はじめに
こんにちは、ヒシンです。
今回は「2022 International Challenge April」にて目標瞬間レート1800を達成できましたので、その構築の解説などを行います。
構築経緯
ずっとツボラキ構築を使っていたのですが、ザシアンやモロバレル、その他高火力の禁止伝説ポケモンが跋扈している環境でツボラキを使うことに限界を感じていました。
そこで「トリックルーム」を行う以外でツボツボの「ガードシェア」を安全に行う方法を模索しました。
そして思いついたのが後攻の尻尾トリックです。
- 初手で後攻の尻尾トリックし、後攻の尻尾を持たせたポケモンは放置する。
- ポケモンが倒れたらツボツボを繰り出す。
- ラッキーがツボツボと一緒に出ている場合、ラッキーはタマゴうみをしてやり過ごす。
- ツボツボは後攻の尻尾を持っていないポケモンの攻撃を「がんじょう」で耐える。
- 後攻の尻尾を持ったポケモンより先に動き「ガードシェア」をする。
という感じで安全にガードシェアできるのではと考えました。
構築を考え始め、後攻の尻尾トリックの候補として思いついたのが、ヤミラミとオーロンゲです。
どちらも後攻の尻尾トリック以外にも様々な補助技を先制で繰り出せますが、ツボラキを使うとザシアンをやけどにしたい場面が多いため、ヤミラミを採用しました。
そして下記の記事を参考にキョダイリザードンを採用しました。ヤミラミでも同様に手動天候でのサポートを行えるためです。
残り二匹はザシアンを上から殴れる黒バドレックスとスカーフグラードンを採用し構築が完成しました。
パーティ画像
個別解説
ヤミラミ
性格 おだやか
努力値H252 D252 B4
実数値157-x-96-x-128-70
「にほんばれ」要員かつ後攻の尻尾トリック要員です。
「にほんばれ」でカイオーガの火力を下げつつリザードンの火力を上げたり、「おにび」により物理アタッカ―からのダメージを軽減する役割です。
持ち物の後攻の尻尾を使ったことない人は勘違いしている事もある(私が勘違いしていた)が、行動順はトリック後即時反映されない。
だだし、次ターンからはたとえ「トリックルーム」されていても「追い風」をされていても問答無用で後攻になります。
そのため、ツボラキ以外の選出でもとても役に立ちました。
攻撃技は「ナイトヘッド」など他の選択肢もありますが、禁止伝説が無駄に攻撃種族値が高いことが多いため「イカサマ」を採用しました。
リザードン
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 D4
実数値:153-×-99-161-106-167
キョダイマックスエースです。このポケモンしかダイマックスしません。
「キョダイゴクエン」の火力と定数ダメージがツボラキ構築と相性が良く、ザシアンに強くなれる気分になれます。
持ち物に悩み、なんとなく持たせたとつげきチョッキですがキョダイマックス&晴れの時、カイオーガの「ダイストリーム」でHP半分削れないことに魅力を感じて採用しました。
物理耐久の方はヤミラミや黒バドレックスの「おにび」でケアを試みています。
耐久面の補助でキョダイリザードンの居座りが長くなり定数ダメージと大ダメージを与えられる機会が多くなりました。
ただし、キョダイリザードンが流行しているためキョダイリザードンミラーで頭を悩ませる盤面も多くなっていました。
キョダイリザードンミラーで先手をとれたとしても、ヨロギのみ所持の多さ、「ダイロック」の火力不足が大きな課題となりました。
グラードン
性格:ようき
努力値:A252 S252 D4
実数値:175-202-160-×-111-156
一体目の伝説枠兼晴れ要員です。
ヤミラミやリザードンが倒された後ろから繰り出し、先手の「だんがいのつるぎ」で負担をかけるイメージで運用しました。
性格がようきなため火力不足感は否めないですが、ザシアンを上から殴れる喜びがあるため仕方ありません。
相手の威嚇要員を呼び、リザードンとの並びが強力であることから初手で威嚇要員を選される傾向があるため
威嚇を受けない後出しでの強さを発揮できたと思います。
「だんがいのつるぎ」の命中率に泣かされることがあるため、事前に祈祷することなどをまじめに検討しました。
他の技についてはほとんど使っていないため特に言及しません。
バドレックス(こくばじょうのすがた)
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 D4
実数値:175-x-100-217-121-222
ザシアンを上から攻撃できるため採用しました。
ツボラキを採用しているため、「トリックルーム」を持っているのでは?と思わせることもできます。
「アストラルビット」以外の技構成は「キョダイゴクエン」の定数ダメージや追い風などをやり過ごす、「まもる」と、物理アタッカ―の勢いを弱めるための「おにび」まではすんなりと決まりました。
残りの一枠についてはエスパー技や悪技も考えましたが、打ちたい相手はラッキーで何とかなると考え、知名度の低い「アンコール」を採用しました。
相手の「まもる」や「ねこだまし」を固定できる点は強かったです。
ただ、「アンコール」で試合の勝敗が決まったのは90戦のうち1戦しかないため、攻撃技を入れた方が良いと思いました。
ツボツボ
性格:のんき
努力値:B252 D252 H4
実数値:96–310-29-x-282-9
ツボラキのツボ。
ラッキーの耐久をできるだけ高くしたいためBDに極振りしています。
構築経緯に書いた通り特性は「がんじょう」を選択しています。
持ち物についてはメンタルハーブやぼうじんゴーグルと迷いましたが、「トリックルーム」を使用しない為せんせいのツメを選択しました。
他のポケモンで「おにび」を撒くことを考え「パワーシェア」を採用せず、「キョダイゴクエン」の定数ダメージをやり過ごせる「まもる」を採用しました。
ラッキー
性格:ずぶとい
努力値:H252 B252 D4
実数値:357-×-62-55-126-70
ツボラキのラキ。
努力値と「タマゴうみ」、「ちいさくなる」、「ちきゅうなげ」は変える必要がないと個人的には思っています。
残りの1枠は「サイドチェンジ」や「あまえる」などと迷いましたが、ザシアンをやけどにさせたいと思い「かえんほうしゃ」を採用しました。
ただし、「てんのめぐみ」込みでもやけどの確率は2割なので、あまり期待しないほうが良いです。
ゴーストタイプに手も足も出なくなるということが無くなるのは良い点だと思います。
選出
基本選出
先発:ヤミラミ+リザードン
後続:グラードン+バドレックス
この構築の基本となる選出です。
カイオーガが初手で出た場合は、「にほんばれ」で晴れにして横にいるポケモンを「キョダイゴクエン」を打ちます。
なんやかんやした後に「だんがいのつるぎ」と「アストラルビット」で一掃できると気持ちが良いです。
裏選出
先発:グラードン+リザードン
後続:バドレックス+ラッキーまたはヤミラミ
このPTにとても強いイベルタルが相手にいる場合、この選出をすることがあります。
「いわなだれ」とサンパワー&晴れ込みの「キョダイゴクエン」でダイマックスしたイベルタルを削っていきます。
この選出をしてもイベルタル入りに対しての勝率は5割なかったです。
・・・
ツボラキ?そんなのは飾りですよ!!!!
良かった点、反省点
良かった点
- 手動天候がマイナーなため、雨PTに対しての勝率が良かった。
- ザシアンを強く意識していたため、ザシアンの処理が比較的やりやすかった。
- 選出やダイマックス枠をほぼ固定していたため、思考をシンプルにできた。
悪かった点
- ザシアンを意識しすぎたため、イベルタルやレジエレキが処理できない場面が多かった。
- 黒バドレックスミラーの際、同速勝負が精神的に良くなかった。
- 相手に霊獣ランドロスがいると、グラードンは「だんがいのつるぎ」を打ちにくく、リザードンは岩技を打たれるため勝率が低い。
- 「だんがいのつるぎ」を外して負けた試合はメンタルにダメージが入った。
- 「トリックルーム」をしてくるPTに対してツボラキを選出していればよかった・・・・となった試合も多かった。
- 後攻の尻尾トリックできないポケモンが多いことに大会中に気が付いた(ガオガエン、イベルタル等の悪タイプ、ザシアンなどのフォルムチェンジポケモンなど)。
戦績
33勝12敗で最終レート1754でした。
瞬間的に1800まで上げられたのがとてもうれしかったです。
最後に
構築経緯の戦術を使わなくても戦えてしまい、自分の目標を達成できてしまい困惑してしまいました。
次こそはツボラキを使った構築の記事を紹介できるよう頑張っていこうと思います。
寄稿ガイドライン
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コメント
コメント一覧 (2件)
ツボラキ使ってますが、GS環境では数値で押し切られたりとつらいので参考にさせてもらいます。
ブリムオンまねっこトリル軸ですが、伝説が完全に見せポケになっているのと、伝説はブリムオンで落としきれないこともあるのがつらいです。
トリル諦めて素ガードシェアすることも多々ありです。
ルナアーラをうまく使えれば選出ポケのパワー上がると思うんですが。
コメントありがとうございます。
ブリムオンのまねっこトリルはみんなに知りわたっているうえ、禁伝落としきれないっていうのとても分かります。
ツボラキで試す前に、トリックルームPTを組んでそのなかの二匹をツボラキに変えるのが良いかもしれません。
トリックルーム要因としてルナアーラもよいですが、ディアルガやパルキア、白バドレックス等を採用すると火力上がりそうで良いですね・・・。