はじめに
こんにちは、QSです。
今回はランクバトルシリーズ8のダブルバトルにおいて使用しているザマゼンタ構築について紹介させていただきます。
ザマゼンタはザシアンと比較して評価が低くなりがちなポケモンではありますが、十分に活躍できる地力はありますので、皆様の楽しいポケモンライフの一助になれば幸いです。
パーティ作成経緯
伝説ポケモンを1体だけ採用できる今回のルールにおいて、もっともパワーのある選択肢は伝説ポケモンをダイマックスさせて暴れさせることです。
しかし、その場合は採用している伝説ポケモン間の相性によって勝敗が決定してしまう可能性は低くありません。それを避ける一つの方法としてダイマックス出来ない代わりに非常に高い種族値とサポート性能を与えられたザマゼンタを採用し、相手の伝説ポケモンに相性の良い一般ポケモンをダイマックスさせることでより多くの構築と戦えることを目標としました。
エースポケモンとしてデバフ耐性および電気/飛行という優秀な攻撃範囲を持つ化身ボルトロス、レジエレキ入りに強く戦える飛行タイプである霊獣ランドロス、低速パへの制圧力の高いガオガエンを採用。ここまでの4体ではカイオーガ軸とトリル軸への対応力が不十分なためそこを補うためにレジエレキとモロバレルを採用し完成としています。
パーティ
個別解説
ザマゼンタ
性格:ようき
努力値:196-116-4-0-4-188
実数値:192-165-166-90-166-189
伝説枠。
バークアウト、コーチングで隣のエースポケモンを補助する高速サポーターでありながら中程度の打点も持ち、その耐久の高さでサイクル戦もこなせる最高級クッション。
努力値はSを最速エースバーン抜きで、Hはゴリランダ―と同居したなごりで16nの最大値まで振り、残りをAに。ツイッターで喰い断さんが紹介していたものとほぼ同一。
技構成はきょじゅうだんは異論ないところ。エースの火力強化には自身のAも上げる遠吠えと味方のBも上げるコーチングの選択となるが、バークアウトによる相手のCダウンを含めてエースの耐久力を補助でき、自身が交代しても損のないコーチングの方が使いやすさがあった。まもるは自由枠だが、相手のダイマックスターンや天候稼ぎなど最も汎用的な技ではある。
その耐久の高さから強引に繰り出しても大抵何とかなるため、初手出しにこだわらず高級クッションのつもりで選出・プレイングを行うと上手く構築が回った。全国ダブルまでの高速コーチングの使い手がエースバーンやフェローチェであり、レジエレキなどに容易に崩される点と比較するとその信頼性の高さは特筆に値する。
化身ボルトロス
性格:ようき
努力値:164-84-4-0-4-252
実数値:175-146-91-130-101-179
主力エースその1。
高いデバフ耐性を持ちレジエレキにも不利を取らないダイジェッター。
持ち物、努力値構成についてはいろいろと試した結果、BIDCさんがappdate配信等で使用していたものと(おそらく)同一のものに。Sは最速とし、HをA補正ドラパルトの手助け珠ダイホロウの最高乱数切りまで振るとこの数値になる。全国ダブルで使用していた時は火力補助にいのちのたまを持たせていたが、特殊技が多く飛び交う現環境では2回行動を行える保証がなく、行動回数を担保しやすいとつげきチョッキとした。後にエレキネットでボルトロスのAを上げてからイカサマで処理するルートにも耐える調整となっていると分かりその深謀に震えた。
技構成としてはワイルドボルト、そらをとぶは必須枠。ばかぢからについても技範囲とダイナックルの有用性からそれに準じる。とつげきチョッキのため、後1枠攻撃技を採用する枠があり、特殊打点としても使用できる10万ボルト、対面操作可能なボルトチェンジ・とんぼかえり、悪打点となるイカサマ等の様々な候補があり、実際に試したが、ダイマックスをしない場合においてサポーター運用をすることができるエレキネットが最も強力であった。
耐久に厚く振り、持ち物もとつげきチョッキである弊害としてその火力は極めて貧弱であり、雑にダイマックスを切ると容易に凌がれてしまうため、コーチングを行う・となりのランドロスで地震を打つ・削れた相手を倒して後ろから威嚇ポケモンの場出しを強制するなど工夫しながら戦う必要がある。
ガオガエン
性格:いじっぱり
努力値:252-92-76-0-4-84
実数値:201-161-120-×-111-91
主力エースその2
ボルトロスで対応できない低速パ相手にエースとして運用する。
努力値構成はHB方向を非ダイマックス化でソルガレオのダイアース耐えまで振り、Sを最速モロバレル抜きにとして、残りをAに振っている。Sは4振りオーロンゲ抜きの82で使用していた時も長かったが、最速モロバレルに上から眠らされた次の試合からこの実数値で対戦。
技構成は一致の炎、悪打点のフレアドライブ、DDラリアットと汎用技のねこだましは抜く理由がないため採用。残りの技枠についてはインファイトや地面打点を採用したり、捨て台詞や鬼火といった補助技を採用したりする案もあったが、サイクルを回す過程で読まれにくく、ダイウォールの媒体ともなるまもるを選択している。
対トリルにおいて初手からザマゼンタと並べるとあからさま過ぎるため、初手ボルトロスザマゼンタからボルトロスをガオガエンに引いてコーチングを行ったりしていた。
霊獣ランドロス
性格:ようき
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:165-197-110-×-100-157
主力エースその3。
ボルトロスやガオガエンで対応しにくい岩・炎タイプに有利に立ち回ることができ、レジエレキに強いエース。
持ち物はここまでエースに採用していない最強アイテムであるいのちのたま。努力値構成はSを90族の上を取るために最速とし、Aも化身ボルトロス相手にダイロックで対抗するのに振りきる必要があり、ASとなった。
技構成はじしんと対リザードン用に必要な岩技としていわなだれを選択。また、盤面の調整において、ガオガエンと同様に守る採用率の低いランドロスによるまもるは強力であるため採用。残りは一枠となるが、ここまでで技が範囲技のじしんといわなだれであり、泣く泣くそらをとぶではなく即時の単体打点であるばかぢからとした。
対グラードンやセキタンザンに加えて、化身ボルトロスの相手も行う。威嚇持ちではあるが殴り合い自体は不利ではないため、ザマゼンタでボルトロスの上からコーチングを行ったり、レジエレキでS操作を行ったりして処理していく。
レジエレキ
性格:ひかえめ
努力値:52-0-84-252-84-36
実数値:162-×-81-167-81-225
補完枠その1。
対カイオーガ軸がメインだが、汎用性も低くなく、緊急回避的なダイマックスも出来る万能ポケモン。
持ち物はきあいのタスキを後述のモロバレルに回したいこともありこだわりスカーフに。努力値構成はSを追風下の最速100族抜きとしてCに全振りし、残りを耐久とした。パーティ全体として相手のS操作を防ぐことが困難であるため、さらにその上からエレキネットをうつ動きが強力であり、耐久に努力値を回す余裕が出たことから結果的に交換での運用もしやすくなった。
技構成はエレキネットと安定打点の10まんボルトは必須枠。また、雨下で最大火力となるかみなりを採用し残りの自由枠はボルトチェンジを選択している。しかし、強力ではあるものの相手との守る択になりがちなボルトチェンジより、ダイウォールの媒体となるでんじはやまもる(トリル下での時間稼ぎ用途など)でも良いのかもしれない。
選出する場合は初手に出し必要な削り、S操作を行った後に交換し、スイーパーとして仕事をする運用をよく行った。レイスポス相手に上からエレキネットを打てるのがゴリランダ―との差別化点の一つ。
モロバレル
性格:なまいき
努力値:252-0-164-0-92-0
実数値:221-×-111-105-123-31
補完枠その2。
対トリルのサポートを担当する。
持ち物は行動保証のためのきあいのたすき。努力値構成はSを最遅とし、HBをザシアンのキョジュウザン耐えまで振って残りをDにした。
技構成はキノコのほうし、いかりのこな、まもるまではほぼ必須枠。残りの攻撃技はパーティ単位で対策が薄めのゼルネアスへの抵抗力としてクリアスモッグを採用。
相手が無対策の場合はイージーウィンできるが、特定の一般ポケモンのメタを張りやすい今ルールにおいて、モロバレル対策がないことはほぼありえないため、最初からキノコのほうしは通らないものとして抑止力・選出誘導としての運用を行った。この構築において最も仕事が少ない枠であり、カプ・レヒレ等への変更も可能かもしれない。
簡易選出例
対カイオーガ軸
先発:ボルトロス + レジエレキ
後発:ガオガエン + 自由枠
初手は相手のパーティに通りやすいダイジェッターとレジエレキを並べる。相手に草タイプはほぼ確実にいるため後発にはガオガエンは必須。残り一枠は相手のptに合わせて調整するためザマゼンタがお留守番することがたびたびみられる。
対ザシアン軸
先発:ボルトロスorランドロス + ザマゼンタor レジエレキ
後発: ガオガエン + 自由枠
相手の構築のダイマックスエースに有利なこちらのエースを選出し、威嚇2枚でコントロールを行いながら戦う。ザシアンにサポート性能はないため、ザマゼンタによってこちらのダイマックスエースで相手のダイマックスエースに打ち勝つことを目指す。
対黒バドレックス軸
先発:ボルトロス + ザマゼンタ or レジエレキ
後発:ガオガエン + 自由枠
まけんきボルトロスの存在で黒バドレックスはダイマックスせず後発の範囲スイープ要員となることが多い。序盤展開はザマゼンタを運用できるこちらが優位に進むことが多いが、黒バドレックスで全抜きされないようにHP調整・盤面調整に常に気を配る必要がある。
対イベルタル軸
先発:ボルトロスor ランドロス + ザマゼンタ
後発:自由枠×2
イベルタル軸は自由度が高いため定まった選出は難しいが、ボルトロスとランドロスの通りの良い方をダイマックスして戦う。レジエレキのエレキネット+珠イベルタルのイカサマを食らうとボルトロスが乱数で飛ぶので警戒が必要。
対ディアルガ軸
先発:ボルトロス + ザマゼンタ
後発:ランドロス 、ガオガエン、モロバレルから2体
ディアルガの火力をバークアウトでそぎつつ、相手からの打点が乏しいボルトロスを主力として戦う。トリルをされそうなときに初手でダイマックスを切ると負けにつながるため、ダイマックスを行うタイミングに注意しつつ交換を行っていく。
対グラードン軸
先発:ランドロス + ボルトロス等
後発:ガオガエン + 自由枠
リザードン入りの場合はボルトロス+ランドロスの並びでダイジェット+岩技とエレキネット+ダイロックの択を押し付けていく。グラードンは威嚇2枚でデバフをかけていくことになるが、相手もつるぎの舞で対応してくるため適宜、ダイマックス技で殴る選択もとっていくと良い。フシギバナに関しては眠っても構わないようにダイマックスせず威嚇連打するか猫だましダイジェットを合わせていくかの選択。
対白バドレックス軸
先発:ボルトロス + ザマゼンタ
後発:ガオガエン + 自由枠
白バドレックス軸相手にはガオガエンをダイマックスさせて戦うことを目指す。初手にボルトロスを出して相手にトリルをしてもらいつつ、ガオガエンに引いてザマゼンタでコーチングをしていく動きなどが一例。威嚇連打で対応する場合はランドロスをガオガエンにひく動き、ガオガエンをランドロスに引く動きは読まれやすいため、ランドロス・ガオガエンで守り隣を交換する動きも混ぜていく。
全体の補足
上記例に加えて初手に猫だましが必要な場合はガオガエン、怒りの粉が必要な場合はモロバレルといったように比較的柔軟に選出を行う。選出・プレイングにおいて重要なのは誰をダイマックスさせるかであり、ダイマックス要員のHPが削れすぎないように注意を払う。
あとがき
お読みいただき誠にありがとうございました。
この記事を書いているのは2/11の夜ですが、その時点でレート 1800以上の二桁帯で戦うことができているザマゼンタの構築となります。
ザマゼンタは他にもリフレクターや光の壁を主とする構成などもあり、評価以上に強力なポケモンであるので、興味を持たれた方はぜひ使っていただければ幸いです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
ザマゼンタの巨獣弾がアイへになってませんか?
勘違いしてました
すいません