミ抜き

素早さ操作役。アルベガさんが6月に使っておられたエルフーンを参考にしております。

おいかぜ役として入ってはいますが、このパーティは耐久があるポケモンを複数体採用しているので、おいかぜを展開しないと戦えないということはありません。

技はまず定番のおいかぜ

エルフーン自身の殴り能力は低いにしても、超火力を持つミライドンは一回上から動かせるだけで大きな制圧力を発揮します。

次にこれも定番のアンコールですが、ゴリランダーによってゲーム展開を遅らされやすいこのパーティにおいては積み対策という重要な仕事を持っています。

おいかぜの展開をあまり意識せず、アンコールを軸に立ち回ってもらうために選出することが多々あるほどです。

あとは攻撃技のムーンフォースに加え、ひかりのかべを採用。

これによって対特殊型の禁止伝説(黒バドレックス、ミライドン、カイオーガなど)が大幅に安定します。

テラスタイプはこおり・ほのおを半減できるみずタイプです。

ミライドン

性格:おくびょう
努力値:CS252 H4
実数値:176×-120-187-135-205

禁止伝説においても最強クラスの単体打点を持つポケモンです。

フィールド+ハドロンエンジン+眼鏡の補正を乗せたイナズマドライブは耐性を持つ、またはよほど耐久のあるポケモンでない限り耐えることができません。

これも並みのポケモンは吹き飛んでしまうほどのパワーを持つボルトチェンジで相手に打撃を与えながら自分は交代してしまう動きも強力。

電気技二つが強力なのは当然ですが、りゅうせいぐんの存在も重要です。

ミライドンの電気技が強力なのは相手からもわかっているので、耐性があるポケモンを出す、フィールドを書き換える、耐性テラスタルするなどの対策を取ってきます。

ですが電気に耐性を持つタイプはりゅうせいぐんを半減(無効)にすることができない、元々の威力が高くフィールドの影響を比較的受けにくいといった都合上、電気耐性を持ったポケモンに対してもりゅうせいぐんを使えば大打撃を与えられます。

当然ながら反動も大きい技なので気軽には使えませんが、必要なら積極的に使っていって問題ありません。

全体技のマジカルシャインはテラスタル無しだと物足りない打点ですが、フェアリーテラスタルを使うことによって一気に主力技へと変貌します。

相手の草タイプや地面タイプに対しても有効です。

ウーラオス(れんげき)

性格:いじっぱり
努力値:AS252 D4
実数値:175-200-120-×-81-149

このルール最強格の物理アタッカー。

二つの強力な一致技で相手を殴っていきましょう。

このパーティは相手のガオガエンを殴れるポケモンがやや少ないので、そこに非常に強いウーラオスの存在はとても重要です。

また、氷タイプに耐性を持っているので白バドレックスに対しても時間稼ぎや最後の詰めで役立ってくれます。

テラスタルは火力を底上げするみずタイプ。

テツノイサハ

性格:ようき
努力値:H92 A156 B4 D4 S252
実数値:177-170-109-×-128-171

エレキフィールドとの相性がいい草タイプ。

A種族値130からのエレキフィールド下のサイコブレイド(威力120)の火力は要するにガブリアスのげきりんと同程度のパワーがあるので(Aに振り切っていない都合上実際は少し劣りますが)、決して馬鹿にできないパワーがあります。

具体的に言えば弱点を突いているとはいえテツノカイナをだいたいワンパンできるぐらい。

タケルライコもかなりがっつり削れます。

クォークチャージに加えてサイコブレイドとかなりエレキフィールドに依存した性能をしており、本来ならゴリランダーやイエッサンの後出しで性能がガタ落ちしてしまうのですが、そこもメガホーンで弱点を突くことで補うことができます。

耐性も意外と悪くない…のですが、虫4倍でとんぼがえりで大打撃を受けてしまうのはやはり大きな欠点。

黒バドレックス&ゴリランダーのような構築を相手にするときは早めにテラスタルしてしまいたいところです。

テラスタルは黒バドレックス意識のノーマルタイプです。

ガオガエン

性格:いじっぱり
努力値:H244 A116 B4 D84 S60
実数値:201-165-111-×-121-88

いつの時代も優秀なポケモン。

ねこだましもいかくも若干通りが悪いとはいえその力は健在。

ミライドンの引き先として、対物理アタッカーとして、黒バドレックスへの耐性としてなど構築に大きな安定感をもたらしてくれます。

技はチョッキガオガエンとしてスタンダードなものを4つ。

とつげきチョッキを持たせることによって耐久に回す努力値を少なめにして攻撃を上げることができ、ここからのフレアドライブで準アタッカークラスの火力も出すことができます。

テラスタルはザマゼンタのボディプレスを無効化できるゴーストタイプです。

テツノカイナ

性格:いじっぱり
努力値:HD252 A4
実数値:261-177-128-×-120-70

一般枠として最強格の種族値を持つポケモンにさらに無条件で防御一段階上昇。

当然弱いはずがありません。

エレキシードの発動だけで白バドレックスのダブルダメージブリザードランスが確定4発と、伝説のポケモンが相手でも数値受けが可能となってしまうぐらいの恐ろしいパワーを誇ります。

ここからクォークチャージのB上昇が入った場合にはコライドンの晴れ炎テラスフレアドライブも2発耐えてしまうというわけのわからない耐久に。

HÐ振りにすることによって特殊技であろうがかなり耐えることができ、元々の耐性もあってまさしく白バドレックス構築を単体で相手取ることのできるポケモンとなっています。

なお、クォークチャージとエレキシードの発動順には独特の仕様があり、

・初手でミライドンと同時に並べた場合には先にクォークチャージが発動し、攻撃にクォークチャージが入る

・エレキフィールドが既に展開されている状況にカイナを展開した場合は先にエレキシードが発動し、結果防御の方が攻撃より高くなったと判定され防御にクォークチャージが入る

とちょっとややこしいことになっています。

とはいえそもそもシード発動の時点で高すぎる物理耐久を持つ上、A上昇した場合それはそれでドレインパンチのダメージとHP回復量が底上げされ結果長持ちしやすくなるので実際あまり問題にはなりません。

選出

基本選出

初手 エルフーン+ミライドン
後発 テツノイサハorガオガエンorウーラオス

エルフーンでおいかぜやひかりのかべを展開しながらミライドンと後続たちでそのまま殴っていく動きです。

ゴリランダーがいても構わずにこの選出をすることも多々あります。

主な使用相手:コライドン、グラードン、ミライドンなど

初手イサハ

初手 エルフーン+テツノイサハ
後発 ミライドン+ガオガエンorテツノカイナ

対ミライドンで使う選出。相手のミライドンが初手に来た場合はイサハのクォークチャージが発動するので、上を取ってサイコブレイドを打ち込んでやりましょう。

炎オーガポンなどが初手に来ると裏目なのでできれば後発にガオガエンを用意しておきたいところ。

対白バドレックス・ザシアン

初手 ミライドン+テツノカイナ
後発 ガオガエン+ウーラオス

初手からテツノカイナのエレキシードを発動させ、テツノカイナに数値受けさせながらガオガエンでサポートしていく選出です。ミライドンは即急に引っ込めて、トリックルームが切れてから暴れさせましょう。

対黒バドレックス①

初手 ミライドン+ガオガエン
後発 テツノイサハ+エルフーン

オーロンゲなどがいる、わるだくみをしてきそうな黒バドレックス構築に対する選出。

ミライドンとガオガエンのボルトチェンジやとんぼがえりを活かして交換戦を挑み、バドレックスがわるだくみをするタイミングに合わせてエルフーンを出してアンコールしていきましょう。

隙を見てテツノイサハでテラスタルを。

対黒バドレックス②

初手 テツノイサハ+ガオガエン
後発 ミライドン+エルフーンorウーラオス

こちらはガオガエンなどがいない黒バドレックス構築に対しての選出。

いきなりテツノイサハでテラスタルをして2体で攻めかかりましょう。

対カイオーガ

初手 エルフーン+ウーラオス
後発 テツノイサハ+ミライドン

カイオーガに対してはエルフーンでひかりのかべを貼りながらウーラオスで相手を叩いていきます。

カイオーガ構築は現状カイオーガの火力に依存しがちなところがあるので、先にカイオーガを叩きたいところ。

カイオーガが草テラスをしてきたらテツノイサハのメガホーンで突き刺してやりましょう。

対テラパゴス

初手 エルフーン+ガオガエン
後発 ウーラオス+ミライドン

テラパゴス相手に多く使う選出。

ガオガエンのとんぼがえりを軸に動かしながら、エルフーンでひかりのかべを貼りましょう。

テラパゴスのステラ無しのメテオビームならガオガエンは耐えてくれます。

次のターンにエルフーンでアンコールしてしまいましょう。

おわりに

解説は以上になります。

この構築を使いシーズン20で最終2位という高い順位を取ることができました。

テツノイサハやエレキシードテツノカイナのようなあまり他の構築で採用していないポケモンも使うことができ、自分でもかなり満足しております。

また質問などがありましたらコメントや私のXのDMなどの方によろしくお願いします。




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この記事を書いた人

クリスタルからの古参だが本格的にレートを始めたのはorasから、ダブルをはじめたのはusumから。ラティアスをこよなく愛している。

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