【INC May マスター9位】リザドリピッピ【ポケモン剣盾】




目次

はじめに

こんにちは、QSです。

今回は 2020 International Challenge May マスターカテゴリにおいて最終レート1818、第9位を達成したパーティを紹介させて頂きたいと思います。

リザードンとドリュウズの両エースをピッピ等でサポートするのが基本の動きとなります。

 

パーティ作成経緯

3月よりランクバトルのルールがシリーズ3に変更されたため、新たに解禁されたポケモン達のなかからパーティの核となるポケモンを選ぼうと決意。強いと噂の流れていた葉緑素フシギバナを使うことに。

日照り前提の晴れパとなることから相方として最大のパワーを持つリザードンを採用し、リザードンとフシギバナを並べて相手の初手に合わせてどちらかを日照りポケモンに引くことを基本の動きと想定した。

そのため日照り役としてはキュウコンではなく耐久力のあるコータスとなったが、コータスはその次の行動の効用が低いため交換する必要があり、場に出すだけでメリットのあるピッピを加えた。

この4体の基本選出でランクバトル300位前後までは問題なく行けたものの、バンギラスを中心としたリザードンに強い選出をされた場合やリザードンミラー時に十全にエースが仕事出来ず、しっくりくる残りの2体を探す旅へ出発。ガオガエン、イシヘンジン、ヒヒダルマ、ウォッシュロトムなどに迷走した結果、それらに求められるのはリザードン非選出時にエースになれること、ピッピやフシギバナとの組み合わせがよいことであると理解し、最終的に弱点保険ドリュウズバンギラスに落ち着いた。

パーティ

個別解説

リザードン


性格:おくびょう
努力値:4-0-4-244-4-252
実数値:154-×-99-160-106-167

主力エースその1。

隣でフシギバナ、コータス、ピッピを出し入れすることでリザードンを暴れさせる。キョダイゴクエンは確実に打ち、草技はできる限り打たないように動く。

持ち物はヨロギの実を持つことでタイプ一致以外の岩技を耐えることが可能となった。また、隣にピッピをおくとバンギラス級の岩技も耐えられるのでピッピがまもるを堂々と選ぶことが出来、ダイマックスによるHP資源も活用できた。

努力値構成は最速CS。役割対象のドリュウズやバークアウトをしてくるウインディの上を取りたいと考えると最低でも実数値162は欲しく、その場合はほぼ最速となるため最速に。BD4振りは道楽。

技構成はねっぷうは確定。エアスラッシュとぼうふうについてはダイマックス解除後に打つことも多いためエアスラッシュに。ダイウォールの種には手助けも検討したものの汎用性のあるまもる。最後の技は苦悩した結果ソーラービームとなった。

基本的にリザードンでタイプ非一致技を打つのは弱いと考えており、草打点もフシギバナにアウトソーシングしたことからソーラービームの枠は確実に使用頻度の高いブラストバーンにしていた。しかし、フシギバナが対応範囲の広さから負荷が集中する傾向がみられたため、ソーラービームに変更。ダイマックス相手には火力が足りず打たない方が良いものの、非ダイマのウォッシュロトムやバンギラスへの打点として有用であった。

フシギバナ


性格:ひかえめ
努力値:4-0-0-252-0-252
実数値:156-×-103-167-120-132

サブエース兼スイーパー。

ねむりごなの圧をかけていくことで対策を強要しつつ、後ろに引いたりダイマックスしたりをしていく。

持ち物はアタッカー運用のためいのちのたま。火力アップアイテムがないとリーフストームでダイマックスドサイドンを確定で倒せないのでアタッカー運用するなら持たせたいところ。ダイアースでHP252ウインディを倒せるくらいの火力は出るのも頼もしい。

 

努力値構成は準速CS。当初はバタフリーの上から行動するために最速としていたが、バンギラス・ドリュウズが加わり必要がなくなったために準速に。微調整するなら素早さを準速75族抜きの128とするとHP 159(16n-1かつ10n-1)とBD4振りが達成できるので一考だが、最近のフシギバナコータスの増加を考えると準速の価値も高かった。

技構成としてはまず強力な誤魔化し技であるねむりごな。草技としては非ダイマ下での威力を重視しリーフストーム。残り二つはタイプ一致かつトゲキッスへの打点としてヘドロばくだんと技範囲の補完として優秀なだいちのちからとした。

眠り粉は1/4で外れ、1/4で最速起き(眠り粉した1ターンと眠っていた1ターンで明確なアドなし)と安定しない行動ではあるが葉緑素によって上から任意の相手の行動を阻害できるのは非常に強力。しかし、それゆえフシギバナ相手に選出してきた相手は猫だまし+ダイジェットの態勢が整っていたり、ラムや防塵ゴーグルを所持していたりと有効に働かないことが多い。よって眠り粉は積極的には使わず、攻撃技を選択するのを基本とした。

フシギバナのヘイトは高くまもるが欲しい場面に非常に多かったものの、その他の技を削れず採用を断念。草技はハードプラントは反動が痛く、エナジーボールは火力が足りない(非ダイマ下でダイマックスドサイドンを倒せない)ので上記のリーフストームとなった。スイーパーとして動く際にリーフストームのC二段階ダウンは痛いもののねむりごなの存在でそれなりの仕事はすることが出来た。

コータス


性格:のんき
努力値:252-0-0-4-252-0
実数値:177-×-176-106-122-22

ひでり要員兼スイーパー。

晴らせた後は引かせて最終盤に出てくることで、ガオガエン、ナットレイ、ミミッキュ等を詰めていく。

持ち物は耐久を上げるためのオボンのみ。ひでり狙いで出した際のダメージ軽減が目的なので混乱実や食べ残しよりオボンのみのほうが合うと考えられる。

努力値構成は性格B補正のHD。クッション役のため体力が削れ、噴火を有効に使えないのでCに振るメリットは大きくはない。Dにしっかり振ることでクッション性能を高めることを優先した。

技構成は一致かつダメージ効率も良いねっぷう。ほのお耐性持ちに使え、高いBを活かせるボディプレス。トリル下での時間稼ぎおよび終盤での詰めに使えるあくびまもるとした。

だいちのちからも使いたい場面はあったがコータスの火力は日照りとふんかがあってのものなので非採用。ボディプレスはガオガエン、バンギラス、カビゴンなどを相手に大活躍し、命中安定なのもありがたかった。あくび・まもるはセットにすることで終盤の1対1でシングルのように動くことが出来る。まもるについてはレパルダス・ブリムオンのまねっこトリル阻害も考えていたがその状況が発生しなかった。

INCにおいては最も活躍したポケモンで、詰めポケモンと意識されないことからコータス対物理ポケモンとなることが多々あり、何度か不利な局面から救ってくれた。

ピッピ


性格:のんき
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:177-×-110-×-86-36

純サポーター。

構築唯一の♀だが姫プレイをすることは出来ず相手の攻撃を大量に被弾した。迷ったときは選出すると最低限の働きはする。

持ち物は耐久を補強するしんかのきせき。努力値は最遅のんきHB。物理ドラパルトを相手にすることが多いためDに回す努力値が無かった。素早さに関しては天候特性が2体いるため最遅が望ましいが影響は少ない。

技構成はエースを保護するこのゆびとまれまもるサイドチェンジに火力補強のてだすけのノーウエポン型。

このゆびとまれが基本の動きとはなるが、隣にいることの多いリザードンやドリュウズはフレンドガード込みで一撃は耐えることが出来、ピッピはエース級の攻撃を2回受けると落ちるため積極的にまもるを選択していく。鋼技があきらかな時やちょうはつを受ける可能性がある際はサイドチェンジで空かす。

この構成だと何も出来ない場面(隣が守るかつこちらは守った次のターン等)が出てくるが、そのためにうたうなどの別の技を採用するより、そういった場面にならないよう展開していく方が勝ちに結び付いた。

バンギラス


性格:いじっぱり
努力値:4-244-4-0-4-252
実数値:176-203-131-103-121-113

砂起こし要員兼サブアタッカー。

最も選出率は低いがその分、相手への刺さりはよいことが多い。

持ち物はじゃくてんほけんをドリュウズが持っているためラムのみに。こだわりハチマキでの運用も長かったが、守れないでメリットが大きくラムのみにおちついた。バンギラスはおにびやさいみんじゅつを振られることも多く、ラムのみでアドを稼げる試合がそれなりにあった。

努力値はいじっぱりAS。相手のバンギラスにばかぢからを叩き込みたいため準速とした。また、素早さ種族値60近辺は激戦区であり、ダイマックスはできる限りしない使い方をするため、行動回数を確保する方法としてH振りではなくS振りは有効であった。BD4振りは道楽。INC前の最速襷バンギラスの増加から最速運用も検討されたが、手助けダイアークでサマヨールを落とせないなど火力が微妙に足りず準速のままで使用した。

技構成は一致打点であるいわなだれかみくだくに対バンギラス用のばかぢからと汎用性の高いまもるとした。

テンプレの構成ではあるが、紆余曲折を経た。当初は鉢巻でいわなだれ/ストーンエッジ/ダメおし/ばかぢからの構成であったが、ラムのみに変えるにあたって、岩技はバンドリ選出で両いわなだれの行動も用意するためにいわなだれを選択。悪技についてはダメおしも強力ではあるが、素でうつ場面やダイマックス時の低威力に困る場面もありかみくだくとした。

ドリュウズ


性格:いじっぱり
努力値:44-116-124-0-84-140
実数値:191-187-96-×-96-126

主力エースその2。

リザードンが出せない際にエースを務める。パーティのS操作が貧弱なためすなかきで採用。

持ち物は当初はきあいのタスキで運用したものの、ダイマックスおよびピッピの存在によって有効に働く場面が少なかったため耐久に降りじゃくてんほけんを持たせた。ねっぷう、だくりゅう、じしんといった汎用範囲技で発動することから腐ることは少ない。

努力値は持ち物がタスキの時は陽気ASであったが、じゃくてんほけんを持たせるため調整することに。まず砂下で最低限スカーフ100族抜きのSとダイマックス技でH振りバンギラスを確定1発にするAを確保し、残りを最硬調整風(H×2=B+Dになるように)に降った。すると奇跡のようにHPが16n-1かつAが11nの美しい数値になり個人的に満足度は高い。

ダイマックスするとドサイドンのダイアースを素で耐えられるくらいには硬いので、耐久に信頼をおきつつダイマックス技でバフをかけていく。

技構成はアイアンヘッドは確定で、地面技は巻き込みたくない味方が守るを所持できたためじしんとした。また、初手にピッピと合わせて出すのが基本行動のため、このゆびとまれと相性のよいつるぎのまいも採用。4つめの技はバンギラスと同様にバンドリ選出で両いわなだれの行動も用意するためいわなだれとした。

選出

基本選出その1 リザードン軸

先発:リザードン+以下の1体
後発:フシギバナ、コータス、ピッピ

リザードンに明らかなに強いポケモン(バンギラス、パッチラゴン、ドサイドン等)が1体程度ならこの選出で押す。

多用した動きの一つはリザードンフシギバナ選出で、フシギバナをコータスに交換。次のターンにコータスをピッピに交換する。その後はピッピが力尽きるまで耐えてもらい、コータスとフシギバナで詰める。

フシギバナ方向に猫だまし+ダイジェットが振られ、コータスに交換をすることでダメージレースに優位に立つ局面が頻出した。

最終的にコータスが1対1となる想定のため、コータスが苦手とするシャンデラ等は優先的に処理し、得意とするガオガエンやミミッキュは後回しとする。

リザードンの隣の選び方としては草打点やねむりごなの圧が必要な場合はフシギバナを、初手からひでりかつフレンドガードが必要な場合(バンギラスの岩技を受ける必要があるが火力も必要な時など)やトリックルーム+この指とまれ相手にねっぷう連打したいときはコータスを、味方殴り阻止やデバフカットにこの指とまれが必要な時はピッピを選択する。

また、相手が天候パである場合はバンギラスをピン選出することで有利に立ち回れた。

相手が何をしてくるかわからない場合はピッピを初手にしておくと事故を防げるため安定した。

基本選出その2 ドリュウズ軸

先発:ピッピ、ドリュウズ
後発:バンギラス+その他

リザードン軸が通りにくい際はこの選出となることが多い。具体的にはセキタンザン系など。

最も多用した動きはピッピでこの指しつつドリュウズでつるぎのまいを行い、ピッピとバンギラスを出し入れしながらドリュウズで全抜きを行う。

ドリュウズミラーの際、相手はダイマックスせずじしんを打つことが多いので、ダイスチル連打で対応する。その際はどこかでドリュウズにダイスチルを振らないとドリュウズが突破できずに詰むので注意。

後発にはバンギラス選出せず、コータス+リザードンやコータス+フシギバナとすることも度々あった。コータスのひでりによってドリュウズが水技を半減で受けることが出来るためフレンドガードより強力であり、この気づきでコータス選出に躊躇わなくなったことで選出に幅が広がった。

先発でのバンギラス・ドリュウズ選出は相手の対策がどうみても薄い(格闘・地面タイプや威嚇がいない等)ときに行う。

ほとんどの場合、上記の2つの基本選出で戦った。

簡易構築相性

  • トリルドサイドン系:基本的にフシギバナを大事に扱えば有利。安易にサマヨールに触れるといたみわけで打点が不足するので注意が必要。
  • リザードン系:リザードン軸+バンギラスで有利。相手のミラー対策に依存。
  • バナコータス系:相手にリザードンが存在しない場合はリザードンで有利
  • セキタンザン系:ドリュウズ軸で有利だが択は発生する。
  • ジュラルドン系:リザードン軸で戦って有利。ピッピが有効に働かないのに注意。
  • ラプラス系:ラプラスもしくはその隣を晴れキョダイゴクエンで焼いて有利。エルフーン入りには互角。
  • ドラパキッスバンドリミトム系:リザ軸、ドリュ軸ともに互角だが選出択・行動択となる。
  • エルフーン系互角だがウオノラゴンがいる場合は不利。おいかぜが切れるターンにエルフーン処理を行う。
  • インテレオン系やや不利。特にマダドガス入りはきつい。
  • ギャラドス系:明確に不利。ダイマックスは慎重にきる必要がある。

総括

お読みいただき誠にありがとうございました。

シーズン5で最終89位と二桁達成出来たパーティでしたが、INC Mayで望外な結果を残すことができました。

リザードンやドリュウズが気持ちよく暴れるパーティですので、興味を持たれた方はぜひ使っていただければ幸いです。

参考文献

この構築を組むにあたって以下の記事・サイトを参考にしました。

バルドルのなみのり日記 【ダブル】リザガアピッピ

https://barudoru.hatenablog.com/entry/2020/03/07/173859

けだまメモ 【ダブル】バンドリピッピ【INC使用パーティ】

http://zalwa.net/bandoripippi

ポケモン徹底攻略

https://yakkun.com/

ポケモンステータス計算機 for ポケモン ソード/シールド

https://pokecosmos.github.io/calc_stats_galar/

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この記事を書いた人

ダブル対戦のプレイヤー。アイコンを適当な画像にしたことを少し後悔していたが、これはこれで慣れてきている。

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