【ポケモン剣盾】上級者になるための構築単位での努力値調整!!




目次

はじめに

努力値の調整。

ポケモンバトルを極めて、極めて、極めに極めて最強を目指すときにもしかしたら出会うかもしれない技術。

調整……なんて言葉はツイッターやブログでは簡単に使われていますが、実際はどうやって調整しているのか?なんてことを疑問に思ったことはありませんか?

自分ができている……なんて思っていても実はそれは間違っているかもしれません。

それは当然著者でも同じ、何が間違っているか何が正しいかわからないまさに別次元の領域。

そんな別次元の世界にご案内しましょう。

実際の例を見てみよう

今回は「草Zカミツルギ」を例として努力値の調整を紹介したいと思います。

「カミツルギの草Z」耐え「ガブリアス」や「メガガルーラ」のような調整を見たこと、考えたことはありませんか?

そして思ったことはありませんか?

ステータスが足りないと

カミツルギの陽気全振り草Zはガブリアスが防御に全振りしても確定耐えすることはできません。

メガガルーラで防御に全振り、HPに4振ってようやく確定耐え。

当然ほかの所にも努力値を配分しなければならないわけですがこれでは努力値が足りません。

特殊耐久を無視して防御だけ固くしてこれなのですから明らかに無理が出てきます。

……つまりカミツルギの草Zは耐え調整は不可能。他の部分をおろそかにするわけにはいかない……

そう思ってしまいますよね?

しかしそこでそう考えるのは早計です。

勿論攻撃全振りの草Zを耐えられるならばそれがベスト。一番です。

ですが……無理ならば別の視点から考えることができるからこその上級者だと思いませんか?

草Z耐えの調整を思いついた、つまり草Zを打たれると敗北してしまう。

つまりそのパーティでは草Zを耐えなければいけないのです。

他の部分を疎かにせず、且つ草Zも耐える配分を見つけることが肝心なのです。

視点を変えてみよう

ここまでは草Zを使われる側の自分。

ガブリアスやメガガルーラ側の目線で物事を考えていました。

ではここでカミツルギ側の視点に立ってみましょう。

カミツルギはとても特殊耐久の低いポケモンです。

特殊技を受けてしまえば半減で即死しますし、耐久型のポケモンの等倍技でも瀕死になってしまいます。

それを防ぎ行動回数を稼ぐための為の気合のタスキや拘りスカーフというアイテムを持つ……当然ですね。

ですが今回の想定ではカミツルギは草Zを持っていますからタスキもスカーフもありません。

つまりカプ・コケコの玉10万ボルトやスカーフカプ・テテフのサイコキネシスで即死してしまいます。

即死するということは……草Zを使う前に倒されてしまうということです。

では草Zカミツルギは何をする必要があるか?

そう、私たちのガブリアスやメガガルーラが耐え調整を行うように草Zカミツルギも同じように耐え調整を行っているのです。

次の紹介するカミツルギは当サイトで紹介されている構築に乗っている調整例です。

カミツルギの調整例1

性格 ようき
努力値 H20 A92 B4 D140 S252
実数値 137-213-152-×-69-177

A クサZリーフブレードで無振りガブリアス 確定1発
     スマートホーンでH振りカプ・テテフ 確定1発
B 威嚇1回込で補正ありアローラベトベトンのはたきおとす(威力65)をみがわりが確定耐え
D 補正ありカプ・コケコの命の珠10万ボルト(エレキフィールドあり) 確定耐え

カミツルギの調整例2

性格:ようき 特性:ビーストブースト 持ち物:カクトウZ
努力値:H76D220S212
実数値:144-201-151-67-79-171
技:みきり リーフブレード せいなるつるぎ みがわり
調整:HP16n 最速エモンガ抜き 残りD

持ち物に格闘Zと草Zという差異はあるとはいえ共に大きく特殊耐久に努力値を回していることがわかります。

これは偶然や恣意的な抜き出しでは無く、気合のタスキや拘りスカーフを持ちことのできないカミツルギは耐久に振らなければ行動の保証がないという至極当然な理由から特防に大きく努力値を回しているのです。

視点を元に戻してみよう

ではここで元々のガブリアスやメガガルーラが陽気全振りカミツルギの草Zを耐えることは難しいという話に帰ってきます。

今説明した大前提を考慮したうえで全振り草Zを耐える必要があるでしょうか?

……勿論。耐えられるならば耐えるにこしたことはありません。

そちらのほうが対応範囲が広くなるわけですからそれが一番です。

しかしそれが不可能ならば…… 当然特防に努力値を回さなければZ技を使えるかどうかも分からないカミツルギが仮想的である以上。

こちらが想定する相手も特防に努力値を割いたカミツルギであるべきでしょう。

今回は2種類のカミツルギを例として挙げましたが、火力ラインが耐久不利の中でより高い前者の攻撃92振りのカミツルギを想定します。

最速を維持しながらカプ・コケコのフィールド玉10万耐えというのは非常にベターなラインだと思われます。

これよりも特殊耐久を上げて攻撃を上げるのはZ技を使う前に倒される可能性が上昇してしまうため流石に無理があります。

(後者のカミツルギのように素早さを下げて攻撃を上げる方法もありますが)

そして実際にダメージを考えると……防御に振らずHP振りにするだけでガブリアスは最高乱数以外耐え、メガガルーラは確定耐えとなります。

防御振りが要求されていた時と違いHP振りで間に合うわけですから特殊耐久との両立が可能になり構築に無理が出にくくなります。

このように複数の要素を組み合わせ、妥協すべきところは妥協しながら最適な配分を探し出す。

これが調整です。

それでも不安ならば

でも草Zカミツルギでも攻撃全振りがいるかもしれないという疑問をお持ちの方もいると思います。

当たり前です。草Zカミツルギで攻撃全振りも勿論存在します。

そして草Zカミツルギの攻撃全振りとマッチングしてしまいこちらの調整が崩された時に対戦相手は分かってない。

カミツルギは特防に努力値を振らないと行動できない可能性もあるから駄目だ……と吠えるのか。

それも違います。

特防振りカミツルギの攻撃を耐えるように調整したのですから、今度は耐えるように組み合わせたポケモンの隣に攻撃全振りカミツルギを倒せるように構築をくみ上げればよいのです。

最も分かりやすいのはメガガルーラと命の玉カプ・コケコを組み合わせる方法でしょう。

命の玉カプ・コケコは攻撃全振りの特防に振らないカミツルギを行動させないように睨みを利かせ、特防振りのカミツルギが草Zで攻撃をしかけてきた時はメガガルーラが耐えて隣を攻撃。

次のターンはカプ・コケコで上からの攻撃でカミツルギを倒すかメガガルーラの不意打ちで倒すかの選択。

シングルでもダブルでもこのような構築にしておくことでなにがどうころんでも急所で破綻しない限り草Zのカミツルギを倒せるようになっています。

これがパーティ単位の調整であり、強いパーティを組み上げる上で重要なことです。

終わりに

さて今回の記事は初心者のための記事としてではなく、超ハイレベルなポケモン上級者向けへの記事として書いてみましたがいかがだったでしょうか?

このように複数の要素を組み合わせ最適な構築を組み上げるというのは非常に大変なことです。

かくいう私も頭では理解していても実際の構築で実現できているかと言えば……正直できていません。

自分視点と対戦相手の視点を同時にもって双方の構築やプレイングと照らし合わせ最適なものを選ぶというのはとんでもなく難しいことです。

ですがこれがもし実現できるようになったのなら…… ポケモンマスターが近いということだと思います。




よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ここでは黒と名乗っていたようだが中の人は喰い断⑨。
WCS2017日本大会でベスト4となり対戦理論の紹介に説得力が増したらしい。
最も本人は自分のプレイングを一切信用していないため運要素を最重要視したゲームメイクを好む。

色々あった結果喰い断の名を明らかにした。


youtubeのチャンネルはこっちらからどうぞ

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次