【INC Mar42位 PJCS予選29位 本戦58位】ギガスジガルデゼルネアス【剣盾ダブルシリーズ12】




目次

はじめに

こんにちは、QSと言います。

今回は私がINC Mar から先日のPJCSまで使っていたジガルデゼルネアス構築について紹介させて頂きます。

パーティ

パーティの基本方針

レジギガス+マタドガスの圧力で相手の選出を歪ませ、ガオガエン+モロバレルの初手でアドを取り、そのアドを伝説ポケモンの積み技に変換する。

構築経緯

GSルールが発表されて仲間大会などが開かれ始めた際、初期環境で遊ぶ構築として分かりやすくパワーのあるギガスドガス構築を作ることとした。

ギガスドガスを使う以上、伝説ポケモンにはダイマックスを切らないポケモンを選択する必要がある。
黒バドレックスが有力な候補に思えたが、きあいのタスキを持たせたいポケモンであり、基本選出のマタドガスにタスキを回したいことから採用は回避。

そこで非ダイマックス下で安定して行動できるHBチョッキカイオーガ最速ザシアンを選択した。

残りの2体についてはギガスドガスが苦手なトリックルーム構築を対策するためにガオガエンモロバレルを採用し、ガオガエンはダイマックスが出来るじゃくてんほけん型、モロバレルはトリトドンに強いエナジーボール採用型としていた。

急造で作った構築であったが構築が煮詰まっていない仲間大会環境ではギガスドガスが純粋にパワーを発揮することが出来たこともあり、手ごたえを感じられる結果を残していた。

そのため2月のINCにサブロム用の構築として持ち込んだ。

さすがにギガスドガスの通りは悪くなっていたものの、ギガスドガスの選出誘導能力の高さから裏択のガエンバレルは全く警戒されておらず、R1800前後まではイージーウィンを重ねた。

しかし、上位帯からは勝ち切ることが出来ないようになり最終的には800位台の結果となった。

その原因を分析したところ、ギガスドガス相手に初手選出されやすいレジエレキのダイマックスに対応できていない、ガエンバレルで隙を作ってもHBカイオーガやいかく、ねこだましで妨害を受けやすいザシアンではゲームを終わらせる決定力が足りない攻撃も意識したガエンバレルでは相手の禁伝のパワーを受け止められないことがあるという結論となった。

ギガスドガスを見せてガエンバレルを通すというコンセプトそのものには強さを感じたため、一般枠の4体を固定して伝説ポケモンの再検討を行った。

必要な条件としてはダイマックスレジエレキに強いこと、ガエンバレルを活かす積み技があること、ギガスドガスの後発としてダイマックスを切らなくても強いこと、尚且つガエンバレルの後発としてダイマックスを切れることが要求された。

特にダイマックスレジエレキに強いという条件が重要であったことからじめんタイプの伝説を選ぶこととし、グラードンとジガルデの比較を行った。
どちらも強力な積み技を使うことが出来るものの、グラードンの場合は展開した後にカイオーガを後出しされた際に一度引いてサイクルを行う必要が想定されたため、ジガルデを採用とした。

ジガルデを使うにあたってドラゴン伝説が重くなったことから上記に加えてドラゴン伝説に強いポケモンを検討し、ザシアン、ムゲンダイナ、ゼルネアスが候補となった。
ザシアンはみがわりを採用することで事実上の積み技運用は可能なものの、ダメージソースが物理に偏重する、ダイマックスを使えるのがジガルデのみになるといった問題点があり、ムゲンダイナにも類似の問題があったためゼルネアスを採用とした。

その結果、ギガスドガスジガルデゼルネアスという怪しげな見た目の構築となったが、試運転したところ想像以上に強力で使いやすかったため、数値と持ち物、技構成を微調整して完成した。

個体解説

ジガルデ

性格:わんぱく
努力値:4-252-4-0-244-4
実数値(50%) :184-152-156-99-146-116

実数値(100%):292-152-156-99-146-106

伝説枠その1。地面タイプ伝説としてグラードンと比較した結果、単体での詰ませ性能を重視してこちらを採用した。

使用率は決して高くないポケモンだが、その優秀な耐久と耐性、専用技の存在からダイマックスアタッカー、範囲アタッカー、終盤の詰ませ、サイクルのクッションなど万能に活躍した。

努力値振りは攻撃を無振りザシアンに対してダイアースで確1、ダブルダメサウザンアローで確2がとれる152を最低限確保Bを威嚇下のA特化ザシアンのじゃれつくを50%フォルムで87.5%耐えの156として残りをDに振った
Sを振っていた時もあったが、生きた場面は少なく、50%フォルムで113を超えるため4振りで十分と判断している。

技構成はサウザンアローとぐろをまくまもるは確定。残り1枠は他の専用技や岩技も検討したが、もっとも汎用性のあるみがわりで使用していた。

ゼルネアス

性格:おくびょう
努力値:20-0-0-236-0-252
実数値:204-122-115-181-118-166

伝説枠その2。非ダイマで強い・ジガルデと補完が取れる・強力な積み技があるとの条件から選択した。

ザシアン環境のため動きにくさはあるが、その結果として対策は甘えられており、ジオコントロールを積めばザシアンとも戦えるため数多のザシアン構築を吹き飛ばしていった。

努力値振りはCSベースでみがわりが固定ダメージ技を耐えるように調整した。Sを削って耐久に回すプランもあったが、最速イベルタルに同速ゲーを挑める、やや重めのウーラオスを抜ける等のメリットから最速としている。

技構成はムーンフォース・マジカルシャインの2ウエポンが一般的であるが、みがわりの存在によってザシアンとの対戦時の自由度が大幅に異なるため現環境ではみがわりの採用はほぼ必須に近いと考えている。

モロバレル

性格:なまいき
努力値:252-0-164-0-92-0
実数値:221-90-111-105-123-31

この構築の軸。ガオガエンと合わせて後発の伝説ポケモンが暴れる隙を作る働きを任せていた。

キノコのほうし・まもるの基本択に加えて怒りの粉・味方へのかふんだんご・交換といった行動もとれることから択勝ちしやすいポケモンであり、相手の行動を制限することでこちらのゲームプランの構成を容易にしていた。

努力値振りはBをA特化ザシアンのきょじゅうざん耐えとし、残りをDに振った。Sは最遅トリトドン抜きに調整するのも検討したが、有効な場面が限定的であったため、無難に最遅としている。

技構成はキノコのほうしまもるは確定で、残りは積み技と相性の良いいかりのこなかふんだんごを採用。持ち物は半減実との選択となるが、選出率が高く初手に対面する相手の幅が広いため、もっとも汎用性の高いきあいのタスキとしていた。

ガオガエン

性格:なまいき
努力値:252-0-0-4-252-0
実数値:202-135-110-101-156-71(個体値29)

構築の潤滑油。優秀な耐性、豊富なデバフ技、ねこだまし等モロバレルの隣に並べるにあたって欲しいものを全て持っているポケモン。

基本的にモロバレルがヘイトを集めるため、その隣でデバフ技を振り回すことで結果的にモロバレルの動きも楽にしていた。

努力値振りはイトケのみを持たせることで特化カイオーガの雨ダイストリームを68.8%耐え、特化カイオーガのダブルダメ珠雨潮吹きを87.5%で耐えとなるためHD特化で運用。端数は嫉妬の炎がザシアンの身代わりを破壊する乱数が動くためCに振っている。

Sはガオガエン対面で後攻捨てゼリフが出来るように71に設定した。これ以上遅くするといじっぱり白バドレックスや控えめトリトドンより遅くなってしまうため最遅にはしていない。

技構成はねこだましすてゼリフは確定で、残りは優秀なデバフ技であるバークアウトしっとのほのおを採用したフルサポート型。

レジギガス

性格:ようき
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:186-212-130-90-130-167

この構築の補助軸。

選出場面は限られていたが、相手に対策を強制させるスペックを持っており、晴れパや中速グッドスタッフ等の得意な相手を圧倒していた。

努力値振りはAS。リザードンと対面することからSは最速にせざるを得ず、またヨロギリザードンやAS白バドレックスへの乱数が関わるためAも甘えられなかった。

技構成はギガインパクトは確定。残りはダイウォールの媒体となりながら相手の思考の外から後発のサポートが出来るワイドガード、リザードンや白バドレックスにピンポイントに刺さるいわなだれ、ダイアタックを補完する10まんばりきで運用していた。
こごえるかぜ、炎技の採用は一考の価値はあったが見送っている。

マタドガス

性格:ずぶとい
努力値;244-0-4-4-4-252
実数値:171-99-155-106-91-112

レジギガスの相方。対晴れには後半にジガルデ通したいことからダイスチルを誘うガラルのすがたではなく原種で採用した。

伝説戦では数値が厳しいポケモンだが、特性依存度の高い晴れパ相手には非常に強く、鬼火や挑発によって後発のサポートとしても重要な役割をはたした。

努力値振りはHSベース。ダイアタック後に上をとるためにSは112とし、残りをHを中心に振っている

技構成は生存ターンを増やすまもると物理を無力化するおにびはほぼ必須。攻撃技はレジギガスの隣におくことを考えると炎技の通りがよく、かえんほうしゃが最も安定はするが、PJCSには理論値の高いねっぷうを採用した。
残りの1枠はイエッサンオーガ流行時にはみがわりとしていたが、数を減らしたことからオーロンゲなどに刺さるちょうはつに変更した。

持ち物はきあいのタスキをモロバレルが持っているため、対晴れで発動機会の多いシュカのみ

選出

選出①

先発:ガオガエン+モロバレル
後発:ジガルデ+ゼルネアス

基本的にこの選出を行う。

キノコのほうしを振り回すのが最も強い動きだが、相手も警戒しており攻撃の集中、ダイマックス技によるフィールド展開、草タイプへの交換、みがわり等多くの手段で対抗される。

そのため、モロバレルでまもる(いかりのこな)を使いながらガオガエンでデバフをかける動きと併用することがこの選出のポイントとなる。

ガオガエンはHDイトケのみであり、特化カイオーガのダブルダメージ珠雨しおふきを87.5%で耐えられるため、カイオーガ前でどや顔で動かしていった。

この選出の強い要素はサイクル適正があること、禁止伝説でないこと、ダイマックスを切らないことにより序盤に不利盤面となってもプレイング介入で逆転の余地がある点と考えている。

選出②

先発:レジギガス+マタドガス
後発:ジガルデ+ゼルネアス(ガオガエン)

晴れパや中速のグッドスタッフなどギガスドガスの通りがいい場合はこの選出を行う。

ギガスドガスで暴れることに固執せず後ろの禁止伝説を通すことを目標に動かすのがこの選出のポイントとなる。
相手は当然ギガスドガスを警戒した初手でくるため通りが悪い選出であり、BO1において多用はしなかった。

選出③

先発:ゼルネアス+ガオガエン(モロバレル)
後発:モロバレル(ガオガエン)+ジガルデ

パルキア白バド等の一部のトリックルーム構築にはこの選出を行う。

ゼルネアスで圧をかけながら隣のガオガエンとモロバレルをサイクルさせることで相手のリソースを削り続ける。
ゼルネアスが唯一のダメージディーラーのため体力・ヘイト管理はいつも以上に注意を払うことがこの選出のポイントとなる。

ほとんどの場合ジガルデの通りは非常に悪いため、高級クッションもしくは最終盤のスイーパーとして運用していた。

おわりに

INC Mar マスター42位(R1870)、PJCS予選 マスター29位(R1779)、PJCS本戦 マスター58位(3-3)とGS環境を通じて第一線で戦えていた構築なので、皆様の楽しいポケモンライフの一助になれば幸いです。

最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ダブル対戦のプレイヤー。アイコンを適当な画像にしたことを少し後悔していたが、これはこれで慣れてきている。

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