【INC May】ハリタンザン【ポケモン剣盾・ダブル】




目次

はじめに

アローラ!麹屋です。

今回は公式大会International Challenge Mayで使用した、セキタンザン+ハリーセンを軸にした構築を紹介させていただきます。

構築経緯

「そういえばキョダイマックスセキタンザンを育てたのに使っていないな」と気付いたので構築をスタート。

特性じょうききかん(水or炎タイプのわざを受けるとすばやさが6段階上昇)のセキタンザンを軸にした構築では、なみのりドラパルトorアクアジェットアシレーヌでセキタンザンを起動するのが主流でした。

しかし、個人的にアクアジェットを採用するアシレーヌは特性うるおいボイスとダイマックスの噛み合わせの悪さ故にうまく扱える自信がなかったため、アシレーヌとの差別化が可能な別のアクアジェット要員を探すことにしました。

そして、コンボ始動の過程でHPが削れてしまうセキタンザンの耐久を特性いかくで補え、アクアジェットを使うことができる唯一無二の存在としてハリーセンに白羽の矢が立ちました。

構築に特性いかくが入ることにより、従来の前のめりなコンボPTという印象を払拭し、受けまわしを軸とし最後にセキタンザンのダイマックスで詰めるという動きを目指して構築を完成させました。

構築

 

個別解説

ハリーセン


性格:ようき
努力値:H252 D4 S252
実数値:172-106(まあまあ:個体値11~12)-105-54(ダメかも:個体値0)-76-150

蒸気機関の動力となる魚。

当初はセキタンザンの特性起動をアクアジェットのみに頼ろうとしていましたが、特攻種族値が55と低くタイプ一致補正込みのなみのりでもドラパルトのなみのりとダメージ量が変わらず、すばやさ種族値も85あり対ロトムキッスのような盤面では一番速く動けるため、アクアジェットとなみのりを両方採用しました。そのためAとCの個体値はなるべく下げています。

また、キョダイフンセキのスリップダメージと相性が良く、交代封じ効果も持つうずしおを採用しました。フシギバナやドリュウズなど、きあいのタスキを持ってセキタンザンを対策しようとしてくる相手に対して、セキタンザンがまもる(orダイウォール)→うずしおを当ててタスキ潰し+交代封じ→次ターンにアクアジェット+ダイバーンで処理するといった動きが決まると非常に爽快でした。

4枠目の技はみちづれ・でんじは・つぼをつくなど色々と試しましたが、最終的にちょうはつに落ち着きました。相手のトリックルーム展開やこのゆびとまれを封じて優勢を築く場面も多く、使いやすかったです。

とにかく盤面に残ってしまうと弱いポケモンであるのは間違いないので、仕事が終わったらさっさと交代させてしまいましょう。

 

セキタンザン


性格:いじっぱり
努力値:A252 D4 S252
実数値:185-145-140-90-111-82

ひたすら水をぶっかけられるボタ山。

いかくを絡めた受けまわしを軸にしたため、相手のいかくは交換で捌けばOKの精神で攻撃に全振り。すばやさは220振りで特性発動時最速すなかきドリュウズまで抜けるらしいですが、ミラー等を意識してこちらも全振りしました。

技は一致物理技のいわなだれとフレアドライブ、前述のうずしおと絡めた動きや交換の噛み合わせのためにまもるを採用。4枠目は当初だいばくはつを採用していましたが、爆発しても後続で展開できる準エースがいないのと、トリトドンやドサイドンに対して打点を持てると便利だなと思ったのでソーラービームに変更しました。

キョダイフンセキの毎ターン1/6ダメージが強すぎて撃てればだいたい勝ち、みたいな試合展開が多かったです。撃てれば、ね。

 

ミミッキュ


性格:いじっぱり
努力値:H228 A252 B28 
実数値:159-156-104-x-125-116

キョダイフンセキによって消耗した相手を先制技で縛れる点と、トリックルームを採用できる点を評価して採用。

技は一致打点のじゃれつく、強力な先制技のかげうち、後続のナットレイやトリトドンを有利に動かしたり相手のトリルを返すことができるようにトリックルーム、最後に重いミロカロスやドサイドン等への打点になるウッドハンマーを採用しました。

配分はHPを定数ダメージ意識で159(16n-1かつ8n‐1かつ10n‐1)、攻撃を振り切り、余りをBという感じで。持ち物はかげうちで縛れる範囲を考えてたつじんのおびにしましたが、折角HP調整したのでいのちのたまでも良かったかも。

 

トリトドン


性格:れいせい
努力値:H164 B92 C252
実数値:207-x-100-158-102-53

いつぞやのクリームパスタ構築から出張してきたウミウシ。

当初この枠はローブシンでしたが、構築に物理アタッカーしかおらず対ジュラルドン等で苦戦すると感じたので、特殊アタッカーであり前述のミミッキュのトリックルームとも噛み合い、セキタンザンに飛んできやすい水技やハリーセン・ドラパルトのなみのりを特性で利用できるトリトドンを採用しました。

補完枠というより裏エースという感じで、トリル貼ってトリトドンダイマックス、ダイアースで要塞化して勝ちみたいな展開が多々ありました。

 

ナットレイ


性格:ゆうかん
努力値:H252 A252 B4
実数値:181-160-152-x-136-22(ダメかも)

ハリーセンのいかくに対して特性かちきを発動でき、セキタンザンに相性有利であるミロカロスが重いと感じたので、ミロカロスに強くハリーセンとの相性補完に優れるポケモンとしてナットレイを採用しました。

また、セキタンザンに飛んでくるダイアースをいかくと合わせて強引に受け、まもるとたべのこし・やどりぎのタネによる回復を駆使して相手のダイマックスターンを枯らしていく役割も持っています。

トリックルームとも噛み合うので悪くはなかったですが、立ち回りに歪みが生じる原因でもあったので求められる枠としては正解ではなかったかなと思っています。(詳細後述)

ドラパルト


性格:ようき
努力値:A252 B4 S252 
実数値:163‐172-96-99(まあまあ)-95-213

相手にドラパルトより速いポケモンがおらずセキタンザンを止められなさそうな時や、ねこだまし持ちが見えた時にドラパルト+セキタンザンで選出してイージーウィンするために採用。

一致技としてドラゴンアローとゴーストダイブ、セキタンザン起動用になみのり、セキタンザンやナットレイに飛んでくる弱点技をかわすためのサイドチェンジを採用し、ダイマックスをあまり切らないためきあいのタスキを持たせました。

結果、瞬間火力がなさ過ぎて世界一弱いドラパルトになってしまいました。セキタンザンが強いのでまあ何とかなっちゃうんですがね。あとセキタンザンを殴るならちゃんとC0を厳選したほうがいいと思います。

 

選出

〇基本選出

先発:セキタンザン+ドラパルトorハリーセン
後続:活躍できそうな2体

基本の選出。素直にドラパルトなみのり+セキタンザンダイマックスでいけそうならこれで入ります。

相手に天候特性持ち(ドリュウズやフシギバナ等)がいたらハリーセンの方を出し、アクアジェットでセキタンザンの特性を発動させますが、きあいのタスキを持っている可能性が高いのでまもる(ダイウォール)+うずしおでタスキを潰してからアクアジェット+ダイバーンで処理しに行きます。基本的に相手はセキタンザンを真っ先に処理しようとするのでハリーセンはノーマークなことが多いです。

相手に水タイプがいてダイストリームでセキタンザンをワンパンしてきそうな雰囲気だったら裏からトリトドンかナットレイを投げ、サイクルを回しながら再びじょうききかんを発動できるタイミングを伺いましょう。

一番面倒くさいのがこのゆびとまれ持ち(ピッピ、トゲキッス、イエッサン)+ドリュウズを選出されることで、この場合いのちのたまドリュウズだと威嚇が入ってもセキタンザンを乱数で倒されてしまいます。まもる+ちょうはつで指を封じるか、素直に交代して後発セキタン起動を狙うかの二択になります。

 

〇対トリックルーム特化構築

先発:ミミッキュ+セキタンザン
後続:ハリーセンorナットレイorトリトドンから2体

セキタンザンを加速させてしまうとトリックルームを貼られてしまうので、加速させない選出から入ります。セキタンザンは適当にいわなだれでも選択して、相手が怯んだらラッキー程度に動かします。トリルを貼られたらトリトドンかナットレイを繰り出してトリルを逆用します。状況に応じてミミッキュでトリル返しを狙うのも可。いかくが刺さりそうならハリーセンを出してセキタンザンを叩くのも視野に入ります。

 

基本的な選出パターンはこの2種類です。

戦績

というわけで最高レート1672、最終レート1633で終了しました

 

感想など

今回初めてセキタンザンを使ってみましたが、流石に登場からかなり時間が経っている分どの相手も対策を用意していて、コンボパーティのわりにはイージーウィンを重ねることが難しかったです。

立ち回りを工夫することが要求されましたが、その分ハリーセンの強さを随所で発見することが出来たので面白い構築でした。

DLC解禁までもう間もなくですが、良かったら是非ハリーセンで遊んでみてください。

それでは >(o・ω・o)<

 

余談

喰い断さんが自身のYoutubeチャンネルでおこなっている企画「ポケモン構築診断」に本構築を持っていき、診断をお願いしました。

あわせて読みたい
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(50分~からハリタンザン診断)

以下やり取りの一部を抜粋↓

喰い断
まずナットレイ採用が違う。ナットレイは最後に出して物理アタッカーを詰める役割のポケモンなのに後発セキタンザン意識で回した時に繰り出すタイミングがなくなるよね。あとミロカロス対策に出しても交代されてしまうので、この枠はミロカロスを交代させないアタッカーがいいよね。例えば、、、アシレーヌとか。
麹屋
アシレーヌなるほど。私はハリーセンをアシレーヌと差別化させることばっかり考えていたんですけどまさか両採用ですか。
喰い断
ハリーセン自体はちょうはつとかあって差別化はできてるし両採用はありだと思うけどなー。だからトリトドンをアシレーヌに替えて、ミロカロス+サマヨールみたいな相手にアシレーヌ+ドラパルトから入ってミロカロス居座らせてダイフェアリーで叩いていくみたいな運用の方がいいと思うよ。
喰い断
そうなった時に、最終的にハリーセンが構築から抜けてしまうということはあり得るかもしれないけどね☆

…という話だったので、次にハリーセン構築を投稿するときはアシレーヌが共存しているかもしれません。

ポケモン全種族活躍させるシリーズでも採用されました。是非ハリーセンの勇姿をご覧ください。

 




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この記事を書いた人

怪しい教えを麹屋さん

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